「もっとTokyo」（都民割）再開

2022年9月2日（金）雨 宮古島では風速70メートルも

・ドル高、プラザ合意に前に迫る。
1980年代以来の高インフレに直面した米国で金融引き締めが加速、マネーが米国に集まっているため。
幅広い通貨に対するドルの実力はドル高是正に向けた85年のプラザ合意前に迫る。
ドル高は米金利高と相まって新興国の対外債務の返済負担を高め、債務危機を誘発してきた。
新興国債務の負担は約10年で2倍に膨らんでおり、リスクは無視できない。

・1日の円相場は一時24年ぶりの円安水準となる1ドル＝139円台後半をつけ、節目の140円台に接近。
ドル高・米金利高が長引くほど危機は広がる。
世銀は「多くの新興国・途上国では高水準の債務と財政・経常収支の赤字が相まって
金融にストレスが生じ経済回復がさらに遅れる危機がある」と警鐘を鳴らす。

・スタートアップの資金調達環境に暗雲が垂れ込めてきた。
日本経済新聞社が国内の主要なベンチャーキャピタル（VC）対象に調査、
全体の7割が目先のファンド組成が「難しくなる」と答えた。
新規株式公開（IPO）が低迷、VCに資金を投じる機関投資家が慎重姿勢になっている。
国内主要VC55社に調査票配り、7月末までに44社から回答。

・国連人権高等弁務官事務所は8/31、
中国新疆ウイグル自治区で「テロや過激派対策の名目で深刻な人権侵害が実施されている」とする報告書発表。
世界の企業に対し、人権侵害を助長していないか再点検するよう求めた。
国連は中国政府の反論声明も同時公表。

・第4の革命　カーボンゼロ　2つの危機（3）「現実解」にカジを切る欧州　原発活用、問われる覚悟
「安全でクリーンかつ、安価な新世代の原子炉を採用する」英国ジョンソン首相は4月、こう宣言。
英国では20年以上、原子力発電所の新増設がなかったが、2030年までに最大8基建設し、原発の活用にカジを切る。
フランスも50年までに原子炉を新たに6基造る目標達成へ、国の管理下で資金支援に万全を期す。
ドイツも脱原発の見直しを検討。
世界では電力確保と脱炭素の両立に向け、再生可能エネルギーの導入を前倒しつつ、
その発電量のブレの補完役として原発を拡大する動きが相次ぐ。
日本も早急に方向性を出さなければ先には進めない。

・11/8投票の米中間選挙を前にバイデン政権の支持率が持ち直している。
国論を二分する人工妊娠中絶の権利維持を訴え、
法令違反の疑惑を抱えるトランプ前大統領が推薦候補を立てた野党・共和党を攻撃、無党派層を取り込む戦略。
足元でインフレは和らいでおり劣勢挽回を狙う。
米調査会社ギャラップが全米で8/1～23日実施した世論調査、
バイデン氏の支持率は44％で、過去最低だった7月より6ポイント上昇。
米政治サイトリアル・クリア・ポリティクス、8/31時点の平均で、共和党44.6％、民主党44.4％と競り合う。
4月下旬には共和が5ポイントほどリード。

・東京都が1日、都民の都内旅行を補助する「もっとTokyo」（都民割）再開。
都内のホテルや観光サービスも対応プランを売り出し、即日完売する事例もあった。
多くの道府県が9月末まで延長した旅行支援策「県民割」の予約も好調。
「ウイズコロナ」が加速。都民割は1人1泊あたり5000円を助成、18歳までの子供は補助額1000円上乗せする。
3回目接種完了、または検査での陰性確認が利用条件。計30万泊分を宿泊、旅行事業者に割り当てる。

・鉄鋼や化学など素材産業で脱炭素に向けた移行技術への投資が本格化してきた。
国内鉄鋼2位ＪＦＥスチール　<5411> ［終値14786円］1日、岡山県の高炉1基を電炉に転換する方針を発表。
2030年度までの脱炭素投資は1兆円規模を見込む。
日本板硝子　<5202> ［終値544円］二酸化炭素（CO2）を出さない燃料を活用したガラス製造に取り組む。

・脱炭素技術への移行が素材大手で広がる。
日本製鉄　<5401> ［終値2236.5円］二酸化炭素（CO2）排出を減らせる水素製鉄の実証や大型電炉の新設を計画
三菱ケミカル　<4188> ［終値722.5円］植物由来エタノールもとにした自動車向けプラスチック原料を2025年度にも製造・販売
三井化学　<4183> ［終値3080円］廃棄植物由来のナフサを使ったプラスチックを21年12月から生産
AGC　<5201> ［終値4740円］燃料にアンモニアを用いてCO2排出抑えるガラス製造技術の検証を進める。
日本板硝子　<5202> ［終値544円］21年に天然ガスの代わりに水素を使うことでCO2排出を削減できる建築用ガラス製造に成功

・企業が脱炭素に向けた移行技術への投資を加速しているのは、投資家などが支援にかじを切り始めたことも背景。
ウクライナ危機で世界のエネルギー情勢が一変し、一足飛びの脱炭素化の難しさが浮き彫りになった。
再生可能エネルギーの普及などを推進するだけでなく、
温暖化ガス排出量の多い企業に三マネーを投じて排出削減を後押しすることが欠かせなくなってきたため。
世界ではカナダの運用会社ブルックフィールドが150億ドル（約2兆円）の
「世界移行ファンド」を立ち上げるなど移行分野に資金が向かう。
日本でも機運は高まる。

・国際通貨基金（IMF）は1日、
経済危機に直面しているスリランカと29億ドル（約4000億円）の金融支援で実務者による暫定合意に達したと発表。
IMFは融資実行前提として国内の経済改革のほか、対外債務の整理再編を求めている。
日本や中国、インドなどの債務削減交渉が今後の焦点となる。

・国際原子力機関（IAEA）調査団が1日、ウクライナ南部ザポロジエ原子力発電所に到着。
インタファクス通信によると、調査団は現状把握の作業を始めた。
この日も砲撃とみられる影響で原子炉1基がy停止するなど、緊迫下での難しい調査となる。

・設備投資の持ち直しが進んでいる。
財務省1日、4‐6月期法人企業統計調査、季節変動除いた設備投資は前期比3.9％増と、2四半期ぶりに増加。
製造業は7.6％増と大きく伸び、新型コロナウイルス流行前の2019年度平均と比べても5.2％増。

・内閣府8日に公表する4‐6月期国内総生産（GDP）改定値は、速報値から上方修正するとの見方が強まっている。
民間エコノミスト10人のアンケート調査では改定値の予測平均実質で前期比0.7％増、年率2.9％増。
内閣府が公表済みの速報値（年率2.2％増）より高くなった。

・年金基金などに投資を指南する投資助言・代理業への参入が増えている。
金融庁の登録数は6月末で約1000と前月末比で20増え、8年ぶりに大台を超えた。
増加幅は13年ぶりの大きさ。外資系運用会社の参入が相次ぐ。

・ストライク　<6196> ［終値3870円］中小企業のM&A支援業務に関してデロイトトーマツグループ（米英）と包括提携。
中小企業のM&Aの活性化を狙う。

・東南アジア主要6カ国、7月新車販売台数は前年同月比54％増、約26万1000台となり、前年実績を10カ月連続で上回る。
インドネシア29％増、8万6256台。

・中国で新型コロナウイルスの感染が再び拡大、地域の封鎖が相次ぐ。
成都市が2100万人対象に事実上の大規模な都市封鎖（ロックダウン）に踏み切り、
北京市週辺や東北部、南部も移動を厳しく制限し始めた。
習近平指導部は「ゼロコロナ」政策を徹底する方針。

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・アニメーション映画「ONE PIECE　FILM RED」の興行収入が、100億円突破。
配給元映画大手、東映　<9605> ［終値18400円］にとって創立71年で初の大台突破。
気合の集客策、賛否も話題に。180億～200億円台、興行収入歴代のベスト10に食い込む可能性も。

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※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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立会外分売

共和コーポ　<6570> ［終値508円］9/2　493円　2万株

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、まちまち。
ダウ工業株30種平均とS&P500種株価指数は5日ぶりに反発。
ナスダック総合株価指数はエヌビディア（-7.67％）アドバンスト・マイクロ・デバイセズ（2.99％）の下落が響く。

2日に米雇用統計の発表を控える中、終盤にかけて買いが強まった。

この日発表された週間新規失業保険申請件数が減少し2カ月ぶりの低水準に改善したことなどを受け、
株価はほぼ終始マイナス圏で推移していた。
労働市場の強さを示す指標は米連邦準備理事会（FRB）に利上げを継続する余地を与える。

労働市場に関するさらなる材料を得るために8月の雇用統計が注目される。
ロイター調査によると、非農業部門雇用者数は30万人増加する見通し。

フィラデルフィア半導体指数(SOX)は1.692％安、5日続落。

ニューヨーク商品取引所（COMEX）の金先物相場はFRBによる大幅利上げ継続への懸念を背景に5日続落。

ニューヨーク商業取引所（NYMEX）の原油先物相場は中国の景気減速懸念が強まる中、
対ユーロでのドル高を背景に売り込まれ、3日続落。

アップル（+0.47%）グーグル（+1.28%）メタ（旧フェイスブック）（+1.49%）アリババ（-1.78%）エヌビディア（-7.67%）
ネットフリックス（+2.90%）アマゾン・ドット・コム（+0.83%）バイオジェン（+2.25%）バークシャー（+0.53%）
マイクロソフト （-0.41%）ズーム（+0.92%）テスラ（+0.56%）ラッセル2000（-1.15%）HTG(ハイイールドファンド)（+0.25%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約111.9億株、過去20日間平均約105.1億株。

欧州株式市場の主要3指数は続落。利上げ懸念が強まる。

9月1日の東京株式市場で日経平均（-1.53％）は2日続落。
東証株価指数（TOPIX）（-1.41％）も2日続落。

東証マザーズ（-1.78％）は3日ぶり反落、東証スタンダード市場指数（-0.86％）は2日続落、
東証グロース市場指数（-1.78％）は3日ぶり反落で終了。

東証プライム出来高は11億0042万株、売買代金は2兆7170億円。
東証プライム騰落数は値上がり195(10％)銘柄、値下がり1,606(87％)銘柄、変わらず35(1％)銘柄に。

東証スタンダード出来高は2億0931万株、売買代金は967億円。
東証スタンダード騰落数は値上がり269(19％)銘柄、値下がり923(66％)銘柄、変わらず157(11％)銘柄に。

東証グロース出来高は1億4154万株、売買代金は1180億円。
東証グロース騰落数は値上がり126(26％)銘柄、値下がり334(69％)銘柄、変わらず334(69％)銘柄に。

東証プライム業種別ランキングでは1業種上昇、32業種下落に。
値上がり上位は、建設業。
値下がり上位は、海運業、卸売業、鉱業、石油石炭製品、保険業、電気機器、輸送用機器、ゴム製品、・・・

東証プライム値上がり上位は、菱洋エレク　<8068> ［現在2578円　+299円］レアジョブ　<6096> ［現在760円　+54円］
ODK　<3839> ［現在632円　+41円］積水ハウス　<1928> ［現在2515.5円　+141.5円］

値下がり上位は、ACCESS　<4813> ［現在712円　-101円］GDO　<3319>　 ［現在1964円　-159円］
ラクーンHD　<3031> ［現在1298円　-99円］IRJapan　<6035> ［現在2411円　-176円］

三菱UFJ　<8306> ［現在715.7円　-5.4円］みずほ　<8411> ［現在1587.5円　-6.0円］三井住友　<8316> ［現在4192円　-2円］

野村　<8604> ［現在499.9円　-3.9円］大和　<8601> ［現在602.1円　-6.5円］

ソフトバンクグループ　<9984> ［現在5510円　-52円］トヨタ <7203> ［現在2052.5円　-49.0円］

日経平均株価は大幅続落。
朝方、現地31日の欧米株式が下落した動きを受け、売りが先行。
週末2日には米国で8月雇用統計の発表を控えることもあり、積極的な売買は限られ、終日、弱い動きが続いた。

後場には、前日比501円安の2万7589円と、前場の安値（2万7606円）を割り込んだ。
昨日、一昨日底堅かった中小型材料株の下落が大きかったようにも・・・

マザーズ指数は、3日ぶりに反落。
米国株安の影響を受けて東京市場が軟調で、新興市場も弱い動きとなった。

本日は反転しそうですね。

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