
日経ヴェリタス 4/18日号読んでみて・・・
- 2010年04月18日
- 株式投資・経済ニュース全般
2010年4月18日(日)快晴
・企業続々「出口戦略」設備投資のアクセル踏み、増配に転じるタイミング探る。
ツガミ <6101> [終値574円]国内工場フル稼働。ハードディスク関連の機械需要急回復。2011年3月期設備投資倍増。
NEC <6701> [終値291円]2011年春の新卒採用300人と前年100人から増やす。裏付けは財務体質の改善。
・「利益」「設備投資」「配当」「従業員」「株価」の5つの項目をもとに回復度合い分析。
今とリーマン・ショック時前比較。完全回復12社。
カカクコム <2371> [終値348000円]ケーズHD <8282> [終値2458円]ソフトバンク <9984> [終値2166円]
東芝プラント <1983> [終値1041円]ユニ・チャーム <8113> [終値9200円]シスメックス <6869> [終値5570円]
三井造 <7003> [終値235円]アシックス <7936> [終値906円]野村総研 <4307> [終値2256円]
リンナイ <5947> [終値4695円]大陽酸素 <4091> [終値841円]CTC <4739> [終値3190円]
「出口」まで残り少し、リーマン・ショック前の平時状態取り戻しそうな先行組52社
レンゴー <3941> [終値537円]最高益。早めの減産、値崩れ防ぐ。割安銘柄として注目される可能性も。
東洋水産 <2875> [終値2335円]2010年3月期最高益見通し。今年1月関東工場(群馬県館林)の操業開始。
日清オイリオ <2602> [終値473円]マレーシアで加工油脂設備新設。
生産能力引き上げ。2010年3月期の設備投資額、前期の2-3倍に膨らむ。
コスモ石油 <5007> [終値260円]4月株価5%上昇。原油処理能力の削減打ち出し好感と。
中盤組、対象企業の3分の2、194社。
リンテック <7966> [終値1752円]2009年3月期までの10年間で海外売上高約4倍へ拡大。海外比率11%から28%へ。
アジア販売増が成長エンジンに。
ヤマハ <7951> [終値1186円]リストラに手間取り、他の製造業から周回遅れ。復活の道筋は新興国市場。
「出遅れ組」回復の遅い企業・業界の中でも反転攻勢の芽出始める。
商船三井 <9104> [終値698円]新興国で輸送需要の拡大に対応。今期設備投資1800億円と前期比200億円増計画。
日本郵船 <9101> [終値384円]川崎汽船 <9107> [終値383円]も2011年3月期の設備投資(市場予測)は急増する見通し
・主要4業種、出口戦略への課題。
半導体:ハイテク景気の先行指標DGレシオ(電子部品・半導体の受注額を販売額で割って加重平均にした値)上昇傾向。
DGレシオは3-6ヶ月先の受注・販売動向示すとされ、1倍が好不調の目安。2月1.17と前月比0.01ポイント上昇。
2月として2004年以来の高い水準。
エルピーダ <6665> [終値2093円]
DRAMスポット価格3ドル程度と1年前のほぼ3倍。2011年3月期最終損益4期ぶりに黒字転換。
東芝 <6502> [終値511円]
スマートフォン(高機能携帯電話)などフラッシュメモリー多く搭載する製品増え、半導体事業収益急回復。
回復ペースが鈍いシステムLSIも、搭載数数多い自動車向けなど持ち直し、
富士通 <6702> [終値627円]の収益にはプラス効果働く。
マイコン主力商品のルネサスエレク <6723> [終値1059円]汎用マイコン中心に受注増加で工場稼働率アップ。
機械:機械・建機メーカー収益の足場が新興国市場。
主要企業の受注額リーマン・ショック当時(2008年9月)の7割程度の水準まで持ち直す。
ファナック <6954> [終値10400円]各種機械の制御装置中心に2009年10-12月期の受注高、危機前の8割程度回復。
コマツ <6301> [終値1918円]2011年3月期売上高ピーク時の約7割も収益力は当時より高まる。
鉄鋼:足元の粗鋼生産量月産800万トン台。
8割台の水準まで回復。稼働率上昇のけん引役はインフラ投資や自動車・電機など製造業好調な中国・東南アジア向け輸出。
新日鉄 <5401> [終値353円]JFEHD <5411> [終値3540円]など高炉メーカーの稼働率足元で軒並み9割超。
上期はぼリーマン前の生産規模に戻る。
自動車:自動車販売改善傾向。日米中の2010年3月の新車販売台数計347万6000台弱と前年同月比38%増加。
リーマン・ショック前2008年3月を上回る。
中国の急激な伸びや日米政府の販売支援策主因。「出口」なお遠い。
・日産 <7201> [終値802円]中国地方都市の多い内陸部でも販売店を増やすなどして3月65%増と日本勢で最も伸びた。
・「バブルの総括」市場に影。歴史的にバブル崩壊後には必ず怒れる民意を背景にした当局のバブル犯人捜し伴う。
市場関係者最大の関心事、捜査の対象の象徴であるゴールドマン1社にとどまるか、他社に波及するか。
ゴールドマン「SECの訴追には全く根拠がない。我々は力の限り戦う」と声明。
今後立場がどう変わるか世論と株価に大きく左右される。
・イオン <8267> [終値1062円]2010年2月期人員配置の見直しや不動産賃料などの削減により、771億円のコスト削減実施。
業績急回復。今期もこの流れ加速させ、イオンリテールの小売事業の採算改善進められるかが課題。
・SUMCO <3436> [終値2016円]2011年1月末現預金前期比58%減300億円程度に減らす。
今後採算改善に不可欠な価格転嫁の動向が焦点。
・日経ヴェリタスランキング:今期予想PER(株価収益率)ランキング。
1位エルピーダ <6665> [終値2093円]予想PER5.1倍 DRAM需要伸び、今期4期ぶり最終黒字。
株価上昇基調も収益の本格回復の道筋まだ不透明。
2位アーネストワン <8895> [終値916円]同5.2倍 低価格戸建て住宅を建売販売する「パワービルダー」大手。
消費者の節約志向追い風。販売環境は良好も供給面に懸念。
マンション市況がほぼ底入れ、マンション分譲会社と用地取得競争激しく、
高値で用地競り落とす事例相次ぐとコスト高くなり利益圧迫する危険性。
3位JFE商事 <3332> [終値418円]同6.2倍 アジアでの鋼材需要の拡大追い風に大幅増益となる見通し。
5位KDDI <9433> [終値474000円]同7.1倍 契約者の伸び悩み。固定通信の苦戦も株価を抑えている。
14位日立造船 <7004> [終値235円]同8.8倍 鋼材価格や研究開発費などのコスト増加が利益圧迫懸念。
29位王将フード <9936> [終値2417円]市場が警戒するのは利益成長の鈍化。調理人育成追いつかず出店ペース増やせず。
・イスラム教徒世界人口の23%占める。対象ビジネスでは宗教上のルール守る必要。
食品や薬品で豚やアルコールを用いない。豚以外の肉でも定められた解体方法に限るなど規範。
「許されたもの」意味する「ハラル」「ハラル認証」日本企業代表例は味の素 <2802> [終値886円]
ヤクルト本社 <2267> [終値2470円]
インドネシアなど海外5カ国で認証取り、5カ国の1日あたりの売上高数量529万本と世界の2割。
日水 <1332> [終値275円]魚から取れるエイコサペタンエン酸(EPA)などの生産工場で「ハラル」に対応。
東京海上HD <8766> [終値2884円]
サウジアラビアに現地の銀行と合弁で保険会社を年内に設立、「タカフル」と呼ぶ性損保に相当する商品を扱う。
野村HD <8604> [終値688円]2008年末傘下の野村アセットマネジメントがマレーシアに専門の運用会社設立。
イスラム金融に沿った運用を手掛ける考え。
・TAC <4319> [終値385円]不況下で資格熱取り込む。
公認会計士や税理士、公務員などから金融分野まで幅広くカバーし、業界内で1割程度のシェア握る最大級の企業。
配当利回り5%超、個人投資家の開拓強化。
・OUT Look: 今週の株式相場上値の重い展開か。
米証券取引委員会(SEC)がゴールドマンサックスを証券詐欺の疑いで訴追受け、先週末米国株急落。
週明けの東京市場は売り先行で始まる展開も日米とも企業業績の改善が高く、下げは限定的と見られる。
1万1000円前後で下値の堅さ確認できれば4/5に付けた年初来高値1万1339円伺う場面も。
外国人投資家の買い余力なお十分。バンク・オブ・アメリカ-メリルリンチまとめた4月ファンドマネージャー調査で
日本株の投資比重3月より6ポイント高い12%。
人民元の切り上げ観測についても悪いばかりでなく、元高で日本の輸出企業は中国に製品販売しやすくなる。
「元切り上げに伴う中国の経済成長の減速懸念受け、外国人はアジア株の中で日本株物色する傾向強まる」とも。
・Wall Street: 今週の米株式相場はもみあいか。今週ゴールドマンサックスなど金融大手が決算発表予定。
「ゴールドマン・ショック」がどれだけ尾を引くか注目。
他社への波及や金融規制改革が厳格になるとも思惑が株価の重荷となる可能性も残る。
注目企業決算19日IBM、20日アップル予定。3月の住宅販売、新築・中古ともに前月比で増える見通し。
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派36%(前回比変化なし)弱気派39%(同+10)中立25%(同-11)
上値の重さが意識され、調整局面に入るとの見方も出て機関投資家。非機関投資家ともに弱気に傾く。
・日本株、銀行や医薬品、食品など内需関連株に見直し買い入るかが焦点。
業種別日経平均36業種のうち16日終値が2008年9/12終値を上回る業種、
輸送(21.4%)造船(11.1%)非鉄(11.0%)電機(8.6%)など10業種。
下げ大きい業種、海運(4301%)不動産(38.5%)鉄鋼(23.6%)
・「出遅れ」商品に投機マネー。先行して買われた金や銅、じり高続くも上値の重さ。
アルミや白金も「ともに工業用途への依存度が大きいが実需の裏付けが乏しい。相場の持続性は疑問」との見方も。
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は米政府が金融規制強化するとの見方広がり、週末にかけて軟調に。
週前半は多くの市場で上昇。米金融大手ゴールドマン・サックスの訴追伝わり欧米で売り優勢に。
韓国やインドネシアなどのアジア株は好調。中国やインドなどの新興国は利益確定売り出やすい展開で下落。
・外国為替の市況や金融商品・サービスの情報、ミニブログ「ツイッター」通じて発信する
証券会社や外国為替証拠金取引(FX)業者増える。
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