強大な「トルネード」深刻な脅威

2021年12月13日（月）晴れ　新聞休刊日

・米国で10日夜から11日にかけて数十の竜巻が発生し、複数の州にまたがって甚大な被害をもたらした。
強大な「トルネード」による被害が毎年のように起きており、深刻な脅威となっている。
犠牲者は100人を超える可能性があるとみられている。

・半導体受託製造世界最大手の台湾積体電路製造（TSMC）
日本国内初の量産工場をソニーグループ　<6758> ［終値13870円］と共同で熊本県に建設する。
日本政府が巨額の補助金を用意してまで誘致したTSMCの新工場を将来にどうつなげるか。
専門家からは新工場が2つの産業集積を生かしながら、電気自動車（EV）の供給網を築く布石となることに期待の声が上がる。

・今週は14~15日の米連邦公開市場委員会（FOMC）のほか、
16日の欧州中央銀行（ECB）や英イングランド銀行、16～17日の日銀と主要中銀の会合が相次ぐ。
無事に通過すれば「年末ラリーも期待できる」とされる重要な週になる。
テーパリング加速については「実際に決定されるまで株価は慎重な動きをする可能性があるが、
無事に決まれば上昇しやすくなる」（三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘チーフ投資ストラテジスト）との期待がある。

・米ダウ工業株30種平均は10日、新型コロナウイルスの「オミクロン型」発覚を受けて
下落する前（11月24日、3万5804ドル）の水準を上回った。
現状では経済への打撃は大きくないとの見方が優勢になっている。
15日には11月米小売売上高の発表を予定する。年末商戦における需要の強さを確認できれば、株高を支える材料となる。

・円相場は対ドルで下落するとの見方が多い。
市場参加者の注目が集まるのが、FOMC後に公表されるメンバーの政策金利見通し。
22年内の利上げ加速が示されれば、円安・ドル高が加速し1ドル=115円台をうかがう可能性もありそうだ。

・原油相場は底堅く推移しそうだ。今週は石油輸出国機構（OPEC）や国際エネルギー機関（IEA）が月報を出す予定。
オミクロン型の感染拡大による影響をどう見込むかが焦点となる。

・国内の新型コロナウイルス感染者数　国内の確認例　172万8418人（新たな感染者＋120人　12日午後7時）死者18383人（0）
東京382382（+13）千葉100526（+10）神奈川169410（+11）群馬17028（+14）大阪203283（+6）

・日産　<7201> ［終値546.4円］航続距離が大幅に伸びる次世代型の「全固体電池」の量産に向けて1400億円を投資へ。
まず横浜市の自社工場の敷地内に試験的な生産ラインをつくる。
2028年度までに全固体電池を搭載した電気自動車（EV）を発売する計画。

・東レ　<3402> ［終値692.7円］航空機向け炭素繊維複合材料（CFRP）の開発でマテリアルズ・インフォマティクス（MI）の活用を始めた。
このほどMIを使い難燃性と力学特性を両立することに成功、開発期間はCFRPの設計などを手動で実施していた従来法比半分以下に短縮。
今後、航空機用途以外での開発にもMIを導入し、研究開発スピードを速める考え。

・英中部リバプールで行われていた先進7カ国（G7）外相会合は12日、
ロシアがウクライナに侵攻すれば「厳しい代償を払うことになる」とし、強力な経済制裁を警告する共同声明を発表して閉幕。

・南太平洋のフランス特別自治体ニューカレドニアの公共放送は12日、
フランスからの独立の是非を問う3度目の住民投票で、反対が賛成を大差で上回り、独立が否決されたと報じた。

・衆院予算委員会は13日、経済対策を盛り込んだ2021年度補正予算案の実質審議を始める。
岸田文雄首相が就任後初めて一問一答形式で野党と本格的な論戦に臨む。
立憲民主党などの野党は18歳以下への10万円相当の給付や新型コロナウイルス対策などで政権を追及する見通し。

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・2022年度税制改正大綱で焦点となった住宅ローン減税の見直しは、控除率を縮小する一方、控除期間を3年延ばすとことで決着。
低金利の影響で控除額が支払う利息より多くなる「逆ざや」など富裕層により有利な仕組みを是正する。
住宅業界は「中間層にとって使い勝ってがよくなる」など前向きにとらえる。

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※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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第三者割当

クリエイト・レストランツ　<3387> ［終値713円］166万9000株

アートスパークHD　<3663> ［終値887円］172万2400株　898円　12/28　割当先　LINE Digital Frontier

広済堂HD　<7868> ［終値797円］611万2469株　818円　2022年1/31　割当先　PA Ace IV

公募・売り出し価格

霞が関キャピタル　<3498> ［終値4220円］134万4000株

グローバルセキュリティエキスパート　<4417> ［IPO］2800円

JDSC　<4418> ［IPO］1680円

湖北工業　<6524> ［IPO］4000円

TOB（公開市場買い付け）

クリエアナブキ　<4336> ［終値637円］買い手穴吹興産　買い付け価格　910円　期間　2021年12/13～2022年1/28

新規公開株

銘柄 コード　　市場　　　発行株数　　公募価格　　主幹事証券　注目度

2021/12/15 ネットプロテクションズ 7383 東1 その他金融業 公開株数　46,691,000 公開価格 1,450円 引受証券 大和他 注目度 S
事業内容:BNPL（Buy Now Pay Later）決済サービス「NP後払い」などの運営

2021/12/16 ブロードエンタープライズ 4415 マザーズ 情報・通信業 公開株数 837,200 公開価格　2,790円　引受証券 みずほ他 注目度　B
事業内容：マンション向け高速インターネット「B-CUBIC」、
後付けIoT(モノのインターネット)オートロックシステム「ブロロック」を展開

2021/12/16　True Data　4416 マザーズ　情報・通信業 公開株数　1,418,400　公開価格 2,220円 引受証券　いちよし他　注目度　A
事業内容：全国の消費者購買データを扱うビッグデータプラットフォームを運営。
POS(販売時点情報管理)/ID-POSど消費者データ分析や購買行動分析ソリューションを小売業、
消費財メーカーなどに開発・提供。データマーケティング支援

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（今日の一言）

週末の海外ＮＹ株式市場は、反発。
S&P500種株価指数は11/18以来、終値ベースの過去最高値を更新。

米労働省が10日発表した11月の消費者物価指数（CPI、季節調整済み）は前年同月比6.8％上昇と、
伸びは10月の6.2％上昇から加速し、1982年6月以来約39年ぶりの大幅な伸びを記録。予想と一致。

S&P500の主要11セクター全てが上昇。情報技術と主要消費財の上昇が目立った。

インフレ加速を警戒した売りは強まらず、買いが優勢となった。
長期金利が低下し、相対的な割高感が和らいだハイテク株への買いが目立った。

米アップルが一時179.63ドルを付け取引時間中の最高値を更新。

投資家心理を測る指標となる米株の変動性指数（VIX）は前日比1割強低い18.69と、11月下旬以来の水準に低下。
不安心理が高まった状態とされる20も下回った。

フィラデルフィア半導体指数(SOX)は3日ぶり反発。

ニューヨーク商品取引所（COMEX）の金塊先物相場は米消費者物価指数（CPI）の結果を受けて、反発。

ニューヨーク商業取引所（NYMEX）の原油先物相場はドル安に伴う割安感を受けて買いが優勢となり、反発。

アップル（+2.80%）グーグル（+0.38%）フェイスブック（-0.02%）アリババ（+0.93%）エヌビディア（-0.96%）
ネットフリックス（+0.11%）アマゾン・ドット・コム（-1.12%）バイオジェン（+0.06%）バークシャー（+1.30%）
マイクロソフト （+2.83%）ズーム（-1.60%）テスラ（+1.32%）ラッセル2000（-0.38%）HTG(ハイイールドファンド)（+0.23%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約96億株、過去20日間平均約114.2億株。

週間ベースでは、ダウは4.0％高、5週ぶり反発
ナスダック総合指数は3.6％高、3週ぶり反発、S&P500種指数は3.8％高　3週ぶり反発で取引を終えた。

欧州株式市場の主要3指数は続落。
新型コロナウイルスの新たな変異型「オミクロン型」感染拡大防止のための対策による景気回復への悪影響が懸念された。

10日の東京株式市場で日経平均（-1.00％）は2日続落。
東証株価指数（TOPIX）（-0.77）も2日続落。

東証マザーズ（-2.27）は2日続落、日経ジャスダック平均（-0.70）は2日続落、東証2部（-0.59）は4日ぶり反落で終了。

日経平均株価は大幅続落。

9日の米国株式市場でハイテク株が下落した流れを受け、グロース（成長）株中心に売りが先行。

持ち直す場面もあったが、後場に入り、株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大、終盤には一時2万8392円（前日比332円安）まで下落。

注目の米11月消費者物価（CPI）の発表を控え、「警戒感から持ち高調整売りが出たのではないか」との見方も。

日経平均先物・オプション12月限のメジャー特別清算指数（SQ）値は2万8523円30銭。

マザーズ指数は、続落。売り先行の週末相場で新興市場も弱さが目立った。

週間ベースでは、日経平均株価は1.5％高、3東証株価指数（TOPIX）0.9％高、ともに週ぶり反発。
東証マザーズ指数は1.7％安、3週続落、日経ジャスダック平均は1.0％高、3週ぶり反発、
東証2部指数は1.5％高、4週ぶり反発、東証REIT指数は2.3％高、2週ぶりの反発で終了。

マザーズ指数のみ、下落（3週続落累計10.7％）となった。

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