
日経ヴェリタス 9/19日号読んでみて・・・
- 2010年09月20日
- 株式投資・経済ニュース全般
2010年9月19日(日)はれ
・菅流単独介入、市場注目次に決断。電撃介入布石は夏の財務相人事。2人の幹部が介入担当者人事で国際局へ。
・市場「単独介入には限界」「短期・単独」の為替介入は円高に歯止めをかける防衛効果も一段の円安誘導にはパワー不足。
・菅直人首相17日記者会見で「為替介入は一定の成果上げている。金融政策、財政政策をしっかり打って行く」
内閣キャッチフレーズ「有言実行」が試される。
・日本の為替単独介入、各国の反応。
米国:グリーンスパン前FRB議長「介入の効果は限られる」
ジョージ・ソロス氏「円は買われすぎており、介入は正しい」
レビン下院歳入委員長「利己的な政策は中国だけではない」(日本を批判)
ドッド下院銀行委員長「単独介入は国際協調との落差を象徴」(日本批判)
ギブス大統領報道官「財務省に聞いて欲しい」(コメント避ける)
欧州:ユンケル・ユーロ圏財務相会合議長「単独介入は好ましくない。円のユーロ相場は過大評価されてない」
新興国:中国・国営中央テレビ「あらゆる国にとって為替の安定は重要だ」(前向きに評価)
ブラジル・マンテガ財務相「通貨政策取る他のアジア諸国に同調した。
このゲームを黙って観戦しているわけには行かない」(日本批判)
・東南アジア諸国連合(ASEAN)主要国で株式相場の上昇基調が続く。
米欧など先進国経済に不透明感漂う中、インド5度目の利上げ。アジア株には投資資金が集まりやすくなっている。
主要25カ国年初来株価騰落率、上昇トップ33.6%でインドネシア、2位30.4%フィリピン3位25.7%タイと上位3位ASEAN独占。
日本8.7%下落、米国は1.7%の上昇にとどまる。
・日経ヴェリタスランキング:リーマン・ショックから2年、株価上昇ランキング。
1位スカイマーク <9204> [終値675円]上昇率328.08% 2010年4-6月期単独決算営業損益11億円黒字と4-6月期過去最高。
2位パル <2726> [終値2799円]264.45% 業績好調な内需関連株として注目。ネット販売強化。
3位飯田産業 <8880> [終値648円]212.29% 4位アーネストワン <8895> [終値866円]189.63%
住宅ローン減税や住宅エコポイント制度など政策の恩恵。
12位ゼンショー <7550> [終値834円]87.84% 牛丼値上げが集客増に直結。収益拡大への期待が株価押し上げ。
32位サイバーエージェント <4751> [終値143700円]55.02%
ブログ「アメーバ」事業09年7-9月期に黒字化。「アメーバピグ」人気で会員増。
・日本郵船 <9101> [終値349円]商船三井 <9104> [終値567円]を上回るペースで収益改善。
2010年4-9月期連結経常損益両社とも700億円程度の黒字。前年同期比郵船439億円の赤字、商三井100億円の赤字。
郵船不採算部門が好転。商三井得意分野積極策が裏目に。
・ピジョン <7956> [終値2682円]中国事業頭打ちに。現地で流通在庫積み上がる。
需要過大に読み誤って商品過剰に発注、小売店販売価格の引き下げに走る。
・JT <2914> [終値285900円]10/1タバコ増税。
事業全体でみれば国内の減益を海外タバコ事業の成長が補う構図でダメージはある程度吸収へ。
JT側今期連結営業利益1%減予想も、アナリスト予想平均2.5%増益に。
・パラマウントベット <7960> [終値2206円]
2011年3月期連結業績2割以上上振れする公算大きく。病院向けベットの販売想定上回る。
・ベストブライダル <2418> [終値237000円]
174億円ある有利子負債残高3-5年後メドに100億円下回る水準へ。大型投資一段落で負債削減を優先。
・帝人 <3401> [終値275円]収益構造改革。ポリエステル長繊維の国内生産撤退決断。
欧米のポリエチレンテレクタレート(PET)フィルム工場再編。炭素繊維の用途拡大に力。
2011年3月期連結最終損益160億円の黒字(前期356億円赤字)見込む。
成長軌道取り戻すには炭素繊維部門を収益源に育成できるかがカギ。
・メガソーラー(発電出力1メガワット以上の大規模太陽光発電所の総称)商用化に光。
シャープ <6753> [終値867円]2010年4-6月期太陽電池事業売上高576億円で前年同期66%上回る。
昭和シェル <5002> [終値658円]太陽電池生産積極的。1000億円投じ宮崎工場生産稼動。
ワールドインテック <2429> [終値148円]昭和シェル <5002> [終値658円]より
太陽電池の新工場に300人派遣するよう要請。同社太陽光発電協会加盟社。
明電舎 <6508> [終値331円]パワーコンデショナー、中国認証機関から日本メーカーとして初めて認証受ける。
国際航業HD <9234> [終値168円]国内2例目となる商業用目がソーラー建設。ドイツでのノウハウ国内でも生かす狙い。
・OUT Look: 今週の株式相場は上値の重い展開か。日経平均株価9300-9800円前後で推移かと。
15日の為替介入で円安・株高進行し市場心理が改善。
相場大きく崩れる可能性は低下も4-9月期末意識の事業法人の売りや個人の戻り待ちの売りが上値抑えそう。
9月は株式市場にとっては「最悪の月」。9月日経平均騰落率過去10年で2勝8敗と12の月の中で最悪。
9月を上旬・中旬・下旬で区切ると特に下旬が3勝7敗(上・中旬は4勝6敗)と分が悪い。
9月末に向けて企業や年金が決算対策のため株を売りやすくなる。
米国で夏休み期間中にたまった売り需要や10月末決算控える投資信託の換金売り増えやすく。
・Wall Street:
今週の米株式相場は相次ぎ発表される住宅関連の経済指標と米連邦公開市場委員会(FOMC)にらんだ神経質な展開に。
FOMC声明内容次第で相場波乱含みに。21日8月住宅着工も発表。
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派51%(前回比+3)弱気派26%(同-9)中立23%(同+5)
政府・日銀の為替介入で円高進行が落ち着いたことを受け、投資家心理もやや好転。
日経平均の25日移動平均船乖離率「買われすぎ」の目安となるプラス5%に接近、急ピッチの上昇に対する警戒感も。
・9月の中間期末前、高配当利回り銘柄が多い内需株の下げ目立つ異例の展開に。
為替介入受けヘッジファンドなどが反対売買強いられ、金融規制強化に備え金融機関の持ち合い解消売りが背景。
ヘッジファンド円高長期化見込み輸出株空売り、内需株買う取引で為替介入で輸出株買戻し、内需株処分売り余儀なく。
・金の国際価格約3ヶ月ぶりに過去最高値。NY市場中心限月12月物14日1トロイオンス=1270ドル台、6月高値(1266.5ドル)更新
ヘッジファンドなど足の早い資金が高騰演出している面強い。
ジョージ・ソロス氏「金は安全ではなく、上昇はいつまでも続かない」と警鐘。
今年2月には「金は究極のバブル」と話した後も金ETFの大量保有続ける。
金相場は警戒水域に達しつつあることは間違い無さそう。
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は日本、台湾、インドなどアジア中心に上昇。
米経済指標の改善で景気の先行き不安和らぎ、投資意欲高まった。
・海外の人を驚かせる商品群(クールジャパン)独自進化意外な強み。
TOTO <5332> [終値599円]、住生活グループ <5938> [終値1663円]傘下INAX、「おもてなしの心」清潔さ利用者魅了。
パナソニック <6752> [終値1115円]「随所に中国人の好みを反映させた」新型マッサージチェア中国で発売。
亀田製菓 <2220> [終値1722円]三菱商事 <8058> [終値1955円]共同出資会社、
米国人気スナック「ミスター・クリスパーズ」(薄焼き煎餅)「こめ」低カロリーでアレルギー症状でにくい。
ヤクルト <2267> [終値2621円]
乳酸菌飲料という日本発の食と「ヤクルトレディー」による販売というプラスαのきめ細いサービス組み合わせ。
「食と製造業」で注目は植物工場。
カゴメ <2811> [終値1634円]全国8ヶ所でトマトを「工場生産」。本格的な国際展開はこれから。
「クールジャパン」の真打、アニメやキャラクター。
「ハローキティ」擁するサンリオ <8136> [終値1454円]
2010年3月期営業利益約6割は海外事業占める。「Kawaii」は世界共通語。
ベネッセ <9783> [終値3915円]一人っ子政策で教育熱心な家庭多い中国市場開拓に力注ぐ。
虎の子どものキャラクター「巧虎(チャオフー)」日本名「しまじろう」
会員数今春時点で22万人と目標上回る。5年後会員数100万人に伸ばす。
東映アニメーション <4816> [終値1442円]
アニメ「一休さん」中国市場で本格展開。2012年2月メドに中国全土での公開決定。 (日経ヴェリタス)
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