フェイスブックの減速

2018年7月27日（金）曇り

・米国が仕掛けた貿易戦争が、米企業の業績に悪影響を及ぼし始めた。
ゼネラル・モーターズ（GM）や家電大手ワールプールが相次ぎ業績予想を下方修正。
米ゼネラル・エレクトリック（GE）も対中関税発動で、最大4億ドルの負担増見込むと表明。
金融界からも企業の投資意欲や個人消費の萎縮を懸念する声が上がる。

・米半導体大手クアルコムは26日、オランダ車載半導体大手NXPセミコンダクタ―ズに対する5兆ド円規模の買収断念発表。
中国の独占禁止法当局から承認得られず。米中対立の余波で経営戦略の再考迫られる。
クアルコムは26日中にNXPに20億ドルの違約金を支払う。

・22日閉幕した20カ国・地域（G20）財務相・中央銀行総裁会議では、
通貨安の影響にあえぐアルゼンチン、ブラジルなどが「米利上げは新興国の脅威だ」などとの声。
米中貿易戦争の拡大・長期化も新興国を直撃する。
企業のサプライチェーン（供給網）見直しなどの影響も。
外部要因に左右されやすい新興国は、
過去にも「基軸通貨」ドルを握る米国の利上げ局面で世界経済の波乱の目になってきた。
新興国の変調が世界景気のリスクになる懸念がくすぶる。

・日本航空　<9201> ［終値4227円］中国航空大手、中国東方航空と包括提携へ。
乗客の利便性高めるためダイヤ調整や営業面の協力まで踏み込む。
両社は2019年4月に共同事業始める見通しで日中の航空会社では初。

・米フェイスブックの減速始まる。
25日発表2018年4-6月期決算は欧米でユーザーの伸びが低迷。売上高も通年で伸び率落ち込むとの見通し示す。
5月末から施行された「一般データ保護規則（GDPR）」の影響指摘。自社ビジネスに逆風と。
最大のブレーキは不正な投稿や広告を摘発するための費用増。

・トランプ米大統領と欧州連合（EU）ユンケル欧州委員長は25日、
首脳会談で自動車以外の工業品の関税撤廃目指す貿易交渉の開始で合意。
EUとの報復関税合戦への米国内の批判を無視できず、ひとまず関係修復演出。
EUは負の連鎖を避けるため、あえてトランプ氏の「ディール（取引）外交」の懐に飛び込む道選ぶ。

・米国と欧州連合（EU）はひとまず貿易戦争の戦線拡大を免れたが、日本は近く米国との閣僚会合控える。
トランプ米政権が検討する自動車の輸入関税や、農業市場の開放要求がどうなるかが見通せず、警戒感は強い。

・日銀　<8301> ［終値43000円］30～31日開く金融政策決定会合に向け、議論の最終調整に入った。
キーワードは「2％物価の追及」と「副作用への配慮」。9人の政策委員には温度差。
26日の債券市場では長期金利が1年ぶりに0.100％に上昇。
日銀が大規模緩和策修正するかを巡り思惑交錯。

・政府・与党は国会閉幕受け、2019年度予算案の編成作業を本格化する。
安倍晋三首相は19年10月に予定する消費増税でアベノミクスが腰折れしないよう当初予算に経済対策盛る。
来年夏の参院選に備えた増額要求も相次ぎ、過去最大の大型予算になる可能性が高い。

・内閣府は26日公表した「世界経済の潮流」で、主要国の民間債務が世界経済に与えるリスク分析。
国内総生産（GDP）に対する債務残高の比率を見ると、中国とカナダが高く「留意が必要だ」と警戒。
中国はじめ新興国企業の対外債務増、急激な金利上昇などが世界経済を揺さぶりかねないとの見方示した。

・野村HD　<8604> ［終値559.4円］26日、2018年4-6月期連結決算純利益が52億円と前年同期比91％減少。
法人向けホールセール部門が9四半期ぶりに赤字に転落。個人営業部門も苦戦。

・3メガバンクなど大手銀行が日銀に預ける「当座預金」に、マイナス金利が適用される可能性高まる。
流入する預金が過去最高更新し、地域金融機関の2倍の伸びに。個人や企業、機関投資家の資金退避先は大手行に集中。
負担転嫁巡り、企業や個人と摩擦が起きそう。

・パナソニック　<6752> ［終値1435.0円］26日、キッチンやバス、照明などの住宅設備をアジアで拡販する計画発表。
まずインドで現地の不動産開発会社と組み、マンションにパナソニックの住宅設備納入する。

・欧州中央銀行（ECB）は26日開いた理事会で金融政策の現状維持決めた。
これまでの方針通り、量的緩和政策は年内に終了し、少なくとも来年夏までは現在の超低金利政策続ける。
ドラギ総裁「とりわけ世界貿易に関わる不確実性が目立つが、ユーロ圏経済はしっかりとした成長を続けている」と。

・韓国文在寅政権が経済政策の軸足を分配から成長へ移し始めた。
韓国銀行（中央銀行）26日、4-6月期国内総生産（GDP　速報）は実質で前期比0.7％増。
年率換算は2.9％で潜在成長率と同水準だが、就業者数の伸び悩みなど不安材料目立つ。
文氏23日「果敢な規制廃止と革新成長の加速に注力する」と発言。

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2018年週末の【銘柄研究】検証（2018年7/12）
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・大手不動産各社の間で、リフォーム事業の強化進む。
背景にはかつて大量供給された分譲マンションがリフォーム時期に差し掛かっている事業。

・低迷が続いていた代表的な仮想通貨ビットコインの価格が回復。
ビットコイン価格は今月中旬までは70万円前後だったが、26日までに1ビットコイン＝90万円台前半に上昇。
金融商品「ビットコインETF（上場投資信託）」が実現するとの思惑と。100万円を超えれば5月上旬以来2カ月半ぶり。

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※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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TOB（公開市場買い付け）

富士通コンポーネント　<6719> ［終値933円］買い手FCHD合同会社　買い付け価格　935円　期間　7/26～9/6

新規公開株

銘柄  コード　　市場　　　発行株数　　公募価格　　主幹事証券　注目度

2018/7/27 プロレド・パートナーズ 7034  マザ-ズ 公開株数 713,000  公開価格 4,250円 引受証券 みずほ他 注目度 B
事業内容:成果報酬型の経営コンサルティングの提供

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、まちまち。
ダウ工業株30種平均は3営業日続伸もナスダック総合指数やS&P500種指数は反落。
フェイスブックの株の急落（19％安）が響く。
アマゾン・ドット・コムも3％安も、決算発表受けて時間外取引でプラスへ。
ダウは貿易摩擦の緩和に向かうことを好感した。

アップル（-0.31%）グーグル（+0.37%）フェイスブック（-18.96%）アリババ（-1.92%）エヌビディア（+1.18%）
ネットフリックス（+0.05%）アマゾン・ドット・コム（-2.98%）バイオジェン（-10.18%）バークシャー（-0.08%）
ラッセル2000（+0.60%）HTG(ハイイールドファンド)（+0.01%）NBI（バイオテクノロジー株指数）（-1.24%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約70.5億株、過去20日間平均約60.6億株を上回る。

欧州株式市場の主要3指数は反発。
米欧（EU）通商交渉に明るい見方、緊張緩和好感。
ギリシャ(アテネ総合)株価指数（+0.40％）、イタリア（MIB）株価指数（+1.40％）と上昇。

26日の東京株式市場で日経平均（ -0.12％）は3日ぶり反落。
東証株価指数（TOPIX）（+0.70％）も3日続伸。

東証マザーズ（-0.64％）は3日ぶり反落、
日経ジャスダック平均（ +0.10％）は4日続伸、東証2部（+0.40％）は3日続伸で終了。

東証1部出来高は12億5281万株、売買代金は2兆3957億円。
東証1部騰落数は値上がり1,733(82％)銘柄、値下がり309(14％)銘柄、変わらず61(2％)銘柄に。

業種別ランキングでは30業種上昇、3業種下落に。
値上がり上位は、鉱業、陸運、ガラス土石、建設、電気・ガス、パルプ・紙、金属、水産・農林、・・・
値下がり上位は、医薬品、情報・通信、証券商品。

東証1部値上がり上位は、日本トリム　<6788> ［現在5820円　+760円］OBC　<4733> ［現在9670円　+1130円］
栄研化　<4549> ［現在2695円　+309円］日本航空電子　<6807> ［現在2021円　+170円］

値下がり上位は、ネオス　<3627> ［現在646円　-87円］エーザイ　<4523> ［現在9989円　-1121円］
エムアップ　<3661> ［現在2346円　-223円］バリューコマース　<2491> ［現在1973円　-162円］

3メガバンク三菱UFJ　<8306> ［現在689.8円　+2.2円］みずほ　<8411> ［現在196.0円　+0.6円］
三井住友　<8316> ［現在4507円　+37円］
野村　<8604> ［現在559.4円　-0.9円］大和　<8601> ［現在663.0円　-6.4円］

東証1部では、値上がり1,733(82％)銘柄ながら、
業種別ランキングでは30業種上昇していますが、日経平均株価はマイナス。

ファナック　<6954> ［現在21115円　-800円］Fリテイリング　<9983> ［現在48520円　-900円］
エーザイ　<4523> ［現在9989円　-1121円］ソフトバンク　<9984> ［現在9254円　-316円］の下げが響きました。

2018年週末の【銘柄研究】検証（2018年7/12）
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続きの個別銘柄等は【コロ朝プレミアム】に掲載済
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いまのところ、米国市場もフェイスブック個別の決算を嫌気しているようなところも・・・

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