エボラ一部終息

2014年10月17日（金）晴れ

・世界の金融市場の動揺止まらず。16日日経平均株価は335円下げ、終値で1万4738円と約4ヶ月半ぶりに水準に押し戻された。
　欧州株式相場も続落して始まり、ダウ工業株30種平均の下げ幅は一時200ドル超。
　世界経済の減速懸念背景に、日米欧の市場で信用力の高い国債など安全資産に資金移す動き続く。

　米国株9月の最高値から7%近く下げ、ドイツ株も7月の高値から15%調整（15日現在）。

・Jパワー　<9513> ［終値3415円］宇部興産　<4208> ［終値154円］や大阪ガス　<9532> ［終値400.9円］と組み、
　山口県に大型石炭火力発電所建設する方針固めた。出力120万KW規模、投資額2千億〜3千億円程度。
　首都圏で相次ぐ火力発電所建設の動きが西日本にも広がりそう。

・総務省、東京から地方への企業の移転を後押しするため、来年度にも税制で優遇する検討へ。
　本社移した企業の法人事業税や固定資産税を非課税にする案などが浮上。（日経一面）

・日米欧で急速に株安進む。市場では世界経済をけん引する米経済の回復力は強く、市場の調整は一時的との見方も。
　一方で金融緩和マネーによる強気相場が転換点迎えたとの観測も浮上、相場の方向感が見えにくくなっている。
　世界景気の下振れ懸念、日米欧の政策対応が後手に回った。エボラ出血熱など社会不安の増大。が重なったことが不安定の背景。

・原油価格の急落は、国内物価上昇を和らげる効果。
　アジア市場で指標となる中東産ドバイ原油は6月の直近ピークから3割近く下がり、ガソリン価格の下落につながる。冬場の灯油価格抑える動きも。

・原油安が日銀　<8301> ［終値47250円］が目標とする2%の物価上昇率の達成には逆風となる。
　8月の消費者物価指数（CPI）の伸び率は前年同月比1.1%にまで下がった。
　黒田東彦日銀総裁2015年度にも2%の物価上昇率目標実現できるとのシナリオが崩れれば、追加緩和も辞さない姿勢繰り返し強調する。
　「1%割れ」が実現すれば、市場でくすぶる追加緩和観測が勢いずく公算大きい。

・リクルートHD　<6098> ［終値3330円］16日、東京証券取引所第1部に上場。株式時価総額1兆9115億円となり、国内では今年最大の新規株式公開に。
　上場で中期的に7千億円程度の投資余力得たと説明。人材・販促の両分野で海外企業のM&A（買収・合併）進め、世界一目指す。　

・東芝　<6502> ［終値433.6円］米複合企業ユナイテッド・テクノロジーズ（UTC）と環境配慮型都市（スマートシティ）事業で提携。
　空調や昇降機に強いUTCと、ビル設備制御が得意な東芝のノウハウ組み合わせ、複数のビルや街区の省エネ化など世界規模で展開。

・カジノ中心とした統合型リゾート施設（IR）の実現目指す超党派の国際観光産業振興議員連盟は16日総会で、カジノ法案修正最終案まとめた。
　日本人入場規制する際の基準の具体化は見送り、法案成立後の政府の検討に委ねる。

・9月の内閣改造で入閣した新閣僚の「政治とカネ」の問題が国会の焦点になってきた。
　小渕優子経済産業相巡り関連する政治団体や資金管理団体に不透明な支出がある問題が浮上、野党16日の参院経済産業委員会で追及。

・九州電力　<9508> ［終値993円］再生可能エネルギー受け入れ中断している問題で、地熱と水力発電の受け入れ再開する方針。
　地熱と水力は発電量が年間通して安定、九電の転換はほかの電力会社の判断にも影響。

・11/4の米中間選挙前に民主党は人気低迷するオバマ大統領に代わり、次期大統領有力候補のヒラリー・クリントン前米国務長官前面に背水の陣敷く。
　世論調査で支持率40%前後のオバマ氏に対し、ヒラリー氏は65%近く保つ。中間選挙の焦点は民主が上院で過半数を確保できるか。予測はほぼ拮抗。

・米金融市場が大荒れになった背景に、高い運用成績狙ったヘッジファンドなど投機筋の「誤算」。
　米景気が順調な回復を見込み、ドル高や米長期金利の上昇に賭けた先物での取引が裏目に出た。
　米国債を売り持ちしていたファンドは損失覚悟の買い戻し迫られた。これが米長期金利の低下と株安に拍車をかけた。

・香港政府トップ梁振英行政長官16日記者会見、「来週にも学生団体と対話したい」と述べ、中心部占拠する民主派との対話に再び意欲。

・米国で新たにエボラ出血熱に陽性反応示した医療関係者が出たことで、同国医療機関での準備不足があらわに。
　欧米各国エボラ患者の治療にあたる医療施設で手順など再点検進める。早期隔離措置が広がり封じ込める決め手。

・世界保健機構（WHO）17日にもセネガルで、順調ならナイジェリアも20日にエボラ出血熱の感染拡大終了宣言へ。
　感染者と接触した人の追跡調査の結果、最長潜伏期間の2倍にあたる42日間が過ぎても新規感染者出なかったため。

・米投資銀行最大手ゴールドマン・サックス16日発表、
　2014年7-9月期決算、純利益22億4100万ドル（約2300億円）と前年同期比48%増。1株利益4.57ドルと市場予測平均（3.2ドル）大きく上回る。

・中国電子商取引（EC）最大手アリババ集団（浙江省）16日、金融事業展開する新会社設立。「金融」でも帝国目指す。
　オンライン決済や投資商品の販売、中小企業向け融資事業など幅広く手掛けて収益拡大目指す。

・半導体受託生産で世界最大手、台湾積体電路製造（TSMC）16日発表、7-9月期連結純利益、
　前年同期比47%増、763億台湾ドル（約2671億円）で過去最高更新。
　年末商戦向けの需要期入りに加え、9月発売米アップル新型スマートフォン（スマホ）用半導体需要が本格化。

・大和ハウス　<1925> ［終値1833.0円］老朽化したマンションの建て替え事業始める。
　古くなったマンションに住む住人（管理組合）向けにコンサルティングから工事、建て替え中の仮住まいの仲介などを総合的に提供。　

・すかいらーく　<3197> ［終値1107円］食材の調達や生産・物流見直す。今後3年で年40億円のコスト削減につなげる。
　「ガスト」や「バーミヤン」などブランドごとに別々に仕入れていた食材集約し、一括仕入れでコスト下げる。

・不動産経済研究所（東京・新宿）16日、マンション市場動向調査、9月首都圏の販売戸数3336戸と前年同月比44.1%下回る。前年割れは8ヵ月連続。
　昨年9月末までにマンションの購入契約結べば、5%の消費税率で購入でき、9月末大量の駆け込み需要が発生。その反動減大きく影響。

・ソフトバンク　<9984> ［終値6780円］インドのインターネット通販大手スナップディールに3割出資する方針。
　6億5千万ドル（約700億円）投じ、筆頭株主になる。巨大なインド市場の成長性に賭け「第2のアリババ」狙う。

・日立　<6501> ［終値748.3円］16日、スマートフォン（スマホ）使った電子決済システムなどを構築、運営するサービス始める。

・関西電力　<9503> ［終値885.4円］2014年4-9月期連結純利益前年同期比80%減30億円。従来予想290億円の赤字。
　当初想定比度円安進まず、液化天然ガス（LNG）など燃料調達費減少。　

・信用評価損益率（10日申し込み）マイナス12.59%　前週比マイナス幅2ポイント強拡大、5/23（時点）以来5ヵ月ぶりの大きさ。悪化は4週連続。

・金とプラチナ（白金）の国際価格が約1年半ぶりに同じ水準になる。1トロイオンス1240ドル前後。
　貴金属相場が下がり始める8月末比、プラチナ13%、金は4%下落。（日経新聞）

・政府、カジノ中心とした統合型リゾート施設（IR）の第一号に認定する自治体として、大阪市、沖縄県、横浜市の3ヵ所想定。
　今国会でIR整備推進法案が成立すれば、その後1年程度かけ、具体的な立地や法整備など検討。
　大阪は臨海部にある人工島「夢洲」に絞り込む。横浜市は今春検討会設置、京浜急行　<9006> ［終値822円］もIR参入検討。

・小渕優子経済産業相16日の参院経済産業委員会で、不透明収支に違法性認識。「現段階で調査している」と進退への明言は避ける。

・武田薬品　<4502> ［終値4425.0円］16日、ユーグレナ　<2931> ［終値1210円］と包括提携、
　ミドリムシ配合した一般用医薬品などの共同開発に取り組むと発表。
　第1弾サプリメント「緑の習慣」の通信販売開始、健康食品事業に本格参入。（産経新聞）

・清水建設　<1803> ［終値733円］インドネシア複合企業アストラ・インターナショナルから同国一の高さとなる超高層ビル受注。
　受注額約180億円。鉄筋コンクリート（RC）造地下6階、地上47階、搭屋含め高さ261.5メートル。　

・ビックカメラ　<3048> ［終値1081円］2015年1/1女子ソフトボール部創設、ルネサスエレク　<6723> ［終値740円］高崎受け入れ。
　投手兼任コーチ上野由岐子さんら全スタッフ、選手移籍。

・シャープ　<6753> ［終値266円］光がない0ルクスの暗闇でカラー撮影できる車載用カメラモジュール開発、自動車メーカーへの提案活動開始。

・WOWOW　<4739> ［終値4295円］「錦織効果」で獲得した新規会員の囲い込みに乗り出す。9月新規加入件数過去最高記録。
　獲得した会員の継続利用促すため、番組の魅力分かりやすく伝えるプログラムガイド制作、配布へ。（日刊工業新聞）　

・指月電機　<6994> ［終値463円］小型・大容量のフィルムコンデンサー開発。
　長寿命で安全性高く、太陽光発電のパワーコンディショナーに使えば、機器の長寿命化や保守コストの削減につながる。

・新日本無線　<6911> ［終値452円］デンソー　<6902> ［終値4578.0円］炭化ケイ素（SiC）製オーディオ用トランジスタ共同開発へ。
　「ハイレゾリューション（ハイレゾ）対応オーディオ機器への搭載目指す。」

・日新電機　<6641> ［終値567円］太陽光発電所で電力を直流から交流に変換する「直流集電機能内蔵25KW屋外形パワーコンディショナー開発。
　設置コスト1割削減。保守もしやすく。（日経産業新聞）　

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第三者割当　

リアルビジョン　<6786> ［終値243円］90万株　223円　11/4　割当先　DSC 　

株式分割

メディアドゥ　<3678> ［終値5620円］11/30 　1株→2株

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場はほぼ横ばいもダウ工業株30種平均は6営業日続落で終了。
ダウの安値は15935.22ドル（206.52ドル　1.3%安）まであったものの下げ渋った。
一昨日の安値（15855.12ドル）は割らず、下げ止まり感もなくはないようなところも・・・

新規失業保険週間申請件数は14年ぶりの低水準、9月鉱工業生産は大きく上昇。
ブラード総裁（セントルイス地区連銀）の「インフレ期待の低下踏まえると、米連邦準備理事会（FRB）が
量的緩和（QE）の縮小停止する可能性もある」との認識示したことで相場引き締まったとも。

アップル（-1.31%）グーグル（-1.04%）ヤフー（+0.78%）フェイスブック（-0.79%）アリババ（+3.80%）
ネットフリックス（-19.37%）アマゾン・ドット・コム（-1.02%）バイオジェン（-0.97%）ラッセル2000（+1.27%）

小型株指数ラッセル2000指数は1.3%上昇、今秋に入って回復基調。

欧州株式市場の主要3指数はまちまち。
ブラード総裁の発言で下げ幅大きく圧縮。

東京株式市場で日経平均は大幅下落。
東証1部出来高は30億3750万株、売買代金は2兆7647億円。
騰落数は値上がり83銘柄、値下がり1737銘柄、変わらず12銘柄の全面安。
値下がりしていない銘柄が95銘柄と2ケタにとどまる偏りに。

エボラ出血熱に絡んでいる銘柄探しになっているようなところも・・・

新規株式公開（IPO）リクルートHD　<6098> ［終値3330円］初値は3170円（公開価格3100円）と順調な滑り出しとなった。

一昨日はダウ工業株30種平均が安値からかなり戻して引けたのでいちるの期待感で臨みましたが粉砕されたようなところでした。

本日も欧米株式市場は安値から戻しているものの、明確な出直り感はまで出ていませんが、
下落も反発も新興市場からということも多く、マザーズ市場やジャスダック市場の銘柄を見ながらそろそろと行くようなところでしょうか？

世界保健機構（WHO）17日にもセネガルで、順調ならナイジェリアも20日にエボラ出血熱の感染拡大終了宣言へ。
感染者と接触した人の追跡調査の結果、最長潜伏期間の2倍にあたる42日間が過ぎても新規感染者出なかったため。

まだまだ終息へは時間がかかりますが、エボラ出血熱感染が広がって一日ではありますが初めての拡大終了の記事です。
東京市場で「エボラ」関連株には注意も必要と思えます。

すかいらーく　<3197> ［終値1107円］食材の調達や生産・物流見直す。今後3年で年40億円のコスト削減につなげる。
「ガスト」や「バーミヤン」などブランドごとに別々に仕入れていた食材集約し、一括仕入れでコスト下げる。
あまりお勧めではないのですが、優待券のお好きな方へは買い場かもと思われます。
ここからそれほどここから大きくは下がらないようなところも・・・
12月末の権利で、優待取りはだいたい1ヵ月半前ぐらいからの仕込が有効かと思われます。

FFRI　<3692> ［終値7920円］上場（公開価格1450円）して12日で値付かず含め10日ストップ高（高値13090円）を付け、
その後2日間ストップ安、公開価格から11640円（8.2倍）、初値（4010円）からでも9080円（2.3倍）上昇後、5170円（39%）下落。
反発は目立つところからでしょうか・・・

まぁ一番手で行くことはないとも言えます。
戻りに入れば、いくらでも上がる銘柄はありますので、ゆっくり行った方が痛手はありませんので慎重さも大切です。

株式アナリスト・櫻井英明さんのコラム日刊ゲンダイで短期集中連載（過去3回連載中は新高値更新　10/7〜）
「今だけチャンス！　大化け中小型株」ダイキアクシス　<4245> ［終値1130円］が載っておりました。

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