
日経ヴェリタス 10/10日号読んでみて・・・
- 2010年10月10日
- 株式投資・経済ニュース全般
2010年10月9日(土)くもり
・世界通貨戦線、波高し。
円相場1ドル=81円台に上昇。円高基調日銀決定空振りも日経平均株価170円上昇に緩和措置の真の意味潜む。
円高防げなくても株安が景気悪化招く事態避けようとしたもの。
・各国金融緩和で金余り生じる。
米雇用統計非農業部門の雇用者数前月比9万5000人減マイナスは4ヶ月連続、市場予想(減少止まる)裏切る。
米連邦準備理事会(FRB)追加金融緩和がコンセンサスとなり、ダウ工業株30種平均上昇、5ヶ月ぶり1万1000ドル回復。
・市場の関心「QE2」量的緩和第2弾に集まる。
米ゴールドマンサックスFRBが次回米連邦公開市場委員会(FOMC) でまず5000億ドル(約41兆円)の増資買い取り宣言予想。
最後は1兆ドル(82兆円)に達するとのシナリオ描く。
・中国人民元Xデーの足音。海外からの切り上げ圧力、介入がもたらすインフレ圧力、投機マネーの圧力。
中国直面する3つの重圧増すほど通貨安政策を修正する「Xデー」視野に。
・欧州中央銀行(ECB)金融緩和と一線を画し、超低金利と決別「出口戦略」の時期探るも年内は「様子見」公算。
・ブラジル国営石油ペトログラス増資、調達額700億ドル(6兆円弱)、
中国農業銀行約220億ドル(約1兆8800億円)の新規株式公開(IPO)の記録塗り替える。
世界の株式市場で増資・新規上場が急増。9月のIPOとPO(増資)1143億ドル(前年同月比1.5倍)7-9月合計2099億円に膨らむ。
・ゼロ金利株式市場への影響。
日銀前回ゼロ金利2001年3月から06年7月の間、株価上昇ランキング、小売りや外食産業が市場評価得る。
有利子負債多く、金利感応度の高い不動産関連企業も上位。
1位ポイント <2685> [終値3360円]上昇率6280.0% 2位ダイヤモンドシティ <8853> (イオンモールに吸収)2227.6%
3位東邦チタニウム <5727> [終値2461円]1700.6% 4位トプコン <7732> [終値340円]1305.2%
5位東建コーポ <1766> [終値2569円]1234.5% 6位レオパレス21 <8848> [終値131円]1103.2%
・米主要企業の7-9月期決算発表が本格化。市場予想主要500社の純利益前年同期比24%増。
非鉄アルコア決算収益事前予想を上回る。
業種別では「工業」が43%増。素材・ハイテクも増益率30%超。「通信」8%減。「生活必需品」4%増。
「金融」引当金減で69%増も純営業収益は前年同期比6%減。
・日経ヴェリタスランキング:大証統合市場、今年4-9月の累積売買代金ランキング、電子書籍や3次元(3D)などが人気。
1位楽天 <4755> [終値60700円]累積売買代金2973億円、市場全体の約1割に。流動性高く、機関投資家も売買しやすい背景。
2位ユビキタス <3858> [終値158900円]1781億円 基本ソフト高速起動技術話題。個人投資家中心に売買膨らむ。
3位デジタルガレージ <4819> [終値157000円]1156億株 ミニブログ「ツィッター」の日本語版運営、成長への期待高まる。
5位クルーズ <2138> [終値166000円]992億円 若い女性に人気の携帯電話向け「CROOZブログ」や交流サイト向けゲーム運営
会員数9月末174万人。ファミコン人気ゲームを携帯へ。
10位第一精工 <6440> [終値3885円]441億円
ノートパソコンのバックライトが発光ダイオード(LED)に切り替わり高い成型精度強みに細線同軸コネクターシェア拡大。
タブレット型端末向けコネクター注力。「iPad(アイパッド)」に全量納入。
18位一建設 <3268> [終値2542円]230億円 日銀追加金融緩和で20-30代の戸建て住宅販売需要拡大の恩恵。
44位ワークスAP <4329> [終値37050円]94億円
人事・会計ソフト大手中心に採用進み高シェア保つ。ソフトのアフターサービスで収益源安定。
「JASDAQ-TOP20」はこちら→ http://www.koronoasa.com/koroasamembers/document/?p=3996
・銅価格上昇追い風に非鉄4社に滋雨。4社合計2010年7-9月期経常利益40億円押し上げ効果。
三井金 <5706> [終値251円]感応度0.2億円影響額0.5億円
三菱マテリアル <5711> [終値253円]感応度7億円影響額18億円
住友鉱 <5713> [終値1389円]感応度7億円、影響額20億円。
DOWA <5714> [終値520円]感応度0.4億円、影響額0.8億円。
・野村HD <8604> [終値449円]ロンドン現地法人アラブ王族相手に大型取引成立。
デリバティブ(金融派生商品)活用大量保有バークレイズ株の価格変動リスク回避する取引。
野村が次世代型投資銀行ビジネスに踏み出した節目に。
・ケンコーマヨネーズ <2915> [終値600円]日本の「外食・中食」を裏から支える黒子カンパニー。
日本マクドナルド <2702> [終値2035円]全国3500店舗で使う一部ソース類供給。
中国本土で圧倒的な知名度と販売網持つ頂新グループの力借り「13億人の胃袋」攻略する準備整えつつある。
流動性高めるのが課題。
・「急速充電器」政府2010年3月末150台強の急速充電器を2020年には5000台に増やす目標。
先行は東京電力 <9501> [終値1990円]系の高岳製作 <6621> [終値296円]やハセテック(神奈川・横浜)
新規参入、富士電機 <6504> [終値210円]シンフォニアテクノロジー <6507> [終値173円]
ケーブルや接続器具(コネクター)でフジクラ <5803> [終値405円]参入。
日本ゼオン <4205> [終値716円]気温氷点下でも電池の性能低下が抑えられる負極材料開発。
戸田工 <4100> [終値810円]米国立研究所と共同で電池容量1.5倍に増やせる正極材開発。
・OUT Look: 今週の株式相場は上値の重い展開か。円相場に上昇圧力強いため。
需給面で見ても信用買い残の整理が続き一方で、上値では信用売りが出やすくなっている。
市場では一段の戻り期待するムードは薄く。
信用買い残4月上旬以降急ピッチな増加、6月下旬には2兆288億円と08年8月以来約1年10ヶ月ぶりの水準に積み上がる。
信用買い残7週連続減少、直近値(1日申し込み)1兆6135億円まで落ち込む。個人投資家戻り売り続けているため。
信用売り残も増加基調、直金値(1日申し込み)6648億円と約1ヶ月で1割増加。
円相場上昇投資家心理がさらに冷え込む恐れも否定出来ず。
・Wall Street: 今週の米株式相場は米連邦準備理事会(FRB)による追加金融緩和期待が引き続き相場支える展開に
ダウ工業株30種平均1万1000ドル回復。4/26年初来高値(1万1205ドル)を意識。
今週からインテルやJPモルガンなどハイテク・金融の主要企業7-9月期決算発表本格化。世界経済の先行き占う重要材料に。
12日インテル、13日JPモルガンチェース、14日グーグル。
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派55%(前回比+7)弱気派33%(同+5)中立13%(同-12)
追加緩和や資産買い取りのための資金創設はさらなる流動性増加につながる点が好感も、
円高で輸出企業の採算悪化への警戒感根強い。
・日銀金融緩和策、不動産関連やノンバンク、銀行といった「金利敏感株」が上昇率の上位占める。
・過剰流動性相場、商品全般にマネー流入。金や原油の国際価格が同時に上昇する場面目立つ。
通貨としての性格から買われつづける金に対し、商品としての原油は一転売られる可能性も。
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は先進国中心に上昇。
日銀による金融緩和受け米国でも量的緩和への期待広がり、流動性相場の様相強まる。
信用不安から下げていた欧州株も値を戻した。インド・タイなど一部の新興国では利益確定の売り優勢。(日経ヴェリタス)
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