日米両首脳の発言と声明のポイント

2022年5月24日（火）晴れ 水星逆行（5/10～6/3）

・岸田文雄首相とバイデン米大統領は23日、東京・元赤坂の迎賓館で2時間15分、会談。
中国念頭に抑止強化へ協力するとの日米共同声明発表。
バイデン氏は共同記者会見で台湾有事の際には米国が軍事的に関与すると明言。
首相は防衛費を大幅増額する意向示した。

・日米両首脳の発言と声明のポイント
両首脳の発言
バイデン米大統領：台湾海峡で現状変更がないよう引き続き関与。
（有事の際、軍事的に関与するか問われ）はい。それが我々の約束だ。
インド太平洋経済枠組み（IPEF）でインド太平洋の友好国と経済的競争力を確保
岸田文雄首相：来年のG7サミットを広島で開催
防衛費は相当な増額を決意。IPFEへ参加表明
共同声明
中国にロシアの行動への避難を要求
中国を念頭とする抑止力強化へ日米が協力
台湾海峡の平和と安定の重要性を強調
核を含む能力で米国が日本を防衛

・バイデン米大統領23日、訪問中の東京で新経済圏構想「インド太平洋経済枠組み（IPEF）」の始動表明。
日米と韓国、インドなど計13カ国を創設メンバーとし、
中国に対抗してサプライチェーン（供給網）の再構築やデジタル貿易戦争のルールづくりなどで連携する。

・岸田文雄首相23日、日米首脳会談後の記者会見で、
日本開催の2023年主要7カ国首脳会議（G7サミット）を広島市で開くと表明。
「広島ほど平和へのコミットメントを示すのにふさわしい場所はない」と強調。

・中国配信アプリ最大手滴々出行（DiDi）23日、臨時株主総会開き、米国上場の廃止を決めた。
滴々が抱える走行データなどの米国への流出を警戒する中国当局は米国上場廃止を求めており、
滴々の経営陣も上場廃止を指示するよう株主に促していた。
上場廃止が実現するまで、ほかの証券取引所に上場せず。
滴々はソフトバンクグループ（SBG）<9984> ［終値5276円］や米ウーバー・テクノロジーズなどが出資。

・ロシアによるウクライナへの軍事侵攻開始から24日で3カ月に。
早期の首都制圧とゼレンスキー政権打倒の目論見が外れたロシア軍は東部や南部での支配地域拡大を狙う。
ウクライナ軍は一部で反転攻勢、いったんロシア側に占領された領土の4分の1を奪還。

・欧州中央銀行（ECB）ラガルド総裁23日、「7月に利上げが可能になる」と表明。
マイナス金利政策は「7－9月期の終わりまでに脱却できる状況になるだろう」との見通しを示した。

・日米両政府は23日、首脳会談を開き、共同声明や競争力強化・気候変動対策についての共同文書発表。
声明には次世代半導体の開発に向けて作業部会を設立することを明記した。
実務的に意味のある連携に育てられるかが課題となる。

・金融機関が日銀　<8301> ［終値26540円］に預ける当座預金のうち、マイナス金利が適用される残高が増えている。
日銀の国債購入が膨らみ、直近の適用残高は初めて40兆円を超える。
新型コロナウイルス禍に対応した資金繰り支援の影響もあり、あふれたマネーが行き場を失っている。
個人や企業への貸し出しができないゆうちょ銀行　<7182> ［終値1000円］などの負担が長期化すれば、
預貯金者へのコスト転嫁が進む可能性もある。

・世界でテクノロジー株に逆風が吹く中、サイバーセキュリティー企業の株に資金が集まっている。
ロシアによるウクライナ侵攻を契機にサイバー攻撃への備えの必要性を企業や政府が改めて意識したから。
有望な投資テーマに浮上。

・QUICKと日経ヴェリタスが実施した5月の市場関係者への調査、
向こう6カ月程度の間に円の対ドル相場が下落すると答えた割合は1年ぶりの低水準となった。
米国の景気減速を背景に円安・ドル高を目先一服するとの見方が増えつつある。

・中国国務院（政府）が常務会議で、追加の景気安定策を決めたことが明らかになった。
税還付の規模を1400億元（約2兆6600億円）超上積みするほか、消費を刺激するため乗用車購入税の負担も600億元減らす。
「ゼロコロナ」政策に伴い、景気が悪化していることに対応する。

・マイクロソフトやアップルなど米IT（情報技術）大手5社の特許情報を専門家の協力を得て分析すると、
ヘルスケアのデジタル化を見据えて技術を蓄積する姿が浮き彫りになった。
健康管理や遠隔診療などでデータや顧客の囲い込みを急ぐ。
27年に市場規模は16兆円とも推定され、どこでも診断や治療ができる将来を目指す競争が進む。

・伊藤忠商事　<8001> ［終値3654.0円］
天然ガス由来で製造過程の二酸化炭素（CO2）を地中に埋める「ブルーアンモニア」事業で製造コストを低減する。
カナダで計画中の事業で、環境に配慮したメタノールの同時生産に乗り出す。
設備を共用化することで総事業費を2割ほど削減する。

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・産経新聞社とFNN（フジニュースネットワーク）21、22両日、合同世論調査実施。
岸田文雄内閣の支持率は前回調査（4/16、17両日）比3.0ポイント増の68.9％で昨年10月の政権発足後最高となった。
60％台の内閣支持率は政権発足後8カ月連続。

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6/17（金）～20（月）石垣島株式セミナーツアー　2022　岡本昌巳氏
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※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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第三者割当

ランシステム　<3326> ［終値430円］200万株　412円　6/8　割当先　AOKIHD

カヤック　<3904> ［終値955円］58万9300株　927円　6/13-15　割当先　カインズ

立会外分売

はごろもフーズ　<2831> ［終値3080円］5/30-6/2　4万株

ミヨシ油脂　<4404> ［終値1109円］5/31-6/2　20万株

イワキポンプ　<6237> ［終値980円］5/24　950円　50万株

前澤給装工業　<6485> ［終値843円］5/24　813円　28万8000株

公募・売り出し価格

ジャパン・インフラファンド投資法人　<9287> ［終値91900円］8万6726円　申込み5/24-25

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、大幅上昇。
銀行株の上昇と大型ハイテク株の反発が幅広いセクターの上昇を後押しした。

フィラデルフィア半導体指数(SOX)は

ニューヨーク商品取引所（COMEX）の金先物相場は、対ユーロでのドル安を背景とした買いが入り、3営業日続伸。

ニューヨーク商業取引所（NYMEX）の原油先物相場は材料難で方向感に乏しく、小幅高。

アップル（+4.01%）グーグル（+2.15%）メタ（旧フェイスブック）（+1.39%）アリババ（+0.51%）エヌビディア（+1.22%）
ネットフリックス（+0.58%）アマゾン・ドット・コム（-0.03%）バイオジェン（-0.13%）バークシャー（+2.02%）
マイクロソフト （+3.20%）ズーム（-0.46%）テスラ（+1.66%）ラッセル2000（+1.10%）HTG(ハイイールドファンド)（+0.39%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約109.3億株、過去20日間平均約133.6億株。

欧州株式市場の主要3指数は続伸。
金融と商品が上昇。

23日の東京株式市場で日経平均（+0.98％）は2日続伸。
東証株価指数（TOPIX）（+0.92％）も2日続伸。

東証マザーズ（+2.71％）は2日続伸、東証スタンダード市場TOP20（+1.09％）は2日続伸、
東証グロース市場Core指数（+2.09％）は2日続伸で終了。

東証プライム出来高は10億9799万株、売買代金は2兆6714億円。
東証プライム騰落数は値上がり1,430(77％)銘柄、値下がり352(19％)銘柄、変わらず55(2％)銘柄に。

東証スタンダード出来高は2億1454万株、売買代金は722億円。
東証スタンダード騰落数は値上がり858(61％)銘柄、値下がり365(26％)銘柄、変わらず128(9％)銘柄に。

東証グロース出来高は1億2183万株、売買代金は1209億円。
東証グロース騰落数は値上がり351(75％)銘柄、値下がり98(21％)銘柄、変わらず16(3％)銘柄に。

東証プライム業種別ランキングでは28業種上昇、5業種下落に。
値上がり上位は、保険業、海運業、医薬品、その他金融業、証券商品先物、サービス業、精密機器、・・・
値下がり上位は、鉄鋼、鉱業、石油石炭製品、機械、空運業。

東証プライム値上がり上位は、スターティア　<3393> ［現在741円　+77円］ギフティ　<4449> ［現在1212円　+100円］
マーケットエンタ　<3135> ［現在894円　+66円］ラクーンHD　<3031> ［現在1567円　+119円］

値下がり上位は、ダブルスコープ　<6619> ［現在1119円　-89円］東邦チタニウム　<5727> ［現在1918円　-106円］
日本通信　<9424> ［現在200円　-11円］東ソー　<4042> ［現在1876円　-88円］

三菱UFJ　<8306> ［現在733.8円　+8.1円］みずほ　<8411> ［現在1533.5円　+18.5円］三井住友　<8316> ［現在3895円　-1円］

野村　<8604> ［現在490.2円　+4.1円］大和　<8601> ［現在623.3円　+7.3円］

ソフトバンクグループ　<9984> ［現在5276円　+44円］トヨタ <7203> ［現在2061.5円　+13.5円］

日経平均株価は大幅続伸。
朝方は、前週末の米国株式は高安まちまちながら、時間外取引での米株価指数先物高を支えに買いが先行。
一時2万7047円（前週末比308円高）まで上昇。
その後は、戻り売りに上げ幅を縮小し、前場終盤には2万6832円（同93円高）まで押し戻される。
後場に入り、持ち直し、米株先物が一段高したこともあり、先物主導で引け間際にかけて2万7000円に載せて引ける。

終値で2万7000円回復は5/6以来約半月ぶり。

マザーズ指数は、続伸。
東京市場全般が堅調な推移となっており、グロース株には下値買いが継続している。

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