貿易戦争の回避？！

2018年7月26日（木）曇り

・日本経済新聞社がまとめた2018年度の「研究開発活動に関する調査」、主要企業の43.9％が過去最高の研究開発費投じる。
総投資額は17年度比4.5％伸びで9年連続増加に。
好調な業績背景に、自動車中心とした日本の製造業は、
最も国際競争の激しい人工知能（AI）や自動運転など最先端分野の開発に積極投資へ。

・企業の研究開発投資ランキング
1位（前年度1位）トヨタ　<7203> ［終値7323円］1兆800億円（前年度比増減率　1.48％）重点分野自動車、電動車
2位（2）ホンダ　<7267> ［終値3327.0円］7900億円（8.12％）AI、自動運転、電気自動車（EV）
3位（3）日産自　<7201> ［終値1035.0円］5400億円（8.91％）自動運転、電気自動車（EV）、コネクテッドカー
4位（6）デンソー　<6902> ［終値5561円］4950億円（10.64％）コネクテッドカー、自動運転、電動化技術
5位（5）パナソニック　<6752> ［終値1412.0円］4900億円（9.16％）AI、センサー、蓄電、水素

・日銀　<8301> ［終値43000円］
31日の金融政策決定会合で年6兆円買っている上場投資信託（ETF）の購入配分の見直し検討する。
個別株の価格形成への過度な影響抑えるため、
東証株価指数（TOPIX）連動型ETFなど増やし、日経平均株価連動型ETFの購入額を減らす方向で議論する。
日銀は年6兆円のうち、1.5兆円程度を日経平均型ETFを、4兆円程度でTOPIX連動型を購入している。
年6兆円の購入額自体をすぐに見直そうという意見は少なく、株式市場全体への影響は抑えられる。

・経済産業省は発電効率の低い石炭火力発電所の新設を規制する方針固めた。
年内にも省エネルギー法に基づく告示で、小型発電所の新設を事実上禁じる。
経産省は年内にも省エネ法に基づく告示を出し、小型に頼らざるを得ない島しょ部除き小型火力禁止へ。

・世界景気　持続成長を占う（2）中国、再び減速基調。高成長に内憂外患。
高成長で世界景気を支える中国。消費・投資の陰りと、米国の圧力という要因が重荷になる。

・世界市場を席巻した中国の太陽光パネル大手が苦境に立たされている。
米中貿易戦争の序章となった1月のトランプ米政権のセーフガード（緊急輸入制限）発動で米国向けの輸出が止まった上、
中国政府が5月末に打ち出した補助金削減で受注が急減したため。
「新エネルギー国際投資連盟」設立。米国に代わる新たな輸出先を開拓する狙いとみられる。

・積水ハウス　<1928> ［終値1928.0円］9月から男性社員が1カ月以上の育休を必ず取る制度導入。
3歳未満の子供を持つ約1400人が対象。優秀な若手社員を確保、企業としての競争力高める。

・液晶パネル産業の苦境が鮮明。
大型パネルで首位の韓国LGディスプレーは2018年4-6月期連結営業損益が2四半期連続の赤字。
台湾大手2社も6月の売上高が前年同月比で1割減。テレビなどの需要減速でパネル価格が15％下落。
さらに中国勢が増産、厳しい市況はしばらく続きそう。
異教低迷が長引けば、中小型で世界首位のジャパンディスプレイ（JDI）<6740> ［終値143円］などにも影響広がる恐れも。
ソニー　<6758> ［終値5915円］やパナソニック　<6752> ［終値1412.0円］など
パネルを調達するテレビ各社にとっては追い風になる。

・記録的な猛暑がキャベツやキュウリといった夏の定番野菜の店頭価格が軒並み高騰。
キャベツは1年前比2倍（1玉200円）にも。高温と雨不足で出荷量減少が原因。

・官民連携し、ビッグデータ使った予防医療に乗り出す。
経済産業省とシャープ　<6753> ［終値2528円］やKDDI　<9433> ［終値3126.0円］セコム　<9735> ［終値8517円］など
約10社は共同でインターネットとつながる家電などから集めたデータを分析し、
運動指導や認知症予防に役立てる仕組みを2019年度にも稼働させる。
高齢社会において、病気の予防は医療費の抑制にもつながる。
コニカミノルタ　<4902> ［終値1024円］オムロン　<6645> ［終値5090円］ルネサンス　<2378> ［終値2439円］
睡眠改善システムのニューヨークロスペース（東京・墨田）など参加に向けて調整。

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2018年週末の【銘柄研究】検証（2018年7/12）
http://www.koronoasa.com/?p=42837

・トランプ米大統領と欧州連合（EU）ユンケル欧州委員長は25日、ホワイトハウスで会談。
主要課題の貿易問題で対立解消探る。
大幅な譲歩求めるトランプ氏とEU側の隔たりは大きい。

・政府は25日、サイバーセキュリティ戦略本部の会合開き、電力や通信などの重要インフラがサイバー攻撃受けた場合、
被害が国民生活に与える影響の「深刻度」評価する5段階の基準導入。

・トランプ米政権は24日、
中国と欧州との貿易摩擦で国内農家に悪影響出ていることを受け、最大120億ドル（1兆3千億円）の救済策実施へ。
大豆など米国の農畜産品が各国の報復関税の対象となり、農家に不満が広がっている。
トランプ米大統領や与党・共和党の地盤である農業州の支持をつなぎとめる狙い。

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※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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株式分割

エムスリー　<2413> ［終値4295円］9/30 　1株→2株

立会外分売

北興化学　<4992> ［終値573円］7/26　561円　15万株

キャリアインデックス　<6538> ［終値1502円］7/26　1459円　10万株

公募・売り出し価格

システムサポート　<4396> ［IPO］1750円

インヴィンシブル投資法人　<8963> ［終値46950円］4万5776円　申込み7/26-27　払込日8/1

ビジョナリーHD　<9263> ［終値192円］9939万4700株

新規公開株

銘柄  コード　　市場　　　発行株数　　公募価格　　主幹事証券　注目度

2018/7/26 エクスモーション 4394  マザ-ズ  公開株数 418,600 公開価格 3,340円 引受証券 ＳＢＩ他 注目度 B
事業内容:システムおよびソフトウエアに対するテクニカルコンサルティングおよびエデュケーションサービス

2018/7/26  アクリート  4395  マザ-ズ  公開株数 1,058,000 公開価格 770円 引受証券 日興他  注目度 B
事業内容:個人認証、マーケティング、コミュニケーションなどを目的とした
企業から個人向けSMS（ショートメッセージ）配信サービス事業

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、引けにかけて上昇。
自動車関税巡る懸念やボーイング決算などで売り物優勢で始まった米国株式市場は、
トランプ米大統領とユンケル委員長会談で複数の商品について関税引き下げで合意でムード一変。
米国と欧州連合（EU）との貿易戦争の回避にむけた譲歩引き出したことが材料視された。
S&P500種株価指数は取引終了前30分で約0.5％超上昇。
ナスダック総合指数は史上最高値更新。

フェイスブックの4-6月の決算で月刊アクティブユーザー数（MAU）が22億3000万人と市場予想（22億5000万人）に届かず、
売上高も41.9％増、132億3000万ドルで予想（133億6000万ドル）に届かず。
株価は時間外取引で8.6％下落。

アップル（+0.94%）グーグル（+1.25%）フェイスブック（+1.32%）アリババ（+4.75%）エヌビディア（+1.27%）
ネットフリックス（+1.55%）アマゾン・ドット・コム（+1.88%）バイオジェン（+2.95%）バークシャー（-0.43%）
ラッセル2000（+0.30%）HTG(ハイイールドファンド)（+0.19%）NBI（バイオテクノロジー株指数）（+1.15%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約億株、過去20日間月初平均約億株を上回る。

欧州株式市場の主要3指数は2営業日ぶり反落。
決算が嫌気された自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ（FCA）やゼネラル・モーターズ（GM）が重し。
通商政策巡る懸念で自動車銘柄全般が軟調。
ギリシャ(アテネ総合)株価指数（+0.33％）、イタリア（MIB）株価指数（-1.43％）とまちまち。

25日の東京株式市場で日経平均（+0.46％）は2日続伸。
東証株価指数（TOPIX）（+0.38％）も2日続伸。

東証マザーズ（ +0.55％）は2日続伸、日経ジャスダック平均（+0.51％）は3日続伸、東証2部（+0.29％）は2日続伸で終了。

東証1部出来高は11億3815万株、売買代金は1兆9846億円。
東証1部騰落数は値上がり1,267(60％)銘柄、値下がり729(34％)銘柄、変わらず106(5％)銘柄に。

業種別ランキングでは23業種上昇、10業種下落に。
値上がり上位は、石油石炭、非鉄、鉄鋼、化学、パルプ・紙、機械、ガラス土石、電気・ガス、・・・
値下がり上位は、陸運、水産・農林、不動産、海運、その他金融、精密、食料品、情報・通信、銀行、鉱業。

東証1部値上がり上位は、ブロードリーフ　<3673> ［現在750円　+100円］
インターアクション　<7725> ［現在1877円　+216円］
モバファク　<3912> ［現在1613円　+185円］ネオス　<3627> ［現在733円　+84円］

値下がり上位は、SMK　<6798> ［現在322円　-45円］AOI TYO　<3975> ［現在1456円　-134円］
ジャストシステム　<4686> ［現在2223円　-161円］ユアテック　<1934> ［現在839円　-56円］

3メガバンク三菱UFJ　<8306> ［現在687.6円　-2.9円］みずほ　<8411> ［現在195.4円　-0.2円］
三井住友　<8316> ［現在4470円　-8円］

日本電産　<6594> ［終値17115円］ファナック　<6954> ［終値21915円］信越化　<4063> ［終値10810円］決算発表。
好感されそうな東京市場と思われますが・・・

2018年週末の【銘柄研究】検証（2018年7/12）
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