ヒンデンベルグ・オーメン点灯

2014年12月11日（木）曇りのち雨

・夏場比原油安の恩恵、企業から家計へ広がりそう。ガソリン価格1割近く下落に続き、電気料金も来年2月下がる公算。
　原油安の恩恵と食品価格上昇など円安の副作用が綱引きする構図強まりそう。

・政府、祖父母や親が20歳以上の孫や子に結婚や出産、子育ての費用贈与する場合、贈与税を非課税とする制度2015年度に新設方針。
　非課税枠は孫や子1人当たり1000万円軸に調整。高齢者に偏る個人金融資産の世代間移転を促しつつ、少子化対策につなげる。

・10日の日経平均株価前日比400円安と急落。下げ幅は11/17以来の大きさ。
　米欧株の下げの期待の起点となった中国株の急落、ギリシャの政情不安といったリスク浮上、
　海外ファンドなどの短期の投資家が利益確定に動いた。（日経新聞一面）

・スカイマーク　<9204> ［終値271円］日航　<9201> ［終値3720円］単独の支援に難色示す国土交通省に背中押され、
　全日空　<9202> ［終値296.0円］にも提携通じた支援要請へ苦渋の決断。3社の思惑交錯。先行きはまだ見通せず。

・「緩和」手掛かりに急ピッチで進んできた株高に、またブレーキ。
　10日の日経平均株価は400円の下落、ほぼ2週間前の水準に押し戻された。
　中国やギリシャの株価急落、円相場の乱高下などみて、これまで株高を主導してきた海外投資家が売りに回った。
　短期マネーの勢いに支えられた上げ相場の不安定さが浮かび上がった。日経平均先物の売買高は過去2番目の多さ。空売りも目立つ。
　日銀　<8301> ［終値47500円］追加緩和から、一時1万80000円に乗せた今月8日まで日経平均は2277円上昇。
　先行きについては、短期的な過熱への警戒感と楽観が同居。

・大手電力5社九州電力　<9508> ［終値1223円］北海道電力　<9509> ［終値948円］東北電力　<9506> ［終値1415円］
　四国電力　<9507> ［終値1478円］沖縄電力　<9511> ［終値3740円］の太陽光発電の受け入れ容量、
　国の認定した再生可能エネルギー事業者の計画の半分程度にとどまる。
　送電線の負荷警戒し、5社は買い取り手続き保留に。経済産業省、機動的な太陽光の発電制限など調整の仕組み導入へ。

・内閣府10日発表、11月の消費者態度指数、37.7となり、前月比1.2ポイント下落。
　8月から4ヶ月連続で前月下回り、基調判断「弱い動きがみられる」に下方修正。
　11月下株価は上昇も、身近なものの値上がりが消費マインドの足を引っ張る。
　調査基準日11/15。今後半年で「暮らし向き」「収入の増え方」「雇用環境」「耐久消費財の買い時」4つ全てが悪化。

・トルコ統計局10日、7-9月期実質国内総生産（GDP）伸び率が前年同期比1.7%増。事前の市場予想の3%増を大きく下回った。
　4-6月期改定値2.2%増から減速、2012年10-12月期以来の低水準。

・欧州金融市場がギリシャの政局不安に揺れる。
　緊縮財政推進してきた連立与党が推薦する大統領を議会で選出できず、総選挙に突入し与党が敗れるとの観測。
　背景に国民の「緊縮疲れ」、今後債務返済にも影響と。

・米議会与野党9日、11日に期限が切れる暫定予算の取り扱い巡り、
　2015年9月末まで続く足元の会計年度末まで大半の政府の歳出認め、連邦政府機関の閉鎖回避で合意。
　オバマ大統領が打ち出した移民制度改革を所管する米国土安全保安省だけは、
　野党・共和党の意向で来年2月末までしか予算認めず、対立は越年。

・中国11月の新車販売台数前年同月比2.3%増　209万900台。
　伸び率は9月（2.5%）、10月（2.8%）を下回り、今年に入って最も低い水準に。

・三越伊勢丹HD　<3099> ［終値1471円］ショッピングセンター（SC）など商業施設へのテナント出店進める。
　食品・雑貨など商品の分野絞った店を現在の約80から今後5年で約180と2.2倍にする。

・コーヒー店チェーン「コメダ珈琲店」運営するコメダ（名古屋市）が2016年中にも株式上場申請する方向で検討。　

・ファミリーマート　<8028> ［終値4470円］
　店内のATMから海外発行のクレジットカードやキャッシュカードで日本円引き出せるようにする。
　国内約1万500台で、2016年春から始める。

・日本通信　<9424> ［終値597円］格安スマートフォン（スマホ）の新商品13日から販売。「08」で始まる電話番号が通話に使える。
　端末代と通信料組み合わせた利用料金は税別月3980円。毎月60分まで無料で通話、それを超えると1分20円の通話料がかかる。

・DeNA　<2432> ［終値1417円］スポーツクラブや薬局などで遺伝子検査キット「マイコード」の販売始めた。
　これまではインターネット通販でしか売っていない。遺伝子検査は高齢者の関心高い。

・大手住宅メーカー11月の戸建て注文住宅受注状況、
　積水ハウス　<1928> ［終値1524.5円］前年同月比21%増と1年2ヵ月ぶりに前年実績上回る。
　住友林業　<1911> ［終値1206円］（23%増）ミサワホーム　<1722> ［終値1061円］（14%増）パナホーム　<1924> ［終値773円］
　ともに2ヵ月連続でプラス。本格回復は道半ば。

・東レ　<3402> ［終値940.5円］10日、
　イタリア繊維・化学メーカーのサーティ（ロンバルディア州）から炭素繊維シート事業買収基本合意。買収額20億円程度。　

・パナソニック　<6752> ［終値1480.0円］スマートフォン（スマホ）使い、電子看板が発信する情報を高速で読み取る技術開発。
　1秒間で読み取れる情報量は従来の500倍以上で世界最高水準。

・アルミニウム圧延大手UACJ　<5741> ［終値344円］2018年3月期まで3年間で約900億円の設備投資実施へ。
　タイで建設中のアルミニウム板工場に100億〜200億円追加投資。アジアの経済成長による缶材などの需要増に対応。

・武田薬　<4502> ［終値5022.0円］2015年3月期は自社開発でない医薬品が稼ぎ頭に。
　08年に買収した米ミレニアム・ファーマシューティカルズの血液がん治療薬「ベルケイド」の売上高1400億円強と製品別で最大に。
　フランソワ・ロジェ最高財務責任者「今期の米売上高は10億ドル（約1200億円）超えそう」と。前期は900億円。

・信用評価損益率（12/5日申し込み）マイナス7.01%　マイナス幅0.48ポイント縮小。3週連続改善。

・裁定取引に伴う買い残（5日時点）前週比1193億円増　3兆5741億円。2週ぶり増加。9/26時点以来約2ヵ月ぶりの高水準。
　売り残3週連続増加。前週比139億円増の1182億円。

・米市場参加者の間で「ヒンデンブルグ・オーメン（予兆）が出ている。」と。
　過去1年（52週）の高値・安値更新銘柄や移動平均線など複数の指標用いて導き出されるサイン。
　過去の米国株の大幅調整時に点灯してきたこのサインが先週現れたと。10月中旬の急落前にも出ていた。楽観と警戒が交錯。（日経新聞）

・政府10日、個人消費と地方経済のテコ入れ図るため、
　地方自治体が実情に応じて自由に使える「地域生活支援交付金」2014年度補正予算案に約2千億円計上する方針。
　低所得者や中小事業者、子育て世代対象にした自治体の支援拡大目的に。

・レギュラーガソリン8日時点店頭価格（全国平均）前週比2円10銭安、155円30銭。値下がりは21週連続。約1年5ヵ月前の水準に。

・岩谷産業　<8088> ［終値867円］セブン-イレブン・ジャパン　<3382> ［終値4351.5円］
　燃料電池車（FCV）向けの水素ステーション併設したコンビニエンスストア展開する。
　来年秋めどに東京都と愛知県内にオープンする新店2店舗で併用計画、順次拡大へ。（産経新聞）　　

・NTTコミュニケーションズ　<9432> ［終値6446円］
　企業向けクラウドWi-Fi（ワイファイ）事業に参入。国内手始めに米国や欧州など海外に順次展開。一括提供で負担軽減。　

・パナソニック　<6752> ［終値1480.0円］ダムなどの老朽化検査する水中インフラ点検ロボット開発。
　ダム壁面などを撮影して、ひび割れやさびなどがないか検査する。
　画像処理や照明技術用いて、濁った水中でも鮮明な画像得られるようにした。2016年末までに現場投入へ。

・住友化学　<4005> ［終値502円］
　2016年にも折り曲げ可能なフレキシブルディスプレー部材の生産始める。次世代スマホ部材市場リードする。

・橋やトンネルなど「社会インフラ」高齢化。建設後50年過ぎた橋は2013年時点では全体の約16%、33年には約65%に増加。
　経年劣化による崩落事故が頻発すると予想される。
　国土交通省は橋やトンネル対象に、5年に1度の近接目視による点検義務付け、点検・維持管理技術の開発支援。（日刊工業新聞）

・インターネットイニシアティブ（IIJ）　<3774> ［終値2479円］10日、海外クラウド戦略発表。
　世界5ヵ所ある自衛のクラウド基盤軸にグローバルの拠点持つ企業の需要取り込み、東南アジア諸国連合（ASEAN）への進出も加速。
　勝栄次郎社長「現在40億円強の海外売上高を数年後に100億円に高めたい」との考え示す。

・IMV　<7760> ［終値559円］北米で販売・保守サービス拠点網整備へ。
　新たに性能試験サービス手掛けるドイツ系認証会社デュフズードの米国法人と提携。北米売上高、年10億円規模に引き上げたい考え。

・ソニー　<6758> ［終値2504.0円］プレステーション専用のオンラインストアがサイバー攻撃受け、8日午前中アクセス不能に。
　同社11月下旬傘下のソニー・ピクチャーズエンタテインメントが大規模なサイバー攻撃受けたばかり。（日経産業新聞）

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公募・売り出し価格

グランディーズ　<3261> ［終値2100円］2016円　申込み12/11-122　

アクティビア・プロパティーズ投資法人　<3279> ［終値999000円］97万9020円　申込み12/11-12　払込日12/17

メタウォーター　<9551> ［IPO］2400円　

新規公開株

銘柄 コード　　市場　　公募価格　発行株数　　主幹事証券　注目度

12/11ビーロット <3452> マザーズ 2010円　115,000株　ＳＢＩ他 注目度 B
不動産投資開発事業、不動産コンサルティング事業および不動産マネジメント事業

12/11ＧＭＯ　ＴＥＣＨ <6026> マザーズ 円　316,400株　 大和他 注目度 A
インターネット広告事業

12/11弁護士ドットコム <6027> マザーズ 1230円　1,288,000株　 野村他 注目度 A
法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」の運営など

12/11スノーピーク <7816> マザーズ 2300円　372,600株　 日興他 注目度 B
アウトドアライフスタイル用品の開発・製造・販売

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、主要3指数とも大幅安、1.5%以上下落した。
原油が下落して、エネルギー関連株の収益悪化の懸念で売られ、年末の税金対策の売りもあったとのこと。

アップル（-1.90%）グーグル（-1.37%）ヤフー（-2.58%）フェイスブック（-0.86%）アリババ（-3.35%）
ネットフリックス（-2.75%）アマゾン・ドット・コム（-2.13%）バイオジェン（-1.16%）
ラッセル2000（-2.20%）HTG(ハイイールドファンド)（-1.15%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約74億株、過去5日平均約67億株を上回る。

欧州株式市場の主要3指数はまちまち。
原油安の影響で石油・ガス関連株が下落。
業績下方修正のエアバスが売られたのも投資家心理にはマイナスも。
ギリシャ主要株価は1.01%下落。

東京株式市場で日経平均は大幅続落。
午後から一時500円超の下落場面もあった。

東証1部出来高は25億4380万株、売買代金は2兆8514億円。
騰落数は値上がり285銘柄、値下がり1473銘柄、変わらず90銘柄に。

日経平均株価の急落の要因に「海外ファンドなどの短期の投資家が利益確定に動いた」と。
先週末（12/6開催）の馬渕治好さんの株式セミナーではこの短期筋を「ツーリスト」と呼び、
世界の市場を回って、動く市場に短期的に参入し、出ていくと言って、昨年の5月と一緒になりそうだと・・・

ただ馬渕さんは今回は「何か」が少し違っていると話していました。

日経平均株価は大幅な下落も、個人投資家の多いマザーズ指数は3営業日ぶりに反発。
東証1部市場も、400円の大幅安ながらも、値下がりは1473銘柄と、全体の79%、20%は下がっていないといったところ。
指数連動で上がった銘柄が指数連動で下がったと見られるようなところです。

昨年の5月後半からの急落場面に似た環境ではありますが、
馬渕さんの見通しでは、昨年は短期筋「ツーリスト」オンリーの上昇要因でしたが、今回は中長期の外人投資家も入ってきています。
個人投資家も、かなり投資現金余力は溜まっており、日銀緩和発表時のところまでは落ちないのではないかと。

外国為替市場での円相場も、ドルを買いたい向きは多く、117円後半で止まってくれば落ち着きそうなところも・・・
ボラティリティーが大きいので、レバレッジは少な目にして幅を取ろうとする戦略も・・・

元商品先物会社の方から、そろそろ金や白金（プラチナ）の売りがいいのではないかとの転落もありました。

IMV　<7760> ［終値559円］北米で販売・保守サービス拠点網整備へ。
新たに性能試験サービス手掛けるドイツ系認証会社デュフズードの米国法人と提携。北米売上高、年10億円規模に引き上げたい考え。

ソニー　<6758> ［終値2504.0円］プレステーション専用のオンラインストアがサイバー攻撃受け、8日午前中アクセス不能に。
同社11月下旬傘下のソニー・ピクチャーズエンタテインメントが大規模なサイバー攻撃受けたばかり。
サイバーセキュリティー関連に関心も。
FFRI　<3692> ［終値3320円］新規株式公開（IPO）ラッシュで換金売りに押されたようなところも。
25日移動平均にタッチ、見直される可能性もあるのではないでしょうか・・・

株式アナリスト・櫻井英明さんのコラム日刊ゲンダイで短期集中連載（過去3回連載中は新高値更新　10/7〜）
「今だけチャンス！　大化け中小型株」セック　<3741> ［終値4015円］が載っておりました。
宇宙最先端システム支える「技術の黒子」。年初来高値6400円奪還近し。

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どうなる？株式、外国為替、商品（コモディティー）

「ツーリスト」と「○○○」の投資家が日本へ。

海外通の馬渕さんベストタイミングに登壇です。

ビデオダウンロードでご覧いただけます。

馬渕治好の世界から見た株式金融市場 2014年12月6日開催

【2014年の振り返りと2015年の見通し】

講師：馬渕治好　（ブーケ・ド・フルーレット代表）

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