
扉を開いて(2011.8.14)
- 2011年08月15日
- 株式投資・経済ニュース全般
2011年8月14日(日)はれ
・ウォール街で不気味なシナリオがちらつく。
7月以降ローッキード・マーチン14%安、ノースロップ・グラマン25%安と軍事企業株価下落がダウ工業株30種平均(9%安)を上回る。
財政が軍事力を制約するシナリオ恐れる。
・世界的株安を受け、米連邦準備理事会(FRB)が超低金利政策を2013年半ばまで続ける意向示したことから
先週は日米金利差の縮小見越した円買い・ドル売りが継続。
・欧米の債務問題や米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和の長期観測を背景に「金」の買いに拍車が掛かる。
金価格1400ドルから1500ドルに乗るのに要した期間は5ヵ月間。1500ドルから1600ドルへは3ヶ月、1600ドルから1700ドルまでは3週間。
1700ドルから1800ドルまでは3日間。一見異常な上昇ピッチも先高観なお根強い。
米連邦準備理事会(FRB)の超低金利政策継続方針が上げの要因に。
・官民出資最大9000億円の資金力持つファンドが注目集める。2年前に発足した産業革新機構。分野・規模問わず長期に投資。
大型M&A(買収・合併)案件が水面下で進む。
東芝 <6502> [終値336円]ソニー <6758> [終値1630円]日立 <6501> [終値421円]の中小型液晶パネル事業の統合交渉。
出資額2000億円規模。
・エルピーダ <6665> [終値516円]とルネサスエレク <6723> [終値543円]の株価低迷。
「半導体暗黒期」の局面を乗り切るうえでのカギは財務戦略。エルピーダ増資で一息つく。ルネサスは資金繰り対策急務。
・住生活グループ <5938> [終値1884円]6月にシャープ <6753> [終値623円との提携に続き、
今月1月にセコム] <9735> [終値3490円]とリフォームや家庭向け警備サービスの市場開拓について業務提携を発表。
市場では「本業との相乗効果が見込みにくい」と冷ややかな見方多い。
・「会社がわかる」特集 ワタミ <7522> [終値1617円]今期連結営業利益が76億円(前期比5%増)と6期連続で最高を更新する見通し。
原動力はシルバー関連。有料老人ホームの棟数は2年後に100を超え、現在6対4の外食とシルバー関連の売り上げ構成も逆転が視野に入る。
「高齢者向けの事業の成長を加速する」主力3事業(外食・宅配・介護)の中で介護が「格上げ」
株式市場では株価が再び上値を追うには「居酒屋事業の既存店マイナスに歯止めがかかることが必要」との声多い。
・スマートフォン(高機能携帯電話)普及。意外な業種にも好影響。
2010年度出荷台数850万台強と前年度比4倍近く増加。11年度も2.5倍の2131万台増に。
世界の出荷台数10年が約3億台(携帯端末全体は約13億台)17年には約15億台(同21億台)と5倍へ。
村田 <6981> [終値4735円]積層セラミックコンデンサー(MLCC)で世界シェアの35%を握る。
旭化成 <3407> [終値517円]道案内機能に欠かせない「電子コンパス」製造。
米グーグル「アンドロイド」スマートフフォンの実質的な世界標準部品に採用。世界シェア8割に拡大。
旭硝子 <5201> [終値771円]200億円を投じて11年中にタッチパネル用ガラス生産設備を新設。世界シェア3割目指す。
ニコン <7731> [終値1735円]液晶露光装置で9割程度の世界シェア持つ。
アンリツ <6754> [終値823円]基地局などから電波を計測する計測器の需要が増える。
ビットアイル <3811> [終値146400円]
データセンター運営だけでなく、昨年12月にネットワーク監視会社を買収して中小企業などにサーバーの保守・管理サービスを提供。
ウエルネット <2428> [終値59000円]
携帯コンテンツのナノ・メディア <3783> [終値148200円]の株式約6割取得し、電子認証サービスなどを共同展開。
エレコム <6750> [終値1145円]端末収納ケースや液晶保護フィルム、小型充電器などの販売伸びている。
メイテック <9744> [終値1600円]
リーマン・ショック後の09年に60%台に落ち込んだ技術者の稼働率は足元では90%に回復。派遣料金引き上げ交渉も再開。
・ランキング:4月6日、1ドル=85円半ば起点に製造業の株価上昇率ランキング。
1位カルソニックカンセイ <7248> [終値457円]騰落率63.21%
主力取引先日産 <7201> [終値693円]の生産立ち直り、自動車用エアコンや運転席回り部品生産増。
2位鬼怒川ゴム <5196> [終値600円]61.73% アジア向け伸び収益けん引。
3位TPR <6463> [終値992円]49.40% 主力自動車向けピストンリングは震災後受注落ち込むもその後回復基調たどる。
4位富士通ゼネラル <6755> [終値576円]48.07%
主力のエアコンすべて海外で生産、為替の円高・ドル安は輸入採算が改善。増益要因に。
11位カルビー <2229> [終値3250円]31.15% 収益安定したディフェンシブ銘柄として人気高まる。
18位ホシザキ <6465> [終値1680円]18.14% 日本から輸出していないので、為替の円高による影響をほとんど受けない。
21位日本光電 <6849> [終値2011円]17.05% 輸入販売多く輸出の採算悪化分を輸入コスト改善で相殺。
・OUT Look:今週の株式相場は9000円で挟んで一進一退の展開か。
米欧の債務問題は金融不安に発展する兆しがあり、投資家のリスク回避による超円高と株安傾向は今後も続く可能性も。
下値では割安感に注目した買いも入る。
12日欧州市場ではフランス、イタリア、スペイン、ベルギーが金融株の空売り禁止に踏み切り、銀行株の値動きは安定しつつある。
日本株の割安感目立つ。東証1部上場全銘柄のPBR(株価純資産倍率)は平均で解散価値の1倍を割り込み、配当利回りは2%超え。
東証1部の予想益回り7%超とリーマン・ショック直後(08年10月)以来の高水準。
イールドスプレッド「利回り(イールド)の差(スプレッド)」は6%超と08年10月とほぼ同水準でこの時期を除けば過去最高水準。
日本時間18日夜には7月の消費者物価指数(CPI)発表。国内ではお盆休みで取引参加者が減り、株価が上下しやすい。
・Wall Street:今週の米株式相場は底入れの兆しが出るかが焦点。
前週は相場がかつてないほど乱高下。値動きの荒さを嫌気して株式市場からは個人マネーなどが流出。
冷え込んだ市場心理が改善させるには、欧米当局の踏み込んだ政策対応や景気指標の改善が必要に。
16日の独仏首脳会談に注目集まる。財政不安に対し、どこまで明確な対応が打ち出されるか。
同日ユーロ圏の4-6月期域内総生産(GDP)も発表。
米国では7月の鉱工業生産や消費者物価指数(CPI)が焦点。
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派57%(前回比+3)弱気派23%(同-3)中立派20%(同変わらず)
相場の下落で日本株の割安感が強まっていることなどが投資家心理を支えている。
・株式市場、日経平均株価が直近高値を付けた7/22から8/12までの業種別の騰落率。
特に下落が目立つのは海運22%、自動車17%、機械16%など。日経平均全体(12%)と比べ下げきつく。
投資家注目は内需株。パルプ神1%、食品や小売業4%、鉄道・バス5%、サービス8%。
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は米国債の格下げに加え、欧州不安がイタリアやフランスに飛び火し、
リスク回避の動きが世界で広がった。先進国から新興国まで多くの国で株価が下落した。
・米主要企業の4-6月期決算出そろう。主要500社のうちおよそ9割が発表を終え、約7割で市場で市場アナリストの事前予想を上回る。
投資家の関心が高いのは先行き。企業経営者には今後の事業環境や業績に慎重な見方が広がり始めた。
・世界市場の混乱を受け、投資信託の運用成績が大きく悪化。
ブラジル関連資産で運用する商品で落ち込み目立ち、下落率わずか10日間で1割を超えたケースも少なくない。
国内最大の投信「グローバル・ソブリン・オープン」の基準価格は小幅ながらプラス確保。 (日経ヴェリタス)
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岡本VS大魔神 大阪恒例夏の陣 2011
『日本復活へ相場は熱く燃える』
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