「超監視社会」に近づく

2019年10月26日（土）晴れのちくもり　坂本彰氏　独演会

・スマートフォンによるキャシュレス決済が進んだ中国で、今度はスマホも使わずに決済ができる「顔認証決済」が広がり始めた。
コンビニエンスストアの会計カウンターでは、タブレット端末に自分の顔を映すだけで決済が済み、導入店は約1千店に達した。
切符を使わずに顔認証で改札を通れる地下鉄も増え、顔認証決済の利用登録者は1億人突破。
中国政府は普及を急ぎ、一段と厳しい監視社会を作る狙いもあるとみられる。
顔認証決済が生活に浸透すればするほど、中国政府は今後、犯罪者のほか一般人さえも、
全土に張り巡らした2億台の監視カメラと連動させ、人の動きや居場所、志向をより正確に把握し、監視することが可能になる。
14億人の中国は「超監視社会」に近づく。

・スルガ銀行　<8358> ［終値448円］25日、
創業家がファミリー企業経由で保有している同行のすべての株式（13％強）を家電量販大手のノジマ　<7419> ［終値1876円］が取得する。
ノジマは既に5％弱の同行株を持つ大株主で、保有比率は18％強に上がる。
企業統治不全の象徴だった創業家の影響力を排除し、まずはノジマと再建目指す。

・安倍晋三首相25日、
地元選挙区で秘書が有権者に香典など配った問題を受けて辞任した菅原一秀経済産業相の後任に梶山弘志元地方創生相を任命。

・伊藤忠商事　<8001> ［終値2284.5円］中国の電気自動車（EV）用電池リサイクル企業や中国EV最大手比亜迪（BYD） と提携し、
2020年にも車載用電池のリユース事業に乗り出す。
再生可能エネルギー向けの大型蓄電池としての利用促す。
車載用リチウムイオン電池の寿命は一般的に8～10年とされる。
日産自　<7201> ［終値681.5円］やBYDがEVの量産を始め、車載用としては使用済みとなる電池が急増する時期になった。
車載用としての寿命を迎えても、蓄電池としては十分な能力がある。

・英国の欧州連合（EU）離脱は最大の懸念だった10月末の「合意なき離脱」を回避し、3度目の延期となる公算が大きくなった。
EUは延期容認し、ジョンソン英首相も初めて延期を念頭に12月の解散総選挙を呼びかけた。
ただ野党の同意が必要な解散が実現するかは見通せず、英の要請通りに1月末まで延期しても離脱への視界が開ける保証はない。

・英国除く欧州連合（EU）加盟27カ国は25日、大使級会合開いた。
10月末としていた英の離脱日延期では合意したが、延期期間の判断は週明けに持ち越した。

・家畜伝染病である豚コレラの発症防ぐためのワクチン接種が25日から始まった。
農林水産省から承認を受けた10県のうち、岐阜や富山など6県が同日摂取に着手。

・工作機械受注の低迷が海外で広がっている。
日本工作機械工業会（日工会）25日、9月の受注状況（確報値）、海外向けの外需は前年同月比40.6％減の529億円に。
アジア向け受注が43.3％減と落ち込んだほか、欧州や米国向けも低迷。自動車などで設備投資意欲が戻らない状況。
全体の受注額は35.5％減、989億円だった。9月は好不況の目安とされる1000億円を割るのは2010年以来9年ぶり。
内需は28.5％減の460億円だった。
落ち込みの大きい外需の地域別では、中国は42.1％減の109億円、北米が44.4％減、182億円、欧州が32.6％減136億円。
ドイツが57.1％減の25億円と今年最低額更新した。

・ワークマン　<7564> ［終値7640円］2019年4-9月期単同営業利益が前年同期比5割増の85億円程度になった模様。
13億円だった10年前（09年4-9月期）に比べて6倍強の水準となった。従来は15％増の63億円だった。
上期の業績が計画を上回ったため、通期予想を上方修正する可能性もある。

・ペンス副大統領24日、約1年ぶりに中国に関する包括的な政策演説に臨み、中国への対決姿勢を再び鮮明にした。
両国の貿易戦争は緩和に向かうとの見方もあったが、中国の急速な台頭に危機感を募らせる米国内の対中強硬派を代弁した形。
「中国の行動はますます攻撃的かつ不安定になっている」
香港情勢について、中国政府に対し「米国は自制を促す」と強硬手段に訴えないように求めた。
米スポーツ用品大手のナイキが販売自粛したことも問題視。「ナイキは社会的良心を捨てることを選んでいる」と批判。
「米国の企業は米国の価値観のために立ち上がるべきだ」と注文を付けた。

・米アマゾン・ドット・コム物流分野で攻勢強めている。
主戦場である米国では翌日配送サービスの拡大のため、現役を覚悟で年4000億円規模に追加の物流費投じる。
ネット通販市場で追い上げている小売り大手を突き放す狙い。

・米インテル24日、これまで停滞が続いたデータセンター向け半導体の販売が3四半期ぶりのプラスに転じた。
米アマゾン・ドット・コムなどクラウド大手が演算性能に優れる単価の高い製品の採用増やし、復調を後押しした。
インテルは2019年の売上高見通しも上方修正し、需要回復への期待が広がっている。

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・台風19号で相次いだ堤防の決壊で、国の治水計画の課題も明らかに。
全国の河川整備は予算減少で思うように進まず、専門家は対策を急ぐべきだとしている。

・米国の中央銀行に当たる連邦準備理事会（FRB）は29～30日、金融政策を決める連邦公開市場員会（FOMC）を開く。
米中貿易摩擦や世界経済の減速が米景気にも影を落とす中、3会合連続となる追加利下げを検討する。
金融市場ではFRBが30日に3度目の利下げを決めるとの観測が強い。

週末の【銘柄研究】掲載済み
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※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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新規公開株

銘柄  コード　　市場　　　発行株数　　公募価格　　主幹事証券　注目度

2019/10/28 セルソース 4880  マザーズ 公開株数 552,000 公開価格  2,280円 引受証券 みずほ他 注目度
事業内容:再生医療関連事業において、医療機関から脂肪・血液由来の組織・細胞の加工業務を受託する他、
医療機関に法規対応サポートの提供や医療機器を販売、コンシューマー事業において自社ブランド化粧品を販売

2019/10/29 ジェイック 7073 マザーズ 公開株数 164,400 公開価格 4,750円 引受証券 日興他 注目度 B
事業内容:教育融合型人材紹介サービス「就職カレッジ」「女子カレッジ」「セカンドカレッジ」「新卒カレッジ」を提供するカレッジ事業、
および「７つの習慣」をはじめとした教育研修サービスの提供

2019/10/30 恵和 4251  東2  公開株数 2,280,400 公開価格  770円 引受証券 大和他 注目度 B
事業内容:光学シート、産業資材などの製造販売

2019/11/1 ダブルエー 7683 マザーズ 公開株数 1,035,000 公開価格 4,690円 引受証券 みずほ他 注目度 B
事業内容:婦人靴の企画、販売
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（今日の一言）

週末の海外ＮＹ株式市場は、上昇。
S&P500種株価指数とナスダック総合株価指数は3営業日続伸で終了。
米中貿易協議が進展したとの報道と半導体のインテルが8%と大幅高と、ダウ工業株30種平均を押し上げた。
S&P500種は一時、7月につけた終値での最高値を上抜け、NASDAQ100指数は史上最高値更新（8033.29）した。

米通商代表部（USTR）のライトハイザー代表とムニューシン米財務長官が25日、
中国の劉鶴副首相と電話協議し「合意は最終段階に近づいた」と伝わった。

アップル（+1.23%）グーグル（+0.33%）フェイスブック（+0.81%）アリババ（+1.02%）エヌビディア（+3.90%）
ネットフリックス（+1.96%）アマゾン・ドット・コム（-1.09%）バイオジェン（+0.83%）バークシャー（+0.73%）
ラッセル2000（+0.55%）HTG(ハイイールドファンド)（+0.08%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

24日夕に発表した決算で利益が市場予想を下回ったアマゾン・ドット・コムは大幅安で始まったが、マイナスながらも下げ幅縮小。

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約62.9億株、過去20日間平均約64.6億株を下回る。

週間ベースでは、ダウは％0.7高、2週ぶり反発、ナスダック総合指数は1.9％高、4週続伸（累計3.8％上昇）、
S&P500種指数は1.2％高　3週続伸（同2.4％上昇）で取引を終えた。

今週は企業決算発表本格化で、好決算が相場の追い風になった。

欧州株式市場の主要3指数はまちまち。
英国は5営業日ぶり反落、独は5営業日続伸、仏は2営業日続伸で終了。
米中通商協議が進展している兆しと、高級ブランド仏ケリングや伊モンクレールが好決算が買い材料。
英国は欧州連合（EU）離脱巡る混乱が投資家心理の重荷に。

ギリシャ(アテネ総合)株価指数（-0.19％）、イタリア（MIB）株価指数（+0.36％）とまちまち。

25日の東京株式市場で日経平均（+0.22％）は5日続伸。5日連続で年初来高値更新中。
東証株価指数（TOPIX）（+0.29％）も4日続伸。

東証マザーズ（+0.48％）、日経ジャスダック平均（+0.22％）は6日続伸、東証2部（-0.21％）は4日ぶり反落で終了。

東証1部出来高は11億0085万株、売買代金は2兆0733億円。
東証1部騰落数は値上がり1,285(59％)銘柄、値下がり735(34％)銘柄、変わらず135(6％)銘柄に。

業種別ランキングでは22業種上昇、11業種下落に。
値上がり上位は、医薬品、精密機器、水産・農林業、非鉄金属、金属製品、倉庫運輸関連、海運業、・・・
値下がり上位は、その他製品、証券商品先物、情報・通信業、パルプ・紙、保険業、鉱業、・・・

東証1部値上がり上位は、サイバネット　<4312> ［現在779円　+84円］信越ポリマー　<7970> ［現在930円　+97円］
ディスコ　<6146> ［現在23760円　+2460円］図研　<6947> ［現在2128円　+180円］

値下がり上位は、エイトレッド　<3969> ［現在1512円　-228円］レッグス　<4286> ［現在1521円　-210円］
CEHD　<4320> ［現在464円　-38円］クラレ　<3405> ［現在1316円　-99円］

三菱UFJ　<8306> ［現在8306円　+0.7円］みずほ　<8411> ［現在166.9円　+0.5円］三井住友　<8316> ［現在3837円　+1円］

野村　<8604> ［現在497.5円　-5.9円］大和　<8601> ［現在496.0円　-6.0円］ソフトバンクグループ　<9984> ［現在4017円　-50円］

週間ベースでは、日経平均株価は1.4％高、3週続伸（累計6.2％上昇）、東証株価指数（TOPIX）1.6％高、3週続伸（同4.8％上昇）。
東証マザーズ指数は3.0％高、2週続伸（同3.0％上昇）、日経ジャスダック平均1.4％高、3週続伸（同2.9％上昇）
東証2部指数は1.0％高、4週続伸（同4.1％上昇）で終了。

週末の【銘柄研究】掲載済み
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11/23（土） 【コロ朝セミナー】馬渕治好氏　特別講演会（東京・表参道）
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11/30（土） 【コロ朝セミナー】坂本慎太郎（Bコミ）氏 独演会　（東京・八重洲ファーストビル8F）
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12/7（土）  【コロ朝セミナー】12月特別篇 相場の福の神参上（八重洲ファーストビル4F）
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