上場企業経常３割増

2014年5月1日（木）曇り一時雨

・2014年3月期の上場企業の経常利益前期比3割超増加。自動車や電子部品など製造業が全体の増益けん引。
　利益水準金融危機前で最高益だった08年3月期の9割超まで回復。15年3月期は消費増税もあり利益の伸び鈍るものの、全体では増益基調維持。

　世界で需要確りつかむ：

　村田製作所　<6981> ［終値8500円］中国のスマホや自動車向けが伸びる。2014年3月期実績経常増益率前期比2.2倍　15年3月期予想12%増　

　マツダ　<7261> ［終値457円］新型車が今期も台数慈雨と増益をけん引。14/3実績　4.3倍　15/3予想　49%増　

　川崎重工　<7012> ［終値379円］米ボーイング向け部品販売が好調。14/3実績　54%増　15/3予想　9%増

　日本郵船　<9101> ［終値277円］コンテナ船の荷動きが拡大する。14/3実績　3.3倍　15/3予想　20%増

　堅調な内需が支え：

　KDDI　<9433> ［終値5442円］複数台所有がすすみ、通信料収入が増加。14/3実績　29%増　15/3予想　11%増　

　ヤマトHD　<9064> ［終値2102円］ネット通販中心に需要拡大。14/3実績　▲5%　15/3予想　10%増

　増税前の駆け込みの反動：

　TOTO　<5332> ［終値1445円］3月の注文急増でキッチンの受注停止。14/3実績　93%増　15/3予想　▲25%

　小田急　<9007> ［終値897円］定期券の駆け込み購入の反動減。14/3実績　16%増　15/3予想　▲15%

・三菱重工　<7011> ［終値538円］中国の石炭火力発電所向けに、微小粒子状物質「PM2.5」除去する各種機器一括提供。現地で受注活動開始。
　一括で導入費1〜2割安く。導入費数十億円。中国政府が数値目標含むpm2.5の削減計画まとめていることを受けて需要見込む。　

・トヨタ　<7203> ［終値5516円］
　2014年3月期業績、連結営業利益前期比約7割増、2兆3000億円程度に。08年3月期最高益（2兆2703億円）6年ぶり更新。

・米マイクロソフトネット閲覧ソフト「インターネット・エクスプローラー（IE）」に未修正の欠陥見つかり、波紋広がる。
　欠陥により、利用者のパソコンが乗っ取られる恐れがあると、被害の回避策発表。
　パソコンに詳しくないユーザーに対しては一時的な使用中止も呼び掛けている。

・電力会社の業績悪化が深刻に。10社2014年3月期連結決算、関西電力　<9503> ［終値856円］▲974億円（13年3月期▲2434億円）　
　九州電力　<9508> ［終値1031円］▲960億円（13年3月期▲3324億円）中部電力　<9502> ［終値1163円］▲653億円（13年3月期▲321億円）
　北海道電力　<9509> ［終値625円］▲629億円（13年3月期▲1328億円）中国電力　<9504> ［終値1337円］▲93億円（13年3月期▲219億円）
　四国電力　<9507> ［終値1196円］▲32億円（13年3月期▲428億円）6社赤字　5社が3期連続の最終赤字。

　東電　<9501> ［終値386円］2014年3月期連結決算4386億円の最終黒字（13年3月期▲6852億円）4期ぶりの黒字に転じる。

・北海道電力　<9509> ［終値625円］九州電力　<9508> ［終値1031円］30日、それぞれ優先株500億円、1000億円発行。日本政策投資銀行引き受け。

・日銀　<8301> ［終値51000円］30日の金融政策決定会合で新たな物価見通しまとめた。
　目標に掲げる2%の上昇率を2015年度中に実現し、16年度は2.1%に達するシナリオ明示。
　1%程度で横ばいと見込む民間予測に比べて強気な姿勢打ち出した。黒田東彦日銀総裁目標達成は「道半ば」と強調。
　見通しが下振れれば「ちゅうちょなく調整する」と追加緩和を辞さない姿勢も示した。　

・主要証券20社の2014年3月期決算、30日出そろう。19社の純利益が大幅に増加。14年1-3月期は各社とも収益減速。
　今期少額投資非課税制度(日本版ISA=NISA)の一段の普及がカギに。

　野村　<8604> ［終値588円］14年3月期純利益2135億円　前期比99%増。大和　<8601> ［終値765円］1694億円　2.3倍。
　東海東京　<8616> ［終値686円］232億円　2.1倍　マネックス　<8698> ［終値342円］103億円　2.7倍
　松井　<8628> ［終値939円］163億円　2.5倍　丸三　<8613> ［終値714円］61億円　2.1倍　水戸　<8622> ［終値356円］37億円　44%増。

・米商務省30日発表、2014年1-3月期米実質国内総生産(GDP　速報値)年率換算前期比0.1%増。個人消費底堅く、春以降成長率は上向くとの見方。

・良品計画　<7453> ［終値11480円］住宅内装の改修（リフォーム）サービスに参入。
　都心部で中古住宅購入しリフォームや大規模改修（リノベーション）する動き広がっており、若い世代の需要取り込む。

・中古住宅、新築に比べ割安な点など受けて需要拡大。若年層中心に中古への抵抗感薄れている。
　2013年度首都圏の中古の売買成約件数、マンション（13%増、約3万6千戸）戸建て（3%増、1万2千戸）とも過去最高。

・富士重工　<7270> ［終値2685円］米国専用車10年ぶりに開発。5人乗り多目的スポーツ車(SUV)より大きい7人乗り大型SUVを2〜3年後メドに発売へ。
　5月にもトヨタ　<7203> ［終値5516円］と米インディアナ州工場での受託生産打ち切り、自社車両の生産、販売好調な米国での勢い持続する。

・ソフトバンク　<9984> ［終値7590円］2015年3月期個人投資家向けに7000億円規模の国内普通社債（SB）発行へ。　

・信用買い残4/25申込み、3兆103億円と前週比217億円減。2週連続で減少。売り残5280億円と前週比369億円増、2週連続で増加。

・東証マザーズ指数、約7ヵ月ぶりの安値。株価下落で含み損抱える個人投資家は増え、投資余力の低下がさらに相場を押し下げる悪循環にも。
　相場下落のきっかけは、米ツイッターが29日発表した14年1-3月期決算。ツイッター利用者の伸び鈍化、米国市場時間外取引で大幅下落。(日経新聞）

・金融庁、生命保険会社や損害保険会社による海外企業のM&A（企業の合併・買収）規制緩和へ。保険以外の子会社についても一定期間の保有認める。

・ロシア国営天然ガス企業ガスプロム30日までに、中国石油天然ガス集団（CNPC）への天然ガス供給交渉が最終段階。5月にも契約調印へ。
　ロシアが中国を始め、アジア諸国との関係拡大急いでいることを象徴。(産経新聞）

・浜井産業　<6131> ［終値89円］中国ガラス加工会社からスマートフォン(スマホ)のサファイア基板磨く工作機械約50億円で360台受注。
　同社過去最大の受注規模。8月末までに納入終える契約、9月以降も継続受注見込める見通し。　
　今回の受注は当初、2014年3月期に大半計上する計画、15日発表する同期連結業績では下方修正避けられず。

・山洋電気　<6516> ［終値689円］
　太陽光発電装置用パワーコンディショナー（電力調整装置）の生産能力8月までに現状の月産約2000台から倍の4000台に引き上げ。
　4月に再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度（FIT）による太陽光発電の買い取り価格が下落も、家庭向け太陽光発電装置の需要底堅く。

・島津　<7701> ［終値873円］がんの病理検査支援するシステム開発、
　日本赤十字医療センター（東京・渋谷）と横浜市立大（横浜市金沢区）でプロトタイプ使った臨床研究始めた。
　約2分間でがん診断できる。薬事承認経たうえで3年後市場投入目指す。(日刊工業新聞）

・大林組　<1802> ［終値659円］鉄筋を細かく組み込んだ壁や梁などの構造の隅々まで流し込めるコンクリート開発。
　普通のコンクリートに開発した化学品混ぜるだけで、流動性高められる。コスト1割減。(日経産業新聞）

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は続伸。
ダウ工業株30種平均は終値として約4ヵ月ぶりに過去最高値更新。
米連邦公開市場委員会（FOMC）では債権買い入れ額100億ドル削減、月額450億ドルにすることを全員一致で決定。
市場の予想通りの上、米経済についてこれまでより楽観的な見方示したことなどを好感。
4月月間ではダウは0.7%高、3ヵ月続伸。
ナスダック総合指数は2%の下落、2ヵ月続落、S&P500種指数は0.6%高で3ヵ月続伸で終了。

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約68億株、4月平均約66億株を上回る。

欧州株式市場の主要3指数はまちまち。
ウクライナ情勢や米国内総生産（GDP）への懸念など重しとなる。

東京株式市場で日経平均は前場寄り付きは海外市況受け高く始まったものの、失速。
一時マイナス圏でのもみ合う場面も。

東証1部出来高は20億1962万株、売買代金は1兆9094億円。
騰落数は値上がり753銘柄、値下がり919銘柄、変わらず136銘柄に。

月間ベースで日経平均株価は3.5%安、TOPIXは3.4%安、ともに4ヵ月続落。
マザーズ指数は9.1%安、4ヵ月続落、日経ジャスダック平均は2.5%安、3ヵ月続落、東証2部は2.0%安、3ヵ月続落となった。

米国ダウが最高値更新も為替で対ドルで円高で返ってきていることで、相殺されそうなところではありますが、
「売り方」にとっては「およよ？！」と少し嫌な気分？！
このところずっと空売り比率は30%超。当日に返済できると言っても相当溜まってきているはずかと・・・

明日（5/2）東京市場が引けると4連休となります。
その間で米国は3日間株式市場は開きます。

「買い方」にとってはその間に大きく下がったら怖いとの感覚で持ち株縮小に動いてきたと思います。
同様に「売り方」にとってもこの3日間で大きく上昇したら嫌なところ。

ここまでは弱い相場で、米国株式市場も下落するだろうと思っていたところもあって売りっぱなしも・・・。
ナスダック市場はモタモタ感が残るものの、ダウ工業株30種平均の高値更新で多少不安感も出て来そうな雰囲気も・・・
踏み上げ的な意外高は起こりませんでしょうか？

日経レバレッジ　<1570> ［終値8960円］5月のオプション150コール ［終値8円］なども一つの選択肢ともい・・・
オプションは、週開けたら時間的価値はなくなりますが・・・

どちらかに大きく動くとかけるなら、オプションのコールとプットを買ってみるのも・・・

中古住宅、新築に比べ割安な点など受けて需要拡大。若年層中心に中古への抵抗感薄れている。
2013年度首都圏の中古の売買成約件数、マンション（13%増、約3万6千戸）戸建て（3%増、1万2千戸）とも過去最高。
インテリックス　<8940> ［終値790円］首都圏重点に中古マンション再生販売。

なにか個人投資家好みのテーマや材料で大化けするような銘柄が出てきてもいいような地合いになってきたようにも思えますが・・・

ゴールデン・ウィークに入っている方などはどうぞゆっくりしてくださいませ。

今日も日経産業新聞などは「ぺらぺら」でした・・・

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