英不動産急落

2016年7月1日（金）　曇りのち晴れ

・辞任表明した英国キャメロン首相（49）の後任選ぶ与党・保守党党首選挙への立候補は30日締め切られ、
　離脱派リーダーだったジョンソン前ロンドン市長（52）出馬見送り。
　党首選はメイ内相（59）ら5人名乗り。英政局とEU離脱交渉の行方はますます混沌。

・財務省、日本の企業や個人が税を逃れるため海外に移した所得に、日本から課税する仕組み厳しくする検討へ。
　日本の所得に合算して、日本の税率で税を課す。

・出光興産　<5019> ［終値2212円］28日開いた定時株主総会、月岡隆社長の取締役再任への賛成率が52.3％に急減。
　再任は賛成多数で可決。ただ反対比率は創業家のグループと海外投資家や一般株主合わせ約47％に達した。

　（日経1面）

・英国国民投票で欧州連合（EU）離脱決めて1週間経過。
　世界の金融市場は落ち着き取り戻しつつあり、東南アジア株などは国民投票前の水準回復。
　米国の利上げ時期遠のいたとの見方も、先行き不透明感はなお強く。
　国民投票前23日比較、ドイツDAX指数は6％前後安い水準、
　日経平均も30日に4日続伸ながら急落した24日の下落分（1286円）の半分程度しか戻せず。
　一方、東南アジアの新興国株は復調鮮明。
　28日にタイ総合指数とインドネシアジャカルタ総合指数が英国民投票間を回復。
　シンガポールST指数は30日に投票前の水準上回った。
　商品相場も回復基調、原油先物市場では米指標WTIの29日終値が前日比4.2％高、1バレル49.88ドル。
　英国民投票後の安値から7.7％戻し、23日終値（50.11％）に近づく。

・英国の株価回復する一方で、急落したのは英不動産市場。
　不動産投資信託（REIT）の指数は英国民投票後に一時、2割超の下落記録。
　英国の「国際金融センター」としての地位揺らぎ、
　金融機関のオフィス需要などが落ち込むなど不動産市況に悪影響及ぶとの懸念広がったため。

・スーパーの店頭で値下がりする食品や日用品が増えている。
　日本経済新聞社が主要80品目の平均税別価格、5月は4割超の品目が前年同期比下落。
　値下げ品目が17.5％だった2015年11月より拡大。

・東京都知事選（7/14告示-31日投開票）の候補者選び、自民党内で出馬表明した小池百合子元防衛相の擁立論も。
　党内対立が露呈すれば参院選に悪い影響が及ぶとの懸念も垣間見える。
　民進党は擁立作業進んでいない。

・経済産業省が30日、鉱工業生産指数は前月比2.3％の低下。横ばいだった市場予想を大きく下回った。
　英国の欧州連合（EU）離脱問題に伴う円高進行や海外経済の減速などが懸念材料。先行きの生産も停滞しそう。
　市場では「4〜6月期も2四半期連続の減少では」との見方広がっている。

・財務省30日、6月（5/30〜6/28）の為替介入実績はゼロ。
　24日の東京市場で、円相場は1ドル99円に上昇した直後101円台に急落。
　このため介入の有無が市場では関心集めていた。

・国土交通省30日、新設住宅着工戸数は前年同月比9.8％増、7万8728戸。
　持ち家、貸家、分譲住宅のいずれも増加し、総戸数は5カ月連続のプラスに。
　国交省は「持ち直しの傾向が続いている」とみている。

・タイ国内の主要6空港運営するタイ航空会社（AOT）は30日、
　東南アジアのハブ空港を目指す大規模な投資計画発表。
　今後10年で6空港の拡張や整備に計約2000億バーツ（約6000億円）投じる。

・豊田通商　<8015> ［終値2186円］子会社の半導体商社2社を2017年4月にも統合する方針。
　統合会社の年間売上高は約4600億円と国内の半導体商社で最大となる見通し。
　トーメンエレクトロニクス（東京・港）と豊通エレクトロニクス（名古屋市）を合併させる。

・NEC　<6701> ［終値237円］30日、新たなナノ炭素素材発見。「カーボンナノブラシ」と名付け。
　電機の通しやすさは同社のナノ炭素素材の10倍以上、
　リチウムイオン電池の電極に応用すれば充放電時間が10〜15％短くなる利点。来年度にも共同研究始めたい考え。

・米証券取引委員会（SEC）
　ソフトバンク　<9984> ［終値5789円］退任したニケシュ・アローラ前副社長の在任中の行為に関して調査へ。
　アローラ氏巡って、米法律事務所が利益相反行為やインサイダー取引に関与した可能性指摘。
　ソフトバンクはこれを否定。疑惑解明に対応する必要に迫られそう。

・台湾鴻海精密工業によるシャープ　<6753> ［終値110円］買収巡り、両社が目指していた6月中の出資実現せず。
　中国当局の独占禁止法に関する審査に時間かかっているため。収益改善に影響も。

・フジテレビジョン　<4676> ［終値1149円］とグリー　<3632> ［終値578円］30日、
　共同制作したVR（仮想現実）映像記者などに公開。
　約100人の来場者はゴーグル型専用端末つけ、
　フジテレビの女性アナウンサーと疑似的にデートできるVR映像を同時視聴。
　両社はVR事業で今年度中の黒字化目指す。

・日立　<6501> ［終値423.9円］30日、三菱電機　<6503> ［終値1208.0円］インテルと組んで、
　あらゆるモノがネットにつながる「IoT」の製造業向けシステム開発。
　2017年6月までに実証実験終え、早期の実用化目指す。

・SBIHD　<8473> ［終値1009円］
　創薬ベンチャーアキュセラインク　<4589> ［終値2340円］を28日付で、持ち分不適用会社に。
　中長期で成長見込めるとして、これまでの純投資の位置づけから経営に積極的に関与するグループ会社へ見直す。

　今後、取締役派遣も検討。
　SBI本体が、参加の投資会社保有していたアキュセラ株のうち、発行済み株式の16.52％を27日市場外取引で取得。
　グループ全体で保有比率は37.93％まで上昇。

・東証マザーズ指数30日、終値で1000台超、英国の欧州連合（EU）離脱ショック前の水準まで回復。
　個人などの投資家心理ひとまず落ち着き、大型株よりも値動きの軽い新興市場の銘柄に資金向かいやすい。

・東証投資主体別売買動向(週間)6月第4週、外国人2週連続売り越し（1301億円）
　個人4週連続買い越し（354億円）信託銀行、8週連続買い越し（1250億円）

・ジャスダック投資主体別売買動向(週間)、6月第4週
　外国人2週連続売り越し（46.77億円）、個人7週ぶり買い越し（7.12億円）

・英国の欧州連合（EU）離脱問題への警戒感が和らぐ。
　通貨を将来売買する権利取引する通貨オプション市場で、円高見込んだ取引が減少。
　深刻な市場混乱への不安が薄れたとの見方が背景に。

　(日経新聞）

・東京都知事選（7/14告示-31日投開票）で自民党30日、前総務事務次官櫻井俊氏（62）擁立断念。
　出馬表明している小池百合子元防衛相（63）軸に調整進められそう。

・ソフトバンク　<9984> ［終値5789円］NTTドコモ　<9437> ［終値2766.5円］
　それぞれ自動運転技術の実証実験に乗り出す。
　第5世代移動通信方式（5G）の活用が不可欠。情報通信・IT各社にも商機。
　ソフトバンクは今秋、ドコモは2018年めどに実証実験始める予定で、実用化に向けて火花。

　 (産経新聞)

・旭化成　<3407> ［終値708.0円］2018年度にシンガポールで低燃費タイヤ向け合成ゴムを現状比3割増産。
　投資額約50億円で、年産能力は約13万トンになる見込み。　

・NTN　<6472> ［終値272円］
　過酷環境下で使う鉱山用コンベアー向けで、軸受内部への遺物侵入防ぎ長寿命化するころ軸受け発売。

・ニューヨーク白金先物相場、1000ドル大台回復。売られ過ぎの見方広がり、買い戻し膨らむ。

　（日刊工業新聞）

・平田機工　<6258> ［終値6640円］
　次世代ディスプレー技術の有機ELの生産に欠かせない「真空チャンバー」けん引。
　真空チャンバーの売上高は前期の35億円から今期は100億円異常に拡大する見通し。
　今の収益の柱は、有機ELに代表される半導体関連、エンジン組み立てライン装置など自動車関連、家電関連の3つ。
　家電関連だけは減収傾向、盛り返しが課題。突破口は医療機器。
　株式市場では有機ELの増産体制に注目も、次の一手に移る。

・中国で高齢者介護巡る市場整備が活発になる。60歳以上の人口は2015年末に2億2千万人突破。
　今後、高品質な介護サービスや関連用品の需要高まる見通し。
　中国国内にはノウハウ乏しいため、中国の政府機関は日本の介護関連企業と連携。

・ショーケース・ティービー　<3909> ［終値1780円］人工知能（AI）使ったデータ分析手掛ける米アダトスと提携。
　金融業界などの顧客にアダトスの分析サービス提供する。

・トレックス・セミコンダクター　<6616> ［終値1171円］
　電池から機器へ流す電気の電圧制御する「電圧変換IC 」改良し、
　IoT機器の駆動時間を同社従来品比最大5倍に伸ばす。

・5月の建設機械出荷額前年同月比12.4％減、1441億円と10カ月連続のマイナス。国内外とも前年実績下回った。
　駆け込み需要の反動減や中国の景気減速、資源安など重なり、減少幅は年初来最も大きく。

・今仙電機　<7266> ［終値844円］運転手の居眠り発見し警告するシステム開発。シートを振動させ警告。
　導入コスト抑えた安全支援システムとして普及目指す。　

・シンフォニアテクノロジー　<6507> ［終値166円］細菌を無菌状態を保ったまま自動搬送できる装置開発。
　細胞培養の現場で、従来は手作業だった幹細胞の自動培養や検査工程の自動化に役立つ。

　（日経産業新聞）

※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり売り気配になる場合も
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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新規公開株

銘柄 コード　　市場　　　発行株数　　公募価格　主幹事証券　注目度

2016/7/1 セラク <6199> マザーズ 936,100株　1500円 日興他 注目度 B

事業内容:ソリューションサービスおよびオンサイトサービス（情報技術(IT)インフラ事業、
スマートソリューション事業、ウェブマーケティングコミュニケーション事業）、
農業IoT（モノのインターネット）ソリューションサービス

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、3日続伸。
カーニー英中銀総裁が夏の金融緩和示唆したことが株価上昇を支援。
米国株は英国欧州連合（EU）離脱ショック部分取り戻す。

アップル（+1.27%）グーグル（+1.17%）ヤフー（+1.90%）フェイスブック（+0.11%）アリババ（+1.91%）
ネットフリックス（+0.46%）アマゾン・ドット・コム（+0.00%）バイオジェン（+1.22%）
ラッセル2000（+1.79%）HTG(ハイイールドファンド)（+0.68%）NBI（バイオテクノロジー株指数）（+0.60%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約87億株、過去20日間平均約76億株を上回る。

欧州株式市場の主要3指数は3営業日続伸。
英FT100種指数は終値で年初来高値、英国民投票ショックの株価下落を完全に払拭。
この3営業日で約9％上昇、月間で約4.4％上昇。
カーニー英中銀総裁が夏の金融緩和示唆したことが買い材料になる。
ドイツ銀は2.7％下落。

29日の東京株式市場で日経平均は小幅ながら4日続伸。
欧米株の連日の上昇で市場心理改善。
朝方は200円超の上昇も、引けにかけて上げ幅縮小。
東証株価指数（TOPIX）は小幅ながらも反落となった。

為替市場で対ドルの円相場が102円台で推移、日経平均の上昇にもブレーキをかけたようなところも。

30日の東証1部出来高は21億2956万株、売買代金は2兆2611億円。
東証1部騰落数は値上がり861銘柄、値下がり968銘柄、変わらず138銘柄に。

東証マザーズ、日経ジャスダック平均と東証2部はそれぞれ4日続伸で終了。

6月月間では日経平均株価は9.6％安、東証株価指数（TOPIX）9.7％安、ともに2カ月ぶり反落。
東証マザーズ指数は11.8％安、5カ月ぶり反落、日経ジャスダック平均は4.6％安、2カ月ぶり反落。
東証2部指数は5.9％安、2カ月ぶり反落で終了。

本日から7月になり、年後半戦になります。
今日は、どのあたりが買われるのかが、今後の相場を占えるようなところとも・・・
為替市場も円安気味に動きており、通常なら国際優良株が買われやすいところで、物色対象にならないようですと、
外国人の買いが少ないとの感覚となりそうです。

豊田通商　<8015> ［終値2186円］子会社の半導体商社2社を2017年4月にも統合する方針。
統合会社の年間売上高は約4600億円と国内の半導体商社で最大となる見通し。
トーメンエレクトロニクス（東京・港）と豊通エレクトロニクス（名古屋市）を合併させる。

トーメンデバイス　<2737> ［終値1833円］も再編機運も？！

CRIミドルウエア　<3698> ［終値3055円］6/30のIRで、スマートフォンゲーム向け新製品、
触覚ミドルウェア「CRI HAPTIX（読み：シーアールアイ ハプティクス）Android版」の提供を開始。
CRI HAPTIXは、124種類のバリエーションに富んだ振動パターンをゲーム演出に活用することで、
これまでにないユーザー体験を実現する触覚ミドルウェア。
触覚技術で世界をリードするイマージョン社と、ゲーム開発向けミドルウェアのＣＲＩが提携して、
高品質な触覚演出がプログラムレスで可能な開発環境を実現と。

ショーケース・ティービー　<3909> ［終値1780円］人工知能（AI）使ったデータ分析手掛ける米アダトスと提携。
金融業界などの顧客にアダトスの分析サービス提供する。

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【コロ朝セミナー】2016年予定

7/9 （土）　北浜流一郎先生＆DAIBOUCYOU氏（東京・茅場町）

7/16（土）　馬渕治好氏（ブーケ・ド・フルーレット代表）
　　　　　　世界から見た株式金融市場（東京・日本橋三越前）

7/23 (土)　【コロ朝セミナー】7月特別編　相場の福の神（東京・日本橋室町）
　　　　　　

8/13（土）　櫻井英明氏　独演会（東京・日本橋三越前）

8/20（土）　岡本昌巳VS大魔神　夏の陣　恒例大阪（大阪・新大阪）　　　　　　

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特定の銘柄について投資勧誘を目的にしたものではありません。
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記載したとおり、株価・債券価格等の有価証券価格等の下落や
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銘柄の選択、投資判断の最終決定は、お客様自身の判断で行なうようにお願いいたします。

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