松山千春出馬に意欲

2012年7月17日（火）はれ

・国際協力銀行によるイラク向け融資26年ぶりに再開へ。日本企業主導するインフラ輸出や資源開発促す。
　
・2012年夏のボーナス調査（2日時点）平均支給額前年比3.25%減少。自動車や電機などの前期業績低迷映し3年ぶりのマイナスに。
　
　支給額　1位キヤノン　<7751> ［終値2971円］114万円　
　2位積水ハウス　<1928> ［終値762円］113万6700円　3位ローム　<6963> ［終値2909円］109万円

・国際的な基準金利「ロンドン銀行間取引金利（RIBOR）」不正操作。欧米のいくつかの大手銀かかわっていた疑いも。
　利益のためには基準金利さえも恣意的に動かす金融界の体質浮かび上がる。
　住宅ローンや企業向け融資などの金利水準決める時に基準となるのがLIBOR。
　バークレイズ2005年から4年間にわたり不正操作で荒稼ぎ続けていたと見られる。銀行界訴訟コストと経営陣の引責辞任で大きな打撃も。

・米国不正会計疑惑引き金に中国企業への不信感広がる。
　米証券取引委員会（SEC）違法行為など発覚した30社超について上場の前提となる証券登録取り消し、証券取引所の上場廃止処分も増加。
　株価下落は米企業200社超の中国企業全般に波及。

・米小売売上高6月、4015億1500万ドル（約31兆6000億円）前月比0.5%減。市場予測平均（0.2%増）を下回り、3ヵ月連続減少。

・16日上海総合指数前週比末37.9399（1.74%）安、2147.955と大幅下落。終値ベースで2009年3月以来約3年4ヵ月ぶりの安値に。

・NY外国為替市場円相場一段高、対ドルで一時1ドル＝78円69銭と約1ヵ月ぶりの水準に上昇。対ユーロでも一時1ユーロ＝96円18銭に。

・米金融大手シティグループ、
　16日発表2012年4-6月期決算、純利益29億4600万ドル（約2300億円）と前年同期比12%減。1株利益95セントで市場予想は上回る。

・国際通貨基金（IMF）16日発表世界経済見通し。
　2012年世界成長率3.5%と4月時点予想0.1ポイント下回る。「下方修正の危険は一段と強まっている」と。
　
　世界2012年3.5%（-0.1）13年3.9%（-0.2）日本2.4（+0.4）1.5（-0.2）米国2.0（-0.1）2.3（-0.1）ユーロ圏-0.3（0.0）0.7（-0.2）
　中国8.0（-0.2）8.5（-0.3）インド6.1（-0.7）6.5（-0.7）ブラジル2.5（-0.6）4.6（+0.5）ロシア4.0（0.0）3.9（-0.1）

・アデランス　<8170> ［終値976円］
　米国でカツラ事業手掛けるヘアクラブ（フロリダ州）年内にも買収。買収額約1億6300万ドル（約129億円）　（17日　日経新聞）

・消費増税にらみ、住宅の駆け込み購入ジワリと出始め。過去最低水準に下がった住宅ローン金利も追い風に。モデルルーム来場者急増。
　契約手続きの煩雑な住宅は着工だけでなく販売の山も手前になりやすく13年9月末までに請負計約結んだ住宅に旧税率適用。

　大和ハウス　<1925> ［終値1111円］
　増税直後の13年10月〜14年3月の販売分としてマンション1500戸分の建設用地確保。戸建て用地も増やす。

・建設業求人数6万人に迫り約5年ぶりの高水準。今回東日本大震災からの復興と駆け込み着工時期重なる。
　労働単価一部跳ね上がり、鋼材や生コンクリートなどの建設資材も奪い合いとなれば建築費上昇も。

・オリックス　<8591> ［終値7360円］米資産運用会社ヴァルデパートナーズと共同で米GM傘下航空機リース会社から中古航空機27機買収。
　オリックス投資額数十億円。航空機リース事業で世界シェア上位目指す。

・2011年15〜24歳の完全失業率8.2%に。20年前の2倍近くに。全世代の4.5%を大きく上回る。学校卒業した人に限ると10人に1人が失業に。
　高齢者雇用の拡大が理由の一つに。

・中国2012年10-12月期に太陽光発電システムの新規導入量でドイツを抜いて世界最大の市場になる見通しに。
　中国政府積極的な内需拡大策打ち出す。

・不動産大手大規模マンション建て替え事業に動き出す。

　野村不　<3231> ［終値1356円］
　都心港区で築30-40年前後の隣接する2棟の中低層マンションを超高層マンション1棟に建て替える事業に着手。2014年完成目指す。
　制振構造採用。建て替え後総戸数約190戸で従来所有者分70戸差引約120戸販売用住戸として確保。マンション所有者の負担実質ゼロに。

　東京建物　<8804> ［終値278円］
　多摩ニュータウン（東京・多摩市など）初となる大規模建て替え13年夏までに1200戸規模のマンション群完成させる。　
　同社得る住戸は約680戸で11年12月期のマンション供給戸数の半数超に相当。

・サイゼリヤ　<7581> ［終値1176円］
　豪州自社工場でつくった業務用食材を外販。現地大手スーパー「コールズ」向けに調理済みパスタの供給始める。（16日　日経新聞）

・KDDI　<9433> ［終値523000円］CATV会社と共同で番組とインターネット療法楽しめる「スマートテレビ」のサービス始める。
　スマートテレビの普及の切っ掛けに。JCOM　<4817> ［終値83900円］なども参加する見通し。
　専用端末パナソニック　<6752> ［終値560円］と共同開発、地上波デジタル放送、BS、CSの他ネット上のサービス楽しめるように。

・セブン&アイ　<3382> ［終値2493円］
　傘下のイトーヨーカ堂の1割に当たる約15店を3年以内に閉鎖。対象は老朽化進んだ地方の中型店中心に。

・小沢一郎代表率いる新党「国民の生活が一番」始動。
　「反増税・脱原発」旗印に支持訴え、民主党や自民党に対抗する勢力の結果目指すも新党ブームの気配なく、連携の広がりを欠く。

・環境省既存オフィスビルを省エネルギー対応に切り換えるため、改修費用の一部を補助する新制度を2013年度につくる。
　予算規模百数十億円に。

・日本証券業協会、増資に関する業界ルール見直し。
　主幹事となる証券会社が新株割当先の投資家名を発行企業に知らせ、短期売買を狙う投資家への配分抑える。
　引受先一部指定する場合引受先に約6ヵ月間の売却禁止義務つけ。8月にも実施。個人投資家は対象外。

・海外投資家日本の短期国債市場に流れ込む。海外投資家3週間連続で短期債買い越し、1〜7日には4兆6983億円の短期債取得。
　差引買越額1兆5365億円と1週間では4月以来3ヶ月ぶりの水準位膨らむ。

・伊藤忠　<8001> ［終値839円］アジアの衣料品の生産拠点拡充。
　カンボジアやインドなどに5ヵ所の縫製工場持つ英国衣料品卸ブラムホープ・グループ（ノッティンガムシャー州）買収。買収額億円程度。　
・OKI　<6703> ［終値127円］
　世界の主要な電力会社が求める無線方式満たした国内初のスマートメーター（次世代電力計）用無線ユニット発売。

・大陽日酸　<4091> ［終値445円］
　フィリピンで液化ガスの工場新設。30億円投資、2013年までに稼働。フィリピン生産能力5割増強、現地トップシェアをさらに拡大へ。

・リクルート、DeNA　<2432> ［終値2340円］デジタルガレージ　<4819> ［終値156000円］トランス・コスモス　<9715> ［終値1036円］
　モビーダジャパン（東京・港）計5社、米国ベンチャーへの投資本格化。

・複数の金融機関が共同で融資する協調融資（シンジケートローン）今年1-6月実績世界全体で1兆4937億ドル（118兆円）と前年同期比29%減。
　欧州融資が47%減（3085億ドル）響く。北米前年の反動もあり23%減、アジア・太平洋は28%減（1566億ドル）日本29%増（1647億ドル）

　金融機関ランキングでは1〜3位前年と同じでJPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカメリルリンチ、シティグループ
　4位（前年7位）みずほFG　<8411> ［終値128円］6位（8位）三菱UFJ　<8306> ［終値375円］
　7位（12位）三井住友FG　<8316> ［終値2527円］

・週末のNY株式市場7日ぶり反発。ダウ工業株30種平均前日比203ドル82セント高1万2777ドル09セント。
　米金融大手JPモルガン・チェースの4-6月期決算が市場予想ほど悪化せず、同業ウエルズ・ファーゴも大幅増益に。
　企業業績の悪化懸念ひとまず払拭と。

・欧州自動車大手5社2012年1-6月期世界新車販売欧州域外での売れ筋で明暗。
　フォルクスワーゲン（VW）など独3社は中国や米国の販売好調。仏2社は苦戦。　（15日　日経新聞）

・電力会社一体で手掛ける発電と送配電のお事業分ける「発送電分離」で2方式示し、導入反対の電力業界も容認へ。
　電力小売り全面自由化。2010年の半ばから段階的に制度改革実施へ。9電力会社それぞれの「地域独占」は崩れる。

・高速バスツアー最大手ウィラー・アライアンス（東京・港）7月以降料金平均200円値上げ。
　安全対策で膨らむ費用を料金に転嫁。主力東京-大阪便8月料金前年同月比300円高4300円に。

・英中銀行イングランド銀行13日声明、
　国際的基準金利であるロンドン銀行間取引金利（RIBOR）の決定の仕組みに問題あることを2008年から把握、米NY連銀と認識共有明らかに。

・復興需要薄く長く長く「長寿型」に。今回山の高さが低いがすそ野が広い。当初想定より工事のペースが緩やかで事業は後ずれ。

・中国4-6月期実質国内総生産（GDP）成長率、前年同期比7.6%と約3年ぶりに8%下回る。欧州債務危機背景に輸出低迷、内需も勢い欠く。
　発電量の伸び約3年ぶりにゼロに。6月社会消費小売総額（小売り売上高）13.7%増。
　百貨店大手2社新規出店建設工事中止。不動産開発も減速。原油加工量は3ヵ月連続、エチレン生産は4ヶ月連続で前年実績下回る。
　石炭や鉄鉱石の港湾在庫が過去最高水準続く。

・日米独の国債利回りが歴史的低水準に下がる。

　欧州債務危機踏まえ、欧州中央銀行（ECB)が民間銀行がECBに預ける際の預金金利をゼロ金利とする金融緩和に踏み切ったことがきっかけ。
　行き場の失った投資マネーが殺到する構図に。独仏の国債利回りマイナス圏という異常事態。

　13日債券市場では日本の長期金利の指標となる新発10年物国債利回り一時0.755%まで低下、2003年以来約9年ぶりの低水準を3日連続で更新。

・東京株式市場取引低迷目立つ。7月東証取引所第一部1日あたり売買代金（13日まで）1兆円を割り、昨年12月以来7ヵ月ぶりの低水準。
　海外投資家の買い細る。国内証券会社絡む不祥事相次ぎ、証券会社や運用会社間の自粛ムードも広がる。「内憂外患」が相場の重荷に。

・米金融大手JPモルガン・チェース13日、2012年4-6月期決算発表。焦点の評価損規模44億ドル（約3500億円）と当初公表の約2倍に膨らむ。
　問題の取引は「既に大きく圧縮」と。今後さらに損失が出る可能性は小さいとの見方示す。
　1株益1ドル21セントと市場予測平均(70セント)を上回る。

・LIBOR不正操作、英銀株価低迷鮮明に。英銀バークレイズ不正発覚直後先月28日に約16%下落、その後は一進一退。
　ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド（RBS）なども売られる。最大手HSBCの株価も先月28日以降売られる場面多く。

・イタリア政府13日、3年債の入札実施。落札平均利回り4.65%と6月中旬実施した前回入札5.3%より低下（価格は上昇）順調な結果に。

・ヤマダ電　<9831> ［終値3625円］
　13日ベスト電器　<8175> ［終値168円］買収正式発表。ベストが12月末までに第三者割当増資121億円で引き受け、出資比率51%に高める。

・アミタHD　<2195> ［終値814円］
　2013年に台湾で太陽電池製造工程で生じる潤滑油の廃液から資源取り出す工場新設。再利用需要高まると判断、同社初の海外工場新設。

・丸紅　<8002> ［終値524円］2013年3月期に前期並み約1千億円の社債発行。
　超低金利続く中、投資家は国債より利回りが高い社債好む傾向強まり、丸紅としても有利な条件で発行できると判断。　

・値動きが株価指数より大きくなったり、反対になったりする新タイプの上場投資信託（ETF）の売買が急拡大。
　新型ETFの6月月間売買代金前月比2〜6割前後増加。投資家のニーズ取り込む。

・ステンレス鋼原料となるニッケル地金の国際価格下落。
　ロンドン金属取引所（LME）3ヵ月先物12日終値で前日比325ドル安1トン1万5775ドルに。1600ドル割り込むのは2009年7月以来3年ぶり。
　今年の高値2月上旬から約3割下落。　（14日　日経新聞）　

・産経新聞社とFNN（フジニュースネットワーク）14、15両日実施合同世論調査、
　野田佳彦内閣支持率29.1%（前回比0.6ポイント微増）不支持率60.9%（-1.0）。
　小沢一郎代表率いる新党「国民の生活が一番」政党支持率3.7%に。

・JPモルガン・チェース新たなスキャンダル。カリフォルニア州電力市場で価格操作していた疑い。当局調査に乗り出している。

・エコカー補助金終了間近に迫り、自動車各社の新車購入者への優遇策広がる。

　富士重工　<7270> ［終値612円］マツダ　<7261> ［終値95円］補助金申請間に合わなかった購入者に相当額還元。
　輸入車各社も終了後の補助金充実へ。各社独自対策取り、販売の急減避けようと懸命。（17日　産経新聞）

・米大統領選共和党副大統領候補にライス前国務長官（57）急浮上。ライス氏は候補の可能性について「あり得ない」と否定。

・JPモルガン・チェースの巨額損失問題で取引指揮し「ロンドンの鯨」の異名敏腕トレーダー退職。同社同市所属取引担当部署閉鎖へ。

・再上場目指す日本航空の周辺にわかに騒がしくなる。全日空　<9202> ［終値195円］「公平な狂騒できず」と。
　日航再上場が民主党の「手柄」とならないよう自民党も「待った」かける政治的思惑も交錯。（15日産経新聞）

・欧州連合（EU）のユーロ圏によるスペイン銀行支援策、支援受ける銀行の債券を保有する民間投資家に対しても一部の債権放棄強制する。
　投入する公的資金を最小限に抑えるのが狙い。預金者が銀行の債券持つケースも多く、債権放棄で損失被れば経済に打撃与える可能性も。

・インド輸出額減少。】自動車生産台数の伸び率が鈍化。外国企業の中ではインドから撤退する動きも。

・米経済踊り場の様相強める。企業業績の伸びが失速。雇用と消費の低迷が招く悪循環に陥りつつある。

・米フェイスブックの株価低迷響き、米企業のIPO（新規株式公開）市場に急ブレーキ。
　2012年凱2四半期（4-6月IPO件数前年同期比3割超減少。フェイスブック上場後IPO空白39日間にも。　（14日　産経新聞）

・長寿企業の生命力。

　戸田工業　<4100> ［終値362円］アップル接触。
　1823年創業次々返信遂げてきた企業。2013年3月期連結純利益前期比3.4倍21億円。配当2円増配年6円見込む。

　住友鉱山　<5713> ［終値871円］現在の主戦場はペルーやアラスカなど海外の鉱山開発。海外売上高約4割に。1590年創業。

　松井建設　<1810> ［終値320円］日本最古の上場企業。400年超の歴史。伝統的な社寺建築で培った技術を最新の耐震工事などに生かす。
　
・創業年の古い順に50社リストアップ、日経平均株価と比較。2002年6月末を100として指数化、日経平均は84、老舗50社は121に。
　老舗企業2008年リーマン・ショック後の下げにも抵抗力強く。景気の変動に左右されにくい「究極のディフェンシブ銘柄」と。

・日本創業200年以上の企業が4000社弱に上る世界一の老舗大国。
　2012年100周年企業は1854社（非上場含む）大正元年開業ブーム。来年以降も1000社単位で100歳企業増加。

　キッコーマン　<2801> ［終値1005円］醤油の国内需要は頭打ちとなること見越し、欧米など海外市場開拓。
　世界に点在する10工場のうち7つは海外。次なる標準は南米やインドに。

　伊藤忠　<8001> ［終値839円］2011年度から新入社員や新任部長が同社創業地、滋賀豊郷長で研修、
　「売り手よし、買い手よし、世間よし」という近江商人の哲学を外国人スタッフも学ぶ。

　養命酒　<2540> ［終値705円］1602年創業。上場企業長寿ランキングでは3位。
　社有地に太陽光パネル据え付け。14年度までに養命酒以外の売上高比率15%に高める計画。

　戸田工　<4100> ［終値362円］「変化が危機を救い、成長の源になってきた」
　次は「おサイフケータイなどNFC（非接触型ICの国際標準規格）素材作りで先行する」と前を見据える。

　トヨタ　<7203> ［終値3010円］東レ　<3402> ［終値519円］など祖業の技術を変化させ新たな製品や市場切り開くのは日本企業の得意技。

・財務安定、投資家に安心感。

　自己資本比率（2011年度）
　小野薬　<4528> ［終値5090円］91%　田辺三菱　<4508> ［終値1178円］87%　鳥居薬　<4551> ［終値1714円］86%
　養命酒　<2540> ［終値705円］90%　かどや製油　<2612> ［終値2005円］78%　上村工業　<4966> ［終値3000円］10年前56%から69%へ改善。

　営業外収益の比率高く。
　セキチュー　<9976> ［終値441円］岡谷鋼機　<7485> ［終値895円］丸紅　<8002> ［終値524円］

　株主還元重視・配当利回り高く。
　かどや製油　<2612> ［終値2005円］配当性向40%、1株当たり20円以上。直近65円。
　養命酒　<2540> ［終値705円］安定して18円配当続ける。

・長寿企業国別では創業200年以上、日本3937社（非上場含む）。2位ドイツ1850社弱、3位英国467社、中国75社、インド0社。
　海に囲まれた島国で近世以降他国の侵略受けず、経済社会安定していた時期長く。

　

・韓国銀行（中央銀行）12日3年5ヵ月ぶりの利下げに踏み切る。政策金利3%と0.25%引き下げ。
　市場は景気下支えへの期待感より、長引く欧州危機による輸出鈍化を起点とした景気落ち込み能かさに警戒感強める。
　利下げを受けた12日韓国総合株価指数（KOSPI）は前日比2.3%の大幅安。時価総額上位銘柄軒並み3%前後下落に。

・ユーロ・キャリートレード急拡大。欧州中央銀行（ECB）利下げ受け外国為替市場ではユーロがほぼ全通貨に対して売られる。
　債務問題抱えるユーロには買い材料が乏しく、内外金利差に着目したユーロ売りが当面続くとの見方増加。
　新たなユーロ安の要因はユーロ建てMMF（マネー・マーケット・ファンド）の相次ぐ販売停止。

・欧州経済研究センター（ZEW）17日、7月のドイツの景気予測指数発表。ドイツの景気の先行きをいち早く知る手がかりに。
　6月はマイナス16.9と前月比27.7ポイント下落。7月はマイナス幅縮小との見方。

・夏の個人消費、レジャーや観光は比較的好調。家電など耐久消費財の販売は全般に振るわず。
　小売りは二極化、時計や宝飾品など高額品好調、クールビズ衣料販売も伸びる。節電商戦は盛り上がらず。

・中国の景気減速が鮮明に。13日発表4-6月期実質国内総生産（GDP）成長率前年同期比7.6%増。6四半期連続で鈍化、3年ぶりに8%下回る。
　7日温家宝首相不動産バブルの再燃に改めて懸念表明。大胆な財政出動に踏み切る意欲は見受けられず。

・ブラジル経済に雲行き一段と怪しく。11日8会合連続となる利下げ決定。基準金利0.5%引き下げ年8.0%に。前回に続き過去最低水準に。
　「消費需要の先食い」市場懸念。過去10年積み上げてきた成長の果実を使い果たすことにも。

・欧州具体策決まらず、先送りだらけの長い夏にも。次の予定は9月中旬に非公式会合。昨年は7月下旬に首脳会議の開催迫られる。

・新興企業電子書籍参戦。コンテンツ競争過熱に。

　ハピレス　<3641> ［終値1950円］電子書籍の草分け的存在。低価格路線が特徴。

　イーブック　<3658> ［終値1988円］コンテンツ数武器にハピレスを追い上げる。価格平均紙の8割と安くはないがタイトル数は5万8000冊。

・自動車部品大手各社の懸念事業が改善へ。

　小糸製作所　<7276> ［終値1061円］欧州事業の営業損益2013年3月期5年ぶりに黒字転換見通し。
　独フォルクスワーゲン（VW）などの現地完成車メーカーとの取引縮小。赤字受注も生産効率改善せず。

　曙ブレーキ　<7238> ［終値347円］北米事業も2013年3月期営業損益均衡するとの予想に。
　米GMとの取引縮小で赤字解消。

　
・会社がわかる　特集　LIXIL　<5938> ［終値1730円］出遅れていた海外事業強化に動き出す。収益力向上へ聖域なき改革。　
　2014年3月期までの3ヵ年で営業利益1100億円押し上げる目標。従業員の適正化がカギに。

・海外企業の業績悪化が日本株の重荷になる。先週は米企業中心に2012年4-6月期業績見通しがの下方修正など相次ぎ発表。
　投資家は日本企業の利益成長シナリオに懸念の目を向け始めた。半導体関連株に警報響く。日経平均株価は1週間で3%下落。
　米国勢の業績不振受け週間でアドバンテスト　<6857> ［終値1084円］13%安　SUMCO　<3436> ［終値649円］9%安と急落。
　売りは電子部品株にも広がり、村田　<6981> ［終値円］日東電工　<6988> ［終値円］なども大きく下げる。
　
　今週は米国で4-6月期決算が本格化。17日インテル、18日IBM。国内企業4-6月期決算は今週末から本格化。

・ＯＵＴ　Ｌｏｏｋ:今週の株式相場は下値を探る展開か。今週から本格化する米企業決算も弱含みの内容が予想される。
　先週までに悪材料はかなり織り込んだとの見方もあり、一方的な下げは予想しにくいものの積極的な買い手不在に。
　中国景気減速に対する警戒感強くコマツ　<6301> ［終値円］ファナック　<6954> ［終値円］など輸出関連株の下げ目立つ。
　今週も相場の地合いは弱そうと。
　投資主体別売買動向7月第1週まで2週連続海外投資家（外国人）は売り越し。
　資金の逃げ場は内需株の一角である通信株、不動産株が20%以上上昇に。

・Ｗａｌｌ　Ｓｔｒｅｅｔ:今週の米株式相場は一進一退の動きか。米企業4-6月期決算に関心高まり、敏感に反応する展開に。
　ダウ工業株30種平均先週、2週ぶりに上昇。週末13日に本業の収益力改善が目立ったJPモルガン・チェースなど個別決算に好反応。
　今週はインテル（17日）グーグル（19日）ゼネラル・エレクトリック（20日）シティグループ（16日）など大手金融機関の決算も出そろう。
　17、18日は米連邦準備理事会（FRB）バーナンキ議長の議会報告も。

・プロの相場観　向こう１週間の【ブルベア調査】強気派27%（前回比-8）弱気派34%（同-4）中立派39%（同+12）
　中立派の増加は当面の様子見を決め込みたい投資家心理映す。

・世界市場往来：先週の世界の株式相場は総じて下落。米雇用統計や中国の貿易統計などが弱含み、世界的な景気減速懸念が広がる。
　米半導体大手の業績下方修正でハイテク企業の先行き懸念台頭。
　韓国利下げで韓国ウォン安が進めば台湾の輸出競争力低下につながる警戒感から台湾株値下がり目立つ。

・ランキング：2012年3月期、固定資産が増えた会社

　1位長瀬産業　<8012> ［終値円］固定資産増加率71.94%　経営破たん林原（岡山市）完全子会社化。支援総額700億円。

　2位東急不　<8815> ［終値円］62.89%　特別目的会社（SPC）を連結対象に加える。財務の透明性を向上。　

　3位フジ・メディア　<4686> ［終値円］55.10%　サンケイビルをTOB（公開市場買い付け）によって連結子会社化。

　4位日清紡HD　<3106> ［終値円］23.45%　2011年11月約460億円投じ欧州摩擦材メーカーTMD社買収。

　8位大阪製鉄　<5449> ［終値円］17.13%　手元資金の運用の一環として親会社新日鉄　<5401> ［終値円］に100億円貸し付け。

　12位日清製粉グループ　<2002> ［終値円］12.52%　今年3月米中堅製粉会社買収。増収効果。（日経ヴェリタス）

・オリックス　<8591> ［終値7360円］
　航空機のオペレーション・リース（物件価格からリース契約終了時の残存価格差引後の金額基にリース料算出した取引）事業拡大。
　5年後保有・管理機体数現在の130機から250機以上、取引先会社数65社から100社以上に増やす。
　世界の航空機リース市場今後20年間で150兆円以上の新規需要見込まれる。

・フジクラ　<5803> ［終値217円］と米ボーイング共同開発進めている航空機用燃料電池の心臓部「膜・電極接合体（MEA）」
　発電密度1平方メートルあたり134ミリワットに高めることに成功。航空機電源として試験運用にメド。

・アイティフォー　<4743> ［終値291円］
　コジマ　<7513> ［終値293円］の本社と店舗、データセンターなど228拠点結ぶ基幹ネットワークシステムを構築。受注額1億円弱。
　通信コスト4割削減、障害発生時の信頼性高めた。年間10社程度のネットワーク構築の受注目指す。　

・アールテック・ウエノ　<4573> ［終値82700円］
　東北大と網膜色素変性の治療用薬剤伝送達システム（DDS）製剤に関する共同研究に乗り出す。
　患者が家で点眼しなくてもいい目薬が出来る可能性も。（17日　日刊工業新聞）

・タムラ製作所　<6768> ［終値200円］
　80%以上の高い反射率持ちながら基板への定着時間を短縮化した白色絶縁材（レジスト）開発。工程数半減。3年後3億円売り上げ目指す。

・IHI　<7013> ［終値166円］転機迎える。造船事業10月にユニバーサル造船（川崎市）と合併させ新会社として再出発。
　好調な自動車用ターボチャージャー（過給器）や航空機エンジン事業には積極的に投資、持続的成長へ。（16日　日刊工業新聞）

・夏のボーナス増加率ランキング：1位小松ウォール　<7949> ［終値953円］44.73%増、75万円。

　2位日本ピストン　<6461> ［終値146円］43.0%増　56万8128円　3位井関　<6310> ［終値196円］39.71%増　48万9000円

　4位加藤製作所　<6390> ［終値379円］36.36%増　75万円　5位ダイフク　<6383> ［終値468円］35.44%　76万1900円

・NTTドコモ　<9437> ［終値132400円］
　中国インターネット検索大手百度（ダイドゥ）と共同で設立した携帯電話用コンテンツ配信会社への出資完了。
　日本のゲームや漫画など中心に配信。8月からDeNA　<2432> ［終値2340円］がゲーム販売決定。　

・ディスコ　<6146> ［終値4200円］主力の半導体切断装置など製造する広島県2工場で3月末比約4割増産。フル生産体制に入る。

・国際航空ショーで米ボーイング期間中に計223機の民間航空機受注。小型機「737MAX」けん引。欧エアバス計115機にとどまる。
　北米の航空機需要は堅調維持。欧州顧客からの受注少なく。　（日経産業新聞）

————————————————————————————-

第三者割当　

ベスト電器　<8175> ［終値168円］8026万5500株　151円　8/20〜12/31　割当先　ヤマダ電機 　

株式分割

電算　<3640> ［終値1920円］9/30 　1株→2株

公募

三栄建　<3228> ［終値848円］200万株
新規公開株

コード　 市場　　 銘柄　　　　　　幹事証券　　公募価格　　　発行株数　　単位株

7/19 <9419> マザーズ　 ワイヤレスゲート 　日興 　　　1200円　　　453,400株 　　100株

————————————————————————————-

【今日の一言】

NY株式市場は反落。
6月の小売売上高が予想より大幅に減少したことを嫌気。
ただ企業決算が予想以上に好調になるとの期待が下支えに。

週末の大幅高から見ると当然の一服・利確も出たとの見方も。

3市場（NY、アメリカン、ナスダック取引所）出来高は49億5000万株と今年に入って2番目の薄商いに。

欧州株式市場は小動きでまちまち。
週末の大幅高を考えると堅調と言える相場付きも。
銀行株や鉱山株が売られたところ。
銀行はLIBOR不正操作に伴う問題が嫌気されたところも。

東京市場は週末はJPモルガン・チェースの巨額損失が出て大幅安になるかもしれないとの警戒感があったものの、
週末の米国市場は大幅高となり「ほっと胸をなでおろしているところ」か「買い戻さねば」といったところでしょうか？

アデランス　<8170> ［終値976円］
米国でカツラ事業手掛けるヘアクラブ（フロリダ州）年内にも買収。買収額約1億6300万ドル（約129億円）
日足チャート950〜990円のボックス圏が1ヶ月半続いています。週末大商いで放れる可能性高く・・・

ライトオン　<7445> ［終値730円］8月20日決算で優待権付き。通期業績上方修正が濃厚と。
週末動きづらい一日に商い増加。勢いつく感覚も・・・

東邦チタニウム　<5727> ［終値995円］先週1週間で大幅高。
商い急増75日線タッチで一旦利確も出るかもしれませんが初動の強さで年後半の期待銘柄にも。
航空機需要増が追い風に。一波動30%超の動きになることが多く、1200円超も・・・・

週末には銘柄研究、また週末の都内での株式セミナーでの気づいたことなど【コロ朝プレミアム】に掲載いたしました。

会員様には配信しております。

警戒して保険を掛けた国際VIXETF　<1552> ［終値4435円］は掛け捨てになりそうですが、相場的には良かったようなところです。

モルガンショックを期待していた向きの買い戻しも入ってきそうです。

建設業求人数6万人に迫り約5年ぶりの高水準。今回東日本大震災からの復興と駆け込み着工時期重なる。
労働単価一部跳ね上がり、鋼材や生コンクリートなどの建設資材も奪い合いとなれば建築費上昇も。

夢真　<2362> ［終値260円］月次も好調。再び上昇トレンド描きそうなところも・・・
新興企業来春2013年度大卒採用計画で1位の500人（12年度350名）中途採用も300名と。
クレディスイスへの第三者割当の期日が7月17日と過ぎれば動きやすくなるということも・・・

不動産大手大規模マンション建て替え事業に動き出す。

野村不　<3231> ［終値1356円］
都心港区で築30-40年前後の隣接する2棟の中低層マンションを超高層マンション1棟に建て替える事業に着手。2014年完成目指す。
制振構造採用。建て替え後総戸数約190戸で従来所有者分70戸差引約120戸販売用住戸として確保。マンション所有者の負担実質ゼロに。

東京建物　<8804> ［終値278円］
多摩ニュータウン（東京・多摩市など）初となる大規模建て替え13年夏までに1200戸規模のマンション群完成させる。　
同社得る住戸は約680戸で11年12月期のマンション供給戸数の半数超に相当。

夏のボーナス増加率で支給額も高い
4位加藤製作所　<6390> ［終値379円］36.36%増　75万円　5位ダイフク　<6383> ［終値468円］35.44%　76万1900円も注目にも。

栗本鉄工　<5602> ［終値219円］ビックネームが入ってくるとの噂が入ってきました。

タケエイ　<2151> ［終値1730円］18〜23日のいずれかの日に値決め。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
年収1億円の収入を得るためのビジネス術が無料で公開中
　
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「カブケイ」（株式経済新聞）
兜町の異端児・岡本が吠える
http://kabukei.net/
月曜・水曜日発刊されます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

————————————————
株式情報取引所

掲示板的株式情報サイトです
————————————————————————————-

＜＜（株）アスリーム免責事項＞＞
● 本資料は、投資判断の参考となる情報の提供を唯一の目的としており、
特定の銘柄について投資勧誘を目的にしたものではありません。
本資料言及した銘柄や投資戦略は、投資に関するご経験や知識、
財産の状況および投資目的が異なるすべてのお客様に、一律に適合するとは限りません。
また株式・債券等の有価証券の投資には＜＜手数料等およびリスクについて＞＞
記載したとおり、株価・債券価格等の有価証券価格等の下落や
発行者の信用状況の悪化等により、投資元本を割り込むおそれがあります。
銘柄の選択、投資判断の最終決定は、お客様自身の判断で行なうようにお願いいたします。

【コロ朝プレミアム】会員の方でメールが突然来なくなってしまったらご連絡ください。
送信システムで何度か届かないことが続きますと自動的に停止になることがあります。

———————————————————————–

株式会社アスリーム
INTERNET MEDIA OF INVESTMENT NEWS　　　　　　　　　　　　　
　 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2-14-5　　　　　　　　　
　
URL : http://koronoasa.com/
———————————————————————–

記事の続きはコロ朝プレミアムで！