消費再増税延期へ

2014年11月12日（水）SQ前の水曜日 曇りのち晴れ

・安倍晋三首相、早期の衆院解散・総選挙を視野に、自民党幹部に「年内の衆院解散は選択肢にある」と伝えたことが明らかに。
　消費税率を2015年10月に10%に引き上げるかどうかの販売踏まえ、国民に信を問う位置づけにしたい構え。与野党12月の総選挙想定した準備に。
　最短で11月内に解散し、「12月2日公示-14日投開票」とする日程が有力視。「12月9日公示-21日投開票」とする案も浮上。

・政府、2015年10月の消費税率10%への再増税見送った場合でも子育て支援などの充実策実施する検討。
　再増税する場合としない場合の両にらみで政策対応準備する一環で、財務省と厚生労働省は税収の上振れなど活用し財源確保する検討に入った。

・21ヵ国・地域が参加するアジア太平洋経済協力会議（APEC）首脳会議が11日、首脳宣言採択して閉幕。
　域内における自由貿易圏を「可能な限り早期に実現」との目標に言及。（日経一面）

・11日の株式市場で日経平均株価は大幅上昇、終値で7年1ヵ月ぶりに1万7000円を回復。
　日銀　<8301> ［終値49500円］の追加緩和で日本株が買われやすくなっているところに、
　消費増税延期や衆院解散・総選挙の観測浮上、景気をより重視する海外投資家らの短期マネーが早速動く。　
　外国為替相場でも、7年1ヵ月ぶりとなる1ドル=116円台へ円安が進んだ。
　日経平均は前日比343円（2%）上昇し、終値は1万7124円。2年前11/14に当時の野田佳彦首相が衆院解散明言し、翌日から円安・株高が進んだ。
　その日に8664円だった株価はアベノミクスの2年間で、ほぼ2倍に。
　増税延期なら、来秋以降の景気鈍化懸念せずに強気材料織り込める。

・年末年始の海外旅行の予約が低調。11月上旬までの海外旅行予約数で日本旅行や阪急交通社では前年同期比1割前後減少。9連休も円安進行響く。
　一方国内旅行の予約は堅調に推移している。京阪神エリアへの旅行予約が好調。

・街角の景況感が陰り。内閣府11日発表10月統計、景況感示す指数は2ヵ月ぶりに、消費者心理の指数波3ヵ月連続前月下回る。
　内閣府の消費者心理の判断を「弱含んでいる」に下方修正。

・2014年度上期（4-9月）の国際収支速報、輸入増で貿易赤字が拡大しながらも2半期ぶりに経常黒字確保。
　海外に進出した日本企業からの円建てで見た配当や利子が円安の進行で膨らんでいる。

・欧州企業の収益回復に足踏み感強まっている。7-9月期主要企業の増益率は、金融除くベースで7%程度にとどまったもよう。
　南欧勢苦戦、シーメンスやBASFなどのドイツ企業にも減速感台頭。企業活動の停滞長期化への警戒感が広がっている。

・アジア太平洋経済協力会議（APEC）、ホスト役である習近平国家主席が主演する政治ショー。演目は「アジアの盟主・中国」。経済大国誇示。

・中国ネット通販市場11日、沸騰。
　独身の日（双十一）と呼ばれるこの日、中国電子商取引（EC）最大手アリババ集団（浙江省）などネット通販各社が大規模な値引きセール展開。

・日産　<7201> ［終値1054.5円］韓国で相次ぎ新車投入。
　11日に多目的スポーツ車（SUV）「キャシュカイ」のディーゼル車発売、12月には電気自動車（EV）「リーフ」販売。
　韓国の日産ブランド販売台数は2014年に前年比47%増の4500台と過去最高になる見通し。新車攻勢でブランド別で日本車首位奪取目指す。

・10月訪日外国人客向け消費税の免税対象拡大した効果が日用品などへも広がる。
　1日あたりの買い物額が5千円超えれば免税措置受けられ、日本の土産に。

　花王　<4452> ［終値4421.5円］眼を温めるアイマスク増産。生産ペース前年同期比1.5倍へ。
　小林製薬　<4967> ［終値6740円］熱を冷ます冷却ジェルシート「熱さまシート」中国で増産。

・日本工作機械工業会11日、10月の工作機械受注額（速報値）前年同月比31.2%増、1341億300万円。日米市場好調続き、13ヵ月連続前年同月上回る。
　2014年1-10月の受注額は13年の年間実績超、14年年間では7年ぶりに1兆4000億円超へ。

・アイロムHD　<2372> ［終値1545円］来年夏メドにｉPS細胞を効率的に生産できるウイルス素材発売。
　厚生労働省の省令に対応したＩ　ｉPS細胞作製用ウイルスを発売するのは初めて。再生医療の研究にも弾みがつきそう。

・2〜3年後に迫った電力・ガス小売りの全面自由化にらみ、大阪ガス　<9531> ［終値653.0円］が総合エネルギー企業への転換急ぐ。
　11日には米国で参画するシェールガス事業の着工式開催。首都圏や西日本での発電所新設も打ち出す。台風の目になりつつある。

・富士フイルム　<4901> ［終値3837.0円］2017年3月期最終年度とする3ヵ年中期経営計画発表。
　M&A（買収・合併）に5千億円充て、医療関連企業などの買収狙う。
　さらに自社株買いなどで3年間で2千億円強を株主に配分、自己資本利益率（ROE）7%目指す。

・富士フイルム　<4901> ［終値3837.0円］子会社富山化学が開発した
　インフルエンザ治療薬「アビガン」のエボラ出血熱への効果検証するギニアでの臨床試験（治験）結果が12月中の出るとの見通し示した。

・ソフトバンク　<9984> ［終値7889円］ベネッセHD　<9783> ［終値3625円］
　学校で使うタブレット端末に宿題や小テストなど配信する事業を2015年度に始める。
　学校と年間契約し、実際の授業に活用してもらう。中学校や高校への導入目指す。

・シャープ　<6753> ［終値295円］主力の中小型液晶パネル「IGUZO（イグゾー）」で画質を世界最高水準に高めた製品開発。
　新開発品は省エネ性能維持しながら、パネルの画素数を従来4倍に増やした。スマホで「4K」映像見られるようになる。

・信用買い残11/7申込み、2兆7292億円と前週比331億円減。3週連続で減少。6週ぶりの低水準。（日経新聞）

・消費再増税延期へ。安倍晋三首相、2015年10月の消費増税10%への再引き上げ先送りする方針固めた。
　景気動向の下振れ回避し、政権が最重要課題に掲げるデフレ脱却と経済再生優先させる。12月中に衆院選を行う検討に入った。

・マダニが媒介する「日本紅斑熱（こうはんねつ）」の患者が今年初めて200人超。感染症法施行された1999年以降で最多に。冬でも感染に注意も。

・ワタミ　<7522> ［終値1231円］来年3月末までに閉鎖する居酒屋「和民」などの店舗数、従来計画比42店多い102店に引き上げ。
　人手確保が難しい店舗に加え、不採算店も撤退へ。（産経新聞）

・ホンダ　<7267> ［終値3532.0円］系部品メーカー11社、2015年3月期連結業績予想の営業利益、9社が期初計画下回りそう。
　ユタカ技研　<7229> ［終値2490円］除き10社が期初比業績予想修正。ホンダが国内や中国での4輪車販売計画下方修正したのが主因。

・スミダコーポ　<6817> ［終値823円］2015年度に約60億円投じ、中国、北米、東欧の世界3地区で車載用コイルの増産体制整える。
　中国には新工場建設に着手。北米と東欧にある3工場それぞれ拡張。

・大手不動産5社、2015年3月期見通し、全社増収見込む。
　住宅事業は売り上げ戸数の減少で減益目立つが、ビルや商業施設などの空室率低下、賃料上昇など賃貸事業が大きく寄与する見通し。（日刊工業新聞）

・ダイキン　<6367> ［終値7298円］米国市場の攻略急ぐ。過去2度撤退。背水の陣で挑む。
　2年前に買収した米グッドマン・グローバル（テキサス州）の業績は堅調だが、業務用空調の北米シェアは今も4位にとどまる。

・停滞していた仮想通貨「ビットコイン」の業界に再始動の動き。業界団体は10月末、自主規制ガイドライン公開。信頼回復目指す。

・帝人　<3401> ［終値309円］11日、燃料電池車向け低コストで生産できる触媒開発。高価な白金使わず、
　炭素繊維の原料でもあるポリアクリロニトリル（PAN）や鉄など使用で、触媒の価格10分の1以下に抑える目標。2025年までの実用化目指す。（日経産業新聞）　

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株式分割

PCデポ　<7618> ［終値950円］12/31 　1株→1.5株

公募・売り出し価格

トリドール　<3397> ［終値1496円］320万株　

ジーテクト　<5970> ［終値1133円］250万株　

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場はほぼ横ばいも上昇。
ダウ工業株30種平均とS&P500種株価指数5営業日連続で終値で史上最高値更新。
ベテランズ・デーのため商いは薄かった。

アップル（+0.80%）グーグル（+0.51%）ヤフー（-0.73%）フェイスブック（-0.52%）アリババ（-3.87%）
ネットフリックス（-1.22%）アマゾン・ドット・コム（+2.26%）バイオジェン（-1.00%）ラッセル2000（+0.03%）

欧州株式市場の主要3指数は続伸。
通信関連が好調。

東京株式市場で日経平均は大幅反発。
日銀の追加金融緩和があった後場と同様な先物主体の指数が上がって言ったようなところ。
ザラ場の年初来高値し、終値でも2007年10/16に次ぐ約7年ぶりの高値水準で引ける。
前場は100円前後の上昇で落ち着いていたようにも思えましたが、13時少し前から上値を買ってきたようなところも・・・
衆院解散・総選挙が現実味を帯びてきたようなところも・・・

東証1部出来高は24億1255万株、売買代金は2兆5474億円。
騰落数は値上がり1139銘柄、値下がり573銘柄、変わらず121銘柄に。

前場はマザーズやジャスダック市場などの新興銘柄の一部が元気でしたが、
日経平均株価が200円以上上がってくると動きがぼけてしまったようなところも・・・

大手ゼネコンの決算発表も大きな材料にはならず・・・

新興市場の中小型材料銘柄は、日経平均株価が確りしていながらも、こう着している時により一層買われる傾向。
またここ3ヵ月位以内に急騰した銘柄の蒸し返しもよくある傾向です。

日足チャート的には日本コンベヤ　<6375> ［終値246円］のような形で突然動くときがあります。

メドピア　<6095> ［終値1629円］エスクローAJ　<6093> ［終値11910円］
アスカネット　<2438> ［終値2898円］なども動き出せば早いところも・・・　

アイロムHD　<2372> ［終値1545円］来年夏メドにｉPS細胞を効率的に生産できるウイルス素材発売。
厚生労働省の省令に対応したＩ　ｉPS細胞作製用ウイルスを発売するのは初めて。再生医療の研究にも弾みがつきそう。

サイバーダイン　<7779> ［終値3740円］12日本日国際標準化機構（ISO）の認証取得する予定も・・・

株式アナリスト・櫻井英明さんのコラム日刊ゲンダイで短期集中連載（過去3回連載中は新高値更新　10/7〜）
「今だけチャンス！　大化け中小型株」アトムリビンテック　<3426> ［終値1080円］が載っておりました。
「ATOM」で知られる住宅関連のプロ。安定した株価推移に定評。

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