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投資の物差し 見直そう


2019年2月2日(日)晴れ

・投資の物差し 見直そう 荒れ相場に動じない プロの提案。
日経平均株価は先週(1/27~31)1週間で622円(2.6%)下げ、1/30には3カ月ぶりに終値で2万3000円を割り込む。
新型肺炎の感染拡大が警戒され、市場を覆っていった楽観論はすっかり影を潜めている。
1日早朝の大阪取引所の夜間取引では日経平均先物が2万2650円まで下落。
荒れ相場は今週も続きそう。

・投資の物差し 見直そう 荒れ相場に動じない プロの提案。
エムスリー <2413> [終値3220円]昨年1年間で株価が2.2倍になり、直近の予想PER(株価収益率)は約100倍。
荒れ相場の中でも週間ベースで1%高。
エムスリーのように高PER銘柄にマネーが集まる一方、従来なら割安とされるPERやPBR(株価純資産倍率)の低い銘柄は安値に放置されたままに。
人工知能(AI)の普及などで銘柄分析の精度が向上し、
見た目の割高(割安)感にとらわれず企業の本質的な価値を見定めようとの試みが広がったのが背景。
多額の設備投資を繰り返す製造業の稼ぐ力が衰え、代わってソフトやデータを武器に稼ぐ企業の存在感が高まっていることも影響。

・投資の物差し 見直そう 荒れ相場に動じない プロの提案。
より本質な価値に迫ろうと、市場関係者は新たな物差しに着目し始めている。
一例が、投資リスクに見合ったリターンを示す資本コストの概念。
自己資本利益率(ROE)から株主資本コストを引いた「エクイティスプレッド」は、株主の期待に報いて価値を創出できているかどうかを測る。

・投資の物差し 見直そう 荒れ相場に動じない プロの提案。
銘柄ごとの値動きを定量分析して運用するファクター投資では「非財務情報への注目も高まっている」。
ESG(環境・社会・企業統治)スコア評価機関の一つ、MSCIは昨年11月、ソニー <6758> [終値7718円]を格上げした。
呼応するようにソニーの株価は1月中旬、約18年ぶりの高値を付けている。
ESGスコアの上昇と株価パフォーマンスには相関がみられ、「日本企業の格上げが目立つ」足元の動きは、日本株の追い風になる。

・投資の物差し 見直そう 荒れ相場に動じない プロの提案。
低金利背景に、不動産の含み益に注目する動きも広がる。
米投資ファンドのブラックストーン・グループは1/28、不動産会社ユニゾHD <3258> [終値5550円]への買収提案の価格引き上げ発表。
ユニゾは保有不動産の含み損を加味した企業価値に比べ、株価は割安との判断が引き上げの根拠。

・投資の物差し 見直そう 時代で変わる「使える尺度」
株式の投資判断に欠かせない、企業価値や割高・割安さを測る指標の数々。投資家の要求や市場構造の変化によって有効な指標が変わりつつある。
プロが勧める、今の時代に即した投資の物差しを点検する。

・投資の物差し 見直そう 時代で変わる「使える尺度」
エクイティスプレッド 自己資本利益率(ROE)と株主資本コストの差
株式への投資は元本が保証される債券投資などに比べリスクが高く、投資家が求めるリターンも高くなる。
この期待収益率のことを「株主資本コスト」といい、投資家の目線では配当や値上がり益などが該当する。

・投資の物差し 見直そう 時代で変わる「使える尺度」
YK値 企業の特許技術の価値表す。
YK値は特許の申請・承認を目指す企業を妨害しようと、ライバル企業が使うコストの総額を指数化したもの。
上昇幅が大きいほどライバル企業の妨害が活発なことを示す。
つまり他社が阻止したくなるほど特許技術の価値が高いわけだ。
YK値とROEの上昇には正の相関がみられ、株高につながりやすい。
「YK値が上昇した企業は時間が経過するほどROEが改善する」とし「3年後にはよい株価パフォーマンスが期待できる」という。
19年末までの1年間の株価上昇率を調べたところ、コンタクトレンズメーカーのメニコン <7780> [終値4920円]や
工業用薬剤メーカーの第一工薬 <4461> [終値4815円]ともに6話あり高と、同期間の日経平均株価(18%高)を大きく上回った。
直近1年間でYK値が上昇した銘柄は、22年にかけて株価上昇が期待できることになる。

・投資の物差し 見直そう 時代で変わる「使える尺度」
YK値が上昇した主な企業
JMS <7702> [終値882円]YK値 1637.7 上昇幅(1年前比)1470.6
ハリマ化成G <4410> [終値1163円]1224.6 590.6
アドバネクス <5998> [終値1703円]829.1 442.1
松風 <7979> [終値1834円]1524.5 296.2
フジミインコ <5384> [終値3015円]1298.0 286.3
タムラ <6768> [終値654円]1174.2 276.8
ピラー <6490> [終値1476円]529.0 239.0
イリソ電子 <6908> [終値4205円]509.6 229.3
三浦工 <6005> [終値3850円]996.6 219.6
ゴールドウイン <8111> [終値6720円]569.4 210.8

・投資の物差し 見直そう 時代で変わる「使える尺度」
無形資産倍率 ソフトウエアなどへ積極投資
ソフトウエアや商標権など無形固定資産の、有形固定資産に対する割合示す「無形資産倍率」。
企業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)化が進む中で、ソフトウエア投資で稼ぐ企業が増えている。
無形資産倍率が高いほど、有形固定資産より無形固定資産への投資に積極的なことを示す。
ROEの上昇との相関もみられる。

・投資の物差し 見直そう 時代で変わる「使える尺度」
無形資産倍率の高い企業はROEも高水準
ベイカレント <6532> [終値7700円]無形資産倍率 39.46倍 ROE 18.4%
エスエムエス <2175> [終値2742円]27.98倍 24.4%
インフォマート <2492> [終値876円]15.13倍 15.1%
ブロードリーフ <3673> [終値611円]10.48倍 13.0%
エムスリー <2413> [終値3220円]8.15倍 21.6%
RPAHD <6572> [終値1047円]7.30倍 15.3%
GMO-PG <3769> [終値7110円]7.19倍 20.5%
じげん <3679> [終値494円]6.72倍 22.3%
デジアーツ <2326> [終値5120円]5.41倍 28.1%
エンジャパン <4849> [終値4415円]4.79倍 25.8%

・投資の物差し 見直そう 時代で変わる「使える尺度」
ESG(環境・社会・企業統治) 注目はMSCI4やFTSEのスコア
多くの運用会社が投資先企業を評価する際にESGの要素を考慮するようになり、「マネーが向かっている」。
評価が高い銘柄は中長期的に有望になりそうだが、評価方法がまだ定まっていないのが難点。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がMSCIとFTSEの日本企業に対するESG評価を比較したところ、両社間ではばらつきが大きいことが分かった。
GPIFが連動した運用目指している3つのESG指数に着目する。
3指数全ての構成銘柄に名を連ねる企業の株価は、市場平均を上回る傾向がある。
3指数がそろって構成銘柄に採用している銘柄は2019年12月時点で93ある。
昨年1年間の株価上昇率は平均で20%と、同期間の日経平均株価の上昇率(18%)を上回る。
足元ではESGの中でも「E(環境)」が特に注目集める。

・投資の物差し 見直そう 時代で変わる「使える尺度」
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が「投資するESG3指数の主な構成銘柄
日立化成 <4217> [終値4595円]FTSE ESGスコア 3.8 MSCI ESG格付け AA MSCI性別多様性スコア 6.10 2019年株価上昇率 175.6%
日立ハイテク <8036> [終値7920円]4.0 A 7.75 124.0%
第一三共 <4568> [終値7441円]3.9 A 7.75 105.9%
東京エレク <8035> [終値24500円]3.7 A 5.80 91.2%
野村総研 <4307> [終値2420円]4.0 AA 7.45 72.1%
カシオ <6952> [終値2049円]3.6 BBB 6.85 68.0%
オムロン <6645> [終値6410円]4.1 AAA 7.00 60.5
中外製薬 <4519> [終値11265円]3.4 A 6.70 58.0%
リクルートHD <6098> [終値4304円]3.4 A 7.12 54.0
SCSK <9719> [終値5910円] 3.5 AA 6.85 45.8

・投資の物差し 見直そう 時代で変わる「使える尺度」
修正PBR(株価純資産倍率) 保有不動産の含み益考慮
世界的な金融緩和で低金利が続く中、不動産株が再評価されている。
根拠となっているのは指標の一つが「修正PBR」。算出の分母となる純資産に、保有不動産の含み益を加味するのが特徴。
三菱地所 <8802> [終値21520円]など昔から一等地に不動産を保有している不動産会社は、
単純なPBRが1倍を上回っていても修正PBRが1倍割れとなっている。
含み益に着目する動きは1980年台にバブル期にも見られ、カネ余りの時期に流行するよう。

・投資の物差し 見直そう 時代で変わる「使える尺度」
大手不動産の修正PBRは軒並み1倍割り込む。
東京建物 <8804> [終値1780円]修正PBR 0.48倍 PBR 1.07倍
住友不 <8830> [終値4050円]0.49倍 1.60倍
三菱地所 <8802> [終値2152.0円]0.53倍 1.69倍
三井不 <8801> [終値2911.5円]0.56倍 1.22倍
東急不HD <3289> [終値776円]0.67倍 0.99倍
イオンモール <8905> [終値1826円]0.67倍 1.08倍
野村不HD <3231> [終値2705円]0.71倍 0.99倍
ヒューリック <3003> [終値1334円]1.15倍 1.96倍

・投資の物差し 見直そう
PER(株価収益率)・PBR(株価純資産倍率)、有効性薄れる
使える物差しが変わってきた(伝統的な投資尺度の有効性)
PER(株価収益率)有効性 2 人工知能(AI)活用が進み「低PER=割安」が成立しづらく
PBR(株価純資産倍率)有効性 3 企業がバランスシートに載っていない資産で稼ぐ傾向が強まる
PSR(株価売上高倍率)有効性 3 赤字の新興企業中心に、成長性を評価する場合に有効
空売り比率 有効性 2 日銀のETF買いの影響などで、反対売買が滞りがちに
サイコロジカルライン 有効性 1 需給の変化など、騰落幅を考慮しないトレンド判断が困難に
ボラティリティー・インデックス 有効性 5
相場の予想変動率に応じて機械的に戻りを出す「リスク・パリティ」戦略とるファンドの存在感が高まり、株価急変の引き金となるケースが増加。
騰落レシオ 有効性 3
日銀のETF会などの影響で需給がゆがみ、「120%以上=買われすぎ/高値圏」「70%以下=売られすぎ/底値圏」との定説が効きにくい。
移動平均線かい離率 有効性 3 成長性の高い銘柄の場合、移動平均から大きく上方かい離しても調整を経ず、一本調子で株価が上がる事例が増加

・投資の物差し 見直そう
株式市場では(割安な銘柄に投資する)バリュー株投資が難しさを増している。
割安とされてきた銘柄に投資マネーが向かわず、逆に、一見すると割高に思える銘柄の株価が一段高になる傾向が顕著。
日本では銀行、米国では資源関連株の稼ぐ力が弱まり「割安株全体の質を押し下げている」という。

・新型肺炎の急拡大で、金融市場では警戒ムードが一気に広がった。
前週(27~31日)の日経平均は3%下落。
春節(旧正月)で上海株式市場は休場だったが香港ハンセン指数は6%安、台湾加権指数も5%安と大きく下げた。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済  http://www.koronoasa.com/info/

・2019年4-12月期決算発表が本格化。
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・Company アンリツ <6754> [終値2149円]持ち直す次世代通信規格「5G」期待。
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・イノベ企業ファイリング Fringe81 <6550> [終値805円]インターネット広告の配信システム開発を手掛ける。
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・ファナック <6954> [終値20320円]業績に底入れ感も。
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・MARKETS STOCK マザーズ指数、1年ぶり安値水準
新興株から資金が流出している。
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・MARKETS FOREX 勢い欠く「有事の円買い」「1月効果」今年の膠着相場を示唆
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・MARKETS COMMODITY 金、リスクオフで資金流入
金の国際価格は上昇し、7年ぶりの高値圏で推移。
中国で発生した肺炎の感染拡大が新たな世界景気へのリスクとして意識されているため。
国際指標となるニューヨーク金先物は、1/30に1トロイオンス=1589ドルと、この日の高値で取引を終えた。
終値として7年ぶりの高値を更新した。足元でも1580ドル前後で堅調に推移する。

・MARKETS 仮想通貨
インターネット上の暗号資産(仮想通貨)ビットコインの相場が堅調な値動きが続いている。
情報サイトコインディスクによるとドル建て価格は日本時間1/30時点で1ビットコイン=9500ドル程度で推移。
年末年始のビットコイン買いにつながった中東情勢の不透明感が拭えない上、
新型肺炎の感染拡大への警戒感が中国マネーの流入誘い、ビットコイン価格の上昇が続いている。
ビットコインは直近の1週間で1000ドル以上値上がりするなど、過熱感も意識されやすい。

・世界株式番付:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち全指数下落。

上位1位週オーストラリア間騰落率▲1.14% 2位スイス▲2.04% 3位インド▲2.14% 4位南アフリカ▲2.23% 5位メキシコ▲2.29% 7位米国▲2.53%
下位24位香港▲5.86% 23位韓国▲5.66% 22位フィリピン▲5.54% 21位ベトナム▲5.53% 9位日本▲2.61% 中国休場

・銘柄ウオッチ トップが語る GameWith <6552> [終値747円]今泉卓也社長 ゲーム情報アプリに注力
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・ランキング:時価総額の増加率が大きい銘柄
1位アドバンテスト <6857> [終値5870円]時価総額の増加率 448.4% 時価総額 1兆2093億円 PBR5.5倍 高性能装置の需要拡大
2位日本ライフライン <7575> [終値1320円]368.4% 1148億円 2.3倍
3位ファンケル <4921> [終値2892円]268.7% 3789億円 5.4倍 サプリ 中国向け拡大が寄与
4位ダイフク <6383> [終値6730円]258.8% 8799億円 3.9倍
5位リクルートHD <6098> [終値4304円]245.5% 7兆3926億円 7.0倍 「インディード」が成長けん引
6位CTC <4739> [終値3245円]237.3% 7836億円 3.4倍

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● 本資料は、投資判断の参考となる情報の提供を唯一の目的としており、
特定の銘柄について投資勧誘を目的にしたものではありません。
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