世界の市場でリスク回避の動き

2022年8月24日（水）曇りのち雨

・三井住友FG　<8316> ［終値4151円］米国で個人向け金融に参入する。
2023年に新たなネット銀行を立ち上げ、個人向けローンなどを提供する。
人口減少や長引く低金利で日本国内の収益基盤が揺らぐ中、成長が見込める海外市場のお開拓に力を入れる。
低コストのデジタル金融が市場参入のハードルを下げており、金融機関の競争の構図も変わろうとしている。

・ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を開始して24日で半年がたつ。
ウクライナ側が奪還を急ぐ南部で戦闘が激化、
米航空宇宙局（NASA）の衛星データによると南部2州が爆撃や砲撃の4割超を占める。
戦火はロシアが2014年に一方的に併合したクリミア半島にも広がった。
戦局は消耗戦の様相を深めている。

・金融庁は2023年度税制改正要望に少額投資非課税制度（NISA）の投資上限引き上げを盛り込む。
現行制度は年間投資枠が120万円の「一般NISA」と40万円の「つみたてNISA」などがある。
非課税となる総投資枠の拡大や投資期間の恒久化も求める。

・政府は新型コロナウイルス感染症対策として、
1日当たり2万人としている入国者数の上限を5万人に増やす方向で調整に入った。
岸田文雄首相が近く判断する。
感染者の全数把握する運用も改める。
医師が詳細を報告する対象を高齢者ら重症者リスクの高い人に限る方向。

・新型コロナウイルス禍で落ち込んだ百貨店の収益が回復しつつある。
日経新聞の2021年度の百貨店調査で、各店の売上高の合計は前の年度比12％増と3年ぶりに増加。
コロナ前の19年度の8割まで回復。時計など高額品の販売が伸び、都心の店舗の復調が目立つ。

・オリンパス　<7733> ［終値3007.0円］生物顕微鏡などを手掛ける科学事業の売却交渉で、
米大手投資ファンドのベインキャピタルを軸に調整に入ったことが26日判明。
ベインの買収額は4000億円規模になる見通し。
科学事業はオリンパスの祖業。
主力の内視鏡など医療機器事業に経営資源を集中させる方針で、売却資金などを成長投資に充てる。
オリンパスを売却で得た資金を、医療機器のM&A（合併・買収）に充てる方針。
経営資源の集中で成長につなげる。

・岸田文雄首相は27日から2日間、チュニジアで開くアフリカ開発会議（TICAD）にオンラインで主席する。
「人への投資」を通じてアフリカの経済成長を後押しする考えを表明する。
巨額の資金を投じてアフリカ各国への関与を強める中国に対抗する。

・欧州最大の経済大国ドイツの苦境が鮮明。
景況感を示す購買担当者景気指数（PMI）は8月に47.6と2年2カ月ぶりに低水準になった。
好不況の分かれ目の50を下回るのは2カ月連続。
ロシアのウクライナ侵攻から半年で資源高の影響が色濃く出ている。
インフレと景気後退が同時に進む「スタグフレーション」への懸念も高まる。

・物価の基調が上昇している。
日銀　<8301> ［終値25300円］23日、7月の消費者物価指数（CPI）の「刈り込み平均」は前年同月比1.8％上昇、
データが遡れる2001年以降の約20年間で過去最高となった。
足元の物価上昇が長引くとの予想が消費者の間でも強まってきており、日銀もインフレの評価の修正に動きつつある。

・MS&ADインシュアランスGHD　<8725> ［終値4122円］純利益を2025年度に最大5000億円に増やす。
21年度の1.4倍にあたる。「国内損害保険以外で利益の5割を占める」と原典之社長が述べ、
国内で自然災害が多発する中海外事業や国内生命保険を強化する考えを示した。

・世界の市場でリスク回避の動きが強まっている。
22日の欧州債券市場でドイツの長期金利は1カ月ぶりに3％の大台に乗せた。
株式市場ではドイツや米国、日本などの主要国の株価指数がそろって下落。
欧州でインフレや景気悪化懸念が強まったことで、
米国や日本でも改めてインフレなどへの意識が広がり、市場心理を冷やした。

・世界の市場でリスク回避の動きが強まっている。
当面の関心は25～27日に米ワイオミング州の避暑地、ジャクソンホールで開かれる経済シンポジウムでの
パウエル米連邦準備理事会（FRB）議長の講演。
パウエル議長がインフレ抑制の重要性を強調して利上げを進める「タカ派」的な姿勢を見せ、
「このところ楽観に傾いてきた株式市場にくぎを刺す」との見方も。
市場の予想通りタカ派が確認されれば債券価格は一段と下落し、ハイテク株を始めとした株売りが加速する可能性もある。

・車載電池世界最大手、中国寧徳時代新能源科技（CATL）23日、
2022年1－6月期決算、純利益が前年同期比82％増、81億元（約1600億円）。
電池の原材料高の影響を受けたものの、主力の中国市場で電気自動車（EV）などの販売が急増、
電池の出荷も伸びたことで増益を確保。
売上高は2.6倍の1129億元。海外売上高は2.2倍の222億元で、全体に占める比率は約2割に。

・インドネシア中央銀行は22、23両日の政策決定会合で、政策金利（7日物リバースレポ金利）を0.25％引き上げ、3.75％に。
利上げは2018年11月以来、3年9カ月ぶり。金融引き締めで足元の物価高を抑制する。

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・ウクライナ侵攻半年、両軍死者2万人超、見えぬ停戦。
国際社会を巻き込んだ熾烈な戦争は、さらに長期化する懸念が強まっている。

・ロシア経済は、欧米諸国の制裁で消費や企業活動が冷え込み、悪化が鮮明に。
事業停止11万社超、5期ぶり国内総生産（GDP）マイナス成長。

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※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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自己株式消却

日産化学　<4021> ［終値7170円］70万株　8/31

立会外分売

東京自働機械　<6360> ［終値1591円］8/24　1530円　6万7300株

公募・売り出し価格

タカラレーベン不動産投資法人　<3492> ［終値110300円］10万4685株 払込日8/24

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、続落。
ワイオミング州ジャクソンホールで今週開催される経済シンポジウム（ジャクソンホール会合）を控える中、
景気鈍化を示す経済指標が注目された。

8月の米総合購買担当者景気指数（PMI）速報値は45と7月改定値の47.7から低下、2020年5月以来2年3カ月ぶりの低水準となった。
インフレや金融情勢の引き締まりを背景に需要が軟化し、サービス部門が特に低調だった。

ビデオ会議サービスのズーム・ビデオ・コミュニケーションズが17％近く下落。
通期の売上高および利益見通しを引き下げたことを嫌気。

S&P500種の11セクターのうち7セクターが下落。
供給逼迫観測を背景に原油価格が上昇し、エネルギーは3.6％高。

フィラデルフィア半導体指数(SOX)は3日ぶり反発。

ニューヨーク商品取引所（COMEX）の金先物相場は対ユーロでのドル安などを背景に、7日ぶりに反発。

ニューヨーク商業取引所（NYMEX）の原油先物相場は石油輸出国機構（OPEC）加盟・非加盟国で構成する
「OPECプラス」による減産の可能性などをめぐる思惑から終日買いを集め、大幅上伸。

アップル（-0.20%）グーグル（-0.26%）メタ（旧フェイスブック）（-1.019%）アリババ（-0.22%）エヌビディア（+0.86%）
ネットフリックス（-0.88%）アマゾン・ドット・コム（+0.30%）バイオジェン（-2.35%）バークシャー（+0.33%）
マイクロソフト （-0.47%）ズーム（-16.54%）テスラ（+2.26%）ラッセル2000（+0.18%）HTG(ハイイールドファンド)（+0.25%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約94億株、過去20日間平均約109億株。

欧州株式市場の主要3指数は続落。
RTSI指数（ロシア）は6日続伸、どうもロシアの指数と欧米主要指数とは逆相関となっているような・・・

日の東京株式市場で日経平均（-1.19％）は4日続落。
東証株価指数（TOPIX）（-1.06％）も2日続落。

東証マザーズ（-0.04％）は4日続落、東証スタンダード市場指数（-0.20％）は2日続落、
東証グロース市場指数（ -0.05％）は4日続落で終了。

東証プライム出来高は9億7431万株、売買代金は2兆3244億円。
東証プライム騰落数は値上がり388(21％)銘柄、値下がり1,396(75％)銘柄、変わらず54(2％)銘柄に。

東証スタンダード出来高は1億9840万株、売買代金は839億円。
東証スタンダード騰落数は値上がり476(34％)銘柄、値下がり702(50％)銘柄、変わらず184(13％)銘柄に。

東証グロース出来高は1億0040万株、売買代金は1028億円。
東証グロース騰落数は値上がり204(42％)銘柄、値下がり243(50％)銘柄、変わらず31(6％)銘柄に。

東証プライム業種別ランキングでは8業種上昇、25業種下落に。
値上がり上位は、空運業、鉱業、海運業、水産・農林業、証券商品先物、石油石炭製品、陸運業・・・
値下がり上位は、電気機器、輸送用機器、ゴム製品、金属製品、機械、その他製品、医薬品、パルプ・紙・・・

東証プライム値上がり上位は、ノムラシステム　<3940> ［現在155円　+30円］オープンドア　<3926> ［現在2045円　+181円］
日本システム技術　<4323> ［現在2670円　+200円］エアトリ　<2674> ［現在2848円　+199円］

値下がり上位は、アイスタイル　<3660> ［現在554円　-70円］マネーフォワード　<3994> ［現在3330円　-250円］
SREHD　<2980> ［現在2761円　-192円］日野自動車　<7205> ［現在589円　-40円］

三菱UFJ　<8306> ［現在723.1円　-9.3円］みずほ　<8411> ［現在1564.0円　-12.0円］三井住友　<8316> ［現在4151円　-40円］

野村　<8604> ［現在506.5円　-0.6円］大和　<8601> ［現在611.4円　+2.4円］

ソフトバンクグループ　<9984> ［現在5600円　-139円］トヨタ <7203> ［現在2107.5円　-42.5円］

日経平均株価は大幅に4日続落。
朝方は、22日の欧米株安を受け、広範囲に売りが先行。
下げ幅を拡大、前場に2万8395円（前日比399円安）まで下落。
一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定。
電機株や輸送用機器株などが軟調に推移し、指数の重しとなり、大引けにかけては2万8400円台で停滞。

2万8500円割れは8/10以来ほぼ2週間ぶり。

マザーズ指数は、4日続落。
米国株安を受けて東京市場全般が安く推移しており、グロース市場も連動してスタート。
ただ、下落幅は比較的小さく、後場にプラス浮上する場面があったが、小幅ながら続落に。

本日は反発期待の1日になりそうですが・・・

世界の市場でリスク回避の動きが強まっている。
当面の関心は25～27日に米ワイオミング州の避暑地、ジャクソンホールで開かれる経済シンポジウムでの
パウエル米連邦準備理事会（FRB）議長の講演。
パウエル議長がインフレ抑制の重要性を強調して利上げを進める「タカ派」的な姿勢を見せ、
「このところ楽観に傾いてきた株式市場にくぎを刺す」との見方も。
市場の予想通りタカ派が確認されれば債券価格は一段と下落し、ハイテク株を始めとした株売りが加速する可能性もある。

予想されているのならそんなに「怖い」ことは起きないと思うのですが、甘い考えでしょうか・・・

オリンパス　<7733> ［終値3007.0円］生物顕微鏡などを手掛ける科学事業の売却交渉で、
米大手投資ファンドのベインキャピタルを軸に調整に入ったことが26日判明。
ベインの買収額は4000億円規模になる見通し。
科学事業はオリンパスの祖業。
主力の内視鏡など医療機器事業に経営資源を集中させる方針で、売却資金などを成長投資に充てる。
オリンパスを売却で得た資金を、医療機器のM&A（合併・買収）に充てる方針。
経営資源の集中で成長につなげる。

大きく上げるようなら、日ばかりF戦略も・・・

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8/13（土）【コロ朝セミナー】馬渕治好氏　金融セミナー（ダウンロード）
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