ドラギマジック

2015年9月4日（金）曇り時々雨

・政府、東大や電機大手などと組み、アジアの理系大学生をIT技術者として日本企業で採用する仕組みを産官学でつくる。
　日本の大学に留学生として招き、一定期間学んだあとに企業が雇う。

・日本ガイシ　<5333> ［終値2615円］自動車向け排ガス浄化装置の販売巡り、
　米司法省から米独占禁止法違反（カルテル）の疑いで調査受け、
　有罪認めて罰金約650万ドル（約78億円）支払う司法取引に応じる。前社長ら3人は免責されず、米司法省訴追へ。

・欧州中央銀行（ECB)のドラギ総裁3日の定例理事会後の記者会見で国債を大量に買い取る量的緩和策について、
　将来の拡充を排除しない考えを明らかにした。
　ドラギ総裁「必要なら2016年9月以降も量的緩和を続ける」とも語った。(日経新聞　1面)

・ヤマダ電機　<9831> ［終値441円］最大で120億円投じて単体直営の約650店全店改装へ。
　不振店整理は一段落したが、既存店の活性化を併せて進める必要と判断。　
　家電以外の取り扱い拡大や訪日客対象にした免税専門店への転換など地域の特性にあう店舗増やすことで生き残り図る。

・日本に住むすべての人に割り当てる社会保障と税の共通番号(マイナンバー)の配布が1か月後に迫る。
　番号の利用範囲広げる改正法が3日成立。2016年以降は税や社会保障の手続きに番号が必要になる。

・中国3日、2015年最大の政治イベントと位置付けてきた「抗日戦争・反ファシズム戦争勝利70年」記念式典開いた。
　高揚感なき国威発揚。経済減速が鮮明に。日米欧首脳は不在。

・外国人投資家が日本株売却加速。8月の売越額（現物株と先物の合計）は2兆5350億円で、2008年の金融危機以降で最大となる。
　東証3日発表、8月投資部門別売買動向、海外勢は現物株1兆1582億円売り越した。
　日経平均先物と東証株価指数先物の売越額も計1兆3768億円となった。
　これまでの海外勢の最大売越額（03年以降）日銀の追加金融緩和の期待が後退し株安が進んだ14年1月の2兆2761億円。

・厚生労働省3日、2014年度の一人当たり医療費が31.4万円と2.0％増え、過去最高更新。総額も40.0兆円と1.8％増。

・東南アジアのメコン川流域にある新興4か国で消費争奪戦が激化。新興メコンは消費大国へと変貌しつつある。
　イオン　<8267> ［終値1719.0円］ベトナムで3か所目のショッピングモールをハノイに10月開業へ。
　域内でも国境超えた進出が加速する。

・三菱商事　<8058> ［終値2153.0円］フィリピンで風力発電事業に参入。
　フィリピン大手財閥アヤラ・コーポ保有するルソン島北部の風力発電所の株式約20％所得。

・あおぞら銀行　<8304> ［終値425円］シンガポール大手、オーバーシー・チャイニーズ銀行（OCBC）が組成する
　アジアの中小企業向けの投資ファンドに2500万シンガポールドル（約21億円）出資。
　顧客の日本企業との提携やM&A（買収・合併）につなげる。

・米グーグル3日、日本で定額制音楽配信サービス始めた。出足で一気に顧客囲い込もうと価格で勝負仕掛ける。
　先発組より割安な月額780円でずっと利用できる。「聴き放題」サービスは、早くも生き残り競争の段階に入る。

　日本国内の主な定額音楽配信サービス。
　グーグルプレー・ミュージック　10/18まで申し込み780円、それ以降980円。3500万曲以上、開始時期2015年9月。
　アップルミュージック　個人向け980円、家族向け1480円。3000万曲以上、2015年6月開始。
　LINEミュージック（LINEやソニー・ミュージックテインメント）500〜1080円、年内に500万曲目指す。2015年6月開始。
　AWA（サイバーエージェント　<4751> ［終値4605円］エイベックス　<7860> ［終値1455円］）
　360円または960円。年内に3000万曲目指す。2015年5月開始。

・ソニー　<6758> ［終値3026.5円］7年ぶりに中途採用再開。
　技術者中心に約200人募る。即戦力となる人材採用し、競争力高める。

・川重　<7012> ［終値436円］潜水艦の建造増に備え、2019年度までに150億円投じて修理用設備を増強。

・シャープ　<6753> ［終値169円］社内カンパニー制の導入を柱とする10/1付けの組織改革発表。
　副本部長といった「副」の付く約200含めた管理職ポストも合計600程度削減。責任や権限を明確化、収益改善を急ぐ。

・サンリオ　<8136> ［終値3595円］男児向けの商品開発加速。
　ゲーム大手カプコン　<9697> ［終値2865円］の人気ゲーム「モンスターハンター（モンハン）」のキャラクターと
　サンリオの新キャラクター掛け合わせた商品発売。同時期に0〜5歳向けの高価格帯服飾雑貨販売する。
　手薄だった男児市場開拓し、国内事業のテコ入れ急ぐ。

・富士フイルム　<4901> ［終値4793.0円］磁気テープ使った企業向けのデータ移行サービス今月中に始める。
　企業が保有する大容量のデータを最新の磁気テープの記録システムに置き換える。
　膨大なデータでも省エネで長期保管できる磁気テープの用途広げる。
　データの逸失防ぎつつ、最新のセキュリティーでデータ保管できる。

・昭和電工　<4004> ［終値133円］2016年内にリチウムイオン電池向け包装材の生産能力を3割引き上げる。
　10億円投じ、滋賀県彦根市にある工場に生産ライン増設。自動車の排ガス規制は世界的に強まっている。
　中国中心としたアジア市場で電気自動車（EV）やEVバス向け電池需要が増えていることに対応。

・富士フイルム　<4901> ［終値4793.0円］主力の複合機関連事業の営業利益、
　2017年3月期に15年3月期比23％増の1250億円に引き上げる。
　国内外で文書やオフィス機器の管理といったサービス分野強化。ハードとサービスの両輪で稼ぐ体制作る。

・日本株の見通し・投資判断変更が相次ぐ。専門家の間で強気と弱気の見方交錯。

　引き上げ：メリルリンチ日本証券　東証株価指数（TOPIX）1720→1760　変更時期　8/17
　　　　　　モルガンスタンレー　組み入れの優先度5段階の2番目→最上位　8/31

　据え置き：野村證券　日経平均2万1500円　8/21
　　　　　　シティグループ　日経平均2万1000円　9/1

　引き下げ：アムンディ・ジャパン　日経平均　2万2000円→2万1100円　8月末
　　　　　　ゴールドマン・サックス証券　TOPIX　1650→1475　8/27

・東証投資主体別売買動向8月第4週（24-28日）海外投資家（外国人）3週連続売り越し（7070億円）
　個人投資家3週連続買い越し（4277億円）信託銀行2週ぶり買い越し(2631億円）。

・ジャスダック投資主体別売買動向8月第4週（24-28日）
　海外投資家（外国人）6週ぶり買い越し（112.03億円）個人投資家2週連続売り越し（149.44億円）

・東証投資主体別売買動向（8月）
　海外投資家（外国人）3ヶ月連続売り越し（1兆1582億円）個人投資家3ヶ月連続買い越し（5851億円）

　(日経新聞）

・中国習近平国家主席は3日、北京天安門広場で行われた抗日戦勝70年記念行事で演説、中国軍の余剰兵員「30万人削減」表明。
　中国反日外交の集大成。最新兵器披露、大国誇示。

・マイナンバー制度で2018年から預金口座にも任意で番号適用するなど活用範囲拡大する改正マイナンバー法が3日可決、成立。
　政府は国民の資産状況を正確に把握し、脱税や年金、生活保護の不正受給防ぐことを狙う。改正個人情報保護法も成立。

・預金口座とマイナンバー結びつける改正マイナンバー法成立、金融機関は対応に動く。
　銀行増える負担、経費と事務作業。損保新たな商機、情報流出に備える保険など。

・国際通貨基金（IMF）2日発表、世界経済に関する報告書で、中国経済の減速などを受けて
　「世界経済の見通しが下押しされるリスクが高まっている」との見方示した。
　先進国に対して金融緩和の継続求める。日本経済に関して、
　4-6月期のマイナス成長の背景に途上国経済の減速などの影響があると分析。
　構造改革の実行求めるとともに「日銀は追加的な金融緩和の準備整えるべきだ」としている。（産経新聞）

・コマツNTC（富山県南砺市）
　米ゼネラル・モーターズ（GM）が2016-18年に実施する変速機やエンジン部品の設備投資計画について、
　同社の工作機械の供給で包括契約結ぶ。実際に受注に至れば総額300億円規模の大型案件になる。

・富士通　<6702> ［終値578.2円］日本工営　<1954> ［終値485円］
　モノのインターネット化（IoT）活用した省エネ支援で協業、
　10月から国内企業内サーバールーム向けに省エネ支援サービス始める。

・米連邦準備理事会（FRB）2日発表した12地区連銀経済報告（ベージュブック）、
　米経済は7月から8月半ばにかけて、大半の地区や部門で拡大続けた。

・鉄道総合技術研究所3日、甲府市の米倉山太陽光発電所内に
　超伝導磁気軸受使用した超電導フライホイール蓄電システムの実証実験施設を完成し、電力系統に連携して稼働始めた。
　実証機や試験設備は鉄道総研や山梨県、新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）クボテック　<7709> ［終値710円］
　古河電工　<5801> ［終値191円］ミラプロ（山梨県北杜市）など共同開発。

　（日刊工業新聞）

・住友林業　<1911> ［終値1303円］林業経営コンサルティングに乗り出す。
　「売上高1兆円・経常利益300億円」通過点にするには新たな成長の種が必要。コンサル事業はその有力な候補。　

・村田製作所　<6981> ［終値16525円］
　あらゆるモノがインターネットにつながる「インターネット・オブ・シングス（IoT）」機器の無線送信に必要な
　回路機能を1つにまとめた電子部品開発。設計の手間削減、搭載面積は4分の1に。10月量産開始へ。

・国際石油帝石　<1605> ［終値1163.5円］
　インドネシアのアバディ液化天然ガス（LNG）プロジェクトで、生産計画当初の3倍に増やす。年産750万トンに拡大。

・古河電工　<5801> ［終値191円］超伝導電線使った大型コイル（磁石）開発。
　「超伝導」現象利用した次世代蓄電システムに使う。銅電線使った従来コイル比50倍の磁力を発生。
　クボテック　<7709> ［終値710円］などと開発。

　（日経産業新聞）　

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公募・売り出し価格

ピクスタ　<3416> ［IPO］1870円　

アイビーシー　<3920> ［IPO］2920円　

TOB（公開市場買い付け）

平田機工　<6258> ［終値928円］買い手自社　買い付け価格　850円　期間　9/4〜10/6

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、欧州中央銀行（ECB）ドラギ総裁の追加刺激策の可能性示唆、欧州株価上昇でつれ高で始まったものの、
週末の米雇用統計やその後の3連休を控え上げ幅縮小。
ナスダック総合指数は小幅安で2営業日ぶり反落。
8月の米雇用統計は非農業部門で前月比22万人増と、7月の21万5000人をやや上回るとの予想。
9/17-18の米連邦公開市場委員会（FOMC）での利上げができるかの判断材料に。

アップル（-1.75%）グーグル（-1.32%）ヤフー（+2.42%）フェイスブック（-1.94%）アリババ（+1.42%）
ネットフリックス（-4.15%）アマゾン・ドット・コム（-1.14%）バイオジェン（-0.85%）
ラッセル2000（-0.08%）HTG(ハイイールドファンド)（+0.14%）NBI（バイオテクノロジー株指数）（-2.08%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約71億株、過去5日間平均約85億株を下回る。

欧州株式市場の主要3指数は大幅続伸。
欧州中央銀行（ECB）ドラギ総裁が、世界経済の下振れに対応するため、
必要ならば国債購入プログラム拡充する意向示し市場心理を好感。

東京株式市場で日経平均は4日ぶりの反発の上昇幅は引けにかけて縮小させた。
中国市場が休場（9/3から4連休）も投資家の不安の種の解消にも。
東証1部出来高は22億2237万株、売買代金は2兆3717億円。
騰落数は値上がり963銘柄、値下がり822銘柄、変わらず110銘柄に。

大きな下落の後はなかなか投資家心理の好転が起きづらいところ。
傷を負った個人も多く、買い余力も少なく、臆病になっているところも一因に。

米雇用統計や米連邦公開市場委員会（FOMC）での利上げの判断、日本では19日から5連休で商い控える要素も多いところも。

昨日のJCRファーマ　<4552> ［終値2898円］の材料で高寄りも、一時マイナスになる場面があるといったところも・・・
ジワリとこの材料は聞いてくると思いますが・・・

富士フイルム　<4901> ［終値4793.0円］磁気テープ使った企業向けのデータ移行サービス今月中に始める。
企業が保有する大容量のデータを最新の磁気テープの記録システムに置き換える。
膨大なデータでも省エネで長期保管できる磁気テープの用途広げる。
データの逸失防ぎつつ、最新のセキュリティーでデータ保管できる。

大阪チタニウム　<5726> ［終値3365円］離陸しちゃいましたか・・・
全体まだ不安定ですので、落ちたら行きたいとも思っています。（出始めたばかりとも見えますが・・・）

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