投資テーマを斬る アプリで治療、デジタル医療の現在地は 不眠や禁煙、国内で3例承認
「デジタル技術を活用することで、未来の医療に貢献したい」。
病気の治療に使うスマートフォンアプリを開発するサスメド <4263> [終値1420円]上野太郎社長は意気込む。
2月、国内初となる不眠症を治療するアプリで厚生労働省から製造販売の承認を取得した。
慢性的な不眠は日本人の成人の約10%が悩んでいるとされる。
一般的な治療は医師との対話を通じて生活習慣を見直すといった「認知行動療法」が用いられる。
だが医療現場の人手不足などを背景に対話に十分な時間が取れず、睡眠薬に頼りがちになってしまう課題があった。
サスメドはこの認知行動療法を支援するアプリについて2023年内にも提供を始める。
患者は医師からアプリの処方を受け、自分のスマホにダウンロードして使う。
医療機関で発行されるパスワードを入力して起動し、9週間にわたって決められた時間に入眠と起床をするなど
不眠を治すための生活改善について助言を受ける仕組みだ。
国内で治療用アプリは20年に初めて承認され、サスメドの不眠症向けアプリは3例目となる。
サスメドの23年6月期の単独税引き損益は1億円の赤字を見込んでいるが、来期以降はアプリの収益が貢献する見通しだ。
日経ヴェリタス