
赤字でも買える
- 2019年03月24日
- 日経ヴェリタス
2019年3月24日(日)晴れ
・赤字でも買える 変わるモノサシ、成長見極める3カ条。
「赤字は罪悪」。
パナソニック <6752> [終値958.1円]の創業者、松下幸之助氏はかつて、企業の赤字経営は社会的な損失だと断じた。
日本の株式市場でも長らく、こうした批判的な味方が一般的だった。
だが近年、赤字企業への評価は変わりつつある。
最大の理由は、投資家が目先の利益よりも、将来の成長性を重視し始めたからだ。
・赤字でも買える 変わるモノサシ、成長見極める3カ条。
成長期待が株価を押し上げ、メルカリ <4385> [終値3215円]の時価総額は約4770億円とマザーズで首位を独走。
同じく赤字を計上し続けるラクスル <4384> [終値4760円]の時価総額は1320億円、
マネーフォワード <3994> [終値4330円]も同940億円と市場の評価は高い。
・赤字でも買える 変わるモノサシ、成長見極める3カ条。
野村証券 <8604> [終値411.6円]によると、2018年に最終赤字で新規株式公開(IPO)した企業は14社。
09年の2社から大幅に増え、IPO全体の154%を占めた。特にハイテク分野で赤字企業が目立つ。
ビジネスモデルの変化が理由。
「GAFA」に代表されるプラットフォーマ―と呼ばれる企業が増える中、「勝者総取り」の傾向が強まる。
この結果、赤字覚悟の先行投資で市場シェア獲得を優先する企業が増加。結果的に、赤字での上場が増えている。
赤字企業に寛容な米国では、この傾向はより顕著に。
「米国では足元の利益ではなく、売上高成長率などで将来の成長性を見るのが常識となっている」。
・赤字でも買える 変わるモノサシ、成長見極める3カ条。
とはいえ、赤字企業も最終的には、黒字化を果たし、株主に還元することが求められる。
赤字の間に成長の「種」をまき、その成果を着実に刈り取れるかどうかが重要だ。
上場時から投資が先行したが、黒字転換を果たし、足元で利益成長を加速させる米アマゾン・ドット・コムの株価が
上昇するのに対し、上場後も通期では黒字化できず、市場の信頼を損ねたテスラの株価が伸び悩む。
一方、米ツイッターは18年12月期に通期で初の黒字化を達成したものの、米国の利用者は伸び悩む。
市場の期待がしぼんだことで株価は低迷する。
・赤字でも買える 変わるモノサシ、成長見極める3カ条。
日本でも赤字の続く企業が増える中、将来、黒字転換して、大きな成長が見込める企業はどこか。
「良い赤字企業」の見極め方を探った。
・赤字でも買える 目先よりも長期の伸び
良い赤字企業を見極めるポイントは、「成長性」「ビジネスモデル」「財務体質」の3点。
「成長性」を確認しよう
米国のベンチャーキャピタル(VC)が、
SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)企業が投資適格かどうか判断する指標の一つに「40%ルール」がある。
「売上高の伸び率」と「営業利益率」を足して40%を超えているかどうかを見る。
例えば、売上高が60%伸びていれば営業利益率はマイナス20%まで許容範囲。
40%伸びていれば営業損益はトントンでもOKだが、売上高が20%しか伸びていなければ営業利益率は20%必要になる。
赤字が拡大しても、競合他社への優位性を確保できれば前向きな投資と考えられそう。
・赤字でも買える 目先よりも長期の伸び
良い赤字企業を見極めるポイントは、「成長性」「ビジネスモデル」「財務体質」の3点。
「ビジネスモデル」は優れているか
既存事業が失速すれば、新規事業が「収穫期」に入る前に投資が続けられなくなるリスクもある。
既存事業と先行投資のバランスも重要だ。
・赤字でも買える 目先よりも長期の伸び
良い赤字企業を見極めるポイントは、「成長性」「ビジネスモデル」「財務体質」の3点。
赤字に耐える「財務体質」か
赤字企業の財務チェックポイント
財務諸表で次の3点を確認
1.営業CFの水準はどうか→黒字なら本業で現金を生み出せている 例LINE <3938> [終値3805円]は黒字
2.投資CFの赤字幅は適切か→過剰投資に陥っていないか 例マネーフォワード <3994> [終値4330円]2割の伸び
3.自己資本比率は高いか→比率が高いほど企業の財務体質は健全 例サイバーダイン <7779> [終値725円]97%
・良い赤字企業を見極めるポイントは企業によって異なる
【成長性】
メルカリ <4385> [終値3215円]フリマアプリの流通総額は1年で5割増。国内の月間利用者数は1236万人
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
【ビジネスモデル】
LINE <3938> [終値3805円]広告・ゲームやコンテンツで安定利益。スマホ決済、金融、AIなどに先行投資
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
【財務体質】
サイバーダイン <7779> [終値725円]自己資本比率97%、ほぼ無借金経営。手元現預金220億円(昨年末)
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・米連邦準備理事会(FRB)が20日開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で2019年の利上げ回数を「ゼロ」とする見通し示した。
資産縮小の9月終了宣言し、金融引き締めに慎重な「ハト派」姿勢一段と強めた。
米株式市場はFRBが演出する「株高の宴(うたげ)の続き」に期待つないだが、結果を受けて米独日の長期金利は低下した。
ハト派にひた走る背景を踏まえると、手放しでは喜べそうにない。
米株価は昨年末以降、FRBのハト派化を材料に急激に戻してきた。
今回のFOMCでハト派化が完成したとみるなら、
素直に好感する時間帯は過ぎ、その意味をじっくりと吟味する段階に移りつつあるのかもしれない。
・逆張り経営で輝く企業。
入場料無料化、居酒屋に子供・・・。
一見して常識破りとも思える取り組みで、成熟市場を打ち破ろうとする企業が独自の存在感を放っている。
チャレンジ精神旺盛な企業をまとめてみた。
富士急行 <9010> [終値4120円]2018年7月に富士急ハイランドの入園料無料化。
目玉の絶叫マシン目当ての学生だけでなく、園内は中高年や訪日外国人らでにぎわう。
無料化以降の約半年でハイランドの売上高は前年同期比12%、入場者は39%それぞれ増加。
潤ったのはハイランドだけでなく、高速バス利用者が増え、富士急の運輸部門の営業利益(18年4~12月)は15%増。
さらにグループで運営するホテルの宿泊者も伸びる。逆転の発想が功を奏した格好。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・逆張り経営が顧客の支持を集めた。成功のカギは「気付き」「実行力」
ワークマン <7564> [終値10240円]作業服で培ったノウハウ生かし、アウトドア・スポーツ向けPB展開
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・イノベーション EUV(極端紫外線)露光装置
半導体の性能向上のカギは、シリコンウエハーに焼き付ける回路をより細くする「微細化」技術が握っている。
すでにナノレベルまで進んだ微細化を、さらに進化させる切り札がEUV露光装置。2019年はいよいよ本格普及する1年に。
主なEUV関連銘柄
サムスン電子 半導体メモリー最大手
台湾積体電路製造(TSMC) 製造受託最大手。19年第2四半期からEUV本格導入
ASML EUV露光装置を独占販売
HOYA <7741> [終値7390円]フォトマスクブランクス
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・三菱アセット・ブレインズのデータによると、人工知能(AI)関連ファンド(32種類)の2月の設定額から
解約額を差し引いた資金流出額は470億円と、1月(92億円)の5倍強に急増。
昨年9月から流出が続いていたが、最も多い水準。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/。
・MARKETS STOCK 景気に根強い懸念、変動率急上昇も警戒
先週(18~22日)の東京株式市場で日経平均株価は小幅続伸。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・MARKETS FOREX 日米で金利低下 進まぬ円高。
外国為替市場で円相場に上昇圧力がかかっている。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・MARKETS COMMODITY 原油4カ月ぶり高値。
WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物は一時1バレル=60ドル突破。
石油輸出国機構(OPEC)主導の協調減産で供給過剰感が薄れている。
ただ米中貿易摩擦など下落要因も多く、一本調子の上昇は続かないとの見方も多い。
・MARKETS 仮想通貨 3900ドル台で方向感乏しい。
インターネット上の仮想通貨ビットコインは方向感乏しく。
情報サイトコインディスクによるとドル建て価格は日本時間22日時点で1ビットコイン=3900ドル台。
・ランキング:役員報酬が高く、自己資本利益率(ROE)の高い企業ランキング 対象東証1部上場企業
1位日本M&Aセンター <2127> [終値3120円]18年度ROE 33.9% 役員報酬5億2200万円 業績連動、報酬・配当増
2位大東建託 <1878> [終値15725円]28.7% 14億6400万円
3位東京エレク <8035> [終値16515円]28.1% 46億8400万円 配当性向は50%目標
4位ソフトバンクグループ(SBG)<9984> [終値11270円]26.8% 6億6100万円
5位長谷工 <1808> [終値1452円]24.9% 7億2900万円 役員・株主、利害を共有
・世界株式番付:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち15指数が上昇。
上位1位フィリピン週間騰落率2.76% 2位中国2.73% 3位台湾1.91% 4位ロシア1.39% 5位タイ1.27% 7位日本0.82%
下位25位ブラジル▲5.45% 24位トルコ▲3.36% 23位ドイツ▲2.75% 22位フランス▲2.50% 21位スイス▲1.73% 19位米国▲1.34%
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