ギリシャ銀行懸念

2015年2月6日（金）曇りのち晴れ

・上場企業業績拡大。
　2015年3月期経常利益、前期比2.6%程度増、金融危機前で過去最高だった08年3月期を7年ぶりに上回りそう。
　原油安などが石油や総合商社で1兆円超の減益要因も、構造改革で稼ぐ力高めた自動車と電機が円安追い風、利益1.2兆円増。

　トヨタ　<7203> ［終値7654円］2015年3月期予想経常利益2兆9200億円（前期比20%増）
　三菱重工　<7011> ［終値617.1円］2300億円（26%増）日本郵船　<9101> ［終値331円］720億円（23%増）

　三井物産　<8031> ［終値1573.0円］4600億円（16%減）新日鉄住金　<5401> ［終値287.6円］4100億円（14%減）
　ケーズHD　<8282> ［終値3405円］288億円（9%減）

・金融庁、複数の保険商品扱う乗り合い代理店に対する販売規制2016年春に導入。
　監督指針など改正、販売が特定の商品に偏り過ぎてないかや契約者への勧め方など重点検査へ。

・環太平洋戦略的経済連携協定（TPP）巡る協議で、
　日米両政府が米国産牛肉の輸入関税をTPP発効時に現在38.5%から20%台後半に引き下げる協議。27.5%軸に検討。
　発効から10年後に段階的に20%程度、15〜20年かけて10%前後へ調整。（日経新聞一面）

・総務省5日発表、2014年人口移動報告（外国人除く）、東京周辺への人口集中が一段と進む。
　東京圏（東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県）への転入超過は19年連続、前年比1万2884人増の10万9408人。
　東京都が7万3280人と突出。15〜29歳は転入超が10万3325人に上る。
　名古屋圏（愛知県、岐阜県、三重県）、大阪圏（大阪府、兵庫県、京都府、奈良県）は2年連続で転出超過。
　名古屋圏では愛知県のみ転入超。大阪府は4年ぶりに転出超に。全国では沖縄県が6年ぶりに転出超。

・欧州中央銀行（ECB）4日、ギリシャの民間銀行向けに適用してきた低利の資金供給の特例撤廃。
　ギリシャ銀行の資金繰りは綱渡りとなり、同国の国債も安定消化難しくなる公算が大きい。
　ギリシャ、チプラス新政権への「警告」に。反緊縮の波がギリシャから南欧に広がり、
　各国の放漫財政になるのは通貨ユーロの信認担う中央銀行のECBとしては好ましくなく。

・5日の欧州金融市場、ギリシャ国債利回り急上昇。10年物国債利回りは一時11%台に。
　3年債利回りは20%近くに上昇、いずれも2012年以降の最高水準に接近。イタリアやスペインの国債利回りも小幅上昇。

・日本マクドナルド　<2702> ［終値2603円］2014年12月期連結営業利益67億円の赤字（前期は115億円の黒字）。
　「使用期限切れ鶏肉」問題受け、客離れが加速。01年上場来初の赤字。
　1月の既存店売上高、前年同月比38.6%減、上場以来最大の落ち込み幅。
　最高益達成から3年で最終赤字。既存店売上高は1月まで31か月連続前年割れ。

・経済産業省、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度で、家庭での太陽光発電の買い取り価格、
　2015年度も3年連続で引き下げる方針。買取価格14年度の1KW時あたり37円から2円以上下げる方向で調整。

・日銀の金融政策決める政策委員会で、リフレ派が勢い増しそう。
　政府5日、代表的なリフレ派論客原田泰早大教授を審議委員に起用する人事案国会に示す。人選は一環として安倍政権主導。

・インネシア中央統計局5日、2014年実質国内総生産（GDP）成長率、前年比5.02%。5年ぶりの低水準。
　15年は鈍化に歯止めかかるとの楽観的な見方浮上。

・欧州連合（EU）の執行機関である欧州委員会5日公表、
　冬季経済見通しで、2015年のユーロ圏の消費者物価指数が前年比で0.1%下落すると予測。
　原油安が主要因も、南欧諸国中心にデフレ懸念強まっている。

・東南アジアで格安航空会社（LCC）の成長に陰り。低賃金で職員確保できず、旅客数増加も競争過熱で利益低迷。

・セブン＆アイ　<3382> ［終値4414.0円］傘下のイトーヨーカ堂、
　インテリア雑貨店「フランフラン」運営するパルス（東京・渋谷）都心型店舗を共同で開発、出店始める。
　ヨーカ堂店内に3年で100店の展開めざし、グループ力生かし苦戦する総合スーパーの住居関連部門テコ入れ。

・ヤマダ電機　<9831> ［終値444円］2014年4-12月期連結決算、純利益140億円と前年同期比2.2倍に。
　ケーズHD　<8282> ［終値3405円］同13%増の116億円。消費増税の影響残り、
　両社とも売上高の前年割れは続くも、価格戦略の見直しや販間費抑え採算改善。事業改革に伴う損失減も増益につながる。

・スカイマーク　<9204> ［終値27円］5日、投資ファンド、インテグラル（東京・千代田）とスポンサー契約結ぶと正式発表。
　再生手続き中の運転資金として最大90億円のつなぎ融資受け、再生計画案の策定に向け、人材も派遣してもらう。

・日立　<6501> ［終値781.0円］
　東電　<9501> ［終値470円］福島第一原子力発電所1号機の廃炉作業に使う形状変化型調査ロボット公開。
　4月にも原子炉覆う格納容器の中に初投入し、容器内部の汚染状況撮影するのに使う。　

・東芝　<6502> ［終値476.3円］5日、
　韓国半導体大手vSKハイニックスと半導体回路を微細化できる次世代露光技術を4月から共同開発へ。2017年実用化目指す。

・東証、投資主体別売買動向1月第4週（26-30日）海外投資家（外国人）2週ぶり売り越し（761億円）
　個人投資家2週連続売り越し（1686億円）。信託銀行4週連続の買い越し（1693億円）。

・ジャスダック投資主体別売買動向1月第4週（26-30日）
　海外投資家（外国人）5週連続売り越し（18.76億円）　個人投資家5週ぶり売り越し（3.53億円）。

・投資主体別売買動向1月月間　海外投資家（外国人）3ヶ月ぶり売り越し（8932億円）
　売越額昨年1月（1兆1696億円）以来、12ヵ月ぶりの規模。
　1月上旬で大幅な売りは一巡も、その後も買いに転じていないことが鮮明に。
　個人投資家3ヶ月ぶり買い越し（3521億円）。

・企業などの不動産取引拡大。2014年取引額前年比16%増の5兆500億円強となり、7年ぶりに5兆円台に回復。
　都市部中心に売買増。円安で日本の不動産価格の割安感から海外の企業やファンドの取得額が2.7倍、全体の約2割占める。

・北陸新幹線（金沢-長野間）の開業3/14に控え、北陸地盤とする銘柄物色する動き。東京-金沢間約2時間半。
　増加見込まれる観光客やビジネス利用で業績拡大期待かかる百貨店や外食など中心に買われる。

　石川、富山両県で百貨店運営、大和　<8247> ［終値250円］4日終値で今年に入って42%上昇。
　北陸最大ドラックストア、クスリのアオキ　<3398> ［終値7920円］も株価昨年末比19%増。
　北陸でラーメン店など展開するハチバン　<9950> ［終値550円］3月富山駅前に新店出店計画。昨年末比11%上昇。
　投資は短期資金中心で、北陸新幹線開業前に人気一服になる可能性がある点に注意。（日経新聞）　

・ルネサスエレク　<6723> ［終値853円］2015年3月期連結業績最終黒字になるとの見通し。黒字転換は10年経営統合以降初。
　最終損益は740億円の黒字（前期は52億円の赤字）見込む。

・原油安、企業業績に明暗。原油在庫の価値目減り、原油安背景とした資源関連事業の低迷、
　大手石油元売りと総合商社が2015年3月期合計1兆円超の損失発生する見通し。空運や海運会社の業績は上振れ。

・原油価格の急落は世界経済の減速懸念や北米シェールオイルの増産を背景に進んで来たが、沈静化しつつある。
　4日ニューヨーク原油先物相場は急反落、米国産標準油種（WTI）3月渡しは前日比4.60ドル安1バレル48.45ドル。
　週間原油在庫量が市場の予想以上に増え、世界的な供給過剰感が再び強まった。
　しかし北米シェールオイルの増産が、原油価格の急落で採算性合わず、減産に向かうとの見通し強まっている。（産経新聞）

・大陽日酸　<4091> ［終値1453円］3月メドに米国ワイオミング州にある合弁工場で、ヘリウムの生産再開へ。
　生産再開で日本への輸出も可能になり、国内のヘリウム需給不安緩和する一助になりそう。　

・国内太陽電池メーカー3社相次ぎ2014年度パネル販売・生産見通し下方修正。
　シャープ　<6753> ［終値228円］当初計画比10万KW減の190万KWに。前年度実績比では9.5%減予想。
　京セラ　<6971> ［終値5277.0円］当初比30万KWの110万KW程度の生産見込み、前年実績割り込む可能性も。
　三菱電　<6503> ［終値1307.5円］当初計画65万KWの出荷・販売量に届かない見通し。
　パナソニック　<6752> ［終値1302.5円］住宅向けに堅調に販売伸ばし、前年度実績83万5000KW超える勢い。　

・ドンキホーテHD　<7532> ［終値8350円］安田隆夫会長兼最高経営責任者（CEO）5日、
　今期（2015年6月期）限りで会長兼CEOを退任へ。今後は「創業会長兼最高顧問」に。
　流通の創業者が経営の一線から完全に退くのは珍しい。

・IHI　<7013> ［終値550円］神戸大、ネオ・モルガン研究所（川崎市宮前区）IHI保有する鹿児島県鹿児島市七ツ島遊休地に、　国内最大級のバイオ燃料用藻類の屋外培養試験設備建設へ。約1500平方メートル規模。2015年度から運用始める。（日刊工業新聞）

・住友ベーク　<4203> ［終値482円］
　青果包装用結露防止フィルム開発。腐りにくく、カビ防止したりする効果も。3年後に年間5億円の売り上げ目指す。

・日立マクセル　<6810> ［終値1923円］厚さ僅か0.4ミリと極薄のリチウムイオン電池開発、
　2015年後半に京都府などの製造拠点で量産。スマートフォン（スマホ）向け電池に比べ10分の1程度。
　ウエアラブル機器や小型の位置情報機器「ビーコン」の電源として採用目指す。　
　キャッシュカードなどマネーカードへの埋め込みも期待。

・メタウォーター　<9551> ［終値2250円］
　オランダ最大の水道公社から、浄水場の排水再利用するシステム受注。受注額数億円。5年後に今の5倍100億円計画。

・貸会議室大手ティーケーピー（TKP、東京・新宿）2015年度末までに運営する貸会議室の数を14年12月比2割増へ。
　業績回復を背景に企業の需要が拡大。国際会議の開催も増え攻勢に出る。
　国際会議に付随して一緒に開かれる中小規模の会議需要取り込む狙い。（日経産業新聞）

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株式併合

東亜合成　<4045> ［終値472円］7/1 　2株→1株

TOB（公開市場買い付け）

スターHD　<8702> ［終値350円］買い手　緑（代表はスターHD筆頭株主）620円　期間2/6-3/20

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、大幅高。
ダウ工業株30種平均は4営業日続伸。
産油国のリビアの騒乱拡大から、原油価格の反発からエネルギー関連株が相場をけん引。
ファイザーが同業ホスビーラを買収するとのニュースも好感。

アップル（+0.32%）グーグル（+0.92%）ヤフー（-1.14%）フェイスブック（-0.02%）アリババ（-3.33%）
ネットフリックス（+0.04%）アマゾン・ドット・コム（+2.51%）バイオジェン（+2.73%）
ラッセル2000（+1.45%）HTG(ハイイールドファンド)（+0.59%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約69億株、過去5日平均約81億株を下回る。

欧州株式市場の主要3指数はまちまち。
リビアの原油産出量が減少とのことから原油値上がり。
ギリシャの株価指数が3.37%下落、全体の重しにもなった。

東京株式市場で日経平均は反落。
東証1部出来高は26億4540万株、売買代金は2兆8515億円。

30年国債入札も気懸りでしたが、落札価格と平均との開き（テール）が54銭と前回（17銭）から大きく拡大も、
市場予測上回る強めの結果で不動産と銀行が買われる場面も。

騰落数は値上がり570銘柄、値下がり1174銘柄、変わらず118銘柄に。

日立　<6501> ［終値781.0円］は悪くないように感じますが・・・

原油価格や海外株式市場の動向で揺さぶられています。

あまり無理をしないようにしたいと思っています。

日立マクセル　<6810> ［終値1923円］厚さ僅か0.4ミリと極薄のリチウムイオン電池開発、
2015年後半に京都府などの製造拠点で量産。スマートフォン（スマホ）向け電池に比べ10分の1程度。
ウエアラブル機器や小型の位置情報機器「ビーコン」の電源として採用目指す。　
キャッシュカードなどマネーカードへの埋め込みも期待。

貸会議室大手ティーケーピー（TKP、東京・新宿）2015年度末までに運営する貸会議室の数を14年12月比2割増へ。
業績回復を背景に企業の需要が拡大。国際会議の開催も増え攻勢に出る。
国際会議に付随して一緒に開かれる中小規模の会議需要取り込む狙い。

同業のエリアリンク　<8914> ［終値129円］も新規の貸会議室を毎月増やしています。

株式アナリスト・櫻井英明さんのコラム日刊ゲンダイで短期集中連載（過去3回連載中は新高値更新　10/7〜）
「今だけチャンス！　大化け中小型株」（63）リアルワールド　<3691> ［終値1910円］が載っておりました。

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