ダウ急反発も乱高下

2020年3月11日（水）晴れ

・政府10日、新型コロナウイルスの感染症対策本部で、第2弾の緊急対応策を決めた。
安倍晋三首相の大規模なイベント自粛を10日程度継続するよう要請。
4300億円超支出し、中小企業の資金繰り支援などのため1.6兆円の金融支援する。

・サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコ10日、現在およそ日量970万バレルの石油生産を2割引き上げ、4月に日量1230万バレルを市場に供給する。
石油輸出機構（OPEC）とロシアなど非加盟主要産油国との減産強調の話し合いが決裂したことを受け、高コストの生産者からシェアを奪う方針鮮明に。
全面的な価格競争に突入する見込みで、石油市場の環境は一変しそう。

・東日本大震災から11日で9年を迎え、被災自治体の財政の先行き懸念が出てきた。
財政の黒字の大きさは全国有数だが、自前の財源は低い水準にとどまるため。

・新型コロナウイルスの震源地の中国で、上海市や広東省など主要地域の企業の操業が再開し10日で1カ月たった。
主力産業の復旧を急ぎたい中国政府の意向もあり、再開した企業の割合を示す再開率は多くの業種で8割前後に達した。
ただ人手不足が深刻でフル操業に至らず。
重点産業の自動車でも工場の能力に対する稼働率は3割程度とされ、本格復旧には時間がかかっている。

・世界の金融・証券市場が、2008年9月のリーマン・ショック・ショックをほうふつとさせる混乱に見舞われている。
10日の米国市場でダウ工業株30種平均は一時前日比900ドル高と反発したが、市場の不安は根強い。
1.米国の景気後退　2.債務バブルの崩壊　3.中銀の金融政策の限界　という3つのリスク通じて、
市場の混乱が実体経済に波及しないかと恐れている。

・ダウ工業株30種平均は最高値から19.2％下落し、弱気相場入りとされる2割安が迫った。
高値からの下落率が10％前後だった15～16年の「チャイナ・ショック」や18年の「VIXショック」を超えるスピードで下落。
球速んあ株安の原因は感染拡大だけではない可能性がある。
「見て見ぬふりをしていた『灰色のサイ』が暴れだすリスクを新型コロナの感染拡大を機に突然意識し始めたのが真相」と
馬渕治好ブーケ・ド・フルーレット代表はいう。
市場が警戒する「灰色のサイ」は3頭いる。
1頭目は、景気後退のリスク。過去最長の米景気拡大がいつ止まるか警戒感が強い中で株安が直面。
2頭目は、超低金利が醸成してきた企業や国家の債務バブルが破裂するリスク。原油価格の急落が、認識の甘さを思いサイらされた。
3頭目は、金融緩和の限界。市場は「利下げではコロナによる需要と供給の落ち込みを止められない」と見透かし、株安で反応。

・国内の新型コロナウイルス感染者数　国内の確認例　552人（新たな感染者45人）死者10人、
チャーター機帰国者15人、クルーズ船の乗船者703人、死者7人
ここ数日は増加ペースが上がって1日30～50人台となっているが、調査の強化や検査の拡充が影響している可能性がある。

・欧米各国でも感染sにゃが急増し、
世界保健機関（WHO）のテドロス事務局長は「パンデミック（世界的な大流行）」の脅威が現実味を帯びてきたと警戒を強めている。
10日時点115の国・地域で11万4千人超の感染が確認され、死者は4千人を超えた。
一方、回復した人も約6万4千人に上り、中国本土の感染者は約8万人で増加ペースは落ちている。

・日銀　<8301> ［終値29000円］黒田東彦総裁10日の参院財政金融委員会で、
日銀が保有している上場投資信託（ETF）の損益分岐点について「500円ほど切り挙がっている」と述べた。
2019年9月時点では日経平均株価で1万9000円程度が目安だった。
足元では1万9500円を割り込むと含み損の状態になる可能性がある。

・イタリア政府10日、新型コロナウイルスの感染の急速な広がりを受け、全土で個人の移動制限を発動。
9日の感染者数は9172人と中国に次いで2番目に多い。
欧州に突出して感染者が多い理由を探ると、医療現場の崩壊などいくつかの可能性が浮かび上がってくる。

・東南アジア主要6カ国の1月の新車販売台数は前年同月比14％減の24万2371台だった。
6カ国すべての国で前年実績を下回った。
新型コロナウイルスの感染拡大で、2月以降さらに厳しい販売状況が見込まれる。

・11月の米大統領選に向けて、野党民主党の候補を選ぶ予備選と党員集会が10日、6州で投開票される。
中道派ジョー・バイデン前副大統領（77）と左派バーニー・サンダース上院議員（78）の一騎打ちの構図。
米マンモス大の世論調査では、バイデン氏の支持率は51％で、36％のサンダース氏をリード。

・外国為替市場で新興国通貨に対する売り圧力が強まっている。
新型コロナウイルスの感染拡大と原油安で投資家がリスク回避に傾き、産油国や経常赤字の通貨が売られた。
外貨準備が不足するなど脆弱な国が標的にされ、市場の混乱に拍車がかかる可能性がある。

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・政府は10日、緊急対策第2弾決定。
新型コロナウイルスの感染拡大で事業に影響受けた中小企業向けの特別貸付制度の創設や
学校の一斉休校に伴い休業する保護者らの収入保障などが柱。
2020年度予算の予備費2715億円を活用し、4308億円の財政措置を講じる。

・習近平国家主席が新型コロナウイルスの感染拡大後初めて湖北省武漢市を視察。
感染を封じ込めに向けた「人民戦争」の勝利が近いことをアピールし、習指導部の求心力を高める狙いも。

・政府10日、マスク転売規制について、違反者への罰則を「1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金」に。
15日以降、購入価格を超える価格でインターネットのオークションなどで販売すると違反になる。

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※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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公募・売り出し価格

手間いらず　<2477> ［終値4575円］4300円　申込み3/11-12

ハイパー　<3054> ［終値440円］415円　申込み3/11-12

ゼネテック　<4492> ［IPO］1700円

ヤマエ久野　<8108> ［終値1398円］1314円

関通　<9326> ［IPO］490円

 

新規公開株

銘柄  コード　　市場　　　発行株数　　公募価格　　主幹事証券　注目度

2020/3/11 コンピューターマネージメント 4491 JQS  公開株数 421,800 公開価格 2,750円 引受証券 日興他 注目度 B
事業内容:システムの受託開発など
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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、急反発。
ただ1日の中でも乱高下、寄り付きトランプ米大統領の景気下支え策などの景気対策期待で大幅反発（寄り付き600ドル高）で始まったものの、
一時ダウ工業株30種平均は160ドル安となる場面もあって、この日のほぼ高値（1167ドル高）で終了。
原油価格の反発の相場を後押し。
米債利回りが過去最低水準から切り返したことで、金融株も買われた。
主要3指数はそろって約5％上昇。
人工知能（AI）などを使った自動売買などが、相場の振幅を広げている面も。

アップル（+7.20%）グーグル（+5.33%）フェイスブック（+5.13%）アリババ（+4.42%）エヌビディア（+6.37%）
ネットフリックス（+5.09%）アマゾン・ドット・コム（+5.07%）バイオジェン（+2.84%）バークシャー（+4.97%）
ラッセル2000（+2.85%）HTG(ハイイールドファンド)（+1.54%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約158.1億株、過去20日間平均約115.2億株を上回る。

欧州株式市場の主要3指数は4営業日続落。
米国市場が下落した時間当たりで取引終了と・・・
新型コロナウイルスの感染件数の増加も嫌気されたところも。
ギリシャ(アテネ総合)株価指数（+5.93％）、イタリア（MIB）株価指数（-3.28％）とまちまち。

10日の東京株式市場で日経平均（+0.85％）は乱高下も3日ぶり反発。

米国ダウの過去最大の下落幅を受け、売り優勢の始まりも、トランプ米大統領の景気刺激策期待でべ国夜間取引が上昇して、買い物も入る。
東証株価指数（TOPIX）（+1.28％）も3日ぶり反発。

東証マザーズ（+0.32％）、日経ジャスダック平均（+0.32％）は3日ぶり反発、東証2部（+0.12％）は3日ぶり反発で終了。

東証1部出来高は25億7037万株、売買代金は3兆8120億円。
東証1部騰落数は値上がり1,645(76％)銘柄、値下がり477(22％)銘柄、変わらず42(1％)銘柄に。

業種別ランキングでは28業種上昇、5業種下落に。
値上がり上位は、証券商品先物、不動産業、サービス業、倉庫運輸関連、鉄鋼、電気機器、陸運業、・・・
値下がり上位は、鉱業、海運業、石油石炭製品、繊維製品、ゴム製品。

東証1部値上がり上位は、ジーンズメイト　<7448> ［現在242円　+50円］オルトプラス　<3672> ［現在854円　+150円］
シーアールイー　<3458> ［現在907円　+150円］カーブスHD　<7085> ［現在577円　+80円］

値下がり上位は、日本エアーテック　<6291> ［現在734円　-82円］黒谷　<3168> ［現在329円　-34円］
中広　<2139> ［現在362円　-37円］シンシア　<7782> ［現在360円　-96円］

三菱UFJ　<8306> ［現在433.7円　+7.3円］みずほ　<8411> ［現在122.3円　+3.3円］三井住友　<8316> ［現在2947.5円　+56.0円］

野村　<8604> ［現在432.7円　28.9円］大和　<8601> ［現在421.6円　+9.1円］ソフトバンクグループ　<9984> ［現在4388円　+104円］

ようやく水星逆行（2/17～3/10）が終了いたしました。

2/17の前営業日の日経平均株価は23687.59円で、10日の安値18891.77円、4795.82円（20.2％）下落となりました。

続きの個別銘柄等は【コロ朝プレミアム】に掲載済
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桜のつぼみも膨らみかけてきますね。

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