
日経ヴェリタス 8/8日号読んでみて・・・
- 2010年08月08日
- 株式投資・経済ニュース全般
2010年8月8日(日)はれ
・これまでの常識破る「ねじれ」現象世界で起こる。
デフレ色濃い先進国に対し、インフレ抑制に向け利上げラッシュの新興国。2つの異なる現実は新たな世界の到来告げる。
経済の体温計と言われる長期金利の低下は、先進国が「低温経済」になりつつある。
金利が上昇する新興国はいわば「高温経済」。デカップリング新局面「ニューノーマル」第2幕。
企業の儲けが家計に恩恵波及せず。新興国投資絞りこみ、先進国の雇用回復遠のく。
・民主党「何のための政権が存立しているのか」見失いつつある。
経済・外交の懸念よそに9月の代表選にらむ内紛だけが激しさ増す。
・小麦価格直近約1ヶ月間の上げ幅は8割程度に達する。投機マネー流入。
小麦の国際在庫は米国中心に高水準。需給に裏打ちされた値上がりとはいいにくく。
・米オバマ政権の失速ぶりが一段と深刻。民主党過半数割れに現実味。経済政策停滞も。
・新日鉄 <5401> [終値298円]など鉄鋼大手の業績改善止まる。
4四半期ぶりの業績悪化の主犯は原料価格の上昇(原料高)。値上げが本格的に浸透するのは7-9月期以降に。
・キヤノン <7751> [終値3740円]リコー <7752> [終値1167円]2010年4-6月期決算、株式市場の予想上回る好調ぶり。
国内IT(情報技術)投資は低調。クラウド普及に遅れも。
・コロワイド <7616> [終値460円]効率化にまい進。5期ぶり最高益も視野。7年で12社買収。
・日経ヴェリタスランキング:時価総額を年初から増やした会社ランキング
1位NTTドコモ <9437> [終値140900円]増加額4740億円。景気変動に左右されにくく収益力の高いデフェンシブ銘柄。
2位日立 <6501> [終値373円]4021億円。
3位ファナック <6954> [終値10260円]3903億円。アジア向けに工作機械や産業用ロボット需要が回復。
13位イオン <8267> [終値934円]1456億円。コスト削減進めたことや、赤字米衣料専門店売却評価。
21位オムロン <6645> [終値2122円]1119億円。中国での設備投資拡大期待。
37位DeNA <2432> [終値2259円]620億円。ゲーム利用料収入急拡大。市場評価高まる。
・OUT Look: 今週の株式相場弱含みの展開か。米景気二番底懸念が強まる。
米金利低下が円高・ドル安につながり日本株の頭を押さえる流れ続きそう。
10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)や中国経済指標など材料多い。内容次第で株価急変する可能性も。
5月以降米モルガン・スタンレーやクレディ・スイスなどが世界株式の中での日本株への資金配分比率引き下げ。
7/23野村証券 <8604> [終値507円]が配分比率オーバーウエイト(市場の比率以上に配分)から
ニュートラル(市場の比率波に配分)に引き下げ、代わって新興国株を買い推奨。
日本株への悲観論高まる。
中国では7月の主要70都市住宅価格指数(10-12日頃)鉱工業生産(11日)消費者物価(11日)と重要指標の発表目白押し。
・Wall Street: 今週の米株式相場は10日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC) が最大の焦点。
雇用情勢の改善の遅れ受けて追加の金融緩和に踏み切るようなら一時的な株価上昇につながる公算も。
具体的な緩和策としては、ゼロ金利の長期化の確約、住宅ローン担保証券の追加購入などが取りざた。
特に期待が高い住宅ローン担保証券や国債の購入を表明した場合、株式市場にも買い安心感が広がる可能性が高い。
13日は7月の消費者物価指数発表。コア指数で前月比0.2%上昇予測。下回るようだとデフレ懸念台頭し売り膨らむ場面も。
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派67%(前回比+24)弱気派18&(同-22)中立15%(同-3)
企業の好業績や米景気懸念の一服受けて強気派が大幅に増加。
・円相場1ドル=85円付近まで上昇。
昨年11月につけた1995年以来の高値(84円82銭)が目前に迫り、約15年ぶりの高値が現実味を帯びてきた。
8月は過去10年間では円高8回、円安は2回。夏枯れの相場に実需の買いで円高進むという経験則は今年も。
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は前の週に続き欧州株が軒並み上昇。欧州の銀行が好決算発表、安心感広がる。
堅調な経済指標相次いだ東南アジア株はこれまで上昇してきた反動による利益確定売りもあり、
インドネシアやベトナム株などが小幅安へ。
・国際会計基準(IFRS)3段階でマスター。業績・投資の新たなモノサシの活用法。
STEP1:IFRSは「アイファース」と読む。
すでに欧州連合(EU)諸国、ロシア、中国など100カ国以上適用。主要国で適用してないのは米国と日本。
米国2011年メドにIFRSを上場企業に義務付けるかどうか決める見通し。
IFRSの特徴、「時価評価」の徹底。「経済的な実質」を重視=「原則主義」
STEP2:IFRS導入で企業の決算書の姿様変わり。
現在の損益計算書は「包括利益計算書」貸借対照表は「財政状態計算書」に置き換わる。
損益計算書では「収益-費用=純利益」が包括利益計算書では「期首の総資産-期末の総資産=包括利益」
包括利益導入で持ち合い株の解消売り加速も。
STEP3:投資判断への影響。「本業以外のリスク要因が企業評価に影響」と。
新しいモノサシとして株価を1株あたりの包括利益で割った株価包括利益倍率(PCR)用いられる。(日経ヴェリタス)
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