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来週の相場展望(11/9〜11/13)

来週は、根強いリスク選好の調整や米雇用統計の悪化を受けたドル全面安などの動きが想定される。

更に重要イベント通過により年末にかけての海外リスクマネーの決算対策でドルキャリー取引の手仕舞いに伴う世界株安や資源安、非ドル安のリスクが大きい。
とくに12月末が決算期末のヘッジファンドは45日前ルールでは11月15日が解約受付などの期限になる、同日にかけてはポジション整理やキャッシュ化のリスクが警戒。
ドルキャリーの調整はドル/円でドルを支援する反面、対ドルでの欧州通貨や資源通貨の下落を助長。
クロス円でこうした外貨が圧迫(円高)されるため、株安によるリスク回避とあいまって円全面高となる可能性が高い。

日本の生保が年度下期の運用計画として、為替ヘッジなしでの米国債(=ドル)の押し目買いを検討しているらしい。

■来週の注目材料
・米国債入札(9日は米3年債入札400億ドル、10日は米10年債入札250億ドル、12日は米30年債入札160億ドル)
・中国経済指標
・英中銀インフレ報告
・11日は米国祝日(米国ベテランズデーの祝日、カナダ戦没者追悼の日の祝日)
・ガイトナー米財務長官とオバマ米大統領の来日
など
■来週の注目イベント予定と解説
※時間は日本時間

9日(月)
09:30 豪9月住宅ローン約定件数、豪9月投資貸付
(豪中銀の利上げと金利上昇による影響が焦点に)

米3年債入札400億ドル
(不調なら米債金利の上昇でドル高、順調消化なら金利低下でドル安)

10日(火)
09:30 豪10月NAB企業景況感指数
(豪中銀の金融引き締めを受けた影響焦点)
19:00 独11月ZEW景況感指数
(前月の急低下の反動上昇が波乱要因)

ガイトナー米財務長官、来日(11日まで)
(会談を行う藤井財務相の不用意な発言が円高リスクにも・・・)

米10年債入札250億ドル
(不調なら米債金利の上昇でドル高、順調消化なら金利低下でドル安)

11日(水)
08:50 日9月機械受注統計
(10-12月見通しで内外景気対策の息切れが影響してくるかを見極め)
11:00 中国10月小売売上高、中国10月鉱工業生産
(底堅さが確認されると、リスク選好の動きを支援)
19:30 英中銀、四半期インフレ報告
(緩やかなインフレ上昇の見通しなら、来年2月での資産買取終了を後押し)

米国 ベテランズデーの祝日(株式市場は開場)
カナダ 戦没者追悼の日の祝日(外為市場は開場)
12日(木)
06:45 NZ・9月小売売上高指数
(先日発表された、9月の豪州の小売売上高は予想外の減少で豪ドル安となった)
09:30 豪10月雇用統計
(豪州の景気回復は織り込み済みで予想外の下振れの場合が波乱)
26:00 ジョルダン・スイス中銀理事、講演[ジュネーヴ]
(通貨高に牽制なら、改めてスイス売り介入に警戒高まる)

オバマ米大統領、初来日[13日に日米首脳会談]

APEC財務相会合[シンガポール]
(ドル安と人民元安の問題、不均衡是正、資産バブルなどの協議焦点)

米決算発表=ウォルマート・ストアーズ、ウォルト・ディズニー、ブロックバスター
(消費関連の代表企業だけに、年末商戦の見通しが注目点)

米30年債入札160億ドル
(順調消化なら米債金利の低下でドル安、不調なら金利上昇でドル高)

13日(金)
19:00 ユーロ圏7-9月期国内総生産[速報]
(着実な回復を確認へ。上振れなら来年のECBによる出口戦略を後押し)
22:30 米9月貿易収支
(小売指標は改善で輸入回復を示唆。内需復調はドル高も貿易赤字拡大はドル安に)
23:55 米11月ミシガン大学消費者信頼感指数[速報]
(株高や住宅市場の改善が上振れ、雇用低迷が下振れの強弱リスク)
25:30 エバンス・シカゴ連銀総裁、ノワイエ仏中銀総裁、資産バブルと金融政策に関するフランス中銀の会議で講演[パリ]
(低金利長期化とドル調達キャリー取引拡大による弊害の牽制焦点)
鳩山首相、オバマ米大統領が日米首脳会談[首相官邸]

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