トランプ米大統領が原油市場かく乱

2018年8月7日（火）雨のち曇り

・新興国の国や企業が発行している債券が2018年から大量償還迎える。
今後3年間は毎年、過去最高となる100兆円規模の債券の償還が発生する。
金利の上昇で今後は借り換えのコストが重くなる見込みで、新興国経済の新たなリスクとなりそう。
償還額を多くを占めるのが中国。
リーマン・ショック後に景気下支えしようと4兆元（当時のレートで約57兆円）の財政出動に踏み切った。
今後3年間の償還額は1兆7531億ドル（195兆円）と新興国全体の54％に。
ロシアが3年間で1330億ドル、ブラジルは同1360億ドル、メキシコが同881億ドルに。

・日本経済新聞社が売上高100億円以下の上場企業約1000社「NEXT（ネクスト）1000」の過去3年の平均配当総額調べ、
上位25社は全て創業20年以上の企業。
各社は独自のサービスや製品で高いシェアを占めており、安定して収益を拡大。
成長と利益還元のバランスをとった経営追及。
1位インフォマート　<2492> ［終値1312円］食品業界向け電子商取引（EC）サイトを手掛け、20万社と取引。
ほとんど競合がないのが強み。請求書サービスが好調。配当性向50％方針、配当総額は上場した2006年12月期の7倍超。
3位大研医器　<7775> ［終値780円］血液などの吸引機の国内シェアトップ。
6割以上の配当性向維持しながら、小型の新製品開発など研究開発にも力。

・トランプ米大統領が原油市場をかき乱している。
経済制裁でイランの原油を締め出そうとし、相場は一時3年7カ月ぶり高値まで上昇。
慌てた石油輸出国機構（OPEC）に増産求めたが、これはイラン以外の供給余力細らせる。
相場急落のリスク増幅しかねない。
原油価格を左右する大きな材料を米大統領が提供する異例の事態。

・急激な元安に歯止め賭けるため、
中国人民銀行（中央銀行）は6日から投機筋による空売りを抑制する強硬策を実行に移したが、
米中貿易戦争が過熱する中、元安による輸出の下支え効果は捨てがたい。
元、中国株とも安値更新する中、望む「緩やかな元安」をどう実現するか。
「米中の貿易戦争で中国は手詰まりになりつつあり、最終的に元安に頼るしかない」との声も。

・11月の米中間選挙が3カ月後に迫り、トランプ米大統領が全米各地での選挙遊説を本格化。
党内の支持華為が進むトランプ氏はすでに2020年の大統領選再選へ始動、中間選挙は通過点と位置付けつつある。

・10兆円ファンドがソフトバンクグループ　<9984> ［終値9433円］の業績押し上げ。
6日発表、2018年4-6月期連結決算営業利益は前年同期比49％増、7149億円となり、この期間としては過去最高。
昨年立ち上げたファンドの事業利益が2.3倍に膨らみ、国内通信事業は1％の増益。
孫正義会長兼社長「人工知能（AI）を制する者が世界を制す」と話し、AI分野への投資加速する方針示す。
国内通信事業手がけるソフトバンクは年内株式上場する計画、
今後は投資会社のソフトバンクグループと通信会社のソフトバンクの役割は明確に分かれていく。

・三菱UFJ銀行　<8306> ［終値677.2円］月内に大手フリー（東京・品川）に出資。
リアルタイムで得られる財務情報を融資や決済に活用する。
クラウド会計との連携で中小企業に低コストで効率の良いサービス提供へ。

・三井住友銀行　<8316> ［終値4417円］やみずほ銀　<8411> ［終値196.2円］
マネーフォワード　<3994> ［終値4835円］と組み、同社の経費精算ソフトから自行や他行に振込みできるサービス開始。

・インドネシア中央当局6日、4-6月期のインドネシアの実質国内総生産（GDP）成長率が5.27％だったと発表。
公務員賞与の増額などでGDPの5割強占める個人消費が伸び、1-3月期の5.06％から加速。

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2018年週末の【銘柄研究】検証（2018年7/12）
http://www.koronoasa.com/?p=42837

・トランプ米政権の信任を占う11/6の中間選挙まで3カ月となり、
トランプ大統領は自らの支持基盤を上下両院での与党・共和党の過半数維持に結び付けようと激戦区で遊説本格化。
トランプ氏は好調な米国経済の成果アピールも、中国との「貿易戦争」や不法移民への厳しい姿勢が選挙結果や、
2020年大統領選での再選戦略に影響与える可能性がある。
与党・共和党上院（定数100）では過半数うかがう勢いも、下院（定数435）ではそれぞれ拮抗、民主党に勢いも。

・ヤマトHD　<9064> ［終値3332.0円］子会社が法人向けの引っ越し代過大請求問題で、
国土交通省が貨物自動車運送事業法に基づき、この子会社の本社や関係先への立ち入り検査検討。

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※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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株式分割

日総工産　<6569> ［終値5400円］8/21 　1株→2株

TOB（公開市場買い付け）

D.A.コンソーシアムHD　<6534> ［終値2630円］買い手博報堂DYHD　買い付け価格　3700円　期間　8/7～9/18

朝日工業　<5456> ［終値1589円］買い手合同製鉄　買い付け価格　1800円　期間　未定

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、続伸。
朝方は米中貿易摩擦激化懸念で、下落の始まりも、堅調な企業決算が材料視され持ちなおす。
ナスダック総合指数は5月以来の5営業日続伸。

アップル（+0.52%）グーグル（+0.09%）フェイスブック（+4.45%）アリババ（-1.23%）エヌビディア（+0.77%）
ネットフリックス（+2.28%）アマゾン・ドット・コム（+1.34%）バイオジェン（-0.88%）バークシャー（+2.91%）
ラッセル2000（+0.65%）HTG(ハイイールドファンド)（+0.19%）NBI（バイオテクノロジー株指数）（-0.05%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約59.5億株、過去20日間平均約62.9億株を下回る。

欧州株式市場の主要3指数はまちまちも小幅な値動きに。
ギリシャ(アテネ総合)株価指数（-0.27％）、イタリア（MIB）株価指数（-0.03％）と下落。

6日の東京株式市場で日経平均（-0.08％）は2日ぶり反落。
東証株価指数（TOPIX）（ -0.56％）は3日続落。

東証マザーズ（-1.33％）は2日続落、日経ジャスダック平均（-0.55％）は7日続落、東証2部（-0.50％）は3日続落で終了。

東証1部出来高は13億5067万株、売買代金は2兆0858億円。
東証1部騰落数は値上がり540(25％)銘柄、値下がり1,486(70％)銘柄、変わらず77(3％)銘柄に。

業種別ランキングでは9業種上昇、24業種下落に。
値上がり上位は、情報・通信、鉄鋼、石油石炭、水産・農林、非鉄、医薬品、証券商品、小売業。
値下がり上位は、その他製品、建設、金属、銀行、繊維、精密機器、電気機器、食料品、ガラス土石、・・・

東証1部値上がり上位は、三井ホーム　<1868> ［現在932円　+150円］サトーHD　<6287> ［現在3580円　+520円］
ノリタケ　<5331> ［現在7010円　+1000円］レック　<7874> ［現在5230円　+700円］

値下がり上位は、A&D　<7745> ［現在804円　-350円］フォスター　<6794> ［現在1173円　-350円］
ASB機械　<6284> ［現在4980円　-1000円］グンゼ　<3002> ［現在5540円　-1000円］

三菱UFJ　<8306> ［現在677.2円　-15.9円］みずほ　<8411> ［現在196.2円　-1.3円］
三井住友　<8316> ［現在4417円　-64円］

東京市場は、中国の株式市場を気にしてる展開。
チャイナショックがあった時も、中国市場の上げ下げで、日経平均株価も右往左往する展開の時もありました。
10時半に寄り付気にして、14時の再開も気にして・・・
中国市場が落ち着けば、無視するようになるのですが・・・

『相場の福の神』財産ネットの藤本誠之さんの日刊ゲンダイのコラムには、
フルテック　<6546> ［終値1226円］が載っておりました。
喫煙所システム販売。

2018年週末の【銘柄研究】検証（2018年7/12）
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