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不動産投資信託(REIT)都心に積極投資

2012年11月12日(月)新聞休刊日

・野田佳彦首相は11日夜、首相公邸で約1時間にわたり、民主党の輿石東幹事長と会談。
 衆院解散に向け、赤字国債発行法案や衆院「1票の格差」是正を含む衆院選挙制度改革関連法案の扱いなど国会対応を協議とみられる。

・安倍晋三総裁、野田佳彦首相が11月22日までに衆院を解散し、12月16日投開票が「年内の限度」だと主張。
 衆院解散が11月22日より遅れた場合は「12月23日は天皇誕生日で、投開票はどうかという考え方は強い。24日のクリスマスイブはあり得る」と

・日本の年金が金投資に動き出す。信託銀行が企業年金向け商品に組み込み始め、厚生年金基金の一部も運用を開始。
 
 三菱UFJ信託銀行 <8306> [終値355円]2012年3月、確定給付年金など企業年金向けの商品ラインアップに「金投資」を加えた。

 みずほ信託銀行 <8411> [終値123円]も分散投資の観点から金を重視。
 既に11年3月から「分散パッケージ」という年金基金向け商品に金ETFを約3%組み込む。

・スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)関連の特許権を侵害されたとして、
 米アップルと訴訟合戦を繰り広げていた台湾電子機器大手HTC11日、双方が和解と。
 今後10年間、将来取得する特許も含め、相互に特許を利用できるライセンス契約の調印で合意に。

・中国の証券市場や債券市場への投資枠拡大に前向きな姿勢を示し、外資への規制緩和で証券市場を活性化する狙いとみられる。

・2012年に上場企業が募集した希望・早期退職者数が既に約1万7千人に上り、昨年1年間のほぼ倍に達する。
 NEC <6701> [終値142円]やシャープ <6753> [終値155円]など大手電機メーカーに広がる人員削減が響く。
 リーマンショック後2009年(約2万3千人)以来1万5千人超。

・シャープ <6753> [終値155円]経営再建の柱と位置付ける高画質の新型液晶「IGZO(イグゾー)」初めて大型の液晶パネル向けに大量生産へ。
 タブレット型多機能端末などの中小型パネル向けにIGZOを生産亀山第2工場(三重県)の稼働率、
 現在の3割程度から、年内にもフル稼働に近い水準に高め、収益力の強化を図る。(ネット拾い読み)

・国内素材大手、スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)などに使われる高機能材料強化へ。

 クラレ <3405> [終値935円]液晶ディスプレー用偏光板フィルムで8割シェア。プリント基板用絶縁フィルムの量産始める。
 データ損失2割削減、綺麗な動画。同分野カネカ <4118> [終値380円]が5割の世界シェア握るもクラレまず1割確保。年100億円売上高目指す。

 住友化 <4005> [終値210円]高速無線通信用高機能半導体材料増産。累計投資額50億円。

 JX日鉱日石 <5020> [終値412円]
 折り曲げ可能なプリント基板の回路材料で世界最薄となる6マイクロメートル品の生産開始。現在7割の世界シェアさらに高める。

・不動産投資信託(REIT)東京都心中心にオフィスビルなどに積極投資。2012年購入不動産累計で約7500億円と昨年実績超える。
 年間購入額4年ぶりの高水準。不動産市況底入れ感から海外マネーなど不動産投信に流入しているのが背景。 

・イオン <8267> [終値856円]2013年までに首都圏で小型ディスカウント店を現在の3倍100店へ増やす計画。低価格武器に集客力高める狙い。

・100円ショップ、大創産業(広島県広島市)セリア <2782> [終値1544円]キャンドゥ <2698> [終値107100円]
 ワッツ <2735> [終値1148円]4社年間増加数2009年以降50〜100店も13年度は200店規模の見通し。

・米国自己資本の質向上を柱とする金融規制の枠組み「バーゼル3」の導入先送り表明。日本や欧州は予定通り2013年1月から適用始める方向。

・年末の大型減税の失効などに伴う「財政の崖」問題が米株式市場揺さぶる。
 オバマ大統領配当や株式売却益(キャピタルゲイン)の税率を富裕層について引き上げる方針表明。
 減税措置打ち切りへの警戒感からダウ工業株30種平均先週277ドル安と3週連続で下げる。野党共和党と厳しく対峙する姿勢鮮明に。

・米ゴールドマンサックス、1970年と87年2回あった株式売却益の税率引き上げでは、その直前の12月に株式相場がそろって下げたと分析。
 今回も同じリスクと。 

・「財政の崖」についての協議、市場では「12月下旬まで妥協成立しない」との見方大半。
 議会での延長合意得られなければ減免措置などは全廃となり、全投資家が実質増税の影響受ける。

・大統領選挙後の米株式相場ではIT(情報技術)のアップルや金融株が集中的に売られる。
 主力株の失速が投資家心理冷え込ませ、市場全体が売られる悪循環に陥ってしまうのか。アップル株の下げ止まりにも関心。

・経済協力開発機構(OECD)2060年までの世界経済の超長期予測発表。
 中国早ければ2016年に米国抜いて国内総生産(GDP)で世界最大に。60年には世界のGDPに占める比率28%に。
 インドも60年には米国抜いて18%となり、中印が世界の二大経済大国になる。

・ゲーム各社アジア各国ですふと開発に乗り出す。人件費の安い現地クリエーターを積極的に登用しコスト削減も目指す。

 カプコン <9697> [終値1487円]子会社通じタイに開発拠点設ける。約15人採用、交流サイト(SNS)を活用したソーシャルゲームなど開発。

 KLab <3656> [終値550円]
 来年8月メドに海外ソーシャルゲーム開発要員現在の4倍強約480人へ。フィリピンで積極採用、年末には中国・上海に拠点新設。

 DeNA <2432> [終値2641円]中国のオンラインゲーム大手と合弁会社立ち上げる。 (11日  日経新聞)

・上場企業収益減速一段と高まる。2013年3月期予想経常利益前期比6%増と1ケタの増益にとどまる。
 期初時点では2割増見込むも業績予想下方修正相次ぎ、3兆円強下振れに。電機や自動車、化学などが苦戦。

・野田佳彦首相次期衆院選前に環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉参加を表明する方向で検討入り。
 民主党内反対論根強く年内衆院解散・総選挙を視野に調整急げば離党者さらに増える可能性も。

・トヨタ <7203> [終値3140円]9日、マツダ <7261> [終値105円]メキシコ新工場から小型車調達へ。
 2015年夏ごろから年5万台程度のトヨタブランド車生産し北米でトヨタが販売。

・永田町「解散風」強まるなか、与野党衆院解散・総選挙迫る3つのシナリオささやかれる。

 月内解散→月内選挙:有力視される日程赤字国債発行法案成立など首相の解散条件整えた直後「11/22解散-12/16選挙」
 東京都知事選とダブル選挙。年内で政権交代すれば2013年度予算は新政権が編成へ。編成作業は年明けに。
 早期解散迫る自民、公明両党協力得やすい。

 年内解散→年明け選挙:可能性低いが民主党内、今国会会期最大20日程度延長、12月解散するシナリオ。年末年始挟むため慎重論根強い。
 
 来年1月解散:来年1月召集の通常国会冒頭で解散に踏み切る可能性。「1月下旬解散-2月下旬か3月上旬選挙」が想定。

・年末年始海外旅行は欧州や米国へ出かける人が増加。欧米方面旅行予約数前年比2〜8割強の伸び。アジア方面から旅行者流れる。

・厚生労働省高齢者の医療費負担、2013年度から70歳に到達する人に2割負担求める方向で検討へ。
 70〜74歳対象に自己負担1割としている特例措置止める。

・中国経済の減速ピッチ緩やかに。10月経済統計、生産、投資、消費など主要指標が軒並み改善。製造業や小売りの底堅さうかがえる。
 短期的に景気が上向いても回復力が力強さ欠きそうと。

・米半導体業界でスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)など携帯情報端末への取り組みが業績の明暗分ける傾向鮮明に。
 米インテル減収減産に陥る一方、クアルコムなど携帯向けに強いメーカーが業績伸ばす。パソコン陣営に逆風。

・ユーロ圏高官9日、ギリシャへの次回融資や支援見通しに関して12日開催ユーロ圏財務相会合では最終的な決定はできないとの見通し示す。

・新興国石油大手「新興国メジャー」が欧米メジャーに生産量で肩を並べつつある。
 欧米メジャー軒並み生産量減。新興国系積極的な海外展開が生産拡大へ。

・自動車各社主要7社年間中国現地販売合計71万台(約2割)下方修正。純利益1300億円程度押し下げる要因に。
 北米や東南アジアでどこまで挽回できるかが焦点。

・テレビ通販「日本直販」運営する総通(大阪市)9日、民事再生法適用申請。負債総額約174億円。
 スポンサーにトランス・コスモス <9715> [終値847円]再建目指す。相乗効果があると判断。

・シャープ <6753> [終値155円]幹部、台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業との資本提携交渉について
 来年3月の出資期限までに互いの条件が折り合わなければ「契約の結び直しなど別の手打てばいい」とも。 

・ヤフー <4689> [終値27400円]とDeNA <2432> [終値2641円]
 ソーシャルゲーム事業でパソコンに限定していた提携関係をスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)にも広げる。
 DeNAはグリー <3632> [終値1439円]に対抗。

・鬼怒川ゴム <5196> [終値451円]2013年3月期連結純利益前期比21%減42億円に。従来予想は54億円。3期連続最高益更新見込むも一転減益。 

・ホシザキ電 <6465> [終値2151円]
 2012年2月期連結業績見通し上方修正。純利益前期比25%増90億円に。従来予想10億円上回り2期ぶり過去最高益更新。

・広告大手3社2012年4-9月期連結決算前年同期東日本大震災の影響で広告減少した反動でそろって増収、最終総益も改善。

 博報堂DY <2433> [終値4490円]12年4-9月期連結決算最終損益6億円の黒字(前年同期8億8900万円の赤字)黒字転換4-9月期としては4年ぶり。

 アサツーDK <9747> [終値1778円]12年1-9月期連結純利益前年同期比4割増18億円。売上高4%増2602億円。

 電通 <4324> [終値1795円]12年4-9月期連結純利益前年同期比17%増93億円。自動車関連や交通・レジャーの広告需要回復。

・不動産投資信託(REIT)市場、全体の動き示す東証REIT指数続落。週間で5週ぶり下落。下落率は2.4%と5/7〜11の週(3.8%安)以来の大きさに。
 高値警戒感も浮上。目先の利益を確定売り優勢とも。(10日 日経新聞)

・東日本大震災復興の永遠解消に向け、新たな公共工事発注方式として国が「コンストラクションマネジメント(CM)」方式の導入始めた。
 ゼネコンの権限拡大する試み。ゼネコンの監視体制整わず「ゼネコンへの丸投げで被災地が食い物にされかねない」との懸念も出ている。

・ホンダ <7267> [終値2388円]屋根と車体の色が異なるツートンカラー注目集める。「N-ONE(エヌワン)」ツートンモデル25%占める。
 7月投入「N BOX+(プラス)」で3種類のツートンモデル設定。値段高めも販売比率35%と好調。 (11日 産経新聞)

・野田佳彦首相今月30日までの臨時国会の会期2-3週間程度延長した上で12月下旬に衆院解散、1/8公示、1/20投開票とする日程検討と。
 月内経済対策などとりまとめ、民主党色の濃い予算案編成することで
 「政権公約(マニフェスト)のかわりに『自民党政権に戻るのか民主党を選ぶのか』と訴える。」案が浮上。

・米マクドナルド、世界の10月の既存店売上高前年同月比1.8%減。2003年4月以来9年半ぶりの減少。売上げの4割占める欧州の景気減速が響く。
 地域別米国と欧州がそれぞれ2.2%減少。アジア太平洋・中近東・アフリカ地域2.4%減。(10日 産経新聞) 

・日の丸医療の逆襲。

 「ホウ素中性子補足療法(BNCT)」ステラケミファ <4109> [終値1407円]と傘下のステラファーマ、住友重機 <6302> [終値300円]
 世界初の臨床試験(治験)に着手。BNCT用のホウ素化合物を量産できるのは世界でステラファーマだけ。
 住友重機は病院に設置できるサイズにまで加速装置を小型化。

 富士フイルムHD <4901> [終値1273円]2008年富山化学買収、医薬品事業来年度黒字化見えてくる。
 

・夢の治療技術すぐそこに。iPS細胞に続く「日本のオンリーワン」は何か。先端医療の現場をルポしその課題を探る。

 【再生医療】細胞から皮膚を培養して移植。

 ジャパン・テッシュ・エンジニアリング(J・TEC) <7774> [終値73000円]再生医療製品として唯一健康保険が適用される「ジェニス」製造。
 ジェイス以上の収益源と期待が自家培養軟骨「ジャック」患者から軟骨組織を取り約4週間かけて培養、欠損した部分に移植。
 2012年7月に製造販売承認取得、14年3月期中に販売する見込み。潜在患者数は約1万人とジェイスに比べ大幅に増加する。

 スリー・ディー・マトリックス(3DM) <7777> [終値3960円]細胞の再生促す材料扱う。
 あごの骨歯槽骨の再生を助ける促進剤「ペプチド」手掛ける。ペプチド作製、米国で臨床試験(治験)進め、3年後の販売目指す。

 セルシード <7776> [終値779円]患者の細胞をもとに作製した細胞シート使い、これまで治療が難しかった士官を改善に取り組む。
 角膜の損傷や心臓病など5つの分野で研究進めている。 

 武田薬 <4502> [終値3605円]
 山中教授代表とする「iPS細胞医療応用加速化プロジェクト」に参加し、患者由来のiPS細胞を使って病気の仕組み解明へ。

 【治療機器】世界初の臨床試験(治験)始まったホウ素中性子補足療法(BNCT)日本御技術力の結集として注目集める。

 三菱重工 <7011> [終値327円]がんの放射線治療装置で世界初の機能を搭載した製品を2010年発売。
 強みは「加速管」。他社製品比格段に軽く同社製装置の照射位置の後さ0.1ミリ以内と世界最高レベル。

 オリンパス <7733> [終値1265円]東大と難度の高い心臓バイパス手術が出来る内視鏡手術支援ロボットの試作機開発。
 実用化までは5〜6年かかるも昨日の高さで勝負する考え。

 【創薬】抗体の特徴生かし、がんを攻撃。

 富士フイルム <4901> [終値1273円]「武装抗体」という抗体医薬品を開発。
 がん細胞に反応する抗体に放射線物質を加え、細胞の働きを抑えるだけでなく、放射線で細胞を壊す武器を持った抗体医薬品。
 抗体とは病気を引き起こしている物質(抗原)と結びつき作用を抑える。この特徴活用したのが抗体医薬品。 

 中外薬 <4519> [終値1619円]
 治療薬の効果や副作用を事前に調べる診断薬(コンパニオン診断薬)を同時開発する動きロッシュグループで国内抜きんでる。
 「研究開発している薬の7割以上の診断薬との同時進行」と。

 シスメックス <6869> [終値3500円]コンパニオン診断薬への参入意欲見せる。治療薬の開発会社など提携先を模索。

・主な医療関連銘柄の昨年末比株価騰落率ランキング(9日時点時価総額30億円超 132社 昨年末比)

 1位ナノキリア <4571> [終値120000円]騰落率380.6% 創薬ベンチャー 2位3DM <7777> [終値3960円]241.4% 再生医療用部材

 3位リニカル <2183> [終値円]188.6% 臨床試験関連サービス 4位メディSP <2182> [終値2310円]145.2% 臨床試験関連サービス

 5位テラ <2191> [終値978円]136.8% 創薬ベンチャー 6位エスエムエス <2175> [終値158000円]129.0% 介護医療向け人材紹介

・米国株式市場調整。オバマ大統領再選後2日間でダウ工業株30種平均は430ドル超下落。週間ベースで約3ヵ月半ぶりに1万3000ドル台割り込む。
 大型減税の失効と歳出削減が同時に起こる「財政の崖」問題への懸念が重荷となった。
 ドイツの景気悪化の懸念が強まり、日本株にも下落圧力がかかった。
 米国株の下げを主導したのは「ロムニー関連銘柄」。銀行株選挙後に急落。
 公的医療保険改革の後退観測から買われていた保険会社の株も売られた。エネルギー関連株も下落。

・ユーロ圏財務相会合12日開催。ギリシャの金融支援を巡り滞っていた第2次支援315億ユーロ(約3兆2000億円)の扱いが焦点。
 今回会合では合意に至らない可能性高い。国債利回りの低下で「安心」したスペインも財政支援要請には踏み切らない見通し。
 またしても「問題先送り」ムード広がる欧州に対して市場には警戒感も出ている。

 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁7日、
 「ユーロ圏諸国が見舞われた困難から切り離されていたドイツ経済に(欧州債務危機の)影響が及び始めている」と警戒感示す。
 15日には同国の7〜9月期の国内総生産(GDP)が発表される。ドイツ経済が減速すれば更なる先送り余儀なくされる恐れも。

・3メガバンク14日、2012年4-9月期決算発表。最終利益3グループ合計8000億円程度と前年同期比約4割減に。
 各行保有する電機や鉄鋼、電力といった取引先の「持ち合い株」の下落で5000億円越す減損処理迫られたため。
 ただ「今期業績は想定通りの巡航速度で進んでいる」(メガ銀首脳)と。3グループ合算最終利益見通し1兆6500億円。

 三菱UFJ <8306> [終値355円]最終利益は6割減の2900億円程度。

 みずほFG <8411> [終値123円]約2割減2000億円程度。

 三井住友FG <8316> [終値2395円]既に業績予想5%増3300億円に上方修正済み。

・オバマ大統領再選の余韻に浸る暇もない。
 近く招集するレームダック(死に体)議会で待ち受けるのは「財政の崖」回避に向けた共和党との険しい交渉。
 2期目もオバマ氏と民主党主導の上院が共和党主導の下院とにらみ合う構図変わらず。
 行きつく先は「さらなる量的緩和でドルの競争的な切り下げに動くしかない」とアジア通貨当局が懸念。

・「オバマ大統領再選や上下両院のねじれ議会」は想定内のシナリオのはずが、投資家は選挙後に崖問題の重大さに改めて気づかされた。
 ギリシャ支援巡る不透明感など欧州問題も追い打ちに。投資家心理冷え込む。
 米国債市場はマネーを吸い寄せている。年末にかけて金融市場も不安定な値動きを強いられそううと。

・会社がわかる 特集マンダム <4917> [終値2100円]海外戦略が転換点に。
 インドネシア事業収益性低下、P&Gやユニリーバなど欧米勢との競争激化。インドや中国市場新たな収益源の確保に向け開拓急ぐ。
 今期連結純利益前年同期比3%増の34億円の見通し。過去最高(35億円)に近い水準も株価は06年の高値(3290円)下回る。
 インドネシア偏重から真のグローバル企業に脱皮できるかが株価のカギに。 

・米大統領選でのオバマ再選、前週の外国為替市場ではドル売り優勢となり、円の対ドル相場は一時1ドル=79円台前半と3週間ぶりの水準に上昇。
 オバマ大統領の基本姿勢は製造業を重視する事実上のドル安政策。米連邦準備理事会(FRB)が大規模な量的緩和政策を維持しやすくなったとも。
 一方日銀の追加金融緩和への思惑などから円の上昇余地は限られるとの見方も根強い。
 FRBは早ければ12月に追加緩和に踏み切るとの見方も強まる。
 「財政の崖」問題はいずれ解決に向けて進展すれば市場は「中長期的な円安材料を強く意識し始める」との指摘も。

 市場が意識する円安材料の1つは為替相場の需給構造の変化。
 財務省8日発表した2012年上期(4-9月)の経常収支は2兆7214億円の黒字と年度上期としては現行統計を始めた1985年以来、最小限となった。
 日本企業が海外企業を相次ぎ買収し、ドル資金の需要が強まったことも意識されている。
 海外M&A(買収・合併)を含め対外直接投資は今年に入り約7兆円(9月末時点)。昨年上回るペースで伸びる。

・米株安を受けて日本の株式相場も軟調な展開となっている。
 日経平均株価は先週末にかけて2日間に215円下落。終値は8757円と10/16以来約3週間ぶりの安値に。
 一方大幅な株安を警戒する声は少ない。円高修正期待が根強いことが下支え要因に。年内下値のめどは8500円前後との声が市場では出ている。

・OUT Look:今週の株式相場は下値を探る展開か。米国の「財政の崖」問題に対する警戒感や円高修正の一服など、外部環境悪化が重荷。
 リスク回避で売りが先行しやすい地合いが続きそうと。日経平均株価は8500円近辺まで下げると予想する市場関係者も少なくない。
 先週は日経平均は約2ヵ月ぶりの5日続落。週間で293円(3.2%)下落。25日移動平均や75日移動平均など下値抵抗線割り込む。
 テクニカル分析の観点からは調整入りが濃厚に。市場の関心は「一にも二にも米国株の戻り」と。
 株式市場では裁定解消売りへの警戒感も漂う。11/2時点現物株の買い残高(期近・期先合計)1兆9783億円とほぼ6ヵ月ぶりの高水準。
 中国の景気減速ペースが鈍ってきたのは明るい材。需要の回復映し、企業間取引が活発になり始めている可能性も。

・Wall Street:今週の米株式相場は不安定な展開に。
 大統領選挙終結し市場の不透明要因が払しょくされたかと思いきや、年明けにかけて「財政の崖」問題が相場の重しに。
 しばらく投資家のリスク回避姿勢が強まりそうと。
 「財政の崖」については「富裕層への課税強化に共和党が妥協すれば、民主党も何らかの歳出削減で妥協」と
 ねじれ議会の中で両党の妥協が不可欠との見方。
 懸念材料としてはは欧州債務問題、米雇用情勢、米北東部襲ったハリケーンと吹雪の後遺症、中国指導者交代なども。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派40% (前回比-17)弱気派36%(同+15)中立派24%(同+3)
 米大統領選後のダウ工業株30種平均の大幅下落でリスク回避姿勢が強まる。ギリシャ支援問題では悲観的見方も。円相場の強まりも弱気増加に。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場はほとんどで下げた。
 米国で上下院議会のねじれが解消されず「財政の崖」が改めて警戒され米市場下落。欧州連合(EU)が2013年の成長率見通し下方修正も響く。 

上昇1位ベトナム週間騰落率3.1%(年初来騰落率10.0%)2位台湾1.1%(3.1%)3位フィリピン0.8%(25.1%)4位トルコ0.6%(40.1%)
 下位25位スペイン▲4.2%(▲10.9%)24位香港▲3.3%(16.0%)23位日本▲3.2%(3.6%)22位ロシア▲3.2%(1.2%)21位ドイツ▲2.7%(21.4%)

・ランキング:3月決算企業の4〜9月期決算発表本格化してから株価上昇した企業。(10/19起点)

 1位イー・アクセス <9427> [終値83300円]10/19比上昇率27.36% ソフトバンク <9984> [終値2754円]買収。 

 2位富士重工 <7270> [終値794円]10.74% 北米販売好調。中国の影響少なく。 3位レンゴー <3941> [終値378円]9.88% 

 4位日野自 <7205> [終値623円]8.73% 業績上方修正。前期の2倍の年16円はいへ増配。東南アジアのトラック需要好調。

 11位東芝テック <6588> [終値390円]7.44% 米IBMからPOS(販売時情報管理)端末事業買収した効果に加え、国内事業も堅調。 

 12位塩野義 <4507> [終値1343円]7.35% 
 不振が続く米国子会社の業績が回復。今後は高脂血症薬「クレストール」の販売動向株価の行方左右しそう。

 44位東洋水産 <2875> [終値2103円]3.55% 国内で新製品袋麺「マルちゃん正麺」ヒット。各利益2割弱増加。(日経ヴェリタス)

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第三者割当 

アーバンライフ <8851> [終値67円]900万株 90円 12/26 割当先 森トラスト  

株式分割

フェヴァリーナHD <3726> [終値1045円]2013年3/31  1株→10株

新規公開株

コード  市場   銘柄      幹事証券  公募価格   発行株数  単位株

11/12 <3177>  JQS  ありがとうサービス 野村   1,170円    368,000株   100株

11/15 <6070> マザーズ キャリアリンク   野村    420円    1,587,000株   100株

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【今日の一言】

週末のNY株式市場は小幅反発。

2日間で430ドル超(3.3%)下落した割の反発にしたらどうって感じです。
「財政の崖」問題への投資家の不安継続。
ミシガン大消費者信頼感指数は約5年ぶりの高水準になったことを好感したものの
取引時間の中ごろから前日比変わらず付近の値動きに・・・
オバマ大統領選挙後の初めての会見では富裕層向けに増税を盛り込む必要との立場崩さず。
一方ベイカー下院議長も財政問題を巡り、富裕層向け含むあらゆる増税を拒否する立場強調。

週間ではダウ工業株30種平均は2.1%、ナスダック指数は2.6%、S&P500種も2.4%下落、6月初旬以来の大幅な下落率に。

欧州株式市場はドイツDAX、英国FT100は続落。フランスCAC40種平均は小幅反発した。
銀行や鉱山株などの景気循環株に売りが出る。
ギリシャの先行き不透明性からユーロ圏銀行株が下落。

週間ベースで日経平均株価が3.2%安、TOPIXは2.8%安ともに2週ぶりの反落。
マザーズ指数は0.7%安、日経ジャスダック平均は1.3%安、東証2部も0.7%安とともに4週ぶりの反落。
5つの株価指数はそろって下落して終了した。

米国の「財政の崖」問題については昨年米連邦債務の引き上げ問題が頭によぎります。
政治家の時間軸とマーケット(市場)の時間軸があまりにも違っているとこと。
政治家はぎりぎりまで妥協せず主義主張をかざしてゆきますが、マーケットの催促(大幅な下落)で重い腰が上がるような事態に。
12月はもしかするとそんな事態が起こり得るかもしれません。
普通に考えるには昨年そんな事態があったのですから今回は早めに考えてくれるとうい期待感があるのですが・・・

米国では11/22は感謝祭。1年間お疲れ様といったイベントですね。

金融市場も1年間の清算として実現益や実現損を出すところとも言われています。
また投資ファンドの12月決算においては解約の意思表示などもある週となってくるようにも・・・
先週の大統領選後の売りの中にはそんな前倒しでの売りもあったのではないでしょうか。
今週来週は注意して「買い玉」はあまり増やしたくないようにも思えます。

その後はいったん反発して「ミニサンタラリー」があっても、前述の税制問題もあり後半失速してしまいそうな・・・
ただし12月中旬以降の急落は「絶好の買い場」になるのではないかとも思っていますので、
その時に「買い余力」が無いような事態は避けておきたいものです。

選挙関連のお話で、選挙の助っ人のプロとも思える方から電話があって、自民党の○○氏ですが今度挨拶に行くのでポスター貼らさせてほしいと
かなり準備が始まってる感じですね。

JX日鉱日石 <5020> [終値412円]
折り曲げ可能なプリント基板の回路材料で世界最薄となる6マイクロメートル品の生産開始。現在7割の世界シェアさらに高める。
日足チャートだけ眺めると反発しそうな絵面とも・・・

鬼怒川ゴム <5196> [終値451円]2013年3月期連結純利益前期比21%減42億円に。従来予想は54億円。3期連続最高益更新見込むも一転減益。
大きく売られなければ売り目線とも・・・

ホシザキ電 <6465> [終値2151円]
2012年2月期連結業績見通し上方修正。純利益前期比25%増90億円に。従来予想10億円上回り2期ぶり過去最高益更新。

ジャパン・テッシュ・エンジニアリング(J・TEC) <7774> [終値73000円]再生医療製品として唯一健康保険が適用される「ジェニス」製造。
ジェイス以上の収益源と期待が自家培養軟骨「ジャック」患者から軟骨組織を取り約4週間かけて培養、欠損した部分に移植。
2012年7月に製造販売承認取得、14年3月期中に販売する見込み。潜在患者数は約1万人とジェイスに比べ大幅に増加する。

NY株式市場も不透明さが増してきております。
いつものヘッジ的な国際VIX指数連動型上場投資信託(ETF) <1552> [終値2890円]を少し持っておくことも・・・
株価が下がるかもしれないと思った時の、売りでなく、買いで対処できる銘柄です。(現物でも対処できます)

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