
日経ヴェリタス 7/11日号読んでみて・・・
- 2010年07月11日
- 株式投資・経済ニュース全般
2010年7月11日(日)曇りのち雨
・2番底は消えたのか? 世界はリーマン・ショックによる危機対応の景気刺激策から財政緊縮策に一斉にカジを切る。
「大緊縮」時代の到来で市場おののき、激しく揺れる深層心理探る。
市場が発する警戒サイン。
米長期金利の急低下:投資家リスクを敬遠する姿勢強め米株価低迷、株式配当利回りは長期金利に急接近。
「逆利回り革命」先進国への長期的な成長期待の欠如が背景。
欧州銀行間取引金利(LIBOR):ユーロ金利上昇止まらず。欧州の銀行が資金の融通に警戒心抱く。
デフレの勝ち組企業の株安:ファーストリテイリング <9983> [終値12800円]やサイゼリヤ <7581> [終値1699円]など
成長鈍化観測台頭。
金相場動向:世界経済への不安や通貨への不信から退避資金の受け皿。
国際価格の指標となるニューヨーク金先物1トロイオンス1200ドル前後に推移。
「金相場下落するのは不安解消時か不安深刻になった時」と。不安深刻化したときも一時的に売られた資金もいずれ戻る。
1トロイオンス1300ドル目指すとの見方大勢。
・中国巨大新規株式公開(IPO)中国農業銀行、上海市場15日、香港市場16日上場。
公募価格上海2.68元(35円)香港3.2香港ドル(36円)株価純資産倍率(PBR)1.6〜1.7倍と中国大手銀2倍前後で割安な水準
4月の不動産取引規制をきっかけに調整色強める中国株式市場も足元農業銀行のIPOが重荷。
IPO成功であく抜けとなるか、不調が問うしか審理のさらなる悪化を招くか。
・国際石油開発帝石 <1605> [終値415000円]巨額増資の裏側。いくつかの疑問。
調達資金を充てるという豪州沖液化天然ガス(LNG)開発「イクシス」の詳細不明。
「格付け維持の為、自己資本を厚くする必要」も。ブラジル・ペトロブラスが今秋増資方針で需給悪化前にとの判断も。
・住友不 <8830> [終値1543円]見た目以上の実力があると指摘。
特別目的会社(SPC)を通じて保有する物件はオフィスビルなど賃貸不動産の時価開示の対象外。
同社SPCの含み益4467億円と開示。自社保有分とあわせ約1兆円の含み益。
・富士通 <6702> [終値579円]「クラウドコンピューティング」事業で米マイクロソフトと共同展開。
2011年度新サービスビジネスだけで営業利益100億円、売上高500億-1000億円目指す。この「新たな一手」に注目。
数字出しているところを見て、具体的ビジネスプラン煮詰まっていると。
・ショーボンド建 <1414> [終値1879円]2010年6月期の年間配当前期比10円増配(年40円)へ増やす公算高い。
会社側の見通しよりも利益が上回るのは確実。公共工事入札制度変更も追い風。
・日経ヴェリタスランキング:実行税率が低い会社ランキング
1位いすゞ <7202> [終値270円]払いすぎた税金戻る。税負担率▲45.75%、法人税▲418千万円。
2位シャープ <6753> [終値965円]0.03%、2百万円。3位相鉄HD <9003> [終値397円]2.79%、20.2千万円。
7位スカパーJ <9412> [終値31300円]12.55%、206.4千万円。統合前の累積損失で課税所得減。
13位南海電鉄 <9044> [終値375円]16.49%、199.4千万円。会計上の損失計上時期と税務上損金認定時期とのズレ。
20位資生堂 <4911> [終値1964円]20.31%、949.2千万円。営業利益の4割強を税率の低い海外で稼ぐ。
25位日本製紙 <3893> [終値2401円]23.11%、914.4千万円。「負ののれん」など税負担軽減。
・ゴルフ人気復権。思惑受けそうな企業は。
ゴルフ用品大手SPIスポーツ <7825> [終値86100円]
女性向けウエアや低価格クラブの販売好調。ゴルフスクール増設計画。
アコーディア・ゴルフ <2131> [終値86900円]
2010年3月期入場者数(延べ人数)前期比約30万人増740万人。今期780万人見込む。
実力プラスファッションセンスの良さ定評の上田桃子選手、
サンエー・インター <3605> [終値1097円]のゴルフウエア着用。
・浜松ホトニクス <6965> [終値2575円]
経営理念には「利益は研究を続ける源泉」研究の自由を持たせつつ、収益管理も徹底する独自の仕組み。
カリスマ経営者長期療養で長男昼馬明氏が後継。「カリスマ性はないが、皆で補えばいい。」
・OUT Look: 今週の株式相場上値の重い展開か。
米国企業の4-6月期決算の発表が本格化するのを受け、米国株の反応見極める動き。
業績回復への期待と世界景気の減速懸念がせめぎ合う展開が予想される。
国内11日投開票の参院選の結果注目。与党過半数割れとなれば、政局不透明感高まる恐れあり、
海外投資家の買い手控えムード強まりかねず。
需給面ではみずほFG <8411> [終値142円]の公募売出しや中国農業銀の新規株式公開による需給悪化懸念。
・Wall Street: 今週の米株式相場は続伸か。ダウ工業株30種平均4日続伸で上昇トレンドが生まれつつある。
12日のアルコアから4-6月期企業決算本格化焦点。
経済指標では6月の小売り売上高が前期比でややマイナス。消費者物価指数(CPI)もほぼ横ばい。
景気回復の鈍化示す内容とも。
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派59%(前回比-3)弱気派28%(同+7)中立13%(同-4)
強気派大勢も相次ぐイベントの反応見極めたいとの慎重姿勢強まる。
・円高進行先週半ばからひとまず一服。消去法的に円が買われる流れに歯止めかかる。
「一目均衡表」の転換線(過去9日間の最高値と最低値の平均値)相場は8日転換線より円安方向へ振れた。
1ヶ月ぶりの出来事で経験則では「円相場が当面転換線(9日1ドル=88円20銭)より円安水準で推移」と考えられる。
・世界市場往来:先週の世界の株式相場はほとんどの市場で上昇。
スペインは10%近い上昇でトップ。オランダも5%強と大幅上昇。ワールドカップ効果?
欧州で銀行の健全性査定するストレステストの実施概要公表が買い安心感に。これまで下げが大きかった国ほど反発。
・外国為替証拠金(FX)取引のレバレッジ50倍以下にとどめる規制8月スタート。業者再編・淘汰の大波迫る。
規制強化で問題視された過剰な投機売買に一定の歯止めかかるとの見方。
その一方で規制のマイナス面として投資家が被る損失額が場合によってはかえって膨らみかねず。
リスク減らすには取引額を減らす必要あり資金効率は悪化。
規制の網にかからない海外業者に乗り換えも。今回の規制、法人は対象外。
「薄利多売」モデル状況一変、過熱する顧客争奪戦。
・BARRON’S:米企業業績四半期決算発表、7/12アルミ大手アルコア皮切りに本格化。増益の勢いも陰りも出る。
ギリシャ財政危機、中国景気の行方、緊迫する朝鮮半島情勢、メキシコ湾の原油流出事故といったさまざまな問題に
市場の目が向かい、決算への注目度低くなる。
市場の期待値下がり、結果的に株価に割安感出てくれば、今回の決算シーズンがもたらす最大の恵みかも。
・米商業不動産市場に動き出始める。海外機関投資家が主要都市の優良物件などを物色。
価格下落背景に「不動産投資の好機」との見方徐々に広がる。
・女性の消費、デフレ経済の救世主。ウーマン(女性)+エコノミクス(経済)でウーマノミクス。
消費:戦国武将に憧れる「歴女」電車好き「鉄子」に「カメラ女子」。居酒屋に集まれば「女子会」
男性向け趣味・娯楽分野で女性フアン急増。働く女性増え、自由になりお金増える。
単身用マンション購買意欲男性より旺盛。消費の6割以上を女性が決定、または大きな影響与える。
労働:日本の女性のGDP貢献度3割以下。就業女性の7割がはじめての出産を機に退職。改善余地大きく。
投資:世界の女性関連銘柄は衣料や宝飾、食料品。今後利用伸びそうなクレジットカード会社。(日経ヴェリタス)
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