ドル売り持ち高手仕舞う動きも

2010年10月20日（水）くもりポツポツ雨

・中国人民銀行（中央銀行）金融機関の貸出しと預金の基準金利（期間1年）20日から0.25％上げ。
　利上げは2007年12月以来2年10ヶ月ぶり。金融引き締めで国内のインフレ懸念に目配り。米国に対応する狙いも。

・NY株式市場ダウ工業株30種平均急落。前日比下げ幅一時220ドル超。中国利上げで世界的な景気減速懸念強まる。

・10月月例報告、景気基調判断「持ち直してきている」から「足踏み状態となっている」に弱め、1年8ヶ月ぶりに下方修正。
　急速な円高や世界経済の減速、国内の政策効果の息切れ重なり、輸出や生産が鈍化が主因。
　民間エコノミストの間では「来春まで足踏みが続く」との見方大勢に。

・羽田空港国際線ターミナル21日開業。空港の国際拠点（ハブ）化に第一歩踏み出す。国際線網17都市に広がる。

・オリックス　<8591> ［終値7090円］米中堅ヘッジファンド「マイナー・インベストメントグループLLC」（NY州）買収。
　出資額150億円程度。直近の運用残高約9500億円、米国内で30位程度。手数料ビジネス強化につなげたい考え。　

・中堅証券業績悪化。上場5社、
　丸三　<8613> ［終値450円］いちよし　<8624> ［終値549円］東洋　<8614> ［終値123円］水戸　<8622> ［終値141円］赤字。
　極東　<8706> ［終値643円］黒字確保も前年同期比62％減大幅減益。

・外国為替市場、中国利上げ受けドル買いの動き広がる。
　中国経済成長減速するとの見方から欧米ファンドが中国と経済的な結びつき強いオーストラリアを対ドルで売り込む。
　円一時＝81円台後半。ユーロ一時1ドル＝1.37ドル台。

・上海株式市場、主要指数上海総合指数反発。前日比1.58％高、3001.853。終値で6ヶ月ぶり3000台回復。10月に入り13％上昇。

・米金融大手7-9月期決算、不良債権費用の減少続く。住宅ローンなど個人向け融資の貸倒れ一服、業績回復続く。

・9月の米住宅着工件数、年率換算で61万戸と前月改定値（60万8000戸）比0.3％増。3ヶ月連続増加。
　市場予測平均（57万9000戸）を上回る。

・米インテル、次世代半導体の開発や生産のため米国で60億-80億ドル（約4900億-6500億円）投資。

・米ゼネラル・エレクトリック（GE）米国内で500人雇用。
　2014年までに4億3200万ドル（約350億円）投じ、冷蔵庫設計・製造拠点4ヶ所新設。

・高島屋　<8233> ［終値682円］
　2012年メドにベトナムでショッピングセンター（SC）開業へ。同年中国1号店出すのと並ぶ海外事業強化の一環。

・東エレク　<8035> ［終値4730円］
　中国で液晶パネル製造装置の生産へ乗り出す。約50億円投じ新工場新設、2011年後半にも稼動。

・2010年上半期（4-9月）粗鋼生産、前年同期比27.9％増5542万トン。
　アジア向け輸出けん引役に生産水準金融危機直前の9割程度まで回復。

・IBM、アップル、インテル、グーグルの米IT（情報技術）大手4社2010年7-9月期決算、純利益前年同期比2ケタ増。

・JFEスチール　<5411> ［終値2686円］豪州2件の原料用石炭（原料炭）の権益取得。円高追い風にグループで権益確保急ぐ。　

・住友化　<4005> ［終値366円］
　種子事業で世界最大手米モンサントと米国での除草剤販売で長期提携。15年度の除草剤売上高現在の3倍300億円に高める。

・東京製鐵　<5423> ［終値915円］
　2011年3月期単独最終損益10億円の黒字（前期67億円の赤字）見通し。従来予想50億円の黒字で下方修正。

・信用買い残10/15申し込み前週比314億円増、1兆5423億円。9週ぶりに増加。売り残443億円増7448億円。3週連続増加。

・全国377のがん診療連携拠点病院が協力、がん治療薬の臨床試験（治験）共同実施。治験期間半減へ。（日経新聞）

・中国外務省定例記者会見で中国各地で続発する反日デモに対し「非理性的違法行為には賛成しない」と改めて自制呼びかけも
　「デモ理解」も示し、デモ押さえ込みに真剣に取り組んでいるとは言い難く。

・中国商務省、レアアース（希土類）の来年の輸出許可枠をさらに30％削減する方針。
　中国7月に今年の輸出枠前年比で40％削減決定。

・中国約3年ぶりの利上げ。
　22日から韓国で開かれるG20財務相・中央銀行総裁会議控え、人民元問題やり玉に挙がるのを避け相場上昇容認姿勢。
　米国をけん制する狙いとの見方浮上。

・トヨタ　<7203> ［終値2926円］日米でハイブリッド車（HV）「プリウス」のテコ入れ強化。
　割安新モデル来月国内販売。来年姉妹車を北米に投入する方針。　（産経新聞）

・楽天　<4755> ［終値61200円］中国インターネット検索最大手の百度（バイドゥ）との合弁会社通じ、
　インターネットショッピングモール「楽酷天（らくてん）」中国で開始発表。出店店舗約2000店でスタート。
　中国国内で最大規模のネットショッピングモール目指す。　

・オークマ　<6103> ［終値495円］
　2012年中に中国北京市で工作機械の月産台数現在の倍の150台に引き上げる方針。投資額20億-30億円。

・グンゼ　<3002> ［終値297円］透過型静電容量方式のタッチパネルを中国で増産。
　中国タッチパネルメーカーと新たな製造合弁会社の設立交渉入り。2012年3月期までに生産量現在の約10倍に引き上げ。

・ニチコン　<6996> ［終値919円］
　需要増や急激な円高を受け、マレーシア工場を増強。2010年度に総額約2億5000万円投じ、アルミ電解コンデンサー増産。
　09年度に比べ30％程度高まる見通し。　（日刊工業新聞）

・オウケイウェイブ　<3808> ［終値29830円］世界最大交流サイト（SNS）フェースブックと連携した新サイト開設。
　ソーシャルメディアと連携強化し利用者のすそ野広げる。　

・大日本住友薬　<4506> ［終値723円］次期主力薬に位置付けて米国で承認申請済みの総合失調症治療薬
　「ルラシドン」についてそううつ病と呼ばれる「双極性障害」でも効能取得へ。投資回収早める狙い。

・国際開発帝石　<1605> ［終値447000円］
　インドネシアのガス田で生産中の天然ガス、2012年から同国内に向けた供給し始めると発表。（日経産業新聞）

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、大幅下落。
中国当局による予想外の利上げや米NY連銀などが、
バンク・オブ・アメリアにモーゲージ債の買戻し要求する可能性との報道で銀行株が下落。
アップルの決算を受けての下落も投資家心理に影響とも・・・
アップルの決算でiPad(アイパッド）の販売台数が今ひとつと捉えられ圧迫材料に。
中国の利上げがドルの上昇を招き、商品（コモディティ）関連の下落を誘った。

米商品先物市場では金・非鉄金属・原油など軒並み下落。

米株式市場は寄り付きから下落で始まった。

欧州株式市場はFT100種総合が-38.63、クセトラDAXも-25.94、CAC40種平均も-27.33と軒並み反落となった。

海外市況を受けた東京市場ですが、中国の金融引き締めは想定外ながらも、米株式市場の下落は想定内とも。
米アップルの時間外取引での下落を織り込んでおり、シカゴ先物も大証先物比50円安でとどまっています。

ただ銀行株の下落が気になるところでしょうか・・・

気になっている金が下落と全体に変化の兆しもでてきております。
非鉄関連企業や資源高で確りしていた商社にも売り圧力が出るところでしょうか。

日経平均は25日平均線がサポートラインとなっております。
シカゴ先物の価格あたりで止まって欲しいところですが東京市場は主体性がありませんから・・・

希望的観測では出遅れていたところにマネーが流入とも考えられそうなのですが・・・

住友化　<4005> ［終値366円］
種子事業で世界最大手米モンサントと米国での除草剤販売で長期提携。15年度の除草剤売上高現在の3倍300億円に高める。

全国377のがん診療連携拠点病院が協力、がん治療薬の臨床試験（治験）共同実施。治験期間半減へ。

J-TEC　<7774> ［終値69900円］セルシード　<7776> ［終値707円］オンコセラピー　<4564> ［終値161800円］には追い風も　

資源関連下落の影響で商社株の売りも考えてますが、取り組みを見ると三井物産　<8031> ［終値1329円］でしょうか？！
三菱商事　<8058> ［終値2050円］は日足チャートでは三羽烏を示現しています。

☆新・株式専門紙記者の「儲かりませんやめるまで」
　　　　　　　　　　　　　
　某株式専門新聞で記者として働くワタシの日記

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