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扉を開いて(2011.8.7号)

2011年8月7日(日)はれ 暑い

・世界市場真夏の激震。世界同時株安、投資マネー一気に逆流。リスク資産から流出したマネーは安全求め国債や銀行預金に向かった。

・世界の金融市場に不安心理まん延。ダウ工業株30種平均前週698ドル(5.8%)安、リーマン・ショック直後の2008年10月以来の下げ幅。
 注目された7月の雇用統計予想を上回り、5日上げ幅170ドル高も買い一巡後売りに押され前日比240ドル安まで下げ幅拡大。
 損失限定の売りも。その後イタリアが「財政再建を加速する」と伝わり、結局小幅高で引ける不安定な展開。

・金融市場では気になる異変も。米大手信託銀行バンク・オブ・ニューヨーク・メロン4日、一部顧客に対し預金手数料を課すと表明。
 手数料払ってでも預金するという異常事態は「キャッシュ・イズ・キング(現金は王様)」に傾く投資家の弱気心理映し出す。

・市場注視するのは米連邦公開市場委員会(FOMC)の次の一手。一部では量的緩和第三弾(QE3)への思惑ちらつく。
 追加緩和はさらなるインフレ圧力という副作用を招く恐れもある。
 市場では最近の株価急落で買い場が訪れているとの声もあるが、あまりにも多くの不安材料が山積みする中、相場の下値不安は消えそうにない。

・コメ先物、東京穀物商品取引所と関西商品取引所に8日試験上場。国内市場では72年ぶりの復活となる。

・「変われる」会社が「買われる」銘柄。変化できる者が生き残るのは企業にも当てはまる。

 ワタミ <7522> [終値1761円]2011年3月期創業以来始めて介護事業が外食事業の営業利益を逆転、稼ぎ頭になる。
 外食、介護、宅配の順の収益源が短期間に介護、宅配、外食へと入れ替わる。

 フランスベット <7840> [終値98円]介護ベット事業が屋台骨を支える。赤字続きのインテリア事業部門をカバー。

 日水 <1332> [終値270円]
 創業の水産事業でなくファインケミカル事業が稼ぎ頭。魚の油抽出しらエイコサペンタエン酸(EPA)を製薬会社に供給。

 カネカ <4118> [終値479円]稼ぎ頭はライフサイエンス事業。2011年3月期連結営業利益全体の4割。「還元型コエンザイムQ10」強化。
 
 富士紡HD <3104> [終値203円]稼ぎ頭は1998年に始めた研磨材事業。2011年3月期連結営業利益全体の6割強24億円。

 日清紡HD <3105> [終値721円]
 現在の主力はブレーキ、精密機器、エレクトロニクス事業など。今期連結営業利益全体の3割強をブレーキ製品事業で稼ぐ。

 ダイワボウHD <3107> [終値170円]
 紡績の工程管理や機械の監視技術を新規事業に生かそうと情報システム子会社設立。連結営業利益の9割に。

 東洋紡 <3101> [終値117円]ユニチカ <3103> [終値58円]化学技術生かせる事業を志向。
 東洋紡は水処理膜。ユニチカは包装材のナイロンフィルムなど収益の柱に。

 東京放送HD <9401> [終値926円]松竹 <9601> [終値650円]サッポロ <2501> [終値301円]高島屋 <8233> [終値539円]不動産業で稼ぐ。

 神戸鋼 <5406> [終値159円]稼ぎ頭は油圧ショベル。国内ではコマツ <6301> [終値2187円]に次ぐ2位に。鉄鋼事業は利益ゼロ。

・「会社がわかる」特集 ピジョン <7956> [終値2850円]「徹底的に赤ちゃん向き合い、付き合う。」
 国内事業の安定性と中国などアジア市場での成長性を兼ね備えた企業として評価。
 

・OUT Look:今週の株式相場は下値を試す展開か。
 世界景気の先行きに対する弱気な見方が市場に広がる。海外投資家は日本株買いに慎重。
 7月の米雇用統計は大方の予想上回るも株式市場の反応は鈍く。
 日経平均25日移動平均線との下方かい離率、5日約6%と売られすぎの目安とされる5%超。
 「買いゾーン」も「台風一過」とは行きそうになく。
 海外投資家7月第4週(25-29日)日本株895億円売り越しに。6月第3週に次ぎ今年2番目の多さ。
 今週注目は9日の米連邦公開市場委員会(FOMC)。株式市場は外部環境にらみながら神経質な展開が続きそう。

・Wall Street:今週の米株式相場は値動きの不安定な展開が続きそう。S&Pの米国債の格付けを引き下げ。
 株価が下げ止まる手掛かりは乏しく。
 株式が売られる一方で金や米国債に買いが集まり「質への逃避」が鮮明になった。
 市場エコノミストには米経済について回復ペースの鈍化にとどまらず、二番底予見する声も出始める。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)と6月の貿易収支など材料視。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派54%(前回比+23)弱気派26%(同-10)中立派20%(同-13)
 東証1部PBR(株価純資産倍率)1倍下回り、「欧米主要市場と比較しても割安感強く、海外株下げ止まれば株価は反発。」と読む声。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は景気後退を示す経済指標が相次いで発表される米国で相場が大幅下落し、
 それが欧州やアジアなどの市場に波及。ドイツ12.9%安、ギリシャ11.8%安など欧州の下げ目立つ。 (日経ヴェリタス)

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