好調中国の虚実


2017年7月16日(日)晴れ

・好調中国の虚実 「官製」消費に潜むワナ。
1~5月の中国の小売売上高は前年比で1割増、特にネット販売が1兆8800億元(約31兆円)と3割も伸びる。
人々は良質な商品やサービスを求め、経済の成熟化も進んでいる。
中国経済は減速の懸念もあるが、予想以上に好調さを保つ。
1-3月期の国内総生産(GDP)は前年同期比6.9%増で、4-6月期も6.8%増になるとの見方が多い。
当面は「大きく下振れするリスクは低い」。
6月の貿易統計も輸出が前年同月から11.3%増、市場予想も上回る。
恩恵は日本企業にも及ぶ。ファナック <6954> [終値22435円]稲葉善治会長「ロボット需要が伸び、増産が追い付かない」。
安川電機 <6506> [終値2473円]も江蘇省の向上増設し、2019年までに中国での月産台数を2倍以上にする。

・好調中国の虚実 「官製」消費に潜むワナ。
投機的需要で価格高騰、住む人が少ない住宅地が各地に出現。空室のまま多くが老朽化すれば、価格崩壊は避けられず。
「壮大な投資バブルが起きた。10年以上は需要不足の不景気が続く可能性がある」とも。
08年金融危機後、政府は4兆元の経済対策を手始めに、住宅開発や公共事業を急速に拡大。
雇用や賃金増やすとともに、金利を抑え不動産取引を活発にし、資産効果で「官製」消費を作り出してきた面がある。
だが企業と家計債務の対GDP比率は急上昇、16年末には210%に達した。
不動産価格も逆回転を始めれば、消費は冷え込む。
欧米は緩和縮小にカジを切る。中国も対抗して金利引き上げを急げば、国内景気に冷や汗を浴びせることになる。
市場は15年夏の株安・通貨変動「チャイナショック」の再現に身構える。中国経済の光と影を現地取材で検証。

・日経平均株価が2万円近辺で膠着。
米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが緩やかになるとの観測から、円安が一服。
日本株の支援材料は乏しく手詰まり感漂う。
円安の追い風がやんだ株式市場では、早くも「7月下旬に本格化する2017年4-6月期決算も慎重に見極めたい」との声も。
決算発表後に株価が下げる銘柄が目立つため。
代表例がファーストリテイリング <9983> [終値34570円]。
16年9月-17年5月期の純利益は通期予想上回ったが、、予想据え置きで売りが膨らんだ。
東芝 <6502> [終値231.6円]米裁判所が14日、半導体事業の売却差し止めの再審議決め、結論持ち越し。
東芝株の先行き不透明感が一段と増している。

・好調中国の虚実 「光」
消費:ネット販売の伸びは続く。不動産・インフラ:固定資産投資の伸びが経済を押し上げる。
輸出・企業:輸出は足元で持ち直している。金融:元安は一服している。

・好調中国の虚実 「影」
不動産・インフラ:中国主要70都市の新築住宅価格は伸びに鈍化の兆しも。
輸出・企業:GDPは中期的に減速傾向。金融:シャドーバンキングの規模は急拡大。

・好調中国の虚実 現場で見た熱気と危うさ
消費、輸出、企業などいずれも成長を続ける中国経済。だが目を凝らせば、政府による下支えの構図が垣間見える。
リスクを抑えつつソフトランディングを図れるか。

・好調中国の虚実 現場で見た熱気と危うさ
消費:宅配・小売り・観光 市場の成熟を実感。
中国でも住宅価格が本格的に下落に転じれば、資産効果が逆に働き、堅調に見える消費の足を引っ張りかねない。

輸出:2ケタ増、日本企業にも恩恵。「世界工場」健在、米中貿易摩擦が懸念。
為替動向も懸念材料。このまま元高が進めば、輸出企業にとっては採算悪化の要因になる。

不動産:「売れてはいる 住んでいないだけだ」土地神話、実需か投機か。
不動産価格の上昇が止まれば、残る財源はおそらくは中央政府の信用力だけ。
海外投資家にかなり自由に中国の債券への投資を認める「債券通」の制度整備急いだのは、
資本流出への備えだけでなく、国債の大量発行時代に向けた布石と。

金融:株式・為替市場は比較的安定。当局引き締め「借り入れ難」。
シャドーバンキング(影の銀行)問題も未解決。16年度末時点で約60兆元と推定。
GDPの8割に当たり、「短期的には景気を下支えをするが、(中長期では)経済の不安定さが高まる」とみられる。

・好調中国の虚実 ネット・健康銘柄、新たな旗手。中国経済・新潮流の注目銘柄。

消費:テンセント(香港)ネットサービス大手 年初来騰落率50% 2016年度の純利益410億元(43%増)
網易(ナスダック)ネットサービス大手 44% 17億ドル(63%増)
百度(ナスダック)検索サイト大手 15% 16億ドル(69%減)
アリババ集団(NY)電子商取引大手 73% 412億元(42%減)

流通:国薬HD(香港)医薬品流通 10% 46億元(23%増)

不動産:万科企業(香港)マンション最大手 31% 210億元(16%増)

製造・輸出:上海汽車(上海)自動車大手 36% 320億元(7%増)
美的集団(深圳)家電大手 50% 146億元(16%増)
三一重工(上海)建機大手 32% 2億元(41倍)

金融:中国中信(香港)政府系の投資会社 6% 431香港ドル(3%増)
中国工商銀行(香港)大手銀行 13% 172億元(9%増)

インフラ:中国交通建設(香港)インフラ建設大手 18% 172億元(9%増)
中興通訊(香港)通信設備大手 39% ▲23億元(赤字転落)

・米連邦準備理事会(FRB)の量的緩和政策で、
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済   http://kabushiki.koronoasa.com/

・発掘実力企業:自己資本利益率(ROE)改善(6)日本エスコン <8892> [終値499円]業績好調。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済   http://www.koronoasa.com/koroasamembers/

・注目企業ここが知りたい テルモ <4543> [終値4330円]カテーテル3兆円市場どう攻略。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済  http://info.koronoasa.com/

・内需株に「決算リスク」浮上。年初から業績期待で株価上昇が続いてきた内需株が、決算後に急落する懸念が出ている。
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・OUT Look:今週(18~21日)の株式相場、日経平均株価は2万円を挟んだ展開になりそう。
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・Wall Street:今週の米株式相場は早期の再利上げ観測の後退と業績期待で底堅く推移しそう。
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・ランキング:金利上昇局面で割安感のある銘柄の株価上昇率ランキング(6/27と7/14終値比較 時価総額500億円以上)
上位には鉄鋼や海運など、市況や外部環境に業績が左右される銘柄が多く。

1位神戸鋼 <5406> [終値1250円]株価上昇率16.17% 今期最終損益の予想増益率 黒字転換 多角化で経営資源が分散。
2位新日本電工 <5563> [終値431円]15.55% 黒字転換 3位ダイダン <1980> [終値1473円]13.22% 3.5%
9位日本板硝子 <5202> [終値990円]9.88% 42.7% 欧州で建築用ガラス好調
15位UACJ <5741> [終値319円]8.14% 95.1% アルミ価格上昇で在庫評価損
25位商船三井 <9104> [終値353円]7.29% 90.2% 荷動き回復、円安の追い風。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち23指数が上昇。

上位1位トルコ週間騰落率5.09% 2位ブラジル5.00% 3位ロシア4.93% 4位香港4.14% 5位南アフリカ3.59%
下位25位マレーシア▲0.28% 24位フィリピン▲0.04% 23位中国0.14% 18位日本0.95% 17位米国1.04%

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