ダウとナスの差懸念

2016年12月2日（金）晴れ

・キヤノン　<7751> ［終値3284.0円］宇宙ロケット事業に参入。
宇宙航空研究開発機構（JAXA）手掛けるミニロケットの開発に参画。機体の制御システム供給する。

・石油輸出機構（OPEC）の8年ぶりの減産合意で投資マネーの流れの変化が鮮明に。
原油相場の安定で世界経済の不安要素だった新興国市場が下支えされるとの見方、投資家はリスク取ることに積極的に。
1日、安全通貨とされる円が対ドルで1ドル114円台まで下げ、日経平均株価は1万8513円と約11カ月ぶりに年初来高値更新。
トランプ氏の大統領選勝利きっかけに好転した相場環境に、減産合意が拍車かけている構図。

・財務省、少額投資非課税制度（NISA）で、年間の投資上限が60万円で10年の非課税期間がある新制度創設する方針固めた。
「積み立てNISA」と呼び、投資上限は現行NISAの半分だが、非課税期間は倍に増える。
2019年1月から始める案が有力。

・自動車と電機の産業別労働組合は2017年の春季労使交渉で、
基本給底上げするベースアップ（ベア）について月額3000円以上統一要求する方向で調整へ。
ベア要求は4年連続。16年交渉と同額のベア要求掲げる。

（日経1面）
・DeNA　<2432> ［終値3520円］1日、特定テーマの情報を記事形式でまとめたサイトについて、新たに8つを事実上休止。
ネット上で人気となることを偏重した編集方針への批判多く、企業ブランドや業績への影響避けられず。

・日経平均株価1日、年初来高値更新。
石油輸出国機構（OPEC）の8年ぶり減産合意きっかけに、一服していた投資家のリスク志向再び強まった。
今年の安値付けた6/24から日経平均は3561円（24％）上昇。この間円安・金利上昇・資源高の恩恵受ける銘柄けん引。

・日経平均株価のけん引役である円安・金利上昇・資源高メリット銘柄の買いの主体は海外投資家。
米大統領選のあった11月第2週（7～11日）、第3週（14～18日）、第4週（21～25日）3週合計で日本株を約1兆2000億円買い越し。

・株式・外国為替市場では「年内は株高と円安の流れが続く」との予想が多い。
投資家はリスク資産選考する姿勢を強めているものの、
直近までの株式相場上昇は「期待先行」との指摘も多く、先行き不透明感はぬぐえず。
米大統領選後、日本株の上昇ペースが速すぎて、買い遅れた国内機関投資家は多い。
12/13～14日には米連邦公開市場委員会（FOMC）が予定。市場が織り込む米利上げ確率は11/30時点では96％。
2017年以降の利上げペースが早まれば日米金利差の拡大が円安誘う。
懸念は世界に広がる政治リスク。「政治リスクが高まれば日本株の上値を抑える要因になる」との声も。

・石油輸出国機構（OPEC）は今回、加盟国全体で日量120万バレルの減産で合意。
今後ロシアなどの非加盟国にも減産働きかけ、計60万バレルの削減要請。
合計で180万バレルの減産は世界の生産量の約2％にあたる。
OPECにとって原油価格決定の主導権の奪還を狙う中期的な戦略を狂わせるリスクとなりのがトランプ氏。
米国発のシェールオイル増産による供給増は、OPEC主導の減産効果打ち消し、「原油価格が押し下げられる可能性」とも。

・財務省、10年物国債の入札を1日実施、落札利回りが10カ月ぶりにプラスに。
「トランプ相場」が10年債利回りをプラス圏に押し上げ、これを反映。

・韓国与党セヌリ党1日、2018年2月の任期満了前の退陣表明、韓国の朴槿恵大統領が来年4月辞任、6月大統領選実施する案で合意。
野党3党はあくまで弾劾訴追案で罷免に追い込みたい考えだが足並みそろわず、2日の採決で合意できず。
野党内には今週中に弾劾案発議、5日の採決目指す動きも。

・トランプ次期大統領の新政権で財務長官に就くスティーブン・ムニューチン氏は11/30、
経済政策の司令塔として米経済成長力の底上げ唱え、
金融規制の緩和テコに銀行に融資額促すとともに大型減税導入する方針打ち出す。

・ロシアプーチン大統領1日、今後の施政方針示す年次教書演説行う。
対米関係について
「米国の（トランプ）新政権と協力する用意がある。対等な2国間関係づくり始めるのが重要」と関係改善に期待感表明。

・欧州連合（EU）統計局1日、10月のユーロ圏（19カ国ベース）の失業率は9月から0.1ポイント改善し、9.8％に。
2009年7月以来、7年3カ月ぶりの低水準記録。08年リーマン危機前の8～9％台に比べなお高水準ながらも、最悪期脱しつつある。

・素材各社蓄積された膨大なデータを解析し、新製品開発などに生かす専門家の育成に乗り出す。
JSR　<4185> ［終値1675円］約30人を選抜・育成、合成ゴムなどの新製品開発する。
JFEスチール　<5411> ［終値1712.0円］や日立金属　<5486> ［終値1507円］も数十人の専門家を育て、
顧客が求める強度持つ鋼材開発などにつなげる。

 

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・日立　<6501> ［終値618.8円］東原敏昭社長1日、
シドニーで開いた自社技術展示会で講演、2020年度までにオーストラリアで1000億円投資すると発表。
豪州事業の売上高を20年度までに15年度比3倍の3000億円に引き上げる。
あらゆるモノがネットにつながる「IoT」技術活用し、交通インフラなどの分野で事業拡大狙う。

・全日空　<9202> ［終値309.5円］日本航空　<9201> ［終値3300.0円］
日本発の旅客対象に燃油特別付加運賃（燃油サーチャージ）来年2月の発券分から10か月ぶりに復活する見通し。
北米や欧州で片道3500円、ハワイなどで同2000円の上乗せに。

・大手百貨連5社、1日発表11月売上高（既存店ベース　速報値）5社中4社が減収。宝飾品や時計など高級品低調。
高島屋　<8233> ［終値955円］唯一増収、1.3％増。

・味の素　<2802> ［終値2261.5円］カゴメ　<2811> ［終値2655円］ハウス食品グループ　<2810> ［終値2250円］
日清フーズ　<2897> ［終値5840円］の食品大手4社は1日、2019年めどに物流を一本化する検討へ入る。
深刻化するドライバー不足に対応、ライバル会社同士が手を携えて共通の課題克服に取り込む。

・東証投資主体別売買動向(週間)11月第4週、外国人3週連続買い越し（3027億円）
個人3週連続売り越し（4331億円）信託銀行、5週連続売り越し（823億円）

・ジャスダック投資主体別売買動向(週間)、11月第4週
外国人3週ぶり売り越し（14.23億円）、個人3週ぶり買い越し（10.60億円）

(日経新聞）

・1日の東京株式市場、OPECの原油減産合意や急速な円安ドル高好感する買い注文が集まり、日経平均株価は続伸。
終値は前日比204円64銭高、1万8513円12銭で、終値ベースで年初来高値を1/4以来約11カ月ぶりに更新。
東京外国為替市場の円相場は急落、一時1ドル114円83銭と2月中旬以来約9カ月半ぶりの円安ドル高水準。

・自民党1日、衆院内閣委員会理事懇談会で、カジノ中心とする統合型リゾート施設（IR）整備推進法案の2日採決提案。
今国会で成立する可能性が高まる。ただ会期末の14日までの衆院の審議日程は窮屈でなお流動的。

・政府2017年度予算案で、防衛費を過去最大となる5兆1千億円程度とする方向で調整。

(産経新聞)
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・日立　<6501> ［終値618.8円］2017年に、IoT（モノのインターネット）プラットフォーム（基盤）「ルマータ」活用し、
全社的な業務改善活動始める。
社内の業務改善実績を外販の営業に活用、IoT事業拡大。

・いすゞ　<7202> ［終値1384.0円］2017年にロシアで大型トラックの組み立て生産始める。
現在は藤沢工場（神奈川県藤沢市）から完成車で輸出、ノックダウン（KD）生産用部品輸出し、現地で組み立てる。
関税や輸送費など削減するのが狙い。中型と小型トラックはすでに現地でKD生産している。

・日本自動車販売協会連合会（自販連）と全国軽自動車協力連合会（前軽協）1日、
11月の新車販売台数、前年同月比7.4％増、41万7602台。3カ月ぶり増加。
日産自　<7201> ［終値1076.0円］ホンダ　<7267> ［終値339.0円］など新型車販売好調。
登録車は2年8カ月ぶりに二ケタの伸び示す。

・DJIジャパン（東京・港）同社の飛行ロボット（ドローン）を特別価格で提供。
「クリスマスキャンペーン」を26日まで実施。

・デクセリアルズ　<4980> ［終値993円］太陽電池用導電接合フィルム（SCF）を、
宇宙航空研究開発機構（JAXA）が9日打ち上げる宇宙ステーション補給器「コウノトリ6号」の実証実験装置に供給。
太陽電池モジュール各社に高い信頼性を訴求、海外市場の開拓に弾みつける。

（日刊工業新聞）

・パナソニック　<6752> ［終値1190.5円］エンターテインメント関連ビジネスを新たな収益の柱に据えようとしている。
設備納入にとどまらず、イベント主催者と二人三脚で企画から運営までかかわる事業に取り組む。

・トラック業界1日、11月の普通トラック（積載量4トン以上　大型・中型合計）販売台数、前年同月比12％増、7862台。
大型トラックの買い替え需要堅調、中型トラックも販売伸ばす。

（日経産業新聞）

※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり売り気配になる場合も
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、高安まちまち。
ダウ工業株30種平均は原油価格上昇でエネルギー関連株買われ、金融株も上昇支えに終値での最高値更新。
ナスダック総合指数は、ハイテク株下落、半導体関連の指数の大幅安も響く。

ダウとナスダックの大きく違った動きは、ちょっと懸念になりますね。

アップル（-0.93）グーグル（-1.34%）ヤフー（-3.39%）フェイスブック（-2.80%）アリババ（-4.42%）
ネットフリックス（+0.19%）アマゾン・ドット・コム（-0.92%）バイオジェン（+0.58%）ドイツ銀（+1.82％）
ラッセル2000（-0.65%）HTG(ハイイールドファンド)（-0.46%）NBI（バイオテクノロジー株指数）（-1.65%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約91億株、過去20日間平均約79.6億株を上回る。

週間ベースでは、ダウは％、ナスダック総合指数は％、S&P500種指数は％　で取引を終えた。

欧州株式市場の主要3指数は反発。
金融株は上昇で支えた面も。
ギリシャ(アテネ総合)株価指数（-2.25％）下落、イタリア（MIB）株価指数（+0.99％）上昇。
イタリアは国民投票への過度の悲観は和らいだとも・・・

12月初日　1日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸。
東証株価指数（TOPIX）は2日続伸。

東証1部出来高は28億2141万株、売買代金は3兆2911億円。
月末の30日はMSCIのリバランスの影響で商いは膨ら見ましたが、この日は実質で膨らむ。

東証1部騰落数は値上がり1137銘柄、値下がり735銘柄、変わらず118銘柄に。

東証マザーズは4日ぶり反落、日経ジャスダック平均は4日続伸、と東証2部は2日続伸で終了。

石油輸出国機構（OPEC）の減産合意で原油価格大幅上昇。
資源関連、石油関連が大幅高。ドル高・円安も進み輸出関連株で特に自動車関連物色。
保険・証券なども買い優勢。
後場日経平均株価は高値からは、200円近く上げ幅縮小も、しっかりした印象。

米雇用統計やイタリア国民選挙なども気にしたようなところも・・・

本日は週末で、今夜の雇用統計や4日のイタリア国民投票もあり、ポジション調整に動くことも・・・
続きの個別銘柄等は【コロ朝プレミアム】に掲載済
http://kabucoro3.toypark.in/index.html

週末の【銘柄研究】の検証(2016.9.4)です。
http://www.koronoasa.com/blog2/?p=425
日立　<6501> ［終値618.8円］2017年に、IoT（モノのインターネット）プラットフォーム（基盤）「ルマータ」活用し、
全社的な業務改善活動始める。
社内の業務改善実績を外販の営業に活用、IoT事業拡大。

ゆっくり持つにはここからでもいいのではないでしょうか・・・

DJIジャパン（東京・港）同社の飛行ロボット（ドローン）を特別価格で提供。
「クリスマスキャンペーン」を26日まで実施。

委託生産？しているユーエムシージャパン　<6615> ［終値2670円］にも恩恵も・・・

デクセリアルズ　<4980> ［終値993円］太陽電池用導電接合フィルム（SCF）を、
宇宙航空研究開発機構（JAXA）が9日打ち上げる宇宙ステーション補給器「コウノトリ6号」の実証実験装置に供給。
太陽電池モジュール各社に高い信頼性を訴求、海外市場の開拓に弾みつける。

為替が円安となってきています。
外国から見れば、商品が安く買えるように見えますので、このところ静まっている越境EC関連にも、追い風が吹くことも・・・

ジェネレーションパス　<3195> ［終値755円］エニグモ　<3665> ［終値1427円］
アライドアーキテクツ　<> ［終値円］白鳩　<3192> ［終値586円］なども拾い場かもしれません・・・
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週末の【銘柄研究】の検証(2016.9.4)です。
http://www.koronoasa.com/blog2/?p=425
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