プーチン大統領発言に揺れる株式市場

2014年3月19日（水）晴れのち曇り

・ロシア・プーチン大統領18日、ウクライナ南部クリミア半島の住民投票で「ロシアへの編入」が圧倒的に支持された表明。
　直ちにクリミア自治共和国代表らと編入の条約に調印。「軍事介入していない」と主張、「ウクライナの分割は望まない」と語る。
　日米欧は反発、ロシアに追加制裁科す姿勢鮮明に。

・国土交通省18日、2014年1/1時点の公示地価発表。
　東京、大阪、名古屋の三大都市圏（全用途）前年比0.7%上昇とリーマン・ショック前以来、6年ぶりにプラス転換。
　全国平均も0.6%下落とプラスに近づく。土地デフレはほぼ終息、消費増税や金融緩和など政策主導の構図鮮明。

・日米欧の主要7ヵ国（G7）対ロシア制裁強化の検討へ入る。
　24-25日オランダ・ハーグで開かれる核安全保障サミットで、首脳レベルの緊急G7開き具体策協議。
　同サミット欠席のプーチン氏孤立させ、サミット参加の中国習近平国家主席に連携働きかける。

・金融庁、中小企業金融円滑化法に基づき返済猶予受けてきた中小企業に対し、転廃業促す方針に転換。
　これまでは返済猶予求めてきたが、無条件で返済猶予するのではなく、金融機関が抜本的な企業再生に取り組むよう促す。
　新事業に再挑戦する中小企業経営者を後押しする新制度も年内始める。

・安倍晋三首相の経済ブレーンである浜田宏一内閣官房参与は18日、
　消費税率の10%への引き上げは年率2〜3%の実質経済成長率を見通せるかどうかが判断材料との認識示した。

・2月の欧州主要18ヵ国新車販売台数（乗用車）前年同月比6%増　82万3700台。6ヵ月連続で足元の回復傾向続く。

・タイ政府18日、首都バンコクと周辺地域に発令していた非常事態宣言19日に約2ヵ月ぶりに解除へ。観光業への影響考慮。

・中国国家統計局18日、主要70都市の2月の住宅価格動向、4都市の新築住宅価格が前月比下落。
　下落都市数は1月6都市から減るも、今年に入って地方都市で住宅値下がりする兆し。

・2月の米消費者物価指数前月比0.1%上回った。4ヶ月連続上昇も、上昇率は市場予測平均（0.2%）を下回った。
　前年同月比では1.1%上昇。食品価格が前月比0.4%上昇、全体押上げ。一方エネルギー価格は0.5%下落。

・2月の米住宅着工件数、年率換算で90万7千戸となり、前月改定値比0.2%減。市場予測平均（約91万5千戸）下回り、3ヵ月連続で減少。

・中小型液晶世界最大手ジャパンディスプレイ　<6740> ［公募900円］スマートフォン（スマホ）向け液晶工場新設する方針。
　1000億円前後投じ、2015年度末までの稼働目指す。パナソニック　<6752> ［終値1195円］液晶工場の一部活用検討。

・デンソー　<6902> ［終値4963円］三菱重工　<7011> ［終値581円］環境性能に優れたエコカーに使う基幹部品の海外生産強化。
　デンソー9月からハイブリッド車（HV）インバーターの組み立て米国で始める。初の海外生産となる。25億円投資。
　三菱重工は2016年までに中国などで約40億円追加投資、エンジンの出力高めるターボチャージャー（過給器）増産。

・ユニプレス　<5949> ［終値1929円］　筆頭株主日産自　<7201> ［終値869円］持つ自社株式527万株すべて取得へ。
　両社とも「株式売却後も取引関係に変化はない」と表明。銀行借り入れで約102億円で買い取る。

・旭硝子　<5201> ［終値555円］
　家庭やビルの空調機器に使う冷媒で、地球温暖化につながる温室効果値を従来の約6分の1に減らした新型ガス開発。

・東芝　<6502> ［終値437円］日立　<6501> ［終値754円］伊藤忠商事　<8001> ［終値1209円］3社18日、
　ベトナム高速道路向けシステムを共同で受注。
　自動料金収受システム（ETC）中心に、高速道路の利便性高める機器の納入から設置工事まで一括請け負う。受注額は約40億円。

・コニカミノルタ　<4902> ［終値973円］照明器具の基幹部品となるパネルの量産工場建設。
　約100億円投じ、同社甲府サイト（山梨県中央市）に月産100万枚の工場建設。

　同社有機EL（エレクトロルミエッセンス）照明パネルは薄くて曲げやすいのが特徴。航空機や自動車での利用も見込む。　

・パイオニア　<6773> ［終値217円］三菱化　<4188> ［終値435円］
　共同で山形県米沢市の生産拠点で、低コスト有機EL照明パネルの量産始める。従来品の10分の1のコストで済む。

・発掘最高益企業（8）岩塚製菓　<2221> ［終値5440円］中国で日本の煎餅普及、祖の製造技術供与し大きな果実得る。
　同社出資技術指導した中国食品企業が育ち、受取配当金が本業の利益の数倍に膨らむ。中国米菓市場の約8割のシェア。

・信用買い残3/14申込み、3兆3189億円と前週比2033億円増。2週ぶり増加。売り残4892億円と前週比940億円減。2週ぶり減少。　

・総務省やトヨタ　<7203> ［終値5550円］など自動車同士で無線電波やりとりして事故や渋滞防ぐ車両間通信の普及に動き出す。
　2015年から実証実験へ。統一規格設けて17年にもメーカー横断での実用化目指す。自動運転の普及にも欠かせぬシステム。（日経新聞）

・ロシア、クリミア自治共和国の併合。米欧制裁強化も、欧州諸国間では対露姿勢で温度差も見られる。
　欧州連合（EU）内で事実上最も強い発言権もつ経済大国ドイツの動向がカギを握る。

　ドイツは天然ガスの総需要の3分の1強をロシアから輸入し、経済分野でもロシアとの関係深く、
　独企業約6千社のロシアへの投資額は約200億ユーロ（約2兆8千億円）にのぼる。

・2014年公示地価、2020年東京五輪開催決定背景に、競技施設や選手村に近い東京湾岸部の住宅地の地価上昇が鮮明。高層マンション販売活況。

・中国環境保護省、環境汚染に関する全国規模の研究結果初めてまとめ、中国全土約2億8000万人が安全上問題のある飲用水使用と明らかに。

・米ゼネラル・モーターズ（GM）北米中心に乗用車など約175万台をリコール（無償で回収・修理）。別の大量リコールも判明も。（産経新聞）

・住友ゴム　<5110> ［終値1330円］新興国でタイヤ生産大幅に増産。
　1日あたり生産能力ブラジル工場（パナラ州）2017年に現在比15倍の3万本、中国第二工場（湖南省）20年に14年見通し比4倍の6万本に増やす。

・THK　<6481> ［終値2101円］防災意識の高まり受け、免震・制震装置事業拡大。2012年3月期約17億円の事業売上高、13年3月期約20億円に。
　14年もさらに30%増で成長する見通し。

・2月の工作機械受注実績、前年同月比26.1%増、1019億8400万円と5ヵ月連続プラス。受注総額1000億円水準6ヵ月連続で上回る。

・投資ファンド・ニューホライゾンキャピタル（東京・港）メールマガジン最大手まぐまぐ（京都市中央区）の経営権取得。

・南アフリカ白金鉱山の労働者ストライキ、収束の見通し立たず、過去最長となる見込み。ストの生産損失は44万オンス。
　あと11日間ストが続けば生産損失12年のスト時の54万オンス上回る。　（日刊工業新聞）

・東洋製缶　<5901> ［終値1622円］光ファイバーに直接接合できるレンズ開発。加工容易で信頼性高まる。
　光通信や内視鏡などの医療分野での利用見込み、年10億円規模の事業に育てる。

・人が介在せず機器同士が直接通信する「M2M（マシン・ツー・マシン）」が脚光浴びる。
　アプリックス　<3727> ［終値1925円］代表取締役郡山龍氏
　「M2Mの本当の価値は、機器を販売した後の接点を作り、販売後の新たなビジネスにつなげられる点」と指摘。
　業界ごとにM2Mの価値を「再発見」すること。
　野村総研　<4307> ［終値3105円］国内M2M市場が4年後の17年に13年（2255億円見込み）比4倍弱8684億円に達すると予測。
　世界では17年に900億ドル（約9兆2700億円）弱に達するとの予測も。

　アプリックス　<3727> ［終値1925円］の取り組みにも注目集まる。低消費電力の近距離無線通信技術「ブルートゥース・スマート」使い、
　定期的にIDなどの固定文字列送信する仕組み「ビーコン」技術の開発に力入れる。

・大成建　<1801> ［終値456円］アイカ工　<4206> ［終値2111円］すぐに乾く塗装材共同開発。従来品比半分以下の約4〜6時間で固まる。
　食品工場や医薬品工場の床に実用化していく。

・大日本住友製薬　<4506> ［終値1678円］創薬ベンチャーヘリオス（東京・中央）細胞の適応疾患広げる。治療に関する患者の選択肢増やす。

・カイオム・バイオ　<4583> ［終値5650円］新たな独自技術「完全ヒトADKibシステム」完成と発表。抗体作製必要期間短縮できる。
　抗体作製する技術で中外薬　<4519> ［終値2422円］英グラクソ・スミスクラインでの採用実績もある。今後製薬会社に技術売り込む。

・SCSK　<9719> ［終値2823円］太陽光発電と蓄電池組み合わせたエネルギー管理システム開発。本格販売始める。（日経産業新聞）

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公募・売り出し価格

アグロ　カネショウ　<4955> ［終値734円］690円　申込み3/19-20　払込日3/27

新規公開株

コード　 市場　　 銘柄　　　　　　幹事証券　　公募価格　　　発行株数　　単位株

3/19 <6740> 東証 ジャパンディスプレイ　　 野村 　　　900円　　　353,900,000株　 100株

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は続伸。
露プーチン大統領の「ウクライナの分割は望まない」との発言でウクライナの緊張が少し和らぐ。
ナスダック総合指数は大幅上昇、S&P500種指数は再び最高値（1883.57　3/7）に迫る。

NY州司法長官が国内取引所に対して、超高速取引（ハイフリークエンシ―・トレーディング）手掛けるトレーダーを不公平に優遇、
市場の信頼損ねるサービス制限するよう求める。

欧州株式市場は続伸。
ウクライナの緊張から下落で始まったものの、プーチン大統領発言受けて危機拡大懸念後退との観測で終盤にかけて上昇。

東京株式市場で日経平均は買い戻し優勢で5営業日ぶり反発。
2014年は5営業日続落はまだありません。
引けにかけては少し失速して、3月のSQ値（14429.87円）を下回って大引け。
3月はSQの日からSQ値を下回る日が3日連続となった。
（SQ後の6日間で終値でSQ値を上回らない日が負け越すとその月は軟調なことが多い）

東証1部騰落数は値上がり1582銘柄、値下がり155銘柄、変わらず56銘柄に。

金融庁、中小企業金融円滑化法に基づき返済猶予受けてきた中小企業に対し、転廃業促す方針に転換。
これまでは返済猶予求めてきたが、無条件で返済猶予するのではなく、金融機関が抜本的な企業再生に取り組むよう促す。
新事業に再挑戦する中小企業経営者を後押しする新制度も年内始める。
日本M&Aセンター　<2127> ［終値8190円］にはフォローの風に。

外国為替市場で円の対ドル相場は、円高気味に推移しています。
そのあたりが日経平均株価にも戻りの鈍いところに重なっているような・・・

人が介在せず機器同士が直接通信する「M2M（マシン・ツー・マシン）」が脚光浴びる。
アプリックス　<3727> ［終値1925円］の取り組みにも注目集まる。低消費電力の近距離無線通信技術「ブルートゥース・スマート」使い、
定期的にIDなどの固定文字列送信する仕組み「ビーコン」技術の開発に力入れる。

カイオム・バイオ　<4583> ［終値5650円］新たな独自技術「完全ヒトADKibシステム」完成と発表。抗体作製必要期間短縮できる。
抗体作製する技術で中外薬　<4519> ［終値2422円］英グラクソ・スミスクラインでの採用実績もある。今後製薬会社に技術売り込む。

ドリコム　<3793> ［終値318500円］昨日はストップ高。ようやく回ってきたような・・・
新作ゲームに期待集まり出してきているところも・・・

3月期決算の権利配当取りの売買最終日は26日と残り5営業日となり、権利取りの動きが出てくるところではないでしょうか・・・

夢真HD　<2362> ［終値834円］少額投資非課税制度（日本版ISA=NISA）始まるところで盛り上がりも、往って来い水準。配当は10〜12円。

ヤマノ　<7571> ［終値88円］配当1円50銭。100株単位です。

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