
扉を開いて(4/3号)
- 2011年04月04日
- 株式投資・経済ニュース全般
2010年4月4日(月)
・東日本大震災から3週間、マーケット次第に落ち着き取り戻す。
震災後8600円割れ目前の日経平均株価も1日9708円で終了。
1ドル76円大まで急騰した円相場も1日NY外国為替市場で84円台に。
・株式:
自動車大手震災の直接被害少ないものの部品調達に支障。
生産正常化へは6ヶ月かかるとの想定も。全社4-9月期に赤字計上も。
電気・精密・電子部品、被災地に工場が多い企業の苦戦予想。
日立 <6501> [終値426円]茨城県日立市に集中する制裁拠点被災。
アルプス電気 <6770> [終値785円]国内7工場のうち6工場被災。
影響が小規模、日本電産 <6594> [終値7080円]村田 <6981> [終値5950円]三菱電 <6503> [終値958円]
素材、
三菱ケミカル <4188> [終値528円]傘下三菱化運営鹿嶋事業所(茨城・神栖市)被災。
エチレン生産開始には最短でも2ヶ月以上と。
日本製紙 <3893> [終値1747円]主力石巻市など3工場被災。操業再開メドたたず。
住金 <5405> [終値184円]茨城・鹿嶋市製鉄所損傷も3月末2基とも再稼動へ。
新日鉄 <5401> [終値264円]JFE <5411> [終値2378円]
震災前の粗鋼生産の水準回復も自動車など主要顧客の減産響く。
食品・飲料、
日本たばこ <2914> [終値295500円]生産調整、4月の供給本数前年比70-80%減。
今期90億〜150億円の減少要因とも。
キリン <2503> [終値1090円]仙台工場で貯蔵タンク4基倒壊、
アサヒ <2502> [終値1371円]も福島工場で復旧のメド立たず。
サッポロ <2501> [終値315円]那須と千葉の工場の一部生産再開も仙台は操業停止。
その他のサービス、
オリエンタルランド <4661> [終値6500円]今期営業利益の市場予想が震災前から8%切り下がる。
東宝 <9602> [終値1180円]運営館数多く営業休止の影響大きそう。
外出控えの影響注目は楽天 <4755> [終値73300円]巣ごもり消費新規顧客つかむ契機に。
為替:
市場参加者当初、東日本大震災で円高進むとみる。
経済混乱が深まれば円資産需要高まり、日本の機関投資家や企業が海外資産売却、
円を国内に戻し始めるとの連想も。
7カ国(G7)の再介入への警戒感も根強く、円の先高感急速に薄れる。
米欧の金融緩和の修正観測強まっていることも円の先安観につながる。
今年度は1ドル=90円程度で歯止めとの見方多い。
商品:
北アフリカ・中東情勢の混迷を背景に原油価格、年度前半まで高値続きそう。
市場懸念はアウジアラビアの余剰生産能力が落ちること。
金の国際価格新年度も1トロイオンス1300〜1400ドル台の高値圏維持しそう。
インフレヘッジ(保険つなぎ)目的で金を買う動きも。
・米労働省、1日発表3月の雇用統計、雇用情勢の改善を再確認、市場の関心は金融政策。
米連邦準備理事会の量的緩和策が6月末に終わるとの見方ひとまず補強もその後の景気の行方と政策に確信持てず。
・ランキング:2010年度株価騰落率ランキング
上位、1位日特建 <1829> [終値222円]株価騰落率308.0%
2位不動テトラ <1813> [終値192円]212.1% 震災後の復興需要先取り。
3位サンリオ <8136> [終値2452円]176.9% 利益成長のエンジン欧州中心の海外キャラクター事業好調。
4位スカイマーク <9204> [終値960円]175.3% デフレ背景に大手航空より安い運賃で利用者を取り込む。
下位、1位東電 <9501> [終値449円]▲81.3% 昨年9月の巨額増資と東日本大震災での原発事故。
2位りそな <8308> [終値394円]▲66.5% 3位マネックス <8698> [終値19020円]▲57.8% 増資影響。
5位ミクシィ <2121> [終値322000円]▲49.4% 米フェイスブック日本戦略強化、ゲームで他社見劣り。
・「会社がわかる」テルモ <4543> [終値4315円]3月上旬米国医療機器メーカー買収。
血液関連事業では世界最大手に。医療機器模倣品の生産難しく、医薬品で特許が切れる事態もなく。
新興国開拓まず中国優先。2021年売上高1兆円へ。
・OUT Look:今週の株式相場は上値が重い展開か。
欧州の利上げ観測や米量的緩和策の早期終了の思惑背景に株高支えてきた緩和マネーが縮小との見方も。
足元で進む円安は下支え要因も日経平均株価は9500-9950程度で一進一退に。
市場では欧州中央銀行(ECB)が7日開く理事会で政策金利の引き上げに踏み切るとの見方有力。
米国では量的緩和第2弾(QE2)が6月末より前倒しで終わる観測もでる。
国内では大震災に伴う消費者心理の悪化が懸念材料。
テクニカル的には「25日移動平均線(9904円)や震災後の下落幅の61.8%戻し(9735円)が上値を抑える節目と」
・Wall Street:今週の米株式相場は底堅く推移しそう。米経済回復への期待背景に買い優勢に。
中東情勢の緊迫化による原油価格の高騰や日本での原発事故などが上値を抑える公算も。
4/1、3月米雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予測上回る21万6000人増、
ダウ平均は2/18つけた今年の高値上回る。
4日バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長講演。5日3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録用紙も注目。
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派23%(前回比+3)弱気派44%(同+3)中立派33%(同-6)
原発事故処理の展開開けない一方、為替市場で円安・ドル高で企業業績改善期待高まる。
原油高など懸念材料も多く、上値は重いとの見方も。
・世界市場往来:先週の世界の株式相場はフィリピンやアジア株上昇目立つ。
東日本大震災後の日本に流れ込んでいた資金の一部がアジア株に向かう。
・バフェットからの手紙 -5-
経営陣が企業オーナー(株主)の立場に立って考え行動することがバークシャーの企業のカルチャーと強調。
過去25年以上経営トップへの手紙「損をしても、例え多額の損失であっても困りません。
しかしわずかであれ信用を失ったらおしまい。」と (日経ヴェリタス)
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