
日経ヴェリタス 6/20日号読んでみて・・・
- 2010年06月20日
- 株式投資・経済ニュース全般
2010年6月20日(日)くもり
・「リーマンの呪縛」との戦い。最後の胸突き八丁に差し掛かる。
焦点の一つ:デレバテッジ=負債圧縮を巡る問題。
08年末から今年3月にかけて家計と金融機関は合計2兆4000億ドルの負債減らす。同時期に政府債務は2兆ドル増。
リスクに目覚めた市場は財政悪化許さず。
もう一つの焦点:金融機関の暴走をどう防ぐか。行き過ぎた自由放任への反省機運はウォール街内部にもある。
・「リーマンの呪縛」を断つ最後のカギ、米企業のイノベーション(新たな価値の創造・技術革新)。
米国「金融危機」を「成長の好機」に変換できるか。米市場、瀬戸際からの復活。
・米国金融資産2008年9月のリーマン・ショック前の水準に戻りつつある。
株式の割合17.1%と7四半期ぶりに預金(16.8%)を上回り、資本市場の復調映す。
・米国市場の復活象徴するのが「ジャンク債」と呼ばれる低格付け社債の活況。
リーマン破綻直後2008年10-12月わずか3件の発行。2010年1-3月120件と4半期ベースで過去最高。投資家リスクをとる。
・米国株式市場2009年3月のドン底から大きく持ち直す。
S&P500種株採用企業の時価総額業種別、リーマン・ショック前の水準上回る業種続出。金融株の回復目を引く。
・米企業のM&A(合併・買収)はリーマン・ショック後の落ち込みから抜け出せず。
「買い手」として重要な役割を果たしてきた投資ファンドの資金繰り厳しく新規投資見合わせ。
・「株式分布状況調査」2009年度末個人投資家延べ人数過去最高に近い4479万人。
「ジェイコム長者」JUKI <6440> [終値194円]蛇の目 <6445> [終値68円]JVCケンウッド <6632> [終値39円]
河合楽器 <7752> [終値1271円]兼松 <8020> [終値74円]計5社の大株主へ。
竹田和平氏111社にのぼる上場企業の大株主。保有株時価計124億円。
エクセル <7591> [終値1115円]エレマテック <2715> [終値1102円]ASTI <6899> [終値280円]
日邦産 <9913> [終値490円]など買い増し。
・日経ヴェリタスランキング:「キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)」(現金循環化日数)短い企業ランキング
足元の経営効率だけでなく、将来の体質改善示す指標。
1位トヨタ紡 <3116> [終値1490円]キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)7.5日。
2位三菱自 <7211> [終値116円]10.2日。3位スズキ <7269> [終値1884円]13.7日。
4位日清食品 <2897> [終値3235円]17.4日。独自の仕組みで代金回収の速度高める。商社に代行。
18位花王 <4452> [終値2126円]41.4日。国内外子会社の在庫状況確認。各拠点に的確な指示。
26位日本ハム <2282> [終値1164円]44.7日。PBR1倍以下、資金回転の良さ材料視されず。
38位凸版 <7911> [終値763円]55.9日。営業キャッシュフロー改善のため、早期の現金化意識。
・メキシコ湾海底油田爆発事故から2ヶ月。株式市場の「BPショック」拡大。
オバマ大統領「11月まで新たな深海油田の掘削禁止」方針で深海油田開発に急ブレーキ。
日本海洋掘削 <1606> [終値3075円]三井海洋開発 <6269> [終値1365円]
国際石油開発帝石 <1605> [終値560000円]など原油・油田関連銘柄の出直りには時間も。
・ネット企業、広告宣伝費を積み増す動き広がる。
グリー <3632> [終値7260円]2010年6月期広告宣伝費60億円と前期の3倍弱へ。
DeNA <2432> [終値2855円]広告宣伝費2011年3月通期では前期(17億円)の3倍強へ膨らむ可能性も。
スタートトゥデイ <3092> [終値228100円]前期比2倍21億円の広告宣伝費を2011年3月期投入。テレビ向け予算5倍増へ。
ガンホー <3765> [終値194800円]主力ゲームを中心に地下鉄の駅などに広告掲示。女性や中高年を新たな顧客層へ加える
・マルハニチロ <1334> [終値148円]クロマグロの完全養殖の事業化目指すも、卵から孵化して稚魚に育つ確率まだ1%以下
歩留まり向上が今後の課題へ。
・米大手買収ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)総合人材サービス展開するインテリジェンス買収。
経営陣能力買う。2006年日本拠点開設して以来KKRにとって第一号の日本企業の買収。
巨大資本後ろ盾にインテリジェンスが人材サービス業界の再編の核となる可能性も。
・登山市場、けん引役は「山ガール」。
「2009年初めて登山を楽しんだ人」割合1.2%も20代後半女性に限ると5.2%へ。30代前半女性も2.9%と高水準。
ABCマート <2670> [終値3570円]トレッキングシューズ突出した伸び。
コージツ <9905> [終値90円]ゼビオ <8281> [終値1680円]登山関連。
富士急 <9010> [終値476円]富士山登山の恩恵受ける。
・OUT Look: 今週の株式相場は上値の重い展開か。
ユーロ危機を起点とした投資家のリスク回避志向はやや緩むも、依然として悪材料への警戒感は強い。
株価一本調子で上昇する展開は予想しにくい。最近の株式市場は「ユーロ連動相場」。
「ユーロ危機はもう主要テーマでなく、4-6月期決算で好業績が確認されれば日本株は上昇モードに転じる」との予想も。
「危機順応」2008年9月発生リーマン・ショック時「第一段階」日経平均危機発生から1ヵ月後安値。
その後4ヶ月目まで上昇する「第二段階」。実体経済に悪影響広がる「第三段階」で株価下落。
今回のユーロ危機に重ねると、今は危機順応の「第二段階」途中に。
もう一つの懸念材料は中国。「欧州株が戻り歩調なのに対し、上海株が年初来安値圏にある点は要注意」
・Wall Street: 今週の米株式相場は株価の持ち直しムード強まった先週の市場心理を維持できるかどうか焦点。
ユーロも対主要通貨で反転上昇の兆し出始めた。「欧州市場の混乱は最悪期を脱した」との指摘も。
懸念材料は住宅関連指標、住宅購入者向けの減税が4月末まで期限切れ後、5月の住宅着工件数前年比大幅減。
今週発表中古住宅販売や新築一戸建て住宅販売などは注目。米連邦公開市場委員会(FOMC)も開催。
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派50(前回比-9)急ピッチの株価上昇に高値警戒感も。
弱気派21%(同+6)中立29%(同+3)
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は欧州各国が上昇。
スペイン国債入札が無難な結果となり、欧州金融機関の流動化懸念薄らぐ。
中国は不動産価格抑制策で景気冷え込むとの警戒感強く、中国農業銀行の新規上場近づき株式需給の悪化も意識。
上海総合指数週間で2%下落。
・子ども手当て月1万3,000円使い道「学資保険や積み立て、貯金」(56%)大学入学時300万円。
・連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)2社、
7月上旬ニューヨーク証券取引所(NYSE)での上場廃止。2社合計の資産総額(保証分含む)5.5兆ドルに上る。
巨大金融機関の経営不安がくすぶりだせば米金融システムが不安定になり、景気回復に水さす恐れも。(日経ヴェリタス)
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