霧の先　再び高値へ

2018年9月9日（日）晴れ

・霧の先　再び高値へ　下期、好業績が呼び込むマネー
「日本がどれだけ支払うべきなのかを私が伝えた途端、（日本首脳の）良い関係が終わる」。
米紙が伝えたトランプ米大統領の発言に7日の日本市場は動揺。
日経平均株価は一時、315円下落し、円相場も前日に比べ1円近く円高に振れた。
9月下旬には日米間の通商協議「FFR」が本格化するが、トランプ氏は米国時間の7日、
「合意に達しなければ日本は大変な問題になると認識している」とけん制。
11月の米議会中間選挙を前に、トランプ氏が強硬姿勢で対日貿易赤字の削減迫る可能性も高い。

・霧の先　再び高値へ　下期、好業績が呼び込むマネー
日本株相場を「霧」が包んでいる。米国発の貿易戦争、新興国通貨の連鎖、中国経済の減速・・・。
不安材料は山積み。日本列島を襲う大型台風や大地震の自然災害も、訪日消費の失速として跳ね返りかねない。
不安心理象徴するのが日経平均株価の「2万3000円の壁」。今春以降、4度挑むも跳ね返される。

・霧の先　再び高値へ　下期、好業績が呼び込むマネー
株高に転じる「潮目」はどこか。
日本企業の業績動向を確認する上で18年4-9月期決算挙げる関係者は多い。
大手企業の想定為替レートは1ドル=107円台。これより円安水準である限り、通期予想の上方修正が視野に入る。
大和証券1ドル=110円前提で11.4％の経常増益を予想。
SMBC日興証券「業績予想が切り上がれば海外勢の資金が日本株に向かう」とみる。
これはここ数年の日本株相場のパターンとも相似する。

・霧の先　再び高値へ　下期、好業績が呼び込むマネー
不確実性は残る。いずれもトランプ氏の「米国第一主義」政策が端緒。
「米1強の裏返しで生じるリスクにも目を向ける必要がある」との声も。

・霧の先　再び高値へ　株高占う5つの論点　株高の「追い風」と「逆風」はなにか。分岐点を示す指標に注目。
1.米国株、上昇いつまで？
日本株の先行きを占ううえで欠かせないのが、米国株の行方。
緩やかな上昇が続く米国株相場。機関投資家が重視するS&P500種株価指数は8月下旬、7カ月ぶりに最高値更新。
年初来の上昇率は1割近い。マイナス圏に沈む日経平均株価やドイツ株式指数（DAX）を尻目に「1強」状態続く。
米国の景気拡大は今年で10年目に突入し、ピークアウト警戒する市場関係者も増えつつある。
好材料の多い米国市場だが、最大のリスクは貿易摩擦。
来年の企業業績は減税による押し上げ効果が剥落するものの、
市場では「米国を含む世界経済が強いままなら10％以上の業績成長は期待できる」と強気の見方も多い。
米株高がFANGなど一部ハイテク株に依存する弊害も指摘される。
貿易摩擦の影響等で景気の潮目の変化がないか、
年度末に向けて米企業の増益率やISM製造業景況感指数などの経済指標を注視する必要も。

株高が占う分岐点：2019年度の米企業増益率　10％　上回れば追い風。
ISM製造業景況感指数　55　下回れば逆風。

・霧の先　再び高値へ　株高占う5つの論点　株高の「追い風」と「逆風」はなにか。分岐点を示す指標に注目。
2.中国、景気浮揚策の効果は？
中国景気の動向も、日本株に大きな影響を与える。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/

・霧の先　再び高値へ　株高占う5つの論点　株高の「追い風」と「逆風」はなにか。分岐点を示す指標に注目。
3.新興国不安、さらに広がる？
新興国からの資金流出に歯止めがかかるかどうかも、下期相場を読む上で重要なカギを握る。
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・霧の先　再び高値へ　株高占う5つの論点　株高の「追い風」と「逆風」はなにか。分岐点を示す指標に注目。
4.企業業績、かいぜんどこまで？
日本株上昇の最大のけん引役として期待されるのが、日本企業の好業績。
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・霧の先　再び高値へ　株高占う5つの論点　株高の「追い風」と「逆風」はなにか。分岐点を示す指標に注目。
5.円高・ドル安リスクどのくらい
日本企業の業績を左右するドル・円相場は今後どう動くのか。
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・膨張ひふみ　その先は。
ひふみの運用資産残高が1兆円の大台に迫る。
「パッシブ運用全盛」尻目にアクティブ運用で伸び続けている。
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・イノベーション　シェアオフィス　場所も発想も転換　働き方自在
オフィスを複数の企業が利用する「シェアオフィス」。
2018年は国内外の事業者による拠点新設や拡張が相次ぎ、シェアオフィス元年とも言われている。
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・イノベーション　シェアオフィス　場所も発想も転換　働き方自在
主なシェアオフィス関連銘柄
ソフトバンク　<9984> ［終値9940円］ビジョン・ファンド通じウィーワークに出資
三菱地所　<8802> ［終値1780.0円］東京・丸の内でフィンテック企業向けオフィス
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・注目企業ここが知りたい　トヨタ　<7203> ［終値6596円］次世代車　IT巨人にどう対抗
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・LINE　<3938> ［終値4580円］攻めの資金調達に打って出る。
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・MARKETS STOCK　訪日客銘柄に暗雲　災害・中国景気減速が影。
米中貿易摩擦の退避資金の受け皿になってきたインバウンド（訪日外国人）銘柄に暗雲が漂い始めた。
関西を襲った強い台風21号に加えて、北海道では震度7を観測した「北海道胆振東部地震」発生。
秋の行楽シーズン前に大規模災害が相次ぎ、日本への客足が鈍るとの懸念が増している。
市場ではインバウンド株安の長期化も懸念され始めている。

・主なインバウンド銘柄の下落率

【化粧品】
ポーラHD　<4927> ［終値3540円］下落率▲9.7％　ファンケル　<4921> ［終値5280円］▲7.5％
コーセー　<4922> ［終値19350円］▲5.6％　資生堂　<4911> ［終値7676円］▲1.9％

【小売り】
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【鉄道・空運】
南海電鉄　<9044> ［終値2771円］▲4.2％　JR東海　<9022> ［終値21960円］▲1.6％
京阪HD　<9045> ［終値4035円］▲1.1％　JR西日本　<9021> ［終値7406円］▲0.7％
阪急阪神　<9042> ［終値3955円］▲0.3％　ANAHD　<9202> ［終値3751円］▲2.6％
JAL　<9201> ［終値3998円］▲0.2％

【旅行】
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・MARKETS STOCK　仮想通貨
インターネット上の仮想通貨ビットコインの軟調なな値動き。
情報サイトコインによるとドル建て価格は日本時間7日時点で1ビットコイン＝6500ドル程度と
5日につけた約1カ月ぶりの高値である7380ドル程度を900ドル近く下回っている。
上場投資信託（ETF）の承認が遠のき、機関投資家の市場への参加拡大が当面は見込めないとの受け止めが広がった。

・世界市場往来：先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち2指数が上昇。
貿易摩擦の懸念拡大や、米半導体関連株の減速受けて先進国から新興国まで幅広い市場で弱含む展開に。

上位1位イタリア週間騰落率0.88% 2位トルコ0.59% 3位米国▲0.19% 4位ブラジル▲0.34% 5位インド▲0.66%
下位25位ロシア▲3.82% 24位ポーランド▲3.45% 23位香港▲3.28% 22位フィリピン▲3.27% 15位日本▲2.44%

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