会計ルール弾力化

2020年4月3日（金）晴れ

・金融庁は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う需要急減を受け、企業が直ちに工場や店舗の資産価値の切り下げを迫られないようにする方針。
日本の会計基準では資産価値が取得時より大きく下がれば減損処理しなければならないが、企業や監査法人が柔軟に判断できるようにする。
会計ルールの適用を弾力化することで業績悪化を和らげる。

・米労働省2日発表、失業保険の新規申請件数、3/28までの1週間で664万8千件と、過去最大だった前週（330万件）からさらに2倍に。
新型コロナウイルスで経済活動が大幅に制限され、飲食店や小売店などでは従業員の解雇や一時帰休が急増。
失業保険の申請数は市場予想（260万件）をお幅に上回った。
新型コロナが発生する前は1982年10月の69万件が最大で、リーマン・ショック後でも2009年3月の66万件が最多だった。

・政府、日本政策投資銀行（DBJ）通じて大企業向けの出資和久を設ける。
国の支出分は1000億円規模で調整。企業財務が傷む事態に備え、資金繰りの支援体制を整える。

・投資信託からの資金流出が市場を揺さぶる。
世界の投信の資金流出額は3月に5136億ドル（約55兆円）と、リーマン・ショック時を上回り、過去最大に。
新型コロナウイルスへの懸念でマネーが一気に逆回転。
これまでの最高はリーマン危機直後の2008年10月に記録した2967億ドル。
運用資産別では債券投信が全体の6割と大きく、3月に3230億ドルが流出。
株式投信の資金流出額は699億ドルと08年10月以来、11年半ぶりの高水準。
新興国株投信からの流出も目立つ。

・イオン　<8267> ［終値2161.5円］ショッピングセンター（SC）の運営でミャンマーに進出する。
2023年にも最大都市ヤンゴンで「イオンモール」の開業目指す。

・ソフトバンクグループ（SBG）<9984> ［終値3768.0円］傘下だった米携帯通信4位スプリントは1日、同3位のTモバイルUSと合併。
SBGの新会社への出資比率は8割強から24％下がる。
連結対象から外れ、持ち分法適用対象の投資先の一つになる。
スプリント買収に投じた約2兆円の投資は約4割増えている計算も、原則4年間の売却制限もあり現金化には時間がかかる見通し。

・ソフトバンクグループ（SBG）<9984> ［終値3768.0円］2日、米シェアオフィス大手ウィーカンパニー株の買い付け取りやめ発表。
同社への支援策として、既存株主から最大30億ドル（約3200億円）分のウィー株取得する予定だった。
ウィー再建の先行きは不透明。

・新型コロナウイルスの病院内での感染を防ぐため、ビデオ通話などによるオンライン診療の活用を広げる規制緩和が限定的な範囲にとどまる恐れも。
焦点は受信歴のない患者でも初診からオンライン診療を認めるかどうか。
厚生労働省は対面で得る情報の重要さを理由に、かかりつけ医から情報提供を受けた別の医療機関などに絞る方針。
拡大を恐れる日本医師会への配慮がにじむ。

・新型コロナウイルス禍について最も恐れるべきは、重篤な感染者に適切な医療が提供できない事態。
感染者の治療に人材や施設が割かれ、ほかの診療科が滞るのも避けなければならない。
デジタル技術を使って医師が自宅や施設にいる患者を診るオンライン診療を広げるのは、医療の機能悪化を防ぐ有効な手段の一つに。
その点で厚生労働省の及び腰は目に余る。

・新型コロナウイルスで1万3千人以上が死亡したイタリアで、感染拡大が鈍ってきた。
感染者数の伸び率は3週間余りで20％台から4.5％に落ち、世界保健機関（WHO）幹部は「近く安定する」との見方示した。
スペインも似た傾向にある。ただ第2波が起きる恐れも残る。
イタリア政府は厳しい外出規制に加え、交通、農業など必要不可欠な分野を除く企業の活動も禁止する措置もとっている。
人と人の接触が減り、拡大に歯止めがかかってきた可能性がある。

・米ジョンズ・ホプキンズ大集計、世界の新型コロナウイルスに感染者は2日午後4時時点で93万7783人。
国・地域別の感染者数では米国が21万6721人と最も多く、20万人を初めて超えた。

・国内の新型コロナウイルス感染者数　国内の確認例　2600人（新たな感染者183人　2日確認分）死者71人、退院患者数489人（2日午後8時現在）

・新型コロナウイルス禍でテレワークが広がることが古い慣行を改める契機になる可能性もある。
電子契約サービス「クラウドサイン」運営する弁護士ドットコム　<6027> ［終値4600円］
2月に新たにサービスを使い始めた企業数は1年前比3～4割増と過去最高で、3月も1割増のペースと。

・経済産業省2日、新型コロナウイルスの感染拡大受け、株主総会の会場に入る株主の人数を制限できるとの見解まとめた。
事前の議決権行使の案内やインターネット経由で出席扱いとなる環境を用意すれば、事実上のオンライン総会の開催が可能になる。

・独立系金融アドバイザー（IFA）経由した個人の投資が膨らんでいる。
大手IFAが提携する証券口座への3月の資金流入は2019年の月間平均から倍増。
金融市場の不安定化で専門的な助言に対する需要も高まっているため。
IFA市場が本格的に拡大する兆しも。

・MS&ADインシュランス　<8725> ［終値2953.5円］2日、国内外の株価下落受け、2020年3月期連結決算で約684億円計上する。
新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な株安が響いた。

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・「感染拡大警戒地域では一斉休校も検討すべきだ」との見解に分かれる判断。
千葉県は一部除き再開も。

・国内では2日、新たに184人の新型コロナウイルスアkン戦が確認された。
東京都で97人感染確認。1日ごとの感染者数としてはこれまで最多だった3/31の78人を上回り、感染拡大傾向が一層顕著に。

・菅義偉官房長官2日、新型コロナウイルスの感染の有無を調べるPCR検査の1日当たりの実施可能数について、3月末時点で9千件超確保したと明らかに。

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※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、3営業日ぶり反発。
米労働省2日発表、失業保険の新規申請件数、3/28までの1週間で664万8千件と、前週（330万7000件）から倍増し、2週連続で過去最高となり、
寄り付き弱含みも、トランプ米大統領がサウジアラビアとロシアを仲介、大幅減産で合意するとの期待で、原油価格が急騰。
エネルギー株が引っ張り、相場上昇。

アップル（+1.67%）グーグル（+1.38%）フェイスブック（-0.88%）アリババ（+0.71%）エヌビディア（+5.10%）
ネットフリックス（+1.65%）アマゾン・ドット・コム（+0.58%）バイオジェン（+3.82%）バークシャー（+2.15%）
マイクロソフト （+2.07%）ラッセル2000（+1.29%）HTG(ハイイールドファンド)（+0.78%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約126.4億株、過去20日間平均約158.7億株。

欧州株式市場の主要3指数は2営業日ぶり反発。
原油高でエネルギー株が買われる。
ギリシャ(アテネ総合)株価指数（+0.93％）、イタリア（MIB）株価指数（+1.75％）と上昇。

2日の東京株式市場で日経平均（-1.37％）は4日続落。
東証株価指数（TOPIX）（-1.57％）も4日続落。

米国株式市場の大幅下落の割には底堅い印象も。

東証マザーズ（-0.20％）は2日続落、日経ジャスダック平均（-0.92％）、東証2部（-0.46％）はそれぞれ4日続落で終了。

東証1部出来高は16億4426万株、売買代金は2兆5703億円。
東証1部騰落数は値上がり266(12％)銘柄、値下がり1,872(86％)銘柄、変わらず29(1％)銘柄に。

業種別ランキングでは3業種上昇、30業種下落に。
値上がり上位は、鉱業、石油石炭製品、保険業。
値下がり上位は、空運業、その他金融業、証券商品先物、繊維製品、金属製品、不動産業、銀行業、ｶﾞﾗｽ土石製品、・・・

東証1部値上がり上位は、ワイヤレスゲート　<9419> ［現在484円　+75円］ハイパー　<3054> ［現在537円　+80円］
ヘリオステクノ　<6927> ［現在343円　+49円］ソウルドアウト　<6553> ［現在2054円　+256円］

値下がり上位は、ヒトコムHD　<4433> ［現在802円　-118円］三協立山　<5932> ［現在884円　-128円］
東祥　<8920> ［現在825円　-109円］フォーバル　<8275> ［現在988円　-127円］

三菱UFJ　<8306> ［現在391.5円　-8.3円］みずほ　<8411> ［現在117.0円　-3.8円］三井住友　<8316> ［現在2558.5円　-37.0円］

野村　<8604> ［現在410.8円　-20.4円］大和　<8601> ［現在402.6円　-3.1円］ソフトバンクグループ　<9984> ［現在3768.0円　+93.0円］

本日は米国株式市場の株高を受けて買い物先行。
米穀相場も新規失業件数の大幅増加も、下落が限定的で、原油価格の反騰でなんとか目先の下値は付けてきた可能性も・・・

今夜は米雇用統計の発表もありますが、なんとか波乱なく過ぎるのではないかとも・・・

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