無制限緊急措置決定

2020年3月24日（火）晴れ

・国際オリンピック委員会（IOC）が22日、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、東京五輪の延期を含めた検討を始めると発表。
世界的な感染拡大で7月開幕への不安が選手からも高まっている。
安倍晋三首相も中止という最悪シナリオの回避に向け、蜜月関係のトランプ米大統領と国際世論の形成急いだ。
トランプ氏「東京五輪を1000％支持する」と。

・トヨタ　<7203> ［終値6172円］23日、新型コロナウイルスの感染拡大による海外市場の需要減に対応し、
グループ会社含めて国内5工場の計7つの製造ラインの稼働を一時停止する。
4/3から始め、現時点で最長15日までを予定。需要減にあわせて生産量減らす。

・米連邦準備理事会（FRB）23日、臨時も米連邦公開市場員会（FOMC）開き、
米国債や住宅ローン担保証券（MBS）の買い入れ量を当面無制限とする緊急措置決定。
これまでは計7000憶ドル（約77兆円）を目安としていたが、「必要量」に切り替える。
消費者や中小企業の資金繰りを支援する新たな措置も発動し、ドル資金の目詰まり解消を急ぐ。
金利上昇防ぎ、流動性確保。

・コロナ危機は企業に波状で襲い掛かってきた。
第1波はインバウンド需要に支えられた観光業、航空業、飲食業などを直撃。
第2波は金融市場の混乱。有事の「現金化」の動きはドル資金市場に緊張を呼んだ。
株安で3月決算期末に企業や金融機関は多額の減損処理を迫られる恐れがある。
第3波は欧米を含む世界の生産・消費活動の急停止。グローバル展開する日本の製造業も荒波をかぶる。
そして第4派は東京五輪の予定通りの開催が難しくなったこと。
今は企業が資金繰り破綻に追い込まれるのを食い止めるのが急務。
企業破綻が続出して雇用が失われれば、感染終息後に回復する経済の基板が損なわれてしまう。
不安心理を払拭するのに十分な規模の財政出動を進めることが重要。

・政府は26日にまとめる3月の月例経済報告で、2018年1月から維持してきた景気は「緩やかに回復している」との総括判断を下方修正する。
「回復」の文言も6年9カ月ぶりに判断からなくす方針。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響受け、日本経済は厳しい状況にあるとの見方を示す。

・街角の景況感を示す2月の景気ウォッチャー調査は、景気の現状判断指数（DI）が急低下し、東日本大震災直後の11年4月の低水準になった。
訪日外国人（インバウンド）の急減や日本人の外出自粛の影響が大きい飲食や小売り、サービス行の落ち込みが目立った。

・新型コロナウイルスの感染拡大受けて米政権と連邦議会が調整を進めていた2兆ドル（約220兆円）規模の経済対策が土壇場で迷走し始めた。
野党・民主党が企業の救済策に反対し、採決が遅れる可能性も。
与野党は11月の大統領選をにらみ駆け引きを強めており、混乱が続けば景気と相場の重荷になりかねない。
景気対策は23日の採決を目指してきたが、22日中を予定していた民主党との法案調整は終わらず。
民主党が反対するのは、新型コロナの打撃が大きい特定産業に絞った救済策。
「打倒・トランプ」を最優先する民主党は企業救済策が選挙戦に利用されかねないと強く警戒。

・23日の米国市場でダウ工業株30種平均は続落、一時1万8200ドル台に下落する場面も。
下げ幅は前週末比900ドルを超えた。米連邦準備理事会（FRB）が無制限の資産購入発表も、売りに押される展開。
米政権が提案する2兆ドル（約220兆円）規模の経済対策が成立するかどうか不安視されている。

・東京五輪、4か月後に迫った世界最大のスポーツイベントをリセットできるのか。
ホスト国として、延期実現の可能性を探る動きが本格的に始まる。
競技場の確保が最大の課題。警備1万4000人、宙に浮く。

・国内の新型コロナウイルス感染者数　国内の確認例　1105人（新たな感染者36人　23日確認分）死者42人、退院患者数270人（23日午後9時半）

・ソフトバンクグループ（SBG）<9984> ［終値3187.0円］23日、保有資産を最大4兆⑤000億円売却すると発表。
調達した資金は最大2兆円の自社株買いのほか負債の削減に使う。
保有株の値下がりや債務の水準に対し、投資家の目が厳しくなっている。
「守りの財務」に転換して新規投資を抑制し、株主還元や財務改善を優先する。

・日本郵政グループ　<6178> ［終値774.2円］全国の郵便局に配置する局員数の見直しに向けて労働組合と協議に入る。
全体の5％にあたる1万人の削減案など浮上。業務の省人化を進める。

・厚生労働省23日、新型コロナウイルスの感染症の患者が爆発的に増えた場合、
自宅療養する軽症者へのビデオ通話によるオンライン診療を保険で特例的に認めると発表。
薬も処方できる。経過観察などのための通院しないで済むようになれば、院内感染を防げる利点もある。

・日米欧や中国などの20カ国・地域（G20）財務相・中央銀行総裁会議は日本時間23日夜、緊急テレビ会議開く。
新型コロナウイルスのワクチン開発に向けて、各国の資金を集中させることで合意。
会議後に麻生太郎財務相は「今の状況から回復するには薬が重要で、資金を出せる国から集めるほうが早い」と記者団に語る。
具体的な方法は今後詰める。日本からは麻生氏と黒田東彦日銀総裁が参加。

・日本経済新聞社、売上高100億円以下の上場企業約1000社「NEXT（ネクスト）1000」対象に、従業員1人当たり営業利益の5年平均調べたところ、
インターネット上に安定して稼げる取引の仕組みを築いた企業が目立った。
1位ストライク　<6196> ［終値2618円］1人当たり営業利益5年平均　2365万円
2位エニグモ　<3665> ［終値712円］2130万円
3位日本ファルコム　<3723> ［終値969円］1884万円
4位北の達人コーポ　<2930> ［終値491円］1810万円
5位センチュリー21・ジャパン　<8898> ［終値1092円］1669万円

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・米ジョンズ・ホプキンズ大集計、新型コロナウイルスに感染した死者が23日、世界で1万5千人を突破。感染者は約35万人。
イタリアでは死者が世界で初めて5千人を突破。米国の感染者数は約3万」5千人で、死者数は471人。

・産経新聞社とFNN（フジニュースネットワーク）21、22両日、合同世論調査実施。
内閣支持率41.3％（前回調査比4.1ポイント増）、不支持率4.1％（同5.6ポイント減）。

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※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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新規公開株

銘柄  コード　　市場　　　発行株数　　公募価格　　主幹事証券　注目度

2020/3/24 リバーホールディングス  5690 東2 公開株数 5,546,200 公開価格  960円 引受証券 野村他  注目度 C
事業内容:資源リサイクル事業
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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、大幅続落。
米連邦準備理事会（FRB）による無制限の量的緩和（QE）発表も、米上院の新型コロナ対策法案の採決動議を否決で売られる。
医療対策や州・地方当局向けの資金増額要求した野党・民主党の反対で可決に必要な支持得られず、手続きクリアならず。

ダウ工業株30種平均（-0.27％）やS&P500種株価指数（-2.93％）の下落に比べ、
ハイテク株の多いナスダック総合株価指数（-0.27％）の下落率少なく。

SOX指数（フィラデルフィア半導体株指数）は上昇（+3.36％）。

アップル（-2.12%）グーグル（-1.46%）フェイスブック（-1.09%）アリババ（-2.74%）エヌビディア（+3.37%）
ネットフリックス（+8.24%）アマゾン・ドット・コム（+3.07%）バイオジェン（-3.44%）バークシャー（-4.66%）
マイクロソフト （-1.00%）ラッセル2000（-1.13%）HTG(ハイイールドファンド)（-1.61%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約157億株、過去20日間平均は約158億株。

欧州株式市場の主要3指数は3営業日ぶり大幅反落。
新型コロナウイルスの感染拡大、景気への打撃が不安視。
米国株式市場の下落も嫌気された。
ギリシャ(アテネ総合)株価指数（-7.58％）、イタリア（MIB）株価指数（-1.09％）と下落。

23日の東京株式市場で日経平均（+2.02％）は3日ぶり反発。
ソフトバンクグループ（SBG）<9984> ［終値3187.0円　＋500.0円］が自社株取得と負債削減のため4兆5000億円のプログラム決定を好感。
東証株価指数（TOPIX）（+0.68％）も4日続伸。

東証マザーズ（+0.41％）は3日ぶり反発、日経ジャスダック平均（+0.30％）は2日ぶり反発、東証2部（+2.32％）は3日ぶり反発で終了。

東証1部出来高は26億9739万株、売買代金は4兆0152億円。
東証1部騰落数は値上がり1,613(74％)銘柄、値下がり527(24％)銘柄、変わらず26(1％)銘柄に。

業種別ランキングでは26業種上昇、7業種下落に。
値上がり上位は、非鉄金属、保険業、倉庫運輸関連、医薬品、石油石炭製品、水産・農林業、情報・通信業、・・・
値下がり上位は、空運業、精密機器、小売業、輸送用機器、化学、機械、ゴム製品。

東証1部値上がり上位は、産業ファンド　<3249> ［現在132800円　+26700円］日本ロジ　<8967> ［現在200000円　+40000円］
三井E&S　<7003> ［現在457円　+80円］日本システム技術　<4323> ［現在883円　+149円］

東証REIT指数　13.75％上昇。

値下がり上位は、アルフレッサHD　<2784> ［現在1855円　-495円］栗田工　<6370> ［現在2296円　-500円］
サインポスト　<3996> ［現在1211円　-250円］VIX短期先物　<1552> ［現在22630円　-4450円］

三菱UFJ　<8306> ［現在397.4円　+13.9円］みずほ　<8411> ［現在122.0円　-0.3円］三井住友　<8316> ［現在2633.5円　+73.5円］

野村　<8604> ［現在409.3円　+1.3円］大和　<8601> ［現在416.0円　-20.8円］ソフトバンクグループ　<9984> ［現在3187.0円　+500.0円］

本日も米国株式市場の下落の割には、シカゴ日経先物は高く、頑張っています。
米国ダウ平均CFDは、現在（7：48）300ドルプラスの18901ドルになっています。

続きの個別銘柄等は【コロ朝プレミアム】に掲載済
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本日も頑張っていきましょう。

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