FOMC3つのシナリオ

2012年6月18日（火）曇り時々晴れ

・IHI　<7013> ［終値358円］米ゼネラル・エレクトリック（GE）と次世代航空機エンジン共同開発。
　IHI開発したセラミック系素材技術、世界に先駆けて採用、燃費性能約1割改善へ。総開発費3000億円規模。
　新エンジンは米ボーイング2019年就航目指す新型機に搭載の見通し。

・主要8ヵ国（G8）首脳会議、17日午後（日本時間同日夜）英国・北アイルランド避暑地ロックアーンで開幕。
　初日の討議、世界経済減速への対応が焦点。日米欧は成長や雇用の回復へ向けて構造改革に取り組む必要再確認する。

・セブン＆アイ　<3382> ［終値3415円］個人消費持ち直し背景に業績拡大。
　2013年3-5月期連結営業利益740億円程度と前年同期比1割増、第一四半期としてはリーマン・ショック前08年以来5年ぶりに最高更新に。

・東京株式市場、日経平均株価大幅上昇、終値前週末比346円60銭（2.73%）高1万3033円12銭と3営業日ぶり1万30000円台回復。

・インターネット通じ米国政府が個人情報極秘に集めていた問題、世界中に波紋。
　データ提供したグーグルなど米IT（情報技術）企業には欧州などから批判の声も広がる。世界のデータの8割以上が米国経由と。

・5月1都3県（東京・神奈川・埼玉・千葉）新得マンション発売戸数前年同月比49.2%増4967戸、2007年以来6年ぶり高水準。
　来年4月の消費税率引き上げに伴い、今年9月までの契約には5%の税率と住宅ローン減税拡充の恩恵が適応。10月以降反動減の懸念も。
　
　三井不動産　<8801> ［終値2731円］ゴールデンウィーク中の集客が首都圏で3割増。
　同社含む大手6社共同で7月発売する東京・豊洲大型物件昨秋以降、資料請求1万件と。30-40代の会社員が7割占める。

・米連邦公開市場委員会（FOMC）控え金融市場が米量的金融緩和の縮小のタイミングに神経とがらせている。
　議論が早期縮小に傾けば世界景気や株価にも悪影響も。終了後のバーナンキFRB議長発言によっては相場大きく動く可能性も。

　シナリオ1：バーナンキ議長19日午後（日本時間20日未明）記者会見。FOMCでの討議説明。
　今回は「市場混乱収束するため、早期縮小観測の沈静化に努める」との見方有力。早期縮小観測をけん制へ。

　シナリオ2：バーナンキ議長あえて発言を変えないことも考えられる。必要以上に市場関係者の憶測呼び込みたくないため。
　「今後数回の会合（FOMC）で緩和縮小の可能性がある」ものの雇用環境の一段の改善といった条件付き。

　シナリオ3：早期緩和縮小に踏み込んだ議論交わされるとのシナリオも消えていない。

・スーパーコンピューターの性能競争で中国「天河2号」が2年半ぶりに世界最速へ。
　1秒間に3京（京は1兆の1万倍）3860兆回の計算こなす。米インテルの半導体心臓部に使う。
　富士通　<6702> ［終値398円］開発スパコン「京」は半年前の3位から4位へ後退。

・原子力発電所をどう「たたむ」かが政策課題に浮上。7月の規制強化で運転諦める原発が増えれば商機広がる。
　日本の廃炉費用800億円見込むが、米国は3億〜4億ドル（約300億〜400億円）と半分程度。
　廃炉専門会社米エナジーソリューションズは上海に拠点作り、日本進出狙う。
　日本でも廃炉作業効率化急務。日本原子力発電を廃炉会社の衣替えする構想浮上。　

・老朽化したビルの更新促すため、不動産証券化の新たな手法導入する「改正不動産特定共同事業法」17日参院本会議で可決、成立。
　今秋にも施行見通し。
　不動産会社などビルの建て替えや改修に取り組む際、案件ごとに特別目的会社（SPC）作り投資家から資金集めることが可能になる。

・4月の景気動向指数マイナス9.9と前月比0.4ポイント改善。欧州連合（EU）の指数が低水準ながら4ヶ月連続改善。
　世界天気図8ヵ月連続最も悪い「嵐」となる。

・英国法人減税が波紋広げる。
　日本の税制上、英国が「低税率」となるため、英国子会社持つ日本企業の税負担が是正措置で増える可能性も。
　主要8ヵ国（G8）が企業の税逃れ対策議論する一方、企業誘致のための法人減税競争は加速しそうな雲行き。

・欧州電機大手独シーメンス17日、来春までに太陽エネルギーによる発電設備の生産をやめることを明らかに。
　イスラエルの太陽熱発電機器の主要工場は閉鎖。昨年10月競争環境厳しい同事業から撤退決める。

・JFEスチール　<5411> ［終値2023円］17日、インドネシアで自動車用鋼板の生産始めると発表。
　3億ドル（約285億円）投じて工場新設、2016年3月の稼働目指す。高級鋼板供給力拡大する。

・日本マクドナルド　<2702> ［終値2820円］これまで最も価格設定が高いハンバーガー「クォーターパウンダー」24日発売。
　価格は地域差も520〜570円。単品価格500円超は初めて。

・セイコーエプソン　<6724> ［終値1151円］
　インクジェットプリンター基幹部品である「ヘッド」で従来比半分程度の大きさで文字を鮮明に印刷できる新製品開発。
　長野工場など160億円通じて量産、2013年度中に新型部品搭載プリンター国内外で販売。国内で100億円超える設備投資は04年以来。

・オムロン　<6645> ［終値2975円］
　中国中心だった血圧計の生産、20年ぶりに国内で再開。高級機種対象、松坂工場（三重県松阪市）に全自動ライン導入。　

・古河電工　<5801> ［終値229円］
　2015年メドに中国生産した自動車用ワイヤーハネスの日本への輸出量半減へ。来年1月稼働目指しフィリピンに新工場建設へ。

・NTT　<9432> ［終値4930円］IT（情報技術）分野のセキュリティーサービス会社、米ソリューションナリ―（ネブラスカ州）買収。
　買収額非公式も200億円前後。クラウド事業強化に向けサービスの信頼性高める狙い。

・ABCマート　<2670> ［終値3705円］8月、米国で多店舗展開始める。
　昨年買収した米老舗靴ブランド「ダナー」の専門店出店、2014年末までに10店以上広げる。総合型「ABCマート」の出店も準備。

・丸紅　<8002> ［終値668円］ミャンマーで大型水力発電所の変電設備など受注。受注額12億円。

・盟和産業　<7284> ［終値195円］タイで自動車のフロアマットの生産に乗り出す。
　バンコク郊外でレンタル工場を契約、来年1月にも生産開始。総投資額2億円。2014年に約3億円の売上高見込む。

・富士山登山や周遊ツアーの予約好調。
　バス会社や旅行会社が販売する首都圏と関西発のツアー予約数、前年2-5割上回る商品多く。（日経新聞）

・安倍晋三首相7月予定の参院選勝敗ラインについて自民・公明両党で「過半数目指す」とし、自民党単独での勝敗ラインは設定せず。

・三菱商事　<8058> ［終値1724円］穀物保管倉庫や積み出し施設運営する米国リバー・ガルフ・グレイン（アイオワ州）買収。
　アイオワ州集荷した穀物をニューオーリンズ港（ルイジアナ州）から積み出す輸出ルート確保。総額約100億円投じる。（産経新聞）

・JUKI　<6440> ［終値151円］中国の人件費高騰などの傾向踏まえ、上海市工業御新工場で予定していた電子部品実装機の生産取りやめ。
　年率10%超える賃金上昇と円安傾向により中国では労務費増大傾向に。日本国内で生産継続へ。

・日本総合研究所17日、中国の投資が再び加速するとのレポート。年率換算中国での乗用車販売は5月1780万台と過去最高。
　固定資産投資も4月前月比11.5%増、5月18.7%増と再加速。テナントビルなどの商業、不動産、環境関連投資が新たなけん引役に。

・日産　<7201> ［終値998円］2014年にもタイでの三菱自　<7211> ［終値143円］への1トンピックアップトラックの生産委託中止。
　同年8月にタイで新工場稼働、生産能力不足解消されるため。三菱自も現地生産車の輸出好調でタイでの生産余力乏しくなっていた。

・日本ガイシ　<5333> ［終値1190円］大容量蓄電池「ナトリウム硫黄（NAS）電池」について生産の低コスト化に乗り出す。
　2014年3月期中に着手。政府もコスト削減に向け研究開発支援する考えで今後普及に弾みも。総投資額20億-50億円見込み。　
　経済産業省も研究開発費の4分の3を補助する制度創設する方針。

・東洋鋼鈑　<5453> ［終値328円］天然ガスプラントの配管バブルに使う自動開閉器の販売米国市場に進出。
　米国はシェール革命でプラント建設ラッシュに沸く。

・テルモ　<4543> ［終値4690円］
　中国法人での製品開発、カテーテルなど高付加価値製品まで広げる。現地の医療現場にあった製品提供へ。（日刊工業新聞）

・村田製作所　<6981> ［終値7290円］スマートフォン（スマホ）部品のキープレーヤーとして存在感増す。
　米アップルや韓国サムスンからの受注増やす。独自のM&A（買収・合併）戦略で積層セラミックコンデンサー周辺部品にも展開。
　勝ち続けるキーワードは「汎用品」「微細化」「供給能力」

・アドバネクス　<5998> ［終値100円］カメラ交換用レンズの可動部に使用部品の生産能力2年後2倍へ引き上げ。
　子会社工場に4千万円投じ、生産効率高い射出成型機やロボット導入自動化推進。
　国内光学・電機メーカーの需要取り込み、3年後3億6千万円の売上高目指す。　

・三井造　<7003> ［終値145円］南アフリカ、エネルギー大手サソールが米ルイジアナ州で建設する石油化学プラント基本設計受注。
　基本設計が評価されれば600億円程度の本契約が結べる見通し。

・ユニチカ　<3103> ［終値52円］生分解性樹脂「テラマック」の市場開拓欧州で進める。独デュッセルドルフ拠点通じサンプル販売。
　環境意識の高い欧州市場の開拓で、将来テラマックスの販売、年2000トン規模に倍増させたい考え。（日経産業新聞）

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株式分割

東京一番フーズ　<3067> ［終値21340円］9/30 　1株→100株　一単元株式数変更 10/1　1株→100株

テックファーム　<3625> ［終値149800円］7/31 　1株→100株　一単元株式数変更 8/1　1株→100株

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【今日の一言】

NY株式市場は反発。
米連邦公開市場委員会（FOMC）控え警戒感も残るものの、日本や欧州株式市場の上昇で多少リスクオン的な雰囲気も。
19日に公表されるFOMC声明でFRBはあらためて景気支援策の継続を確認するとの見方で上昇。
17日付FT紙は量的緩和の縮小に動く時期が近いことを示唆する可能性があるとの見方を伝えて
ダウ工業株30種平均は高値（15261.71ドル・191.53ドル高）から押し戻された。
3市場（NY、アメリカン、ナスダック取引所）出来高は約52億株、1日平均約63.6億円を下回る。

欧州株式市場は続伸。
通信セクターの買収巡る噂が追い風に。
全米住宅建設業協会発表した6月NAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数、2006年4月以来初めて50上回る。
6月の米ニューヨーク州製造業業況指数も市場予想超えて上昇となったのを受け安心感広がる。

東京株式市場で東証1部売買代金が1兆9838億円と3/29以来約2ヵ月半ぶりの2兆円割れに。
個人投資家の「痛み」感じるような状況にも・・・
米連邦公開市場委員会（FOMC）が18-19日開催され、19日（日本時間20日未明）にバーナンキFRB議長記者会見に注目集まり、様子見と。
為替がドル高・円安、ユーロ高・円安になると東京株式市場は物色される流れは続いています。

セイコーエプソン　<6724> ［終値1151円］
インクジェットプリンター基幹部品である「ヘッド」で従来比半分程度の大きさで文字を鮮明に印刷できる新製品開発。
長野工場など160億円通じて量産、2013年度中に新型部品搭載プリンター国内外で販売。国内で100億円超える設備投資は04年以来。

昨日掲載いたしましたリプロセル5兄弟が良いパフォーマンス（ストップ高が4社）でした。

週末の銘柄研究企業も安寄りから楽しみな引け値（155円上昇）ですね。

ABCマート　<2670> ［終値3705円］8月、米国で多店舗展開始める。
昨年買収した米老舗靴ブランド「ダナー」の専門店出店、2014年末までに10店以上広げる。総合型「ABCマート」の出店も準備。
日足チャートも75日移動平均線を下から上に抜けてきたようなところ。

盟和産業　<7284> ［終値195円］タイで自動車のフロアマットの生産に乗り出す。
バンコク郊外でレンタル工場を契約、来年1月にも生産開始。総投資額2億円。2014年に約3億円の売上高見込む。

日本ガイシ　<5333> ［終値1190円］大容量蓄電池「ナトリウム硫黄（NAS）電池」について生産の低コスト化に乗り出す。
2014年3月期中に着手。政府もコスト削減に向け研究開発支援する考えで今後普及に弾みも。総投資額20億-50億円見込み。
経済産業省も研究開発費の4分の3を補助する制度創設する方針。

アドバネクス　<5998> ［終値100円］カメラ交換用レンズの可動部に使用部品の生産能力2年後2倍へ引き上げ。
子会社工場に4千万円投じ、生産効率高い射出成型機やロボット導入自動化推進。
国内光学・電機メーカーの需要取り込み、3年後3億6千万円の売上高目指す。　

ウエストHD　<1407> ［終値3090円］四季報では「絶好調」サニックス　<4651> ［終値1066円］も太陽光で「営業大幅増益」

日立　<6501> ［終値645円］目先を追わない方はそろそろいかがでしょうか？
75日移動平均線に近くなってきました。

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