新興企業金融危機後最高益

2012年2月19日（水）晴れ時々曇り

・新興企業の成長に勢いがつく。スマートフォン（スマホ）向けゲームなどネット関連企業が躍進。
　新興企業713社2013年10-12月期経常利益前年同期比16%増加。四半期として金融危機後の最高益。次の上場を呼び込む循環も起きる。

　ガンホー・オンライン　<3765> ［終値660円］10-12月期前年同期比3.1倍、214億円。課金型パズルゲーム「パズドラ」ヒット。
　コロプラ　<3668> ［終値2705円］スマホ向けクイズゲームヒット。経常利益5.6倍、48億円。

　ナカニシ　<7716> ［終値15630円］歯科・産業機器、メッセージ　<2400> ［終値3405円］有料老人ホーム運営、
　ワークマン　<7564> ［終値3890円］作業服販売の堅調ぶりも目立つ。

　金融機関や事業会社から資金集めて設立したファンドの総額は昨年、2000億円弱と前の年の6.5倍に拡大。　

・日本マクドナルド　<2702> ［終値2685円］サラ・カサノバ社長兼最高経営責任者（CEO　48）就く人事固めた。
　原田泳幸会長兼CEOは会長へ。実質的に経営の大一線から退く。営業テコ入れ。

・フランス自動車大手プジョーシトロエングループ（PSA）18日、中国東風汽車から資本受け入れへ。
　30億ユーロ（約4200億円）規模増資、その一部を東風と仏政府が引き受ける。資本増強と新興国開拓で再建目指す。

・日銀　<8301> ［終値52500円］18日の金融政策決定会合、金融機関の貸し出し増加支援する制度を「2倍」に拡大。
　追加カード温存しつつ、市場の期待をつないだ格好。日経平均株価前日比450円上昇、市場好感。

　黒田東彦日銀総裁会合後の記者会見「（昨年4月の黒田緩和で）エンジンの馬力を大幅に上げたので、性能十分生かすためタイヤ強化」。
　金融機関に大量供給するマネーが融資拡大通じて実体経済にも流れ込むよう刺激する狙い。
　貸出支援は「成長融資」と「貸出増加」の2本柱で成る。いずれも銀行が融資を増やす元手となる資金の供給2倍に拡充。期限1年延長。
　15年3月までに使えば、日銀から年0.1%の固定金利で4年間の資金供給受けられる。

・日銀　<8301> ［終値52500円］政策決定に対し、18日東京市場は株高・円安で応じ、日経平均株価は一時500円超まで上昇。
　当面ないと見られていた日銀の追加金融緩和実施への可能性がにわかに浮上したため。

　日経平均株価終値前日比450円13銭（3%）高、1万4843円24銭。上げ幅昨年8/2以来の大きさ。
　為替市場は一時1ドル=102円74銭と約3週ぶりの円安・ドル高水準。

・経済産業省18日、太陽光や風力など再生可能エネルギーによる発電生じる利用者の負担圧縮する検討に入った。
　電力会社が再生エネを買い取る費用のうち、家庭や企業の電気代に上乗せして集めている負担金（賦課金）減らす案軸に調整。4月適用へ。

・2013年平均の家計調査、総世帯の消費支出は物価変動の影響除いた実質で前年比1.1%増。
　2年続けて増え、07年（1.2%増）以来、6年ぶりの大きな伸び。
　株価上昇で資産価格上がったことが消費者心理明るくし、高齢者層による住宅リフォームなどの消費膨らむ。

・証券取引等監視委員会18日、日本企業2社の株価釣り上げるなどの行為（見せ玉）で不正利益得たとして
　海外ファンド、セレクト・バンテイジに課徴金納付命令へ。課徴金は6万円。このほか86社の株式で相場操縦の疑いも。

・欧州自動車工業会（ACEA）18日、1月の欧州主要18ヵ国新車販売台数（乗用車）前年同月比5%増　89万7100台。
　前年実績上回るのは5ヵ月連続。債務危機の影響は薄れ回復基調続く。

・中国人民銀行（中央銀行）18日、短期金融市場から公開市場操作（オペ）で480億元（約8160億円）吸収。資金吸収オペは約8ヵ月ぶり。
　中国は成長が減速基調も、マネーだけは膨らむ。
　20ヵ国・地域（G20）財務相・中央銀行総裁会議（22日）控え、金融バブル阻止する構え内外にアピールする狙いも。

・富士通　<6702> ［終値632円］ビッグデータ（大量データ）活用し患者個人名わせた病気の治療法や予防法見つけるシステム構築。
　ヒトゲノム（全遺伝子情報）など個人ごとに異なる分子情報と、診療情報蓄積する電子カルテ統合したデータベースが中核。
　年内に医療機関などに売り込む。2020年メドに個人に合わせた医療に活用可能にする。

・ルネサスエレク　<6723> ［終値630円］4月に2子会社新設、国内すべての生産部門集約。
　本体従業員の3分の1、約3千人と、12ある生産子会社の従業員7千人の計1万人が新会社に転籍。一連の構造改革加速。

・米有力ヘッジファンド、サード・ポイント2013年12月末時点で、ソニー　<6758> ［終値1780円］の株主上位10社から外れる。
　昨年9月末時点で1.64%保有する5位株主。一部売却や他社名義に書き換えたとの観測浮上。　

・ソニー・コンピュータエンタテインメント（SEC）　<6758> ［終値1780円］
　欧米で発売新型ゲーム機「プレイステーション（PS）4」販売台数530万台超。当初2014年3月期中に500万台販売する計画、前倒しで達成。

・18日日銀政策対応により投資家心理改善。金融株や輸出株に投資マネー戻ってきた。外国人投資家中心に株価指数先物の売買も活発に。
　日経平均株価は前日比450円高と今年最大の上げ幅となる。
　
　TOPIX100の採用銘柄対象、18日上昇率ランキング　1位JR東海　<9022> ［終値11675円］5.18%　2位任天堂　<7974> ［終値12465円］5.15%
　3位オリックス　<8591> ［終値1574円］5.14%　4位ダイキン　<6367> ［終値5907円］5.05%　5位三菱UFJ　<8306> ［終値626円］5.03%

・金の調査機関ワールド・ゴールド・カウンシル18日、2013年の金の世界需要、3756トンと前年比15%減、4年ぶりの低水準と。
　金の上場投資信託（ETF）からの資金流出が881トンと過去最大だったことが響いた。足元では金ETFの残高減少に一服感も。（日経新聞）

・日銀　<8301> ［終値52500円］金融政策決定会合、
　米国の量的金融緩和縮小に伴い、新興国の一部で資金流出など経済不安高まっていることを議論。
　黒田東彦日銀総裁「一部の国は成長に勢い欠き、不確実性が高い状態が続く」と懸念表明。
　22日から開かれる20ヵ国・地域（G20）財務相・中央銀行総裁会議でも主要議題に。
　
　通貨下落幅は「フラジャイル・ファイブ（脆弱な5ヵ国）」と呼ばれるブラジル、インド、インドネシア、南アフリカ、トルコで大きい。
　これらの国は経常赤字が続き、改善していないという共通点も。（産経新聞）

・新日鉄住金　<5401> ［終値311円］トヨタ　<7203> ［終値5945円］2013年下期自動車鋼板の価格交渉が13年度上期と同水準で決着。

・タイヤメーカー大手4社、2013年12月期決算出そろい、全社営業利益過去最高。
　海外乗用車向け市販タイヤの需要伸び、円高是正で輸出採算も改善。

・JSR　<4185> ［終値1833円］電子レンジ原理で特殊型を加熱し、樹脂を溶かして3次元成形する「アモルシスM」シリーズ投入。
　原料に量産時の射出成型用樹脂そのまま使える。
　一般的な3次元プリンターや真空注型より量産モデルに近い特性得られ、試作用簡易金型で射出成型するより費用4分の1に低減。

・エフテック　<7212> ［終値1362円］2017年までに中国、米国、メキシコ、カナダの4ヵ国で、
　米ゼネラル・モーターズ（GM）向けに新たに受注した足回り部品の生産立ち上げる。
　拠点持たない地域は他社に生産委託、供給体制整える。（日刊工業新聞）

・日本郵船　<9101> ［終値328円］定期船事業で一つ一つのコンテナ単位で積み荷の有無予測、収益管理するシステム開発。
　2014年度から全世界で導入。コンテナ単位で細かく輸送計画立て、空積み減らす。全世界で年100億円規模のコスト削減目指す。　

・アドバンテスト　<6857> ［終値1096円］新方式の無線給電技術開発。送電側コイルから50センチ離れても充電可能。障害物あっても可能。
　「ワイヤレス給電」として家電や産業用機器への搭載見込む。実用化時期未定も特許申請。

・欧州鉄鋼業界で生産量の回復の兆し見える。新たな業界再編の動きもみられる。
　ドイツ生産量は1月まで5ヵ月連続前年同月比で増加、最大手アルセロール・ミタル2014年の域内需要、前年比2%増と予測。
　

・日本ゼオン　<4205> ［終値1028円］リチウムイオン電池の負極・正極用バインダー（接着剤）の新製品開発。
　スマートフォン（スマホ）の電池の長寿命化につながる素材。2014年中に両製品の本格販売始める。

・東洋建設　<1890> ［終値349円］ミャンマーに出張所開設、市場開拓に乗り出す。
　ベトナムとインドネシア合せ、港湾など建設投資の拡大予想される東南アジア市場の需要取り込み加速へ。

・三井住友建　<1821> ［終値112円］
　ベトナム北部で同国最大となる全長約5.4キロメートルの大型橋梁着工。請負分240億円程度。（日経産業新聞）　

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第三者割当　

国産電機　<6992> ［終値243円］196万8000株　284円　3/5　割当先　マーレジャパン
　

公募・売り出し価格

荻原電気　<7467> ［終値1425円］120万株　払込日3/10

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、まちまちもナスダック総合指数は8営業日続伸。
2月のNY州製造業況指数低下、全米住宅建設業者協会（NAHB）/ウェルズファーゴ住宅建設業者指数も期待外れの内容。
ただし悪天候理由にほとんど材料視せず。
3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約62億株、月初来1日平均約71.3億株を下回った。

欧州株式市場はまちまち。
FT100種指数は10営業日のうち9営業日上昇。年初来でも0.7%高とプラス圏に浮上。
独仏主要株価指数はほぼ横ばい。

東京株式市場で日経平均は日銀金融政策決定会合の結果好感、大幅続伸で今年最大の上げ幅で終了。
当面の金融政策は現状維持も、成長基盤融資が総額3.5兆円から7兆円に倍増、対象金融機関ごとの上限が1500億円から1兆円に引き上げ。
日銀ゼロ回答予測がサプライズとの事も。
とりあえず買い戻しだけとの声もありますが、反発はいつでも買戻しから始まります。
2営業日続伸で、直近の安値を割らずに、直近の高値を抜いたということは、目先的には直近の安値（14008.47円）は下値とも。
25日移動平均線（15015円＝18日）や75日移動平均線（15178円＝18日）目指すことに・・・

東証1部騰落数は値上がり1592銘柄、値下がり144銘柄、変わらず33銘柄に。

本日は昨日の地合いが続くかどうか・・・
金融株と不動産株が堅調かどうかが分かれ目でしょうか・・・

3月公示価格発表もあり、鉄道株（土地持ち企業）も拾えるところかとも・・・

ただ明日は投資カレンダーの怖い怖いポイントの日。
2013年はすべて下落。それも大幅安となる日が多く、4日の610円安もポイントの日でした。
日経インバース　<1571> ［終値3305円］の買いや日経レバレッジ　<1570> ［終値9650円］の売りも少し入れておくことも・・・

昨日に続きルネサス　<6723> ［終値630円］を注目。　

Acucela Inc.<4589>［終値2000円］マザーズ外国部に上昇したバイオ関連。
楽天マーケットスピードとかも表示されませんが、材料性は高いとも思われます。

フライトHD　<3753> ［終値1745円］丁度反発しごろのような日足チャートにも・・・

ゲーム関連銘柄が切り返してきたようなところも・・・

ドリコム　<3793> ［終値261400円］も穴的存在感も。
ワンピース題材にしたスマートフォン（スマホ）用ゲーム今春投入とも・・・

メック　<4971> ［終値1039円］ここから一段高があれば弾み付きそう・・・？！

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