ヒット番付「インバウンド旋風」

2015年6月10日（水）晴れのち曇り

・2014年度の国の税収が政府見積り比2兆円超す規模で上振れ。
　円安などで過去最高益の企業が相次ぎ、法人税収が1兆円規模で上振れする可能性。
　賃上げや株式の配当増で所得も1兆円弱増え、一般会計の税収は54兆円規模に達する見通し。

・住友化学　<4005> ［終値764円］リチウムイオン電池主要部材セパレーター（絶縁材）の工場を韓国に新設。
　80億〜90億円投じ2017年にも稼働。生産能力、年に7千平方メートルと世界需要の約1割。
　自動車部品の関税撤廃目指す米韓自由貿易協定（FTA）活用し、電気自動車（EV）用電池の部材で存在感高める。

・政府9日、集団的自衛権行使可能にする安全保障関連法案が「合意」とする見解を野党側に提示。
　野党は説明不十分として追及強める構え。　（日経新聞一面）

・米アップル8日、定額制の音楽配信サービス「アップルミュージック」を30日から始めると発表。
　月9.99ドル（約1240円）払えば、3千万曲の中から好きなだけ音楽が聴ける。
　競合の参入も相次ぎ、音楽ビジネスの新潮流として普及しそう。

・アジア新興国の株式市場が動揺。
　年内米利上げ観測強まり、高水準の経常利益や政情不安の国から資金が流れ出やすくなっている。
　主要株価指数9日軒並み下落、インドネシアのジャカルタ総合指数は前日比2.3%安、2014年7月以来の安値に沈む。
　マレーシア株やタイ株も下落、年初来安値に近付いた。
　新興国市場の動揺は東京市場にも波及。9日の日経平均株価は大幅3日続落、
　終値は前日比360円（1.76%）安の2万0096円。3週間ぶりの安値水準で、下げ幅は今年3番目の大きさ。

・日経新聞社2015年上期（1-6月）の日経MJヒット商品番付まとめた。
　訪日外国人客の旺盛な消費を指す「インバウンド旋風」をはじめ観光分野の勢いが目立った。
　東の横綱、「インバウンド旋風（訪日外国人客）、西の横綱、北陸新幹線。
　大関：ピケティ現象、ベア。関脇：セブンドーナツ、イートイン。小結：アップルウォッチ、ドローン。

・内閣府9日発表、5月の消費動向調査、一般世帯の消費者態度指数は4月より0.1ポイント低い41.4に。
　悪化は2ヵ月連続。消費者心理の基調を「持ち直しのテンポが緩やかになっている」とし、
　前月までの「持ち直している」から6ヵ月ぶりに下方修正。

・三井住友銀行　<8316> ［終値5496.0円］9日、GMOインターネット　<9449> ［終値1413円］と資本・業務提携結ぶ。
　GMOペイメントゲートウェイ（GMO-PG）　<3769> ［終値2985円］と共同出資で、
　電子商取引（EC）向け決済代行サービス提供する新会社設立。GMO-PGに38億円出資、3%強の株式取得。
　GMO-PGは三井住友銀の抱える厚い顧客基盤活用できるようになる。

・欧州銀行最大手HSBCホールディングスは9日、計5万人の人員削減軸とする大規模な合理化案発表。
　その一環として、本社を英国外に移すかどうかを年内判断する。英国における金融規制強化を懸念。

・7日投開票のトルコ総選挙で与党・公正発展党（AKP）が過半数割れとなった事態受け、
　9日までに第1党AKP軸とする連立政権樹立巡る協議始まる。大統領権限拡大など各党の溝は深く、難航するとの見方。

・欧州委員会報道官は9日、ギリシャから新たな打開策提示と明らかに。内容については「評価中」とした。
　ギリシャ・チプラス首相は10日、ブリュッセルでオランド仏大統領などと会談する予定。

・韓国航空大手アシアナ航空が格安航空会社（LCC）新設し、2016年にも日本や中国などに就航。
　同社2つ目のLCCでソウル地盤に近距離の国際線を順次切り替える。

・伊藤園　<2593> ［終値2689円］緑茶飲料の原料の安定調達めざし、熊本県の農業生産法人に300万円出資。
　約20億円投じ神戸市内に茶葉加工する新工場建設するなど設備投資額を前年の約2倍へ増やす。

・東芝　<6502> ［終値441.9円］の不適切会計問題の影響で、決算発表延期していた上場子会社が今後に日程発表。
　東芝テック　<6588> ［終値660円］26日、東芝プラント　<1983> ［終値1555円］25日に定時株主総会。
　決算報告を株主に周知する手続き間に合わず、株主総会を2段階に分けて開く。
　東芝テックは重大な問題は見つかっていない。

・富士通　<6702> ［終値706.6円］あらゆるモノがインターネットにつながる
　「インターネット・オブ・シングス（IoT）」専用のクラウドサービス始める。　
　データ管理、セキュリティーなどIoTの利用に必要なソフト一式そろえ、
　初期費用5万円と5万円からの月額利用料払えばすぐに導入。　

・住友大阪セメント　<5232> ［終値451円］セメントの主原料になる石灰石の新たな鉱区開発、2018年度に採掘へ。
　首都圏では20年の東京五輪関連工事や老朽インフラの改修、
　再開発工事が増え、セメント需要が堅調に推移する見通し。

・コマツ　<6301> ［終値2544.5円］
　オーストラリア東部の石炭鉱山開発に投入される超大型ダンプトラック55台一括受注。受注額400億円弱。
　2016年後半から2年かけ納入。追加受注も見込めると見る。保守・点検や部品交換事業も強化へ。

・田淵電機　<6624> ［終値1225円］コピー機やプリンターなどに内蔵する電源部品をベトナムで増産。
　2016年3月中に年間生産能力6千万個と、現行比約2割引き上げ。投資額15億円。

・株式市場の短期的な調整局面入り警戒する声増加。
　日経平均株価が前日比360円安となった9日のオプション市場では売る権利（プット）の売買増え、
　全限月合計の未決済残高は今年最高になった。相場下落時に利益が出るプットの買いが膨らむ。

・貴金属のパラジウム相場が2ヵ月ぶりの安値。
　パラジウムの生産国であるロシアと南アフリカ共和国の通貨安背景に市場で供給増観測強まり売り先行。
　パラジウムはガソリン車の排ガス触媒に使われ、両国の生産量が世界供給の7割以上占める。

・信用買い残6/5申込み、2兆9907億円と前週比1040億円増。3週ぶり増加。
　売り残8460億円と前週比223億円減、4週ぶりの減少。（日経新聞）

・厚生労働省9日、病院の敷地内に薬局併設することを認める方針固めた。
　患者の利便性考慮、薬局の経営の独立性確保前提に、敷地内に併設する「門前薬局」認める方針に転じた。

・参院内閣委員会9日、理事懇談会で、マイナンバー法と個人情報保護法改正案の審議を当面見送ることで合意。
　年金情報の流出問題踏まえ、政府の原因究明や国民の不安解消優先させる。

・米陸軍ウェブサイト8日、
　シリアのアサド政権支持するハッカー集団「シリア電子軍（SEA）」から攻撃受け、乗っ取られる。
　オバマ政権は、脆弱な防衛体制の強化加速させる方針。新サイバー・セキュリティー法案成立促進。（産経新聞）

・アルプス電気　<6770> ［終値3270円］ロボット用センサー事業に参入。
　荷重を高精度に検知する世界最小クラスのセンサー年内投入するほか、
　バランス制御に役立つジャイロセンサーや調節角度検出する回転角センサーも順次製品化へ。　

・IHI　<7013> ［終値580円］
　欧エアバス「A320ネオ」用エンジン「PW1100G-JM」のファンブレードの機械加工行う新工場新設、2016年に稼働。

・工作機械メーカー大手8社、5月の受注実績前年同月比14.9%増の507億9100万円と、前年実績21ヵ月連続で上回る。
　日本市場の継続的な回復をうかがえる。内需は22ヵ月連続の増加となる。外需は12ヵ月連続の増加。　

　牧野フライス　<6135> ［終値1275円］過去3番目の好結果。
　オークマ　<6103> ［終値1415円］国内が2008年リーマン・ショック後の最高額記録。

・ルネサスエレク　<6723> ［終値937円］
　モノのインターネット化（IoT）分野対象にした産業機器向け半導体で攻勢かける。
　高速データ処理実現する独自の半導体核に、
　他社との連携によりアプリケーション（応用ソフト）セット供給するソリューション展開。
　次世代製造業モデル「インダストリー4.0（I4.0）」の重要取り込む。

・日光市、日光市観光協会、アプリックス　<3727> ［終値1229円］NTT　<9432> ［終値8647円］栃木支店、
　近距離無線「ビーコン」活用、多言語に対応した訪日外国人向け情報配信サ―ビスの試験運用開始。
　（日刊工業新聞）　

・TDK　<6762> ［終値9800円］モノづく体制の刷新に乗り出した「製造のロケーションフリー」を標ぼう、
　秋田県に250億円投じ構築する新工場からセンサーなど駆使した先端装置導入。
　「世界のどこで作っても高品質」な製造体制で、徹底した無駄の排除による利益率向上狙う。

・乳児用紙おむつで国内4位大王製紙　<3880> ［終値1402円］中国での売り上げ急進。
　2014年度の売上高は13年度比約3倍。そのけん引役が肌触りなど徹底的に高めたプレミアム製品。

・ACCESS　<4813> ［終値1042円］
　学校や介護施設など向けに位置情報技術「ビーコン」活用した見守りサービス提供始める。
　従来のサービスに比べた割安さなど訴え、3年後までに事業全体で売上高20億円目指す。

・日本バルカー　<7995> ［終値337円］韓国に新工場建設。
　半導体製造装置などに部品使う高機能ゴム製品の生産能力を同国で2倍へ引き上げる。
　日本国内から設備一部移管、需要地での生産拡大する。　（日経産業新聞）

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第三者割当　

GMOペイメントゲートウェイ　<3769> ［終値2985円］258万7300株　3092円　6/25　割当先　三井住友銀　GMOインター
　

株式分割

ペプチドリーム　<4587> ［終値10510円］ 6/30 　1株→4株

公募・売り出し価格

マーケットエンタープライズ　<3135> ［IPO円］1500円　

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、まちまち。
米経済指標は、4月の求人件数が過去最高、5月中小企業楽観度指数も上向くなど好調な指標となり、
あらためて米金利上げが早期になるとの観測が強まった。

アップル（-0.30%）グーグル（-0.03%）ヤフー（-0.90%）フェイスブック（+0.00%）アリババ（-0.80%）
ネットフリックス（+3.18%）アマゾン・ドット・コム（+0.47%）バイオジェン（-1.13%）
ラッセル2000（-0.32%）HTG(ハイイールドファンド)（-0.17%）NBI（バイオテクノロジー株指数）（-0.72%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約59億株、月初平均約61億株を下回る。

欧州株式市場の主要3指数は4営業日続落。
経営再建計画発表した英HSBCが売られ、全体へも波及。
米国やアジア圏での株価下落も響く。

東京株式市場で日経平均は大幅続落。
朝方から軟調の始まりも、午後は先物主導で売りがかさみ、今年初めての3日続落となった。
東証1部出来高は23億6680万株、売買代金は2兆6627億円。
騰落数は値上がり166銘柄、値下がり1652銘柄、変わらず67銘柄に。

日経平均株価の12連騰後の下げ幅は、473.57円（2.3%安）、12連騰時は999.63円（5.1%高）。
25日移動平均線をわずかながら下回る水準。

米モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル（MSCI）は9日、
ベンチマークになる指数に中国A株採用見送り。

三井住友銀行　<8316> ［終値5496.0円］9日、GMOインターネット　<9449> ［終値1413円］と資本・業務提携結ぶ。
GMOペイメントゲートウェイ（GMO-PG）　<3769> ［終値2985円］と共同出資で、
電子商取引（EC）向け決済代行サービス提供する新会社設立。GMO-PGに38億円出資、3%強の株式取得。
GMO-PGは三井住友銀の抱える厚い顧客基盤活用できるようになる。

後場から下げ幅大きくなりましたが、とりあえずそこそこいいところに来たような感覚も・・・
個人投資家の投資資金（キャッシュ）は大きく膨らんでいますので、どこで入って来るかですね。

コマツ　<6301> ［終値2544.5円］
オーストラリア東部の石炭鉱山開発に投入される超大型ダンプトラック55台一括受注。受注額400億円弱。
2016年後半から2年かけ納入。追加受注も見込めると見る。保守・点検や部品交換事業も強化へ。
これまで商品（コモディティー）安もあり、資源関連会社からの受注取り消しなどもあったものの、
ようやく受注が入り出すような時期に変化とも・・・
また苦しいときに、収益が上がるようにメンテナンスなども強化しており、受注回復すれば一気に収益膨らむ期待も。

ルネサスエレク　<6723> ［終値937円］
モノのインターネット化（IoT）分野対象にした産業機器向け半導体で攻勢かける。
高速データ処理実現する独自の半導体核に、
他社との連携によりアプリケーション（応用ソフト）セット供給するソリューション展開。
次世代製造業モデル「インダストリー4.0（I4.0）」の重要取り込む。

住友化学　<4005> ［終値764円］リチウムイオン電池主要部材セパレーター（絶縁材）の工場を韓国に新設。
80億〜90億円投じ2017年にも稼働。生産能力、年に7千平方メートルと世界需要の約1割。
自動車部品の関税撤廃目指す米韓自由貿易協定（FTA）活用し、電気自動車（EV）用電池の部材で存在感高める。

ダブルスコープ　<6619> ［終値1290円］先行者メリットも・・・

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