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扉を開いて(4/10号)

2010年4月10日(日)はれ

・日米欧に主要中銀で金融危機後初めて欧州中央銀行(ECB)利上げに踏み切る。
 物価上昇の防止と域内の安定成長という二兎追う戦略も周辺国の財政不安というアキレス腱も内包。

・欧州中央銀行(ECB)の利上げは財政赤字に苦しむ周辺国の実体経済に打撃を与えるリスクをはらむ。
 企業の資金調達コスト増、住宅ローン金利にも上昇圧力かかる。次の「標的」スペインと目されている。
 当面の焦点は6月の公表される資産査定(ストレステスト)

・欧州連合(EU)によるユーロ圏の金融安全網作りは最終局面に入っている。
 総額約4400億ユーロの欧州安定基金(EFSF)めぐる加盟国の負担額6月確定。

 今EUとIMFによる安全網は4400億ユーロのEFSF、
 欧州委員会が最大600億ユーロの債券発行する欧州金融安定メカニズム(EFSM)
 2500億ユーロのIMF融資の3本柱で成り立つ緊急融資制度。

・世界経済が安定成長への正念場差し掛かりつつ。
 東日本大震災や緊迫する中東・北アフリカ情勢が不透明要因としてのしかかる。

・国際通貨基金(IMF)ストロスカーン専務理事4日「たくさんのブラック・スワン(黒い白鳥)が世界経済の現状」
 黒い白鳥とは事前に予測出来ず、大きな衝撃を与えるような現象を指す。
 日本、東日本巨大地震、世界で総額約40兆円の生産やサービスに影響と試算。
 中東・北アフリカ情勢の緊迫も「黒い白鳥」

・米主要企業の2011年1-3月期決算発表、11日非鉄大手アルコアからスタート。主要500社の純資産前年同期比12%増
 市場では米企業の好業績が続くとの見方大半も、波乱要因、東日本大震災と原油や金価格の高騰。

・どうなる東電 <9501> [終値420円]どう見る市場。原発事故処理長引き、経営の先行き不透明感増す。
 損失、燃料費増加分年間6000億円規模、設備損失1兆円近くと試算。賠償額は範囲や期間でけた違いの規模に。

・東日本大震災、鉄鋼業界の需要構造にも大きな変化。
 電炉業界復興銘柄として注目。高炉は自動車や電機大手の原産が影を落とし始める。

 鉄筋に使われる小形棒鋼で国内シェアトップの共栄鋼 <5440> [終値1485円]震災前より2割高。

 一方、新日鉄 <5401> [終値256円]JFE <5411> [終値2289円]住金 <5405> [終値178円]など高炉メーカー、
 株価は震災前比1割ほど下落。

・住軽金 <5738> [終値92円]古河スカイ <5741> [終値216円]米アルミ缶材料大手の買収発表。
 北米開拓低評価。買収効果不透明で財務体質の悪化を招く可能性も。

・海運大手3社収益けん引してきたコンテナ船事業に急ブレーキ。

 郵船 <9101> [終値308円]2012年3月期の同事業の経常利益175億円と前期から6割減。

 商船三井 <9104> [終値461円]川崎汽船 <9107> [終値282円]もほぼ半減。

・ネット企業震災後の株価騰落率に開き。

 緊急時の連絡手段として有効性認識されたデジタルガレージ <4819> [終値366500円]買われる。

 ヤフー <4689> [終値28400円]企業広告出稿意欲の低下のあおり受けそうと日経平均より下げ幅大きく。

 携帯ゲームは停電による影響の心配なく外出手控えで利用者増公算。
 サイバーエージェント <4751> [終値276000円]グリー <3632> [終値1386円]DeNA <2432> [終値2970円]

 ぐるなび <2440> [終値946円]一休 <2450> [終値32800円]逆風も。

・「会社がわかる」特集KYB <7242> [終値595円]自動車の振動をコントロールする油圧緩衝器で世界シェア20%。
 生産の軸、自動車から建機向けに理論上株価試算976円、アナリストの目標株価も900円前後多く。
 建機部品が今後の成長ドライバーと期待。

・ランキング:欧州売上高比率が高い企業。
 3月16日1ユーロ=106円台前半つけた相場、122円台半ばまでの円安・ユーロ高進む。
 2011年3月期想定為替レート110円に置いていた輸出企業などにとっては採算改善につながる。

 1位マキタ <6586> [終値3770円]欧州売上高比率28.3%、日本からの輸出比率14.8%

 2位アシックス <7936> [終値1129円]23.7% 8.5% ランニング関連商品の販売攻勢。

 3位タダノ <6395> [終値489円]22.4% 39.9% 

 8位三和HD <5929> [終値260円]16.0% 0% ドイツで生産・販売で為替の影響比較的小さく。

 9位リコー <7752> [終値948円]16.0% 34.7% 1ユーロ=120円水準続けば今期100億円以上の増益要因。

 25位安川電 <6506> [終値915円]7.7% 48.3% 1円の円安で1億3千万円円増益に。

・OUT Look:今週の株式相場は一段と膠着感強まりそう。
 東日本大震災から約1ヶ月、投資家は企業業績への先行き不透明感不安を強めており、上値は重そう。
 一方世界景気が順調に回復する中では売り圧力は限られる。
 日経平均株価9500円〜1万円のレンジ内で取引されそう。
 バークレィ・キャピタル証券、今期東証一部上場企業の最終損益予想を従来の14%増から
 12%減へと大幅に下方修正。12月末の日経平均の見通しも1万2000円から1万500円に引き下げ。 
 株価下支えするのは米国中心とする堅調な海外景気。
 今週は震災後の状況反映した経済統計として12日に3月の工作機械受注額14日に同首都圏マンション市場動向発表。

・Wall Street:今週の米株式相場は上値は重い展開か。
 原油や金・穀物などの商品相場が全般に上昇基調となり、
 インフレ圧力の高まりが景気に打撃与えるとの懸念強まる。
 ダウ工業株30種平均は2年10ヶ月ぶりの高値圏で推移しており利益確定売りも出やすい。
 市場の関心はインフレに集中。今週は3月の米卸売物価・消費者物価指数が発表。
 素材のアルコアを皮切りに1-3月期の主要企業の決算発表始まる。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派18%(前回比-5)弱気派39%(同-5)中立派42%(同-9)
 堅調な米国株式相場が支えとなる一方、原子力発電所の動向を見極めたいとして上値重く。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場はフィリピン、香港などアジア株やトルコなど中東株が上昇。
 東日本大震災の影響で日本経済の先行き不透明感が高まる中で、アジアなどの経済は拡大続けているため。

・バフェットからの手紙-6- 危機の時にこそ果敢に投資に動く。
 チャンスを逃さない目利きとここぞという時に備えてキャッシュを常に手元に置く準備の良さも
 カリスマ投資家に非凡なところ。企業価値をどう評価するかということを学ぶべき、それが投資の全てと。  

(日経ヴェリタス)

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