中国テック株急反発

2022年6月9日（木）くもり一時はれ　明日は天赦日

・長く日本で働きながら正社員になれない外国人が多いことが、国の賃金構造基本統計調査を分析してわかった。
外国人は勤続5年以上でも非正社員が36％を占め、国内全体の2倍を超す。
定住外国人すら活躍しづらい実態は、海外の人材が日本を敬遠する要因となりかねない。

・エネルギー危機　日本の選択（下）安定供給の責任は誰に　液化天然ガス（LNG）消えた500万トン
ウクライナ侵攻はエネルギー安全保障の重要性を再認識させた。
脱炭素も安定供給があってこそ。カーボンゼロをけん引してきた欧州連合（EU）はエネルギー政策の見直しを急ぐ。
自由化で先行した英国は原発の新設に加え、運営に係る費用を確実に回収できる事実上の総括原価方式すら復活も。

・エネルギー危機　日本の選択（下）
日本の動きは鈍い。
2011年の東日本大震災後、経済産業省は、1.福島第1原発事故の処理と東電　<9501> ［終値528円］の再建
2.原発の位置づけ　3.電力・ガス市場の自由化　の3つの難題に直面した。
当局は「溶けない3元連立方程式」と呼んだ。
化石燃料に依存する構造は変わらず、エネルギー自給率は先進国で最低水準が続く。
脱炭素と安定供給を一体化し、経済成長につなぐ長期戦略を決意をもって描くとき。

・半導体素材大手が一斉に値上げに動く。
SUMUCO　<3436> ［終値2124円］基本材料のシリコンウエハーを2024年までに3割程度値上げし、
昭和電工　<4004> ［終値2643円］回路形成などに使う高純度ガスの価格を2割引き上げた。
半導体は電子機器や自動車向けに引き合いが強く、原材料の需給もひっ迫。
住友ベーク　<4203> ［終値4660円］半導体チップの保護に使う封止材を2割程度値上げ。

・主要な食料の輸出禁止を打ち出す国が相次ぐ。
自国の供給確保を優先するためで、規制導入した国は足元で20に達した。
小麦や鶏肉などを輸入に頼る国では価格上昇や供給不足が顕著になっており、
加速する世界的なインフレに拍車をかける懸念も強まっている。

・中国・上海市の都市封鎖（ロックダウン）解除から1週間が過ぎ、経済活動が回復の兆しを見せている。
日本経済新聞が7日までの各種データ分析、地下鉄の乗客数が封鎖前の水準を取り戻すなど、人の往来は回復途上。
ただ1年前の同時期と比べれば乗客数は6割弱の水準で足踏み、正常化には時間もかかりそう。
最大経済都市である上海の経済活動が平時の状態に戻れるかどうかは、3期目の習近平体制にも影響する。

・ロシアが米欧の対ロシア経済制裁に歩調をあわせる日本を揺さぶる。
7日に北方領土周辺での漁業協定の履行中断を発表。
協定がなければ日本漁船の安全は担保されず、ロシア側に拿捕される懸念も高まる。

・経済協力開発機構（OECD）は8日、
加盟38カ国の個人消費の物価上昇率が2022年、従来予想（21年12月時点）より4.3ポイント高い8.5％になると予想。
ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギーや穀物の値上げなどが背景、世界経済の減速要因となる。
経済成長率は3.0％、23年に2.8％と予想し、21年12月時点の数値よりそれぞれ1.5、0.4ポイント下方修正。

・内閣府6日、1-3月期実質国内総生産（GDP）改定値、年率換算の前期比0.5％減で、速報値（1.0％減）から上昇修正。
4‐6月期は個人消費の回復を受け、民間予測平均では3.7％増の成長が見込まれる。
中国の景気減速や物流網の混乱などが不安材料となる。

・8日の外国為替市場で円が対ドルで下落し、一時1ドル＝134円台と2002年2月以来、20年4カ月ぶりに134円台をつけた。
低金利通貨の円を売る動きが広まっている。

・内閣府8日、5月の景気ウォッチャー調査で、街角景気の現状判断指数（DI）3カ月前比54.0と前月比3.6ポイント上昇。
改善は3カ月連続。好不況の分かれ目となる50は2カ月連続で超えた。
大型連休中に行楽客が戻るなどして、飲食やサービス業などで消費回復への期待が高まった。

・日本で新規株式公開（IPO）の値決めルールが大幅に変わる。
上場時の公開価格が実態より低くなっているとの批判を受け、証券会社の値決めをより柔軟にする。
IPOの適正化には個人投資家に依存した構造から脱却する必要もある。

・米国株式市場に上場する中国テック株が急反発している。
代表的な株価指数は3月につけた安値から45％上昇。
中国当局が配車アプリ最大手、滴々出行（DiDi）に対する調査終了したと米紙報じるなど、
中国政府の締め付けが転機迎えたとの見方が強まっている。
ただ中国企業の米上場廃止リスクは消えず、先行きは予断許さない。

・ヘッジファンドに資金流入している。
調査会社の米ヘッジファンド・リサーチ（HFR）推計、2022年1―3月は198億ドル（約2兆6千億円）の流入超。
四半期ベースで15年4‐6月以来およそ7年ぶりの高水準。
米金融引き締めなどを巡って金融市場の不安定な動きが続く中、
ヘッジファンドは株価指数などに対して堅調な運用成績を維持している。
21年10‐12月期は89億円の流出超で、流入超は2四半期ぶり。

・8日の東京株式市場で日経平均株価は4日続伸し、前日比290円（1％）高の2万8234円で終了。
終値で2万8000円を上回るのは3/30以来、およそ2カ月ぶり。

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・「宇宙強国」建設を掲げる中国の習近平政権が、
独自の宇宙ステーション「天宮」の年内完成に向けて順調に歩みを進めている。
ロシアは既存の国際宇宙ステーション（ISS）から離脱し、中国と協力を深める方針を示唆。
しかし、中国は宇宙分野でロシアと距離を置きたい本音も。

・外食大手すかいらーく　<3197> ［終値1609円］従業員の労働時間に関し、5分未満の端数を切り捨てる運用していた。
労働組合が是正求める労使交渉で、パートやアルバイト約9万人対象に賃金を1分単位で再計算、
過去2年分の計16億～17億円支払う。
7月からは1分単位で運用改める。

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※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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自己株式消却

ベネフィット・ワン　<2412> ［終値1892円］77万9100株　6/30

新規公開株

銘柄 コード　　市場　　　発行株数　　公募価格　　主幹事証券　注目度

2022/6/8 ANYCOLOR　5032 東G 情報・通信業　公開株数 1,800,300　公開価格　1,530円 引受証券　大和他　注目度 A
事業内容：Vtuberグループ「にじさんじ」の運営　3520円買い気配初値つかず

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、反落。
米長期債利回りが心理的に重要な水準である3％を突破したことに加え、
原油価格急騰し、インフレや金利見通しへの懸念が強まった。

この日の米金融・債券市場では、財務省の10年債入札が軟調だったことを受けて国債利回りが上昇した。

10日発表の米消費者物価指数（CPI）を控えて警戒感も高まる。
インフレ率は５月も高止まりするとみられている。

フィラデルフィア半導体指数(SOX)は反落。

ニューヨーク商品取引所（COMEX）の金先物相場はインフレ高進への警戒感が強まる中、
安全資産である金塊の買いが膨らみ、続伸。

ニューヨーク商業取引所（NYMEX）の原油先物相場は
米エネルギー情報局（EIA）でガソリン在庫が予想外の取り崩しとなったことで買われ、続伸。

アップル（-0.50%）グーグル（+0.01%）メタ（旧フェイスブック）（+0.51%）アリババ（+14.67%）エヌビディア（-1.45%）
ネットフリックス（+2.12%）アマゾン・ドット・コム（-1.48%）バイオジェン（+2.81%）バークシャー（-1.57%）
マイクロソフト （-0.77%）ズーム（+0.37%）テスラ（+1.25%）ラッセル2000（-1.49%）HTG(ハイイールドファンド)（-0.86%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約106.2億株、過去20日間平均約122.6億株。

欧州株式市場の主要3指数は2日続落。
RTSI指数（ロシア）は2日続伸。

8日の東京株式市場で日経平均（+1.04％）は4日続伸。
東証株価指数（TOPIX）（+1.18％）も4日続伸。

東証マザーズ（+2.69％）は2日ぶり反発、東証スタンダード市場TOP20（+0.94％）は3日ぶり反発、
東証グロース市場Core指数（+3.32％）は2日ぶり反発で終了。

東証プライム出来高は13億0038万株、売買代金は3兆0101億円。
東証プライム騰落数は値上がり1,413(76％)銘柄、値下がり356(19％)銘柄、変わらず69(3％)銘柄に。

東証スタンダード出来高は2億4093万株、売買代金は1138億円。
東証スタンダード騰落数は値上がり856(61％)銘柄、値下がり334(24％)銘柄、変わらず162(11％)銘柄に。

東証グロース出来高は1億1689万株、売買代金は8160億円。
東証グロース騰落数は値上がり316(68％)銘柄、値下がり118(25％)銘柄、変わらず28(6％)銘柄に。

東証プライム業種別ランキングでは29業種上昇、4業種下落に。
値上がり上位は、鉱業、不動産業、卸売業、機械、医薬品、金属製品、その他金融業、電気・ガス業、・・・
値下がり上位は、海運業、銀行業、保険業、鉄鋼。

東証プライム値上がり上位は、シルバーライフ　<9262> ［現在1698円　+194円］日揮HD　<1963> ［現在2065円　+222円］
東邦ガス　<9533> ［現在3225円　+265円］ネクシィーズ　<4346> ［現在574円　+46円］

値下がり上位は、IRジャパン　<6035> ［現在2370円　-500円］日本農薬　<4997> ［現在842円　-43円］
VIX短期先物　<1552> ［現在2177円　-98円］T&Gニーズ　<4331> ［現在1632円　-66円］

三菱UFJ　<8306> ［現在742.5円　-6.9円］みずほ　<8411> ［現在1523.0円　-22.5円］三井住友　<8316> ［現在4005円　-34円］

野村　<8604> ［現在504.3円　-2.6円］大和　<8601> ［現在528.4円　+1.3円］

ソフトバンクグループ　<9984> ［現在5563円　+133円］トヨタ <7203> ［現在2230.0円　+39.5円］

日経平均株価は4日続伸。
朝方は、米長期金利の上昇一服を背景に7日の米国株式が続伸した流れを受け、買いが先行。
一時2万8225円（前日比281円高）まで上伸。
後場は14時過ぎからじり高になり、本日の高値で終了。
終値で2万8000円回復は、3/30以来。
200日移動平均線を明確に上回った。

マザーズ指数は、2日ぶり反発。
米国株高、為替市場の円安進行などを背景に東京市場全般が買い先行、グロース株も物色された。

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