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扉を開いて(2011.7.3)

2010年7月3日(日)くもり

・株式投資リターン最大化の法則。
 成長期待(株価騰落)に加え、配当収入(支払い余力)も加味する株式トータルリターンは長期投資するうえで需要なモノサシ。
 次の10年の勝ち組さがすポイントはSAV(株主付加価値)指標に注目。
 (SAV=フリーキャッシュフロー(純現金収支)から資本コストを差し引いて計算)

 SAV日本企業上位 1位ヤフー <4689> [終値27570円]1株当たりSAV(10年平均)565円。

 2位大東建託 <1878> [終値6890円]190円 3位ポイント <2685> [終値3330円]178円 5位久光薬 <4530> [終値3420円]

 13位アインファーマ <9627> [終値3235円]66円 第一興商 <7458> [終値1321円]66円

・米国の雇用悪化の根はどこまで深いか。米労働省8日発表する6月の雇用統計に市場の関心高まる。
 6月の市場予測は失業率前月比横ばいの9.1%、非農業部門の雇用者数は8万人。
 選挙の実施月に失業率が7%を超える大統領は再選できないというジンクスも。

・主要小売企業 2011年3-5月期の決算発表、今週本格化。食品や飲料で「特需」発生。
 コンビニエンスストアやスーパーの業績には追い風。

 セブン&アイ <3382> [終値2203円]の連結営業利益前年同期比3割増、680億円前後に。
 プライベートブランド(PB=自主製品)商品の販売伸びる。

 ファミリーマート <8028> [終値2963円]連結営業利益前年同期比5%増91億円前後 

 サークルKサンクス <> [終値円]も前年同期比3割増47億円。

 イオン <8267> [終値966円]連結営業利益3割弱増280億円。百貨店4月以降客足戻り、売上高もほぼ前年並みに回復。

 ニトリ <9843> [終値7640円]3-5月期連結営業利益23%減も通期予想77億円引き上げ547億円に。震災後既存店売上高計画を上回る。

・住友セメント <5232> [終値226円]
 セメント事業の収益改善遅れ、廃棄物処理の「副業」除くと2012年3月期同事業営業損益85億円の赤字へ。

・「会社がわかる」資生堂 <4911> [終値1541円]

 常識破り・その1「主力製品を撤去」販売動向無視しての全店一律陳列はかえって非効率。
 常識破り・その2「新商品の数を減らせ」長引くデフレ、金融危機後景気減速局面で不良在庫になるケースも目立つ。
 常識破り・その3「トヨタ方式をコスメに生かせ」
 化粧品は多品種小ロット製品で自動車や家電製品とは勝手が違うが自動化と手動工程工夫へ。

・インタビュー:ヤマダ電機 <9831> [終値6440円]山田昇会長、節電ビジネスようやく藻を結ぶ。
 スマートグリッド関連売上高400億-500億円見込むも引き合い多く計画比2-3割上振れも。
 中国進出3年で5店出店、年間売上高1000億円目標。海外ではまず中国で成功へ。
 節電意識想定以上で追い風も。

・ランキング:ジャスダック上場銘柄昨年末からの株価騰落ランキング

 1位日マニュファクチャリング <2162> [終値65100円]騰落率272.9% 
 震災で落ち込んだ自動車など製造業の生産回復基調にあることが追い風。

 2位ニューフレア <6256> [終値238700円]171.3% 3位エキサイト <3754> [終値93000円]1222.5%

 8位ウェブマネー <2167> [終値326000円]91.5% KDDI <9433> [終値567000円]がTOB(公開市場買い付け)
 4割プレミアムで買い付け価格(32万7000円)にさや寄せ。

 14位フェローテック <6890> [終値1820円]63.5% 太陽電池関連で買い集める。太陽電池人気が一気に終わる可能性も。
 
 17位エレコム <6750> [終値1197円]59.0% スマートフォン向け充電器・ケース、液晶保護フィルムなど売れ行き好調。
 家庭用発行ダイオード(LED)照明新事業が軌道に乗れば上値余地も。

 21位ナガワ <9663> [終値790円]46.3% 「ユニットハウス」手掛け、東日本大震災被災地域で仮設住宅用需要。

・OUT Look:今週の株式相場は上値を試す展開か。
 ギリシャ国債が債務不履行(デフォルト)になる懸念や米景気への過度な悲観が後退、投資家リスクを取るムードと。
 日経平均株価は週内に1万円をつける場面も。
 先週日経平均は週間で189円(1.95%)上昇。チャート上節目200日移動平均線(9866円)も上回る。
 大型株買われ始めたことも外部環境に対する不安感が薄れた証拠。日経平均1万円乗せ後目標達成感も。
 今週は8日に米雇用統計発表、市場予測大きく下回ると米景気先行き警戒感が戻りかねず注目集まる。

・Wall Street:今週の米株式相場は先週の堅調地合いを引き継いで上値を試す動きとなりそう。
 ダウ工業株30種平均は先週末5日連続上昇、終値1ヵ月半ぶりの高値に。上昇率5.4%。
 先週末米サプライマネージメント協会(IMS)6月の製造業景気指数市場予測に反して持ち直しに。
 6月雇用統計は注目度がこれまで以上に高い。市場予測平均前月比9万人前後と5月の5万4000人から拡大する見通し。

・プロの相場観、向こう1週間の【ブルベア調査】強気派38%(前回比-6)弱気派27%(同-6)中立派35%(同+12)
 企業の生活活動の回復など好材料があるものの、株式市場は当面戻り売りの圧力強まるとの見方増える。

・米連邦準備理事会(FRB)が昨年11月から実施してきた量的緩和第二弾(QE2)が6/30で終了。
 長期国債の購入を通じて総額6000億ドルという大量の資金を市場に供給した一大政策は
 国際商品市場で「ミニバブル」発生させ、終了決定とともにその崩壊につながる。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場はほぼ全面高に。
 ギリシャの財政危機がひとまず回避され、欧州株は上昇。欧州以外の株式相場も上昇へ。(日経ヴェリタス)

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