
賃上げ力で勝ち抜く
- 2022年02月06日
- 日経ヴェリタス
2022年2月6日(日)晴れ
・賃上げ力で勝ち抜く 「人財」育む投資、好循環生む企業は
人材のブラックホール。2000年代半ばのテック系業界で米グーグルを差した異名が、令和の日本ではメルカリ <4385> [終値3810円]に。
経営学修士号(MBA)取得者や優秀なIT(情報技術)エンジニアが次々と入社。
約1800人の従業員数だが労働組合はなく、春季労働交渉とは無縁なのに平均給与は3年前に比べ1.8倍に上昇。
厚遇はさらなる人を呼ぶ。人件費はコストではなく投資であり、「人財」を起点に好循環を生み出す。
大半の日本企業はこうした発想に乗り遅れた。
・賃上げ力で勝ち抜く 「人財」育む投資、好循環生む企業は
優秀な人材を世界中が奪い合う構図は、通信規格5Gの浸透などで活況が続く半導体製造装置業界に限ったことではない。
では、賃上げ力のある企業はどこか。
日経ヴェリタスは今回、日経500種平均株価の構成銘柄と東証マザーズ上場銘柄を対象に、
3年前と比較して平均給与が上昇した企業のランキングを作成。
能力に見合う給与水準で優秀な人財を集めつつ、企業の生産性を高めていくことは、世界経済が変革するなかで今後さらに不可欠となる。
・賃上げ力で勝ち抜く 「人財」育む投資、好循環生む企業は
日経500種 3年前に比べて平均給与が上昇した企業
1位レーザーテック <6920> [終値23090円]平均給与の上昇率23.9%(直近給与額1379万円)株価騰落率(19年末終値と3日の終値比)308.2%
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・賃上げ力で勝ち抜く 「人財」育む投資、好循環生む企業は
マザーズ 3年前に比べて平均給与が上昇した企業
1位メルカリ <4385> [終値3810円]平均給与の上昇率8302%(直近給与額920万円)株価騰落率(19年末終値と3日の終値比)87.52%
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・賃上げ力で勝ち抜く 賃上げ後進国にインフレの荒波
日本は過去30年間にわたり平均賃金が上がらない先進国で唯一の国。
米国の平均賃金は2020年までに1990年比47.7%上昇。英国では44.3%上昇に対し、日本はわずか4.4%。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・賃上げ力で勝ち抜く 賃上げ後進国にインフレの荒波
海外と比べて、厳しい解雇規制があることや、年功序列の賃金制度も、平均賃金が上がらない状況を許容してきた。
だが状況は変わりつつある。原因の一つは世界的なインフレ。
もう一つが海外との人材獲得競争の激化。
これまで東南アジア諸国から安い賃金で人材を受け入れていたことも、企業側が賃上げせずとも人材確保できる要因となっていた。
だが日本が相対的に「安い国」になる中、他国から見ても魅力的な受け入れ先にはすでになくなりつつある。
半面、国内の高度なスキルを持つ人材は厚待遇を求め、より給与水準の高い海外へ移っている。
・賃上げ力で勝ち抜く 賃上げ後進国にインフレの荒波
人材をコストではなく人的資本とみる流れも加速する。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・金相場の膠着が続いている。
1月は株安などを受けて上昇する場面があったが、足元では1トロイオンス1800ドルを中心とした相場に回帰している。
金利のつかない金にとって米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めは天敵。
一方、根強いインフレ懸念や、株式市場の混乱が金価格を下支えする。
FRBの利上げ観測が一因となってもたらされた1800ドルの膠着だが、それを破る切っ掛けもやはりFRBがもたらす可能性が高い。
・中国で電気自動車(EV)の販売が急増している。
EVを中心とする新エネルギー車の2021年の販売台数は20年比2.6倍の352万台だった。
22年には500万台に達するとの見方もある。
ただ急激な販売拡大に伴い、原料の高騰や充電インフラの不足といった様々な「ひずみ」も生まれている。
中国政府は35年をめどに新車販売の50%を新エネルギー車の販売台数が1千万台を超える時代が訪れる見通し。
ただ、電池の原料高や充電インフラの整備といった課題が解決されない限り、実現は難航する可能性もある。
・発掘 滋味スゴ銘柄 ヨコオ <6800> [終値2648円]微細加工100年、5G部品に活路。
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・ここが知りたい 丸和運輸 <9090> [終値1196円]アマゾン配送の中核、今後の戦略
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・新規株式公開(IPO)2/9上場 ライトワークス <4267> [公開価格2100円]オンライン学習の需要増、コンテンツ多様化
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・新規株式公開(IPO)2/17上場 エッジテクノロジー <4268> [仮条件1230~1350円]企業の業務改善を人工知能(AI)で支援。
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