2大イベント終了

2010年11月4日（木）曇りのち晴れ

・米中間選挙、オバマ政権経済政策への不満背景に下院、野党・共和党４年ぶりの過半数奪回。上院では民主党過半数を死守。

・NY外国為替市場、円相場続落。1ドル＝81円台前半で推移。
　民間会社が発表10月の雇用者数が市場予想上回ったことを受けドルの買い戻し進む。

・民主党小沢一郎元代表、インターネット番組「ニコニコ動画」に出演し国会招致について拒否明言。
　岡田幹事長との面会に意味はないとの考え。

・パナソニック　<6752> ［終値1139円］
　米電気自動車ベンチャー・ステラ・モーターズに資本提携。近く数％の株式取得共同開発に取り組む。

・オバマ民主大敗。内政・外交の両面で厳しいかじ取り迫られる。経済政策を中心に停滞感が強まる見通し。

・上場企業自社株買い増加基調に転じている。取得額（普通株ベース）今年9月に前年同月の2倍、10月は10倍に膨らむ。
　微増の8月含め、3ヶ月連続で前年同月超は金融危機前の2007年12月〜08年2月以来2年8ヶ月ぶり。

・オフィスビル賃貸料調査、東京新築ビル募集時の賃料3年連続で下落。既存ビルも2年連続の下落。
　下げ幅縮小も企業はオフィス投資を抑制。需要盛り上がらず。

・日銀4日から2日間、金融政策決定会合開く。当初予定（15-16日）繰上げ。
　年内に始める上場投信（ETF）と不動産投信（REIT）の買い取りの具体策決める。
　米連邦公開市場委員会（FOMC）　明けの市場動向点検。

・世界銀行、中国2010年国内総生産（GDP）成長率予測実質10.0％と前回（6月）の9.5％から上方修正。
　11年予測も8.7％と前回より0.2ポイント引き上げ､追加利上げの必要性にも言及。

・第2次世界大戦後の過去16回の中間選挙で現職大統領の政党が議席伸ばした例は上院で4回、下院では2回しかなく、
　上下両院ともに議席増加は2002年中間選挙の一度だけ。今回のオバマ民主の敗北は歴代2位の規模。

・米産業界「反ビジネス的」とされるオバマ政権の経済運営の軌道修正に関心集まる。
　税制や規制改革で経済活性化重視する共和党の主張がより尊重されるとの期待が強い。環境ビジネスには逆風も。

・ドイツ自動車大手3社、2010年7-9月期決算、いずれも純利益が前年同期の10倍以上に増やすなど急回復。新興国や米国需要増。

・全米雇用リポート、10月の非農業部門の雇用者数（速報）1億705万6千人と前月比4万3千人増加。市場予想（2万3千人）上回る。

・米サプライマネジメント協会（IMS）10月の非製造業景況感指数、前月比1.1ポイント上昇54.3。前月水準上回るのは2ヶ月連続。
　市場予想（53.4程度）上回り、好不況の分かれ目50を10ヶ月連続上回る。

・三菱自　<7211> ［終値94円］家電量販店で電気自動車（EV）売り出す。
　ヤマダ電　<9831> ［終値5300円］ビックカメラ　<3048> ［終値31700円］と連携、集客力活用。

・ホンダ　<7267> ［終値2725円］
　2012年にも中国でハイブリッド車（HV）を現地生産する方針固めた。ホンダがHVを海外生産する補は初めて。　

・エルピーダ　<6665> ［終値764円］半導体DRAMを減産。生産調整に踏み切るのは約2年ぶり。
　世界的なパソコン販売の鈍化受けてDRAM価格が下落。国内外の工場で低採算品の生産量落とす。市況悪化は当面続くと判断。

・NTTドコモ　<9437> ［終値134600円］
　10/28発表韓国サムスン電子のスマートフォン（高機能携帯電話）「ギャラクシーS」が品薄状態。　
　「エクスペリア」を上回る予約状況。

・アラブ首長国連邦（UAE）アブダビのユーセフ・オメール国営石油会社（ADNOC）総裁、
　2018年期限迎える国際石油帝石　<1605> ［終値419500円］の油田権益について「更新認められるだろう」と前向きな見通し。

・味の素　<2802> ［終値772円］2013年までに複数で約240億円投じ、タイに複数の新工場建設。
　うまみ調味料「味の素」の生産能力1割増。味の素の海外事業では最大級の投資案件。
　主力の東南アジアに加え、インドや中東も開拓する。（4日　日経新聞）

・三菱UFJ　<8306> ［終値367円］
　大手英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド（RBS）の開発金融部門を買収。買収額5000億円規模。　

・政府、ロシアのメドベージェフ大統領の北方領土訪問踏まえ、河野ロシア大使を一時帰国させる方針決める。

・輸出企業社内の想定レートを円高方向に引き上げる動き相次ぐ。円高を加速させる可能性との見方広がる。

・米ゼネラル・モーターズ（GM）18日にも株式市場に再上場する見通し。オバマ政権を側面支援する構図もにじむ。

・欧米石油大手の業績回復。原油高追い風。深海油田開発計画の遅れなどに伴う業績への影響はしばらく続く。

・ファーストリテイリング　<9983> ［終値10820円］衣料店「ユニクロ」10月既存店売上高前年同月比1.1％減。
　前年割れは3ヶ月連続も9月と比べマイナス幅は大きく縮小。気温低下で冬物衣料の販売上向く。

・伊藤忠　<8001> ［終値719円］中国ソフトウェア開発大手、東軟集団とIT（情報技術）分野で包括提携。
　「クラウドコンピューテング」事業やIT利用した省エネルギーサービスの中国展開で連携。

・2010年4-9月期の鉄鋼輸出量、前年同期比24.5％増、163万6000トン。
　中国や韓国向け伸び半期として09年10月-10年3月期（2162万トン）超え過去最高に。9月単体過去最高に。

・住友電工　<5802> ［終値1008円］中国・シンセンにグループとしては中国最大となる生産拠点を開設。
　約1万人雇用、月内にプリント基板など電子部品の生産始める。

・商船三井　<9104> ［終値506円］大型原油タンカー（VLCC）の発注、ほぼ2年半ぶりに再開。投資額200億円。
　三菱重工　<7011> ［終値279円］に積載重量30万トンクラス大型タンカー2隻、2012年度から13年度にかけて就航予定。

・中国・大連市で今夏日系企業賃上げストライキ相次ぎ、利益計画の41％下回る。事業計画「大連から撤退検討」10％。

・ソフトバンク　<9984> ［終値2524円］
　来春にかけて米グーグル基本ソフト（OS）「アンドロイド」搭載スマートフォン（高機能携帯電話）の品ぞろえ大幅に拡充。
　3次元（3D）画像機器も追加。アンドロイド向け電子書籍サービスも始める。

・富士通　<6702> ［終値544円］
　2011年春､タッチパネル操作する板状「タブレット端末」基本ソフト（OS）に米マイクロソフト「ウインドウズ」搭載製品発売。
　米アップル多機能携帯端末「iPad(アイパッド）」に対抗。初年度70万-80万台販売見込む。

・アドウェイズ　<2489> ［終値69200円］スマートフォン（高機能携帯電話）向けインターネット広告事業に乗り出す。
　アプリ開発手掛ける企業向けネット広告商品「AppDriver（アップドライバー）」4日に売り出す。
　同様サービスは日本企業初めて。　

・信用買い残6/29申し込み1兆4924億円。前週比196億円減。2週連続で減少。売り残524億円減6202億円と2週連続減少。

・株式市場、株価目先の底に近付いてることを示すサイン相次ぐ。

　代表的指標騰落レシオは「売られ過ぎ」の目安となる70％を約3ヶ月ぶりに下回る。
　前回70％を割った翌日7/23に日経平均210円上昇。この日から8/5まで400円超上昇。

　「サイコジカルライン」底値を示す25％へ（11/1）

　相場の心理的節目として意識されている日経平均で9000円付近。

・世界の株式ファンド9月から資金流入超が続き、米国10月中旬株式の投資信託全体が5ヶ月ぶりに買い越しに転じた。
　米国金融緩和観測の高まりを機に成長期待の高い新興国株中心に投資資金が流れ込む中、
　米国債に逃避していた個人マネーもそろり株式市場に回帰し始めた。
　日本は取り残され、5月からほぼ一貫して日本株投信は売り越し続く。

・グローリー米国務次官補、
　ロシア・メドベージェフ大統領の国後島訪問について「北方領土に関して、米国は日本を支持している」と言明。

・米国半導体工業会（SIA）9月の半導体売上高、前年同月比26.2％増、264億6000万ドル（約2兆1300億円）
　8月実績2.9％上回り7ヶ月連続で過去最高を更新。

・米スマートフォン（高機能携帯電話）シェア動向。
　米グーグル「アンドロイド」2四半期連続首位、シェア11ポイント高44％。2位アップル「iPhone」1ポイント増23％、
　3位カナダ・リサーチ・イン・モーション（RIM）「ブラックベリー」6ポイント減22％　（3日　日経新聞）

・経済危機追い風に誕生したオバマ米大統領は、自らの「経済失政」により中間選挙で敗北。
　「オバマミックス」の路線修正迫られた格好に。

・中国レアアース（希土類）を含む10種類の希少金属について戦略的な備蓄の検討に入る。
　輸出枠削減に加え、国際市場への供給量のコントロール強化で価格決定権など主導権確保を握る狙いと見られる。

・サンリオ　<8136> ［終値1770円］キャラクター「キャシー」著作権侵害。
　「ミッフィーのコピー」と認定。オランダ、ベルギー、ルクセンブルグでの生産や販売・宣伝などの停止命令。（4日産経新聞）

・大手商社5社、2010年9月期中間決算、原料炭や鉄鉱石など資源価格の高騰などで全社増収増益。
　アジアなど新興国市場の需要取り込む。

・中国レアアース（希土類）の2011年輸出枠、2010年よりも削減する方針示す。（3日　産経新聞）

・日立　<6501> ［終値364円］社会インフラなどのシステム運用管理ソフト群「JP1」を
　中国とインドの企業が利用しやすいように顧客使用に最適化（カスタマイズ）して売り込む。
　2013年にシステム運用管理ソフトのアジアでのシェア1位目指す。　

・住友重機　<6302> ［終値466円］中国内陸部の3ヶ所に変減速機の組み立て工場新設。
　2010年中国での変減速機受注が前年比で倍に伸びる見込み。（4日　日刊工業新聞）

・油圧ショベル生産台数が過去最高になる見通し。

　国内最大手コマツ　<6301> ［終値2050円］が4万台を大きく上回る。ピーク2007年度を上回る。　

　日立建機　<6305> ［終値1716円］2010年度油圧ショベル生産台数約4万5000台、07年（4万4000台）上回り過去最高。
　10年度下期はピークの08年度上期（2万2000台）を抜く見通し。

・オーナンバ　<5816> ［終値501円］2013年度までの稼動を念頭にカンボジアで家庭用組み線（ワイヤーハーネス）工場新設。

・GMOインターネット　<9449> ［終値279円］アクロディア　<3823> ［終値27200円］と協業し、
　米グーグル基本ソフト（OS）「アンドロイド」向けアプリケーション配信サイト「＠GMOゲームセンター」の運営はじめる。
　米アップル「iPhone（アイフォーン）」向けアプリをアンドロイドに簡単に作り替える機能を持つ。（3日　日刊工業新聞）　

・東レ　<3402> ［終値463円］子会社水道機工　<6403> ［終値122円］
　サウジアラビア工場廃水のリサイクル事業始める。将来の湾岸諸国への展開も検討。

・工業用純水製造メーカーの栗田工　<6370> ［終値2256円］オルガノ　<6368> ［終値531円］の海外事業が堅調。
　売上高比率伸びる。　

・日立　<6501> ［終値364円］
　全額出資子会社日立グローバルストレージテクノロジーズ（カリフォルニア州）米国株式市場に2011年1-3月頃上場有力視。

・ソニー　<6758> ［終値2627円］デジタルカメラのネットサービス対応機能強化。容易に動画投稿。無線LAN内蔵新製品も検討。

・デジタルガレージ　<4819> ［終値136500円］国内企業向けの投資事業を本格的に始める。全額出資新会社設立。
　第1弾ネット通販支援のもしも（東京・渋谷）に資本参加。

・日本航空電子　<6807> ［終値532円］東アジアで製品の開発・生産体制整える。
　韓国・中国で汎用品の生産委託始め、台湾では開発から生産まで現地で完結する体制整える。

・豊田通商　<8015> ［終値1221円］2015年までに石炭や天然ガスなど金属を除く資源分野に約650億円投じる。
　同社の年内投資の約1割の積極投資で同分野を主力の自動車関連以外の収益の柱に育てる。

・兼松日産農林　<7961> ［終値81円］
　住宅向けの地盤改良技術を全国の土木事業者に供与。今後1年で受注数現状の10倍の3000棟まで引き上げる。（日経産業新聞）　

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、上昇。
注目の米連邦準備理事会（FRB）が連邦公開市場委員会（FOMC）声明で2011年半ばまでに国債買い取り6000億ドルを表明。
ダウ工業株30種平均とナスダック指数は2008年以来の高値となり、S&P500種も半年ぶりの高値で終了した。
市場関係者は国債買い入れ規模は予想をやや上回ったもののほぼ予想通りでサプライズの期待感に届かず。　

もう一つのイベントの米中間選挙もほぼ予想通りとの結果であり、大きな動きもとれずにいたような格好に。
持ち株のポジションも少なく、新規投資のチャンスうかがうものの相場の動きが偏らず迷った感覚にも？！

共和党が下院の過半数を奪回し、上院でも議席を増やしたことで、市場寄りの政策が強まるとの期待も浮上した。

二大イベント通過した後の東京市場は野村HD　<8604> ［終値414円］の動向も注目かと・・・
週末には新安値つけた直後急反発。買戻しの動きでしょうが、そこまで慌てなくてもいいようなところでしたが・・・

株式市場、株価目先の底に近付いてることを示すサイン相次ぐ。
代表的指標騰落レシオは「売られ過ぎ」の目安となる70％を約3ヶ月ぶりに下回る。
前回70％を割った翌日7/23に日経平均210円上昇。この日から8/5まで400円超上昇。
「サイコジカルライン」底値を示す25％へ（11/1）
相場の心理的節目として意識されている日経平均で9000円付近となっています。

商船三井　<9104> ［終値506円］大型原油タンカー（VLCC）の発注、ほぼ2年半ぶりに再開。投資額200億円。

アドウェイズ　<2489> ［終値69200円］スマートフォン（高機能携帯電話）向けインターネット広告事業に乗り出す。
アプリ開発手掛ける企業向けネット広告商品「AppDriver（アップドライバー）」4日に売り出す。
同様サービスは日本企業初めて。

東レ　<3402> ［終値463円］子会社水道機工　<6403> ［終値122円］
サウジアラビア工場廃水のリサイクル事業始める。将来の湾岸諸国への展開も検討。
本日決算発表ですが、450-475円のもみ合いが続いています。切り口豊富で期待出来そうですが・・・

Gネットワーク　<7474> ［終値64円］週末商い増加して来てます。

日新電機　<6641> ［終値397円］基準線・転換線・雲の上限と抵抗しそうな水準かなと・・・

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　StockStation編集長の公私混同業務日誌。

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