中国政府相手取り訴訟へ

2020年4月1日（水）雨が降ったり止んだり

・企業が資金確保を急いでいる。
日本企業では短期の資金繰りのために発行するコマーシャルペーパー（CP）の発行残高が前年比2割増の25兆円と過去最高。
米国では社債発行が3月に22兆円と急増し始めた。中央銀行の緩和拡大も後押しに。
小売りや外食など手元資金の水準が低い業種では資金繰りに行き詰る例も出ている。
銀行融資の利用も急増。
日銀　<8301> ［終値26110円］31日発表2月の融資枠利用額は前年同月比27％増、7兆7399億円で統計始めた01年以降で最高更新。

・三菱UFJFG　<8306> ［終値403.0円］31日、東南アジアの子会社の株価下落受け、2020年3月期連結決算、約3600億円の損失計上。
過去に出資したタイとフィリピン、インドネシアでの持ち分をh減損処理しなければならなくなった。
新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な株安の影響で、日本企業による評価損計上が広がりそう。
株主還元の基準としている銀行規制上の自己資本への影響がないため、今回の損失によって配当や自社株買いの方針を変更はない。

・米ジョンズ・ホプキンズ大学によると、世界全体の感染者数は31日、80万人を超え、死者数も3万8000人を超えた。
感染拡大に歯止めをかけるため、各国は外出制限を導入するなど対応迫られている。
AFP通信、29日時点で世界で33億8000万人以上の人々が政府による外出制限措置の対象となっており、
世界人口の4割超が自宅にとどまるよう迫られている。

・加藤勝信厚生労働相31日、新型コロナウイルスの感染拡大受け、オンライン診療を初診から認める検討に入ると表明。
現状では初診は対面診療が原則。感染拡大に備え、オンライン診療を初診から認めることで患者や医療従事者の院内感染を減らす狙い。
厚生労働省は週内にもオンライン診療の指針について有識者が話し合う検討会を開く。

・日本国内で31日に新型コロナウイルスと確認された感染者は午後9時現在196人で、累計は2115人となった。
感染確認は44都道府県。東京都は新たに78人の感染を確認し、50～70代の7人が死亡。
大阪府も1日で過去最多となる28人の感染を確認。

・新型コロナウイルスの感染問題が深刻化する中、これまで5年以上かかるとされた予防ワクチン開発の壁を破ろうと企業が動き出した。
米ジョンソン＆ジョンソン（J&J）30日、ウイルスの遺伝子情報を使った短期製造が可能なワクチンを開発したと発表。
臨床試験（治験）を9月までに始める。
米モデルナや日本のアンジェス　<4563> ［終値691円］も類似の技術で短期の開発を急ぐ。
実用化には課題もあるが、競争が病気予防のビジネスを一変させる可能性がある。

・新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は今年1-3月期の金融市場を大きく揺らした。
世界株は四半期としてはリーマン・ショック直後の2008年10-12月期の下落率（21％）を記録。
企業の資金繰り懸念が高まった債券市場では、中央銀行の大規模緩和の購入対象か否かで選別される新たな動きも。
市場の混乱は日本企業を直撃し、株式の評価損や年金運用の悪化が広がる見通し。

・世界的な株安の影響で、保有株や出資先企業の株価下落で評価損計上する企業が相次ぐ。
東レ　<3402> ［終値469.0円］31日、17年に出資した香港企業の株価が下落し、187億円の損失計上。
企業年金の運用成績も悪化、2020年1-3月期の運用利回りは四半期ベースで8年半ぶりのマイナス幅に。
ニプロ　<8086> ［終値1271円］保有する日本電気硝子　<5214> ［終値1448円］などの株価下落で20年3月期に約298億円の特別損失計上。
富士急　<9010> ［終値2787円］も山梨中央銀行　<8360> ［終値736円］の株価が下落によって20年3月期に7億円超の損失を計上。
投資会社となったソフトバンクグループ（SBG）<9984> ［終値3788.0円］約90社に投資するビジョン・ファンドの投資先企業価値が下がれば、
その差分がSBGの営業利益を押し下げる。

・新型コロナウイルスに感染しても症状が悪化しにくいとされていた若年層で、重症化する報告が相次ぐ。
欧米では死亡例も出ていた。
あらゆる世代で感染を防止しなければいけない。

・国内の新型コロナウイルス感染者数　国内の確認例　2070人（新たな感染者151人　31日確認分）死者66人、退院患者数408人（31日午後8時現在）

・中国の景況感が改善を見せ始めた。
31日、3月の製造業購買担当者景気指数（PMI）は急上昇、拡大・縮小の節目となる「50」を3カ月ぶりに上回った。
新型コロナの欧米へのまん延で海外需要も消えており「V字回復」の道筋は見えていない。

・世界的な新型コロナウイルスの感染拡大受け、米国内で個人や企業が中国政府を相手取り訴訟を起こす動きが広がる。
中国が世界保健機関（WHO）への速やかな通報や情報提供の義務を怠ったために感染が拡大し、国際的に賠償責任があるとの主張に基づく。
覇権を争う米中両国の非難合戦が背景。

・2月の景気指標、雇用は新規求人数が主要産業で軒並み前年比マイナスとなり、特に製造業は24.7％減と落ち込みが目立つ。
鉱工業生産指数は上昇したものの、昨秋の急落からの回復は鈍い。
小売業販売額も訪日客の減少を映し、百貨店が11.8％減。

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4/4（土）  【コロ朝セミナー】4月特別篇 相場の福の神参上（東京・日本橋室町）
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・新型コロナウイルスの感染防止策として米英仏などで導入された外出規制が、市民の生活やビジネスを大きく変えている。
ネットを活用した娯楽や通販で特需が生まれる一方、サービス巡るトラブルや、自宅待機の長期化で家庭内暴力の増加を懸念する声も。

・プロ野球パ・リーグ各球団社長が31日、オンライン会議開き、目標としている24日の公式戦開幕は難しいという見解で一致。
再延期提案へ。

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※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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第三者割当

ココカラファイン　<3098> ［終値5610円］3/31　割当先　マツモトキヨシHD
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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、2営業日ぶり反落。
ダウ工業株30種平均とS&P500種株価指数の第1・四半期の下落率は20％超となった。
月間ではダウ平均は13.7％安、3カ月続落、ナスダック総合株価指数は10.0％安、2カ月続落、S&P500は12.5％安、3カ月続落。
四半期ではダウ平均は23.2％安、ナスダック総合株価指数は14.2％安、S&P500は20.0％安。
ダウ平均は四半期ベースの下落率が1987年以来の大きさ。
原油先物、四半期・月間ベースともに過去最大の下落。
新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）で米経済のリセッション（景気後退）入りはほぼ確実となっている。

この日は、米議会が景気対策第４弾を実施し得るとの兆候に注目が集まった。
トランプ大統領は議会に対し、２兆ドル（約216兆円）規模のインフラ法案の可決を求めた。

アップル（-0.20%）グーグル（+1.39%）フェイスブック（+0.51%）アリババ（+1.68%）エヌビディア（-0.75%）
ネットフリックス（+1.22%）アマゾン・ドット・コム（-0.72%）バイオジェン（+0.08%）バークシャー（-0.19%）
マイクロソフト （-1.57%）ラッセル2000（-0.45%）HTG(ハイイールドファンド)（-0.80%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約131.3億株、過去20日間平均約157.5億株。

欧州株式市場の主要3指数は2営業日続伸も四半期ベースでは大幅安。
月間ベースで、英FTSEは13.8％安、独DAXは16.4％安、仏CAC40は17.2％安、それぞれ3カ月続落。
ギリシャ(アテネ総合)株価指数（-0.07％）、イタリア（MIB）株価指数（+1.06％）とまちまち。

月末31日の東京株式市場で日経平均（-0.88％）は2日続落。
東証株価指数（TOPIX）（-2.26％）も2日続落。

東証マザーズ（+1.28％）は2日ぶり反発、日経ジャスダック平均（-0.05％）、東証2部（-0.26％）はそれぞれ2日続落で終了。

東証1部出来高は18億6245万株、売買代金は3兆0802億円。
東証1部騰落数は値上がり546(25％)銘柄、値下がり1,581(72％)銘柄、変わらず39(1％)銘柄に。

業種別ランキングでは2業種上昇、31業種下落に。
値上がり上位は、鉱業、石油石炭製品。
値下がり上位は、鉄鋼、銀行業、輸送用機器、水産・農林業、証券商品先物、卸売業、その他金融業、・・・

東証1部値上がり上位は、ヒトコムHD　<4433> ［現在923円　+150円］ネオジャパン　<3921> ［現在1030円　+150円］
アルヒ　<7198> ［現在1225円　+170円］KeePer技研　<6036> ［現在1416円　+162円］

値下がり上位は、オルトプラス　<3672> ［現在514円　-81円］ソウルドアウト　<6553> ［現在1938円　-222円］
MUTOH-HD　<7999> ［現在1418円　-161円］わかもと製薬　<4512> ［現在230円　-26円］

三菱UFJ　<8306> ［現在403.0円　-23.1円］みずほ　<8411> ［現在123.6円　-6.4円］三井住友　<8316> ［現在2623.0円　-127.5円］

野村　<8604> ［現在457.8円　-21.1円］大和　<8601> ［現在419.2円　-15.2円］ソフトバンクグループ　<9984> ［現在3788.0円　+95.0円］

月間ベースでは、日経平均株価は10.5％安、東証株価指数（TOPIX）は7.1％安、それぞれ3カ月続落、
東証マザーズは11.5％安、4カ月続落、日経ジャスダック平均は10.4％安、3カ月続落、東証2部は13.7％安、3カ月続落。
東証REIT指数は20.9％安、2カ月続落で終了。

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4/4（土）  【コロ朝セミナー】4月特別篇 相場の福の神参上（東京・日本橋室町）
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