原油反発

2016年1月22日（金）晴れのち曇り　週末大寒波襲来警戒

・シャープ　<6753> ［終値128円］官民ファンド産業革新機構主導で再建目指す。
　みずほ銀　<8411> ［終値199.0円］三菱UFJ銀　<8306> ［終値595.0円］主要銀行2行は革新機構示した再建案受け入れ。
　2行は実質的な債権放棄などで最大3500億円の金融支援実施。
　革新機構は3000億円超出資、液晶事業分社、
　2018年めどに同業大手ジャパンディスプレイ　<6740> ［終値269円］と統合する。
　家電事業を東芝　<6502> ［終値211.4円］の白物家電事業と統合も検討。

・欧州中央銀行（中央銀行）21日理事会で国債などを買い取る量的金融緩和について現状維持確認。
　中国の景気減速や原油安などで欧州の景気・物価は不透明感が強まっている。
　ドラギ総裁理事会後の記者会見で先行き懸念表明、3月以降の追加緩和示唆。

・21日の東京株式市場、日経平均株価大幅続落。連日で年初来安値更新。
　心理的節目の1万6000円割れ目前に迫る。昨年末からの下落幅は3016円に。
　投資主体別売買動向、外国人投資家は1月第2週（12-15日）に2100億円売り越し、
　「産油国の政府系ファンドが原油安の穴埋めしようと保有株式を売却した」との指摘も。
　売り越しは2週連続（累計6580億円）、今週も海外勢の売り越しは続いているとみられる。
　21日の外国為替相場では1ドル116円台半ばまで円高・ドル安が進む場面も。
　原油安や中国株の下落に歯止めもかからず、市場では「マイナス材料に反応しやすくなっている」とも。
　年明けからの株価急落で、「売られ過ぎのサイン」が灯る。「セイリングクライマックス」に近い状態かもとの声も。

　（日経1面）

・ファナック　<6954> ［終値17720円］米シスコシステムズと組み、工場の故障未然に防ぐ新しい仕組み今夏、実用化。
　IoT（モノのインターネット化）の技術活用、
　産業用ロボットの稼働情報集め、ビッグデータ分析して異変の兆候見つける。
　故障前に部品交換できるため、予定外の設備停止大幅に減らせ、設備の稼働率を引き上げられる。
　ファナックとシスコは一般企業が手軽に導入できる汎用的なシステムをいち早く商品化し、新市場開拓する。

・IoT活用した生産改革は広がる。

　日立　<6501> ［終値572.6円］コンピューター工場の全工程と部品倉庫をネットで結び、
　部品が足りなくなると人で介さず自動輸送車で即時供給できるシステム構築。生産効率25％高める。

　コマツ　<6301> ［終値1665.5円］建設機械をネットで接続、稼働状況のデータ集め、
　部品の交換が必要な時期割り出し、故障する前にユーザーに知らせている。

・日銀　<8301> ［終値39000円］内で追加緩和論が浮上。
　原油価格の下落で2％の物価上昇目標の達成が難しく、円高・株安の加速で景気が下押しされるリスクがあるため。
　28日からの金融政策決定会合で慎重に議論する。

・日経平均株価1万6000円割れ寸前。年初からの下げ幅が3000円超。
　将来の値動きの大きさ示すボラティリティー指数は急上昇、市場の動揺は大きくなるばかり。
　下げを主導するのは資源株や輸出株だけでなく、
　下落率ランキングを見ると、世界株安が企業業績に与える影響警戒する動きも浮かび上がる。

・年初からの株価下落率ランキング（TOPIX100採用銘柄）
　
　ソフトバンク　<9984> ［終値4544円］▲26.0％　マツダ　<7261> ［終値1879.5円］▲25.5％　
　日東電工　<6988> ［終値6818円］▲23.5％　イオン　<8267> ［終値1441.5円］▲22.8％　
　住友鉱　<5713> ［終値1149.0円］▲22.3％　国際石油帝石　<1605> ［終値922.7円］▲22.2％
　第一生命　<8750> ［終値1597.5円］▲21.5％　三菱UFJ　<8306> ［終値595.0円］▲21.4％　
　楽天　<4755> ［終値1103.0円］▲21.4％　村田製作所　<6981> ［終値13835円］▲21.3％

・日経平均が上昇した日数が少なかった月
　2016年1月　上昇日2日下落日11日　月間騰落率▲15.8％
　1991年11月 上昇日3日下落日17日　月間騰落率▲10.1％
　1990年9月　上昇日4日下落日15日　月間騰落率▲19.2％

・甘利明経済財政・再生相21日、参院決算委員会で金銭授受疑惑の説明求められた。
　金銭授受などは「記憶があいまい」として「調査して説明責任を果たしたい」との答弁繰り返す。
　「法律違反はない」とも強調。野党は追及強める。

・三井住友FG　<8316> ［終値3786円］
　邦銀初、金融システムへの影響が大きい巨大銀行向けの新規制に対応した社債発行。
　発行額は年間で数千億〜1兆円規模。先手を打って有利な条件での資金調達目指す。

・資源国のロシアとブラジルの苦境が深まっている。
　中国経済の減速など背景にした資源安で政府の収入が減少、通貨安で物価上昇も深刻。
　市民の不満が高まり政治リスクに転じつつあることも共通。
　ロシア、景気回復は年内絶望的。ブラジル、コスト高が重荷。

・南米産油国ベネズエラ・マドゥロ政権、経済緊急事態宣言。
　大統領権限を2カ月間強化、国家主導で経済再建に取り組む狙い。
　外貨収入の9割以上を原油に依存するベネズエラの経済は、原油安に直面して非常に厳しい状況にある。

・欧州中央銀行（ECB）ドラギ総裁21日の理事会後の記者会見で、欧州の景気・物価の先行きに厳しい見方示した。
　量的緩和は現状維持、輸出失速「悪い循環」警戒。
　3月にまとめる経済予測が追加策のカギを握ることになる。

・日本製紙　<3863> ［終値1800円］中国で子供用おむつ市場に参入。
　現地企業へのOEM（相手先ブランドによる生産）供給に向けて数社と交渉。　

・ヤマトHD　<9064> ［終値2204.0円］21日、マレーシア宅配便大手GDエクスプレス（GDEX）に出資、業務提携。
　総投資額は約150億円、マレーシア周辺の物流網拡充し、東南アジア域内の物流需要取り込む。

・ジャパンディスプレイ　<6740> ［終値269円］
　2018年めどにスマートフォン（スマホ）用小型の有機ELパネルの量産始める。　

・日本電産　<6594> ［終値7776円］
　2018年3月期めどに産業用ロボットなどに使う主要部品「減速機」の新工場建設する検討に入った。
　事業費300億円程度見込む。無人飛行機「ドローン」向けのプロペラ駆動用モーターも量産する方針。
　2015年4-12月期連結決算純利益、前期比22％増、709億円と4-12月期としては過去最高更新。

・ニコン　<7731> ［終値1670円］東京都内に再生医療などに用いる細胞培養する施設設ける。投資額30億円程度。
　2017年秋の稼働目指す。ニコンはスイス・ロンザと組み、細胞培養の受託事業に参入。　

・ソフトバンク　<9984> ［終値4544円］21日、
　愛犬などペットが動物病院で診療受けた際の一部費用補償するペット保険の取り扱い始める。
　同分野大手アニコム損害保険　<8715> ［終値2692円］と提携、ソフトバンクの携帯電話などの加入者に提供。
　診療費の70％補償するプラント50％補償するプラン用意。アニコム損保の一般契約より3％安く。
　保険料は1歳チワワの50％補償の場合、年額2万4740円。　

・東証投資主体別売買動向(週間)1月第2週、外国人2週連続売り越し（2109億円）
　個人2週連続買い越し（2565億円）信託銀行、8週連続買い越し（1200億円）

・ジャスダック投資主体別売買動向(週間)、1月第2週
　外国人2週連続売り越し（77.80億円）、個人2週連続売り越し（56.12億円）

　(日経新聞）

・甘利明経済再生担当相（66）「記憶あいまい」与党内にも辞任論くすぶる。

・中国人民銀行（中央銀行）21日定例公開市場操作（オペ）で短期金融市場に計4千億元（約7兆1400億円）の資金供給。
　1日当たり供給規模としては2013年2月以来、約3年ぶりの大きさに。

　 (産経新聞)

・日本電産　<6594> ［終値7776円］永守重信会長兼社長、企業買収の方向性について
　「特にセンサーやソフトウエア技術の取り込みがシステム売りをしていくうえで重要」と強調。
　同分野でM&Aを積極的に実行していくことを強調。　

・日立金属　<5486> ［終値1259円］21日、
　米国で医療用チューブなど製造販売するHTPメッヅ（ローランド州）など2社を2月に買収。
　買収額は8400万ドル（約98億円）。医療分野強化狙い。

・THK　<6481> ［終値1925円］2017年3月期に60億-70億円程度投じ、機械部品の国内生産拠点刷新。
　ロット導入、製造業の省人化。高度化図るほか、老朽化設備の更新なども進める。競争力底上げ狙う。

・放電精密　<6469> ［終値621円］
　機械商社や金型材料メーカーなどと、プレス機使った炭素繊維福城宇部品の成型支援に乗り出す。
　テスト施設本格稼働、利用者に量産技術の確立促す。年間50社ほどの利用見込む。

・富士通　<6702> ［終値500.3円］と富士通研究所（川崎市）21日、
　特定の組織など攻撃対象にする「標的型メール攻撃」をリアルタイムに検知する技術開発。　
　普段と異なる不審な動作素早く検知、危険度高いメールに対して警告など先回りして対策する仕組み。
　2016年度の実用化目指す。

　（日刊工業新聞）

・産業界でナノ（10億分の1）メートルサイズの酸素含んだ泡「超微細泡（ナノバブル）」の活用が急速に広がる。
　水産物の養殖や植物の成長促進、水質浄化、医療など幅広く役立つとの認識広がり、ここ数年で装置開発進む。
　
　IDEC　<6652> ［終値1008円］土を使う植物工場、栄養価高まる。
　これまでの実証ではイチゴの収穫高2割増、平均重量2割増。
　年間売上高400億円の発生装置の国内市場けん引する1社。

・マーケットエンター　<3135> ［終値941円］
　スマートフォン（スマホ）のアプリを使って最短3分で家電製品の買い取り価格査定するサービス始める。
　商品の買い替え促し、サイトの活性化につなげる狙い。

　（日経産業新聞）

※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、反発。ムード変わる。
ドラギ欧州中央銀行（ECB）総裁による次回の理事会での追加緩和期待に、原油高が好感。
原油価格は一時30ドル超、イスラム武装勢力が、リビア原油施設襲撃の報道で一段高に。
エネルギー関連がけん引した。

アップル（-0.51%）グーグル（+1.17%）ヤフー（+1.84%）フェイスブック（-0.20%）アリババ（+2.93%）
ネットフリックス（-5.00%）アマゾン・ドット・コム（+0.57%）バイオジェン（-2.70%）
ラッセル2000（%-0.20）HTG(ハイイールドファンド)（+0.67%）NBI（バイオテクノロジー株指数）（-2.19%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約99億株、過去20日間平均約78億株を上回る。

欧州株式市場の主要3指数は軒並み反発。
ECBが追加緩和示唆したことで市場心理好転。
原油価格が持ち直し、米国株式市場の上昇で安心感も。

東京株式市場で日経平均は大幅続落。
東証1部出来高は31億8594万株、売買代金は3兆846億円。
騰落数は値上がり60銘柄、値下がり1860銘柄、変わらず15銘柄に。

午後から下げ幅拡大、日中値幅は700円超、一時318円高から急落して2日間で日経平均は1000円超の下落になった。
午後1時半ごろから、下げはじめ安値引けになったように、少しパニック的な売り物も。
ミニセーリングクライマックス的な感も・・・

週末は「神頼み」です。

昨夏のチャイナショック時の下げ幅と下げ率のほぼ中間の1万6000円すれすれまで下落。
夜間の先物では一時1万5780円まで下落した場面もあった。
様々な指標が底値示現、日経平均採用銘柄　PER　13.32倍 1株利益1202.50円 (1/20 1198.26円）
日経平均25日移動平均乖離：-11.7％ （前営業日 -10.1％）
騰落レシオ（25日）：53.82（-6.59）
サイコロジカル（12日）：16.7％（0.0）2勝10敗

松井証券信用評価損益率（速報）
売り方　▲0.233％(前日▲1.924％)（2014年　-15.37％　1/10　-1.924％　16年1/20）
買い方　▲21.138％(前日▲19.052％)（2016年　-19.052％　1/20　 -1.639％　15年6/24）

びっくりポンの数値にもなっております。
ここで買ってやられたら、しょうがないようなところでもあるような気もします。
とは言っても「無理は禁物」ですが・・・

ソフトバンク　<9984> ［終値4544円］21日、
愛犬などペットが動物病院で診療受けた際の一部費用補償するペット保険の取り扱い始める。
同分野大手アニコム損害保険　<8715> ［終値2692円］と提携、ソフトバンクの携帯電話などの加入者に提供。
診療費の70％補償するプラント50％補償するプラン用意。アニコム損保の一般契約より3％安く。
保険料は1歳チワワの50％補償の場合、年額2万4740円。

アニコムHD　<8715> ［終値2692円］他の携帯キャリアも追随も・・・
日本動物高度医療センター　<6039> ［終値1348円］高度医療かかりやすく。

インフォテリア　<3853> ［終値960円］増し担保解除まであと2日観測。本日は1043円以下です。　

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