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扉を開いて(2011.5.8号)

2010年5月8日(日)晴れ日曇り

・ウォーレン・バフェット氏4/30年次総会で異例の釈明。
 株式インサイダー取引疑惑と自分の対応に「陳謝」から始まり、質疑の半分が不正疑惑に関する内容。
 「日本は十分に再生できる。日本への投資観、半年前となんら変わらず。」
 「中国経済が一段と台頭するのは必至。人民元のドルに治する上昇は続く。」
 米国経済雇用を生み出す力が重要。将来に楽観的。
 金相場高騰は長続きするわけではなく、長期的に見て資産形成につながるとは思えず。
 欧州17か国を単一通貨ユーロに束ねるという制度に疑問。金融政策密接に結び付き問題はより値深く。

・海運大手3社資源・エネルギー輸送事業強化。原発事故受け欧米でも発電向けに石炭や液化天然ガス(LNG)の需要増える可能性高まる

 日本郵船 <9101> [終値308円]今後5年間で就航させる船舶(投資額5000億円)の5割強をタンカーやLNG輸送船などに。 ・ <> [終値円]

 川崎汽船 <9107> [終値279円]今後3年間の船舶投資額を560億円から950億円に引き上げ。

・「会社がわかる」特集・味の素 <2802> [終値914円]ハイテク企業の顔。
 「味の素」の原料であるアミノ酸を徹底的に追及することで、
 化粧品や医薬品、電子材料まで幅広い事業領域を持つR&D(研究開発)集団。
 中期計画前期自己資本力率(ROE)4.5%を3年後8%へ。

・【円安を阻むからくり】

 円安派当初材料視していたのは日本の貿易収支。
 大震災は「生産停滞→輸出の縮小→円買い・外貨売りの減少→円安」の流れ。
 為替の需給により大きな影響を及ぼす「経常収支」大幅な黒字。
 ここ数年毎月1兆円前後(輸出額の2割近くに相当)の黒字と高水準に推移。
 外貨で受け取った利子や配当を円転することが多く、円買いにつながりやすい。

 外国人による日本国債の保有比率6%と低く、直接的影響は為替では限られる。
 意外な円の買い手は新興国。自国通貨高を抑えるためドル買いの為替介入実施。ドル資産膨らみ、リスクを他通貨に分散させる必要に。
 消去的に円が選ばれる。

 円買い材料として噂の「リパトリエーション」
 国内の生命保険会社や損害保険会社などが保険金の支払いや損失の穴埋めに備え、会議資産売却し、資金を円に戻すこと。

 日本の個人投資家、円の売越額は4月5日の12億ドルを底に足元30億ドル前後まで回復。
 ヘッジファンドなど海外の投資筋も円売りに転じる。

 国内外の多くの投資家が円安バイアスに傾く。何らかのショックで相場が円高に振れたとき、反対売買で円の上昇加速させるリスクも
 

・自然エネルギー銘柄、原発事故で安全性見直す機運は世界的に高まる。

 トクヤマ <4043> [終値442円]太陽電池用シリコン国内首位
 
 旭ダイヤ <6140> [終値1674円]東京製綱 <5981> [終値321円]シリコンの切断装置向けワイヤ好調。

 リンテック <7966> [終値2415円]保護シートでは2割前後のシェア持つ。

 風力発電軸受けメーカーに思考。日本精工 <6471> [終値715円]NTN <6472> [終値389円]ジェイテクト <6473> [終値1012円]
 
 東レ <3402> [終値595円]帝人 <3401> [終値595円]三菱ケミカル <4188> [終値565円]炭素繊維の風車の羽根の素材として供給。

・OUT Look:今週の株式相場は日経平均株価1万円の大台乗せを試す展開か。3月期決算企業の決算発表本番、震災の影響が焦点。
 商品相場が乱高下するようだと上値重くなる可能性も。
 業績相場へ移行できるかを見極める1つのポイントは売買代金の拡大。東証1部売買高1万円定着には22億-25億株程度の活力が必要とも
 年後半の日本株復活シナリオの前提条件として、海外需要の維持とともにインフレリスクの後退を挙げる。

・Wall Street:今週の米株式相場は商品先物市場の動向を注視しながら不安定な展開に。
 一部では商品バブルがはじけたとの見方も出た。
 米景気拡大を裏付ける強い材料が出なければ容易に悪材料に反応しやすい相場とも。今週は4月の米小売売上高や消費者物価指数発表。
 消費とインフレ動向を見極める上では重要な週に。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】弱気派58%(同+24)強気派17%(前回比-12)中立派25%(同-12)
 連休中に米国株式市場下落。外国為替市場で円高が進行し投資家心理が冷え込む。

・国内株式相場の先行き強弱感が対立。
 移動平均線などのテクニカル面を支えに日経平均株価の大幅な調整は考えにくいとする見方の一方で
 東日本大震災による企業業績の悪化を懸念し、日経平均9000〜9500円程度まで下落との見方も。

・銀先物相場の急落きっかけに国際商品市場に流れ込んでいたマネーが逆流しつつある。
 約31年ぶりの高値圏であった銀相場が証拠金引き上げで大幅安、他の商品相場にも売り波及。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場はロシアやブラジルなどの資源国の株価下落が目立つ。
 米国では銀先物取引の証拠金引き上げをきっかけに原油など国際商品相場が急落した影響が及ぶ。

(日経ヴェリタス)

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