企業業績に逆風？！

2018年11月10日（土）坂本氏セミナー開催　曇りのち晴れ

・中国産児制限を撤廃する検討始めた。
2016年から始めたすべての夫婦に2人目の子ども認める「二人っ子政策」への緩和でも
17年の出生数が減少となり、次の一手迫られたため。
産児制限撤廃でも出生急減に歯止めがかかるかはは見通せない。

・企業業績への逆風が強まっている。
上場企業の2019年3月期は最終的なもうけ示す純利益が前期比1％増程度の横ばい圏にとどまる見通し。
上期は米国など海外景気が堅調さを保ち、約2割の増益となった。
下期は米国との関係悪化で中国景気の減速感が強まる恐れがあり、経営者は慎重な見方強めている。

・日本経済新聞社9日までに決算発表した1346社（金融、新興市場など除く）集計、
時価総額では上場企業全体の93％、社数で85％に相当。
4-9月期（上期）の純利益は約15兆6000億円と19％増え、最高更新。
ソフトバンクグループ　<9984> ［終値8785円］はファンド事業の寄与で純利益が8倍超に拡大。
資源高追い風に総合商社も最高益が相次いだ。
だが、下期は中国景気の減速のほか、原材料価格の高騰、国内の人手不足などが重荷になりそう。
上場企業の純利益は下期に約12兆9000億円と15％減る恐れがある。
この結果、19年3月期通期の純利益は1％増にとどまる見通し。
日本企業は業績予想を堅めに見積もる傾向があり、
今後、業績が上振れする可能性は残る。通期で増益を維持できれば、3期連続での最高益となる。
海外企業は18年主要企業ベースで米国は24％、欧州で8％それぞれ増える見通し。

・政府郵政民営化委員会は、日本郵政グループ　<6178> ［終値1374円］のゆうちょ銀　<7182> ［終値1353円］が扱う
貯金の預入限度額の廃止見送る方針固めた。
民間金融機関との競争条件が対等ではないとして、金融庁などが強く反対しているため。

・原油が値下がりしている。
ニューヨーク市場の原油先物は9日、時間外取引で心理的節目の1バレル60ドルを割り込み1カ月で2割下がった。
8カ月ぶりの安値圏。米国による経済制裁で主要産油国イランの供給が急減する不安が薄れた。

・上場企業の2018年4-9月期決算は増益保ったものの、好不調の二極化が目立つ内容となった。
海外景気の良好さ追い風に電機などが利益を大きく伸ばした一方、資源高が重荷となってガスや電力は低迷。
増収増益企業の比率は半分未満に低下し、米中貿易摩擦の激化などを受けた収益環境の悪化を映し出している。

・企業の多くは下期の収益環境を厳しく見ている。
例えば対ドルの想定為替レートは1ドル=105～110円程度と、
実勢の円相場（113円台後半）よりも円高方向に設定する例が目立つ。
円相場が現状程度の水準で推移すれば、業績を上振れさせる要因となる。

・京都大高橋淳教授らは9日、iPS細胞から育てた神経細胞をパーキンス病患者の脳に移植する世界初の手術実施。
医師主導の臨床試験（治験）で、安全性や有効性を確かめて保険適用を目指す。
今回はiPS細胞使う再生医療の中でも「本丸」の難病治療の実用化に一歩踏み込んだ形に。

・中国汽車工業会9日、10月の中国新車販売台数が前年同月比11.7％減、238万100台に。
4カ月連続の前年割れで、1-10月の累計販売台数がマイナスに転じた。
2018年通年でも28年ぶりにマイナス成長となる見通し。
不動産価格の高騰が収まったことなどで高額消費にブレーキがかかっている。
米中貿易摩擦の影響も出ており、中国メーカーの受注や設備投資に陰りも。
中国の個人投資家は1億4000万人以上いるとされるが、中国の株価は年初から2割下落、資産効果薄れる。

・米連邦準備理事会（FRB）は8日の米連邦公開市場委員会（FOMC）で「さらなる利上げが正当化される」と表明、
12月の次回会合での利上げを示唆。
焦点は始まった利上げサイクルの停止時期で、FRB内は19年と20年で意見割れる。

・総務省9日、超高速大容量の次世代通信方式「5G」の実用化などにらんだ電波の活用計画まとめる。
自動運転向けに配分増やすほか、ドローン（小型無人機）に携帯無線搭載できるようにする。
無線利用が一気に拡大する5G時代に電波が足りなくなることも想定、
複数の事業者が周波数を柔軟に共用できる新システムの開発も目指す。
あらゆるモノがネットにつながる「IoT」など含め、電波がひっ迫することにも備える。
別々の無線システムが同じ周波数帯を空き時間などに共用できるようにする。
電波の利用状況をリアルタイムで感知し、使っていない場合は柔軟に割当先を変えられるようにするイメージ。

・イオン　<8267> ［終値2750.0円］東南アジアでネットとリアルを融合した小売業の新たなモデルを模索。
キャッシュレス決済などで収集した消費データを商品開発や販促に活用するほか、現地企業とネットスーパー事業展開。
約1300店の店舗網を生かし、成長市場深耕するための戦略構築急ぐ。

・水道運営など水ビジネスを世界展開する「水メジャー」が日本市場に照準合わせている。
仏スエズは前田建設工業　<1824> ［終値1213円］と業務提携の検討に入った。
仏ヴェオリアはオリックス　<8591> ［終値1813.5円］やJFEエンジ　<5411> ［終値2181.0円］などと
共同事業体（JV）組み、浜松市の下水道運営始めた。

・千代田化工　<6366> ［終値356円］9日、
2019年3月期に1050億円の連結最終赤字に転落する見込みとなったのを受け、経営再建策発表。
筆頭株主三菱商事　<8058> ［終値3127.0円］などと財務体質強化で協議。
さらなる合理化求められそう。

・インド自動車工業会（SIAM）9日、10月の新車販売台数（乗用車と商用車の合計）37万1371台と前年同月比6％増。
新型車の投入が寄与、乗用車が4カ月ぶりにプラスになったほか、商用車は好調続いた。復調の兆しも。

・今臨時国会で、サイバー攻撃への対策強化するための「サイバーセキュリティ基本法改正案」の行方が注目。
2020年東京五輪・パラリンピック見据え、官民で情報を共有する協議会の設置が柱。来年4月の発足目指す。

・ファーストフード各社、利用客がスマートフォンを使って入店前に注文と決済までできる仕組みの導入進める。
利用客はレジに並んで現金を扱うことなく最短で入店と同時に商品受け取れる。
店側も業務量の削減が見込め、深刻な人手不足背景に今後導入が加速しそう。

※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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株式分割

パルマ　<3461> ［終値1865円］12/31 　1株→2株

昭栄薬品　<3537> ［終値3145円］ 111/30 　1株→3株

エラン　<6099> ［終値3180円］12/31   1株→2株

立会外分売

システム情報　<3677> ［終値1530円］11/16-21　35万株

エラン　<6099> ［終値3180円］11/28-12/4　66万2000株

アイフィスジャパン　<7833> ［終値742円］11/27-30　45万株

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（今日の一言）

週末の海外ＮＹ株式市場は下落して終了。
原油価格が下落響く。
中国国家統計局が10月の生産者物価指数（PPI）上昇率は前年比3.3％で、9月の3.6％から鈍化。
4カ月連続鈍化で、米中貿易摩擦が経済を圧迫していることが鮮明に。

アップル（-1.93%）グーグル（-1.50%）フェイスブック（-1.97%）アリババ（-2.78%）エヌビディア（-0.16%）
ネットフリックス（-4.55%）アマゾン・ドット・コム（-2.42%）バイオジェン（-0.26%）バークシャー（-1.25%）
ラッセル2000（-1.82%）HTG(ハイイールドファンド)（-0.59%）NBI（バイオテクノロジー株指数）（-2.10%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約79.3億株、過去20日間平均約83.9億株を下回る。

週間ベースでは、ダウは2.8％高、2週続伸（累計5.3％上昇）、
ナスダック総合指数は0.7％高、2週続伸（同3.3％上昇）、S&P500種指数は2.1％高、2週続伸（同4.6％上昇）で取引を終了。

欧州株式市場の主要3指数はまちまちながら軟調。
資源株下落が響く。
ギリシャ(アテネ総合)株価指数（+0.43％）、イタリア（MIB）株価指数（-0.88％）とまちまち。

週末9日の東京株式市場で日経平均（-1.05％）は2日ぶり反落。
東証株価指数（TOPIX）（-0.49％）も2日ぶり反落。

東証マザーズ（+0.01％）はほぼ変わらずながらも6日続伸、
日経ジャスダック平均（-0.08％）、東証2部（-0.90％）は3日ぶり反落で終了。

東証1部出来高は14億4729万株、売買代金は2兆5967億円。
東証1部騰落数は値上がり1,047(49％)銘柄、値下がり971(45％)銘柄、変わらず94(4％)銘柄に。

業種別ランキングでは14業種上昇、19業種下落に。
値上がり上位は、繊維、空運、陸運、水産・農林、ゴム、倉庫運輸、パルプ・紙、・・・
値下がり上位は、石油石炭、鉱業、非鉄、機械、情報・通信、化学、サービス業、その他製品、・・・

東証1部値上がり上位は、オリジン電気　<6513> ［現在2005円　+341円］セーレン　<3569> ［現在1980円　+320円］
品川リフラ　<5351> ［現在4885円　+700円］アイロムG　<2372> ［現在2302円　+291円］

値下がり上位は、富士石油　<5017> ［現在374円　-76円］千代田化工　<6366> ［現在356円　-64円］
レック　<7874> ［現在1904円　-339円］オプトHD　<2389> ［現在2049円　-361円］

3メガバンク三菱UFJ　<8306> ［現在685.4円　+0.6円］みずほ　<8411> ［現在196.9円　+0.4円］
三井住友　<8316> ［現在4521円　0円］

週間ベースでは、日経平均株価は+0.03％高、2週続伸（累計5.0％上昇）、
東証株価指数（TOPIX）0.86％高、2週続伸（同4.8％上昇）。
東証マザーズ指数は6.39％高、2週続伸（同13.4％上昇）、一時10/18以来の1000ポイントタッチ。
日経ジャスダック平均は0.89％高、2週続伸（同2.6％上昇）、
東証2部指数は3.66％高、2週続伸（同6.6％上昇）で終了。

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